映画@みんな誰かの愛しい人/COMME UNE IMAGE

2006年07月28日 10時55分26秒 | 映画 ま行
有名な作家、エチエンヌを父に持つロリータは、
太めの体型にコンプレックスを抱いている
近づいてくるのは父のファンばかりだし、
エチエンヌは痩せ型の若い美女を新しい妻にして、
ロリータには無関心だ。。
新しいボーイフレンドのセバスチャンのことも、
心から信用できないでいる。

一方、歌の教師をするシルヴィアは、作家として
長く芽の出なかった夫、ピエールが出世して大喜び
教え子のロリータが、大好きな作家の娘であることを知り、
彼女への態度も変わっていくのだが。。。

邦題が素敵だったんで、鑑賞~♪
ロリータと彼女を取り巻く人々を描いた群像劇なのだけど
ちょっと辛口、あまり美しいストーリーではなかったな~。。
ロリータは、自分に近づく人たちを、皆父親目当てだと
思い込んで、なかなか信用しないんだよね。。
コンプレックスも強いし。。
確かに父親に近づきたかった人も中にいたけれど、
そればかりじゃないよ~、ロリータ!

しかし、その父親がまた、なんとも傲慢なオヤジ
ロリータはいつも父親の文句を言っているけど
本当は、父親が好きだし、自分を見て欲しい
英語題が「Look at me」だけど、まさにそのもの
ロリータの気持ちが、凄く凄く伝わって来た
オヤジー!!と怒りたくなるけど、これもオヤジの性格
ロリータの事も、本当は気にしているんだと思うけどな。。

劇中、些細な事なんだけど、ちょっとイライラする、
「そうそう、ある!ある!」と思わせるエピソードが、
たくさん描かれている
この映画、ロリータを取り巻く普通の人たちの日常、
その一コマを「みんなそうなのねー」なんて思いながら
ありのままの人間の姿を観る映画なのかな~
イマイチ乗れない作品でした。。ちょっと残念


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映画@パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2006年07月25日 12時05分52秒 | 映画 は行
呪われた海賊バルボッサとの壮絶な闘いを乗り越え、
再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ
しかし彼は、海賊なら誰もが恐れる幽霊船
フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズに
もうじき魂を奪われようとしていた。。
13年前にブラックパール号を手に入れるためジョーンズと
“血の契約”を交わし、その契約の刻限が迫っていたのだ。。
ジャックは、命運を握るある鍵の行方を追い始める。

一方、結婚式を挙げようとしていた鍛冶屋の青年ウィルと
総督の娘エリザベスは、ジャックを逃がした罪で投獄されるハメに
やがて、2人は再びジャックに会わなければならない宿命となり、
それぞれ彼のもとへ向かうのだが


会いたかったー!ジャック・スパロウ船長
なのに、なのに。。あんなお化けイカ?タコ?、クラーケンにぃー
そして、七つの海を知り尽くした男、あの船長が本当に
手を貸してくれるのかしら。。
ウィルとエリザベス、無事結婚出来るのぉ?と、
心はもう3作目へ行っちゃってる

この2作目、3作目への長ーい長ーい、プロローグという
感じではあったけど、でもやっぱり面白かったー!!
次々と繰り広げられるスペクタクルにアクション、
凄い迫力でしたわー
さらに笑いあり、また親子愛なんかもあったり、
150分と長編だったけど、全部が楽しい♪
でも、結局全体のストーリーはどうだったんだっけ?
後でそう思うくらい
そんなのいいか、楽しんじゃえーって感じかなー

やっぱりこの方、ジョニー・デップ!!見せてくれました!!
イチバン笑える、人食い人種の島のシーン



かなりドタバタだったけどね。。
ジョニー・デップがコメディアンに見えたわ~
クネクネの動きも面白いけど、表情がホントいい♪
海辺を走って逃げるシーンは可愛かったぁ~

ジョニー・デップはもちろん期待通り良かったけど
今回は、オーランド・ブルーム演じるウィル・ターナーに
随分ウェイトがおかれていた気がしたなぁ



逞しかったわー、ウィル!
アクションも多かったし、カッコ良かった♪
でも、エリザベスとの関係がちょっと心配~。。
囚われた父親を助けるのかな?
それにしても、ウィルの父親って海賊になっちゃったんだっけ?
すっかり忘れてた。。

エリザベス・スワンを演じるキーラ・ナイトレイ
男装してもとても男には見えないと思うけど。
今回は、よく走ってたね



揺れ動く女心。。
あぁ~。。どうなるのかしら。。


本当に楽しめる、エンターテイメント♪
ジョニー・デップが観たかった!やっぱり凄いですっ!!



