映画@親密すぎるうちあけ話/CONFIDENCES TROP INTIMES

2006年06月27日 12時18分56秒 | 映画 さ行
あなたも心の扉がノックされるのを待っている?
それを叩くのが見知らぬ誰かだとしても・・・

パリのとあるビルの一室にオフィスを構える税理士ウィリアム
ある日、そのドアを美しい女性アンナがノックする
戸惑いながらも彼女を部屋へ招き入れる
するとアンナはおもむろに結婚生活の悩みを打ち明け始めた
彼女は同じフロアにある、精神科医モニエ医師の診療室と間違えて
入ってきてしまったのだ。。。
しかし、ウィリアムはそのことを言い出せぬまま、
彼女のカウンセリングを重ねてしまうのだった


アンナのうちあけ話は、親密すぎでしたわー
いきなりこんな事話しちゃうの?この人何が言いたいんだろう。。
って感じで。。神経質そうで、初めは凄く暗い。。
でも、ウィリアムに悩みをうちあけているうちに、
本来の魅力を取り戻し、美しく、快活な女性に変わって行く
一方、孤独な税理士ウィリアムは、退屈な日々が
思いがけない女性の登場によって、刺激に満ちたものへと一変する
"聞き役"に徹していながらも心魅かれて行ってしまうのねー



アンナはウィリアムが精神科医ではないことを知り、
予約をドタキャンするのだけど、またやってくる
本物の精神科医のモニエ医師が言っていたように、
聞いてもらえるなら誰でも良かったのかもしれないし、
もしかすると故意に彼のオフィスを訪ねたのかも。。。

彼女もだんだん、ウィリアムに惹かれていったのか、
それとも病んだ夫を取り戻したいだけなのか。。真意はわからない。。
ウィリアムの気持ちを知ってか知らずか、
計算しているのか、していないのか。。。
掛け引きをしているようなアンナのきわどいセリフ、
挑発しているようなしぐさ、ウィリアムの表情を
楽しんでいるようにも思えるし
プラトニックな関係でいながら、プラトニックじゃない2人の会話は、
見ているこちらまでドキドキさせられる

さらにアンナの夫の登場で、彼女の話しは作り話にも聞こえてくる
彼女の本当の気持ちは、最後までよくわからない。。
でも、夫から開放された事には違いない、夫もアンナもウィリアムも
本当の自分を取り戻したってところから見れば、この映画、
微妙にハッピーエンドな作品

アンナが訪れるようになって、日々の生活に少し光が差したウィリアム
彼女のうちあけ話に戸惑いながらも、心魅かれていく
心の扉もノックされちゃったって訳だ
ウィリアムの中の少年のような部分が目覚めたという感じもある

そして、オフィスにいる時とは別人のようだった、
ひとり部屋で踊るシーン
そのうしろ姿に、凄い色気を感じたなー♪そのファブリス・ルキーニ
決してイイ男だとは思えないんだけど、魅力がある
このシーン好きだなー

2人きりの部屋で、あくまで精神科医風に話しを聞いていたけど、
がばーっ!と行っちゃいたかったんじゃないでしょうかねぇ、本当は
でも、彼女が拒否したら。。
そうなってしまっては、今の関係が壊れてしまう。。
そんな不安も持っていたのかも?なんて思ったり、
そこまでする気は無いのかな?とか、なんかじれったい
まぁ、いろいろ想像させられてしまいましたわ

それに「クスっ」と笑えるシーンもあちこちにある、
モニエ医師のユーモアのたっぷりのセリフは、センスがいいし
ウィリアムの父親がオフィスに居た頃から秘書をしているという女性の
間がすごくイイんだよねー

そして、アンナ役のサンドリーヌ・ボネール、きれいだったーー!!
時が経つにつれ、みるみる表情が明るくなる
笑顔が本当に美しくて、素敵な方♪
彼女ばっかり見入ってしまいましたわー
本人もバレエをやっているのかなー?スタイルも抜群!!


微妙な関係、秘めた情熱を描いている大人のドラマ
ラブシーンで盛り上げて終わる、なんてしないところが
なんとも素敵な作品
それだけに、配役や演じる俳優さんも難しい映画だと思う

終始淡々としてはいるけれど、ウィリアムと一緒にアンナの話に
聞き入ってしまう、次はどんな話しをしに来るのだろうかと

聞き上手な男性って素敵だねー♪
とってもいい時間を過ごせた映画でした!!


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