そして、3作目に期待はつのるよね~
どんなラストが待ち受けているのか。。早く観たい~!!



PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST
http://www.disney.co.jp/pirates/



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映画@パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

2006年07月24日 12時07分41秒 | 映画 は行
ディズニーランドの人気アトラクション
「カリブの海賊」をモチーフにしたこの作品
大~好き♪「カリブの海賊」
何回乗っても楽しいアトラクションだよね~
この映画も、キャストもセットも豪華で本当に楽しめた
さっすがディズニー
そして、この映画の劇場公開は2003年だから、もう3年前
すっかり、ストーリーなんて忘れてしまったので
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を
観る前に、1作目をちょっとおさら~い♪

17世紀、海賊たちが大海原を荒らしまわっていた遥かなる時代
カリブ海の港町ポートロイヤル
美しい総督の娘エリザベスは、かつて海上で助けた少年ウィルが
身につけていた黄金のメダルを手に入れ、今も密かに保管していた

そんなある日、突然ブラックパール号に乗った
キャプテン・バルボッサ率いる冷酷な海賊たちが町に現われ、
エリザベスがさらわれてしまう。。
海賊の目的は、彼女がその時身につけていた例のメダルだった
一方、鍛冶屋で働く逞しい若者へと成長したウィルは、
幽閉されていた元ブラックパール号船長で一匹狼の海賊
ジャック・スパロウと手を組み、エリザベスの救出に向かうのだが。。

エリザベスが持っていたメダルは、実はバルバロッサが率いる
海賊一味が盗んだ宝箱に収まるべき最後の一枚の金貨だった
これと生き血があれば、バルバロッサたちは不死身の呪いを
解かれるのだ
バルバロッサは、スパロウがこよなく愛する船を横取りし、
ウィルがひそかに愛するエリザベスを誘拐する
そこでウィルは、渋々とスパロウと手を組む訳だ
ジャックは、ブラックパール号のかつての船長であり、
バルボッサはジャックの手下だったんだね


もう一度観ておけなかったから、あまり良く思い出せないけど
ジョニー・デップのヒゲと金歯とマスカラ、女っぽいの腰の振り、
妙なしゃべり方、その怪演に目が離せなくなってしまった記憶は、
しっかりと残ってますっ!!
大好きー、ジョニー・デップぅ!!
そして、あのフラフラキャラは、ローリング・ストーンズの
ギタリスト、キース・リチャーズをモデルとして演じられたそうで
モデルがあったとは、今になって知りましたわ
でも残念ながら、その方がわからないんだけど、
なんと3作目には、ジャックの父親役で出演が決定しているそうなので、
2人の共演が今からめちゃくちゃ楽しみだよね♪
で、そのキースさん、
『当初はディズニー映画なんて出てたまるかという態度だったが、
ジョニー・デップに熱望されたのが効いたのか決まった』
っつー事だから、いったいどんな風に登場するのか。。
親子揃ってフラフラなのかしらねぇ、本当に楽しみ♪

でもその前に、
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
楽しませて頂きたいですぅ~♪





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映画@テルマ&ルイーズ/THELMA & LOUISE

2006年07月23日 15時44分48秒 | 映画 た行
アーカンソー州の小さな町に住む、専業主婦テルマ
ウェイトレスとして独身生活をエンジョイするルイーズ
2人は、退屈な日常を抜け出しドライブヘ出掛けた

夕食を取るため立ち寄ったバーで、悪酔いしたテルマは
駐車場でレイプされかかる。。
それを見たルイーズは、男に銃弾を撃ち込む。。
楽しいはずの週末旅行は、一転、逃避行へと変わってしまった
ルイーズは恋人のジミーにお金の工面を求めた
一方テルマは夫のダリルに連絡を入れるが、
身勝手な夫は一方的に責めるばかり。。
呆れたテルマはルイーズと共にメキシコヘ逃亡することを決意する


最初から最後まで、オープンカーで走るシーンが
とにかくカッコイイー!!あの道を走ってみた~~い!!
気分爽快!!気持ちのいい映画、凄く好き♪
2人には地の果てまで、逃げ切って欲しい
もうひとつのラストのように!!

ルイーズは頼れる姉さん、サバサバしていてしっかりモノ
テルマは綺麗でお嬢様風、全く違うタイプの2人
テルマは夫から開放されて、はじけちゃったんだよね
バーでの出来事も、テルマのちょっと火遊びなところから
始まっちゃった訳だし、ゆきずりのJDともねぇ。。
でも、事件が起きてちょっとした言い合いはあるけれど、
お互いをあまり罵り合わないのがいい

時間が経つにつれ、日に焼けてワイルドになっていく2人
2人にはもうコワいもん無しって感じ
女っつーのは、開き直るとコワいねー
あのテルマが、驚く程変わっていく、凄いことしてるのに
本人は楽しそう、生き生きしちゃってる。。可愛いけどね。
強盗はするし、セクハラのトラック野郎や警官を脅かすはで
観ていて「スカーっ!」とする事をやってくれちゃうんだけど。。
それはそれは凄く大変な事件な訳で。。
いったいぜんたい、どうなっちゃうのー?って感じ
そして、警察に踏み込まれた自宅で、妻のあまりの大胆な行動を
知って驚くダリルがめちゃくちゃ面白いし、
夫が事件を知っているかどうか確かめるため、自宅に電話を掛け
夫の一言で「知ってるわ」と電話を切るシーンも笑えたなー

2人の走る姿はカッコイイけど、説得する警察官と同じく、
助けたい気持ちでいっぱいだったなー
運だけで逃げ切っていたようなもんだもんね。。
何とかしてあげたい、そんな気持ちでいっぱいになった
しかしまた、ラストが凄いねー
アリゾナの景色も壮観だし、その中でのカーチェイス!
まさか、逃げ切れるとは思えないよね。。
一瞬逃げ切ったと思った、放心状態の2人の表情が凄くいい
そして、ラストの2人の表情は本当に綺麗で素晴らしい!!
映像も綺麗だったー

ルイーズ役、スーザン・サランドン、テルマ役にジーナ・デイヴィス
個性的で、素敵な2人
そしてそして、テルマをクギヅケにしたJDにブラッド・ピット
若~い!!し、可愛かったー!!



あいつぅーー!!って感じだよね(怒)
怪しいそぶりは見せなかったけど、確かにこりゃ騙されるわ

それにしても、この映画悲劇とは思えない、
ハッピーエンドと思いたい♪


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映画@蛇イチゴ

2006年07月22日 12時19分11秒 | 邦画
明智家の娘・倫子は、幼い頃から真面目で優秀
現在は小学校で教師をしており、同僚で恋人の鎌田との
結婚を控えている
そんな彼女は働き者の父、優しい母、ボケてはいるが
明るい祖父に囲まれ、平穏な毎日を過ごしていた

だがある日、痴呆の進んだ祖父が亡くなり、その葬式に
10年間も行方知れずだった長男・周治が姿を現わした
世渡り上手の周治は、家族に内緒で多額の借金をしていた
父の窮地を救い、家に迎えられるのだが、倫子だけは
お調子者の兄をどうしても受け入れることができずにいた


「ゆれる」の西川美和・脚本、監督作品
デビュー作ですねー、これもとても面白い!!
「ゆれる」ほどの衝撃は無いものの、やはりこれも余韻の残る
家族のゆれる心を分かりやすく描いている

この作品も家族の心情、またその住いが綺麗すぎない、
リアルでシニカルな目線で描いているところが、私は好きだなー
そして、すごく間がある
黙って食事している時もあれば、ボーっとしている時もある
家族ってTVドラマのように、ずっと会話し続けていないよね
ありそうで、なさそうな普通の家族なのだ

この普通の家族、おじいちゃんのお葬式の日、
実は母親にとっては、ホッした日をきっかけに、壊れ始める。。
いや、本当はもう壊れていたのかもしれない。。
心の奥の、ジクジクした部分がここではじけ始めるのだ
でも、ドロドロなのに暗くない
きっとそれはそこに、あの兄が現れたからだろうね。。

認知症の義理の父親の介護に疲れた母、
リストラされ借金まみれの父。。
窮地に立たされた両親は、勘当した厄介者の周治に
救世主現る!かのように救いを求める
それも分かる気がする。。しかし、周治は詐欺師だぞ!
そんな事も忘れて兄を頼る両親に「どうしちゃったの?」という倫子
倫子と同じ気持ちで観ちゃったなー
その上、倫子は結婚が破談になりそうだ。。
父さん早く仕事探せよって感じだし
普通だと思っていた家族が、救いようの無い家族へと
変わってしまったよね。。
倫子がひとりぼっちな感じも、うまく描かれていたと思う

周治は、もう!悪い兄さんなのよー、でも憎めないんだよね
家族を本当に助けてくれるんじゃないかって気にさせるのよぉ
でも、違うんだなー、それを倫子だけは見抜いてる
倫子役、つみきみほの厳しい目に嘘はつけないわ
それに対して、おちゃらけたいい加減な兄、周治を演じるのが
宮迫博之、なんかぴったりだったよねー
口八丁手八丁、弁護士のフリをして父親を救うシーンや、
倫子との会話などなど、結構笑えるシーンもあって
この方のお陰で、コメディに仕上がってるんだね
あっ、宮迫さん主役だったわっ

演技で言えば、母親役大谷直子がリアルで凄い!!
介護に疲れ、家族のトラブルに見舞われる母
おじいちゃんの様子をかすかに聞きながら、
お風呂掃除をするシーンはドキドキ
父親・平泉成、おじいちゃん・笑福亭松之助に
家族全員が主役だね

気なるのは、どこでどう蛇イチゴが出てくるのか。。
ラストはやっぱり凄いね、倫子凄い!!
ゆれるハンガー、残された蛇イチゴ。。
またまた、心に余韻をたっぷり残されましたわぁ
あれで良かったんだろうけど、やるせない。。
「お兄ちゃーん!」と、追いかけた~い

それにしてもこの家族、いったいどうなるんだろう。。
まだまだ見ていたかったな


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映画@12人のパパ2/CHEAPER BY THE DOZEN 2

2006年07月21日 11時43分48秒 | 映画 さ行
12人の子供を抱えるベーカー家
子供たちが成長するに従い、どこか寂しさを感じるトムは、
久しぶりに家族全員で旅行に出ようと提案!
しかしそこで永遠のライバル・ジミー一家に遭遇する
子供たちは、すぐに打ち解け仲良くなるものの
トムとジミー、2人の大人気ない戦いが始まるのだ!!


スティーブ・マーティン主演の「12人のパパ」の続編
前作は観ていないけど、目に浮かぶね、この子たちと父親の
ドタバタっぷりが!!
12人も子供がいたら、普通に毎日がドタバタコメディでしょう
間違いなく

で、この続編は、
『大家族スペシャル・ベーカー家 7男5女~巣立ちの時~』
みたいな感じかな~
子供たちはみんな、親離れして行く。。
それを受け入れるママ、でもパパはたまらない気持ちでいっぱい
なんだか、どこの家庭にもありそうよねー
意外にもホロリとさせられたりして、面白かったなー

可笑しいのは、やっぱりスティーブ・マーティン演じるトムの
おっちょこちょいっぷりっ!いいなー
陽気なパパだよねー!!
トムのライバル、ジミーを演じるユージン・レヴィも
ちょっとコワモテ風だけど、とぼけた演技が面白い♪



この筋金入りのコメディアン2人の掛け合いには笑ったー!
トムの妻役、ボニー・ハントも良かったし
でも、もう少しハチャメチャな笑いを期待してたんだけどな。。
イマイチもの足りない感じもあるけど、結構楽しめたわぁ


ラストには、ちょっと感動~!
しかし、ウルウルしてたところに、あのエンディング!!
ここが一番笑えたわ!!
風邪も混じって鼻水グジュグジュ
そんな、笑って泣ける、心温まるストーリーでしたっ♪


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映画@8人の女たち/8 WOMEN

2006年07月19日 12時06分00秒 | 映画 は行
1950年代のフランス
クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた
大邸宅に家族が集うこととなった

その日の朝、メイドのルイーズが、一家の主マルセルの部屋へ
遅い朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた
外から何者かが侵入した形跡はない。。
電話線は切られ、雪で外部との連絡を絶たれた8人の女たち
彼女たちはお互い疑心暗鬼を募らせて、詮索が始まる
そして、次々と彼女たち一人ひとりの秘密が暴露されていく


フランスを代表する新旧8人の大女優たちが歌って踊る
舞台を観ているような、ミュージカル仕立てのミステリー
凄く好きな映画♪
ミュージカルが苦手でも、この濃~いキャラの豪華な女優陣の
美しさを観ているだけでも、本当に楽しめるし、
みんな自己主張強っっ!言いたい放題、メイドも終いにゃ開き直る、
結構、面白いのだ!!

オールキャストで、それぞれのステージが用意されているけど
演出なんでしょうかね?ダンスも歌も何故かあまり上手くない
シロウトっぽくて、観ていてちょっと気恥ずかしい。。
脱力してしましたわー。。
豪華なキャストたちに、もっと美しく舞って欲しかったんだけど。。

8人全員、殺意を持っているんじゃないのぉ?と思わせる
秘密が暴かれていく訳だけど、
みんな陰じゃ、やりたい放題だったんじゃな~い!!
お互い足を引っ張り合い、気持ちを通じ合わせてはまた争い
どんでん返しありで、いったい犯人は誰?
みんな「私じゃない、私じゃない」って言うけど
観ている私は、いったい誰を信じればいいのよぉ~?
しかし、その結末は意外や意外。。

大御所、カトリーヌ・ドヌーヴはやっぱり貫禄充分、お美しい♪
これを観るまで知らなかったんだけど、主の妹役、ファニー・アルダン
個性的でカッコイイ!!

そして、この方が一番好き
メイド・ルイーズ役のエマニュエル・ベアール



綺麗だったなー
こんな美しいメイドさんがいたら、そりゃ主人もイチコロよねー
ところが、彼女には裏の裏が。。
あーなんと、彼女の狙いは。。

これだけアクの強そうな女優たちが集まっていたら
カメラの前で、張り合ったりしちゃうのかな?
美しさを競い合っちゃったり
それに、舞台裏も気になるねー、ちょっとコワい。。

そして、映像や衣装の色使いも綺麗だったなー
もっと観ていたい、カーテンコールがしたくなる作品
でもあまりミステリーには、期待しない方がいいかもね


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映画@ふわっとアルバート/FAT ALBERT

2006年07月18日 11時32分04秒 | 映画 は行
ファット・アルバートとその仲間たち“コスビー・キッズ”は、
TVアニメのキャラクター
現実の世界で、高校の友達から仲間はずれにされ、
泣きながらTVの前に座ったドリスが、アニメのチャンネルにした
その瞬間!アルバートに、泣き声が届いた

アルバートが飛び込んで行ったのは、なんと現実の世界! 
“コスビー・キッズ”もみんなアルバートに続き、
現実世界にやってきたのだ
ドリスを救おうとするアルバートとその仲間たち
現実世界にいるとだんだん存在が消えていく彼らは、
見えなくなる前に問題を解決し、TVに戻れるのかー


コワいもの観たさに観てしまった、この人助けが使命の
ファットなアルバート、見た目いいもんのジャイアンだよねー
その愉快な仲間たちと共に、ドリスに友達をつくりにやってくるのだ
初めは、ドリスに嫌がられるアルバートたち(当たり前)
学校の生徒たちも不気味がられる訳(ホントに変だもんっ)
でもドリスの姉、美しいローリーと、ちょっとイイ感じ♪になり
(ありえないし)、みんなの人気者になって行く(ありがちありがち)
次第にドリスも彼らが好きになり、自信を取り戻す(やっぱりな)
一件落着、めでたしめでたし!(うまく行き過ぎだよ)
っとまぁこんな展開が、観る前から分かってしまっているような映画
もしかして、ティーンエイジャー向け?それもちっちゃい方
さらに、ジャケットを見た時からだけど、アルバートを演じる
役者さんがイマイチ好きになれない。。アニメのキャラなら
許すけど、実写のあの太りすぎはちょっと許せない。。
「服の中は秘密だよっ」なんてセリフがあったけど、
詰め物多すぎーって感じ
んじゃ、観んなよっ!ってとこだけど、観ちゃったし。。
ヒーローが格好良すぎないってところが、親しみやすいんだろうね

でも嫌いな訳じゃない、シナリオは結構いいんだよねー
アルバートくんが、ドリスちゃんを助けるちょっといい話しって
だけじゃなくて、かるーいけど、アルバート誕生の
ちょっとした秘話が明かされて。。
ドリスを助けに来たのも、偶然だけじゃなかったんだよね
アニメと現実がうまくリンクしていて面白いし
ラストを観たら、結構好きになっちゃった

で、上映時間が短いのもいいね、これ以上長いと少々キツイ
あんまり深く考えず、アルバートの誠実さ、優しさに
触れとくとしましょうかね。。純粋な心を忘れてはイケマセン
あまり笑える映画じゃないけど、なかなかハートフルっ♪

しっかし、これオヤジギャグ?原題が「ファットアルバート」だから、
邦題が「ふわっとアルバート」って、ちょっと辛い。。


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映画@ゲット・オン・ザ・バス/GET ON THE BUS

2006年07月17日 12時21分28秒 | 映画 か行
1995年10月16日、ネイション・オブ・イスラムの指導者
ルイス・ファラカン師の呼びかけによって、
全米の黒人男性たち約150万人が首都ワシントンに集まり
デモ行進をしたミリオン・マン・マーチを題材に、
行進に参加するための長距離バスに乗り合わせた
男たちの姿を描くドラマ

数人の黒人たちがバスで100万人の大行進へと向う
バスには、レイ・オフされた労働者、かつてギャングだった男、
ハリウッドの俳優、ゲイのカップルなどが同乗していた。
彼らは、それぞれの体験をもとに、政治、宗教、人種、
そして人間とは何かを議論する




バスの中の会話シーンが続くので、退屈するのでは?と
ちょっと心配しながら観ていたのだけど、
これ凄い!全く飽きない、面白い映画だったー!!
黒人たちの差別に対する抗議が満載なのだけど
その会話が面白い
観ていると、一緒にバスに乗っているような気分になるけど、
この大行進、女性は参加できないんだね。。
それに、黒人男性を“ブラザー”って呼ぶけど、
黒人女性は“シスター”って言うんだぁ、
始めて知ったかも。。(そのままだけど。)

持ち前の陽気さで、ラップで自己紹介なんかしながら、
6日間の旅は始まる
スパイク・リーJrだったかな?弟だったかな?(笑)
そんな風に呼ばれた映画学校の少年が、
「何故この大行進に参加するのか?」を
ハンディカメラで撮りながら、ひとりひとりに、インタビューする
バスに乗った経緯、彼らのバックグラウンドが分かっていくのだ 
このバスの中には、黒人社会が凝縮されているかのようだよね

シニカルな言葉で、雰囲気が悪くなったり、諍いもある
でも、しっかりまとめ役の“オヤジ”がいたり、ツアーガイドがいたり
必ず軌道修正してくれるから、安心して観ていられる

そして、おヤクソクの場所で、泣かされたわー
“オヤジ”が残した誓いの言葉
さらに、ガイドの指導者よりも素晴らしいんじゃないかな?と
思わせる言葉。。
人種差別って、あまり実感できない事だけど、
大変前向きに終わる、とても気持ちの良いラスト
心に響いたなぁ。。

彼らが本当に差別を受けなくなる日は、いつか来るのだろうか。。





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映画@サイダーハウス・ルール/THE CIDER HOUSE RULES

2006年07月15日 12時04分06秒 | 映画 さ行
メイン州ニュー・イングランド
ホーマー・ウェルズはセント・クラウスの孤児院で生まれ育った
ラーチ院長の「人の役に立つ存在になれ」という
言い付けを守りつづけて成長した彼は、
院長の仕事、助産と当時禁止されていた堕胎を手伝うようになる
成長するにつれ自分の未来に疑問を持ち始めた彼は、
ある日手術に訪れたキャンディ・ケンドールと
その恋人ウォリー・ワージントンと共に孤児院を飛び出した

初めて見た海、ドライヴイン・シアター、ロブスター、
そして初めての恋。。
ウォリーの誘いで、彼の母が経営するリンゴ農園で働き、
収穫人たちの宿舎“サイダーハウス”で暮すことになったホーマー
新しい生活と人々との出会いの中で彼は何を見出していくのか。。

家を離れ、外の世界に触れ、愛にも出会い、
自分の本当の居場所を見つけ出す、ホーマー
これは泣けましたわぁ。。
ただ、美しく描きすぎているという感じも。。
激しい怒りもないし、逆に大喜びなーんてする事もない
見るモノ全てが新鮮なのに、すごく淡々と過ごしている。。
そういう静かな子なのかなぁ?神童的よねー
あまり痛い目に遭わず良かったって事なのかな?
そのホーマーを演じるトビー・マグワイア、純粋な瞳がステキ♪
やさしくて明るいキャンディ演じる、シャーリーズ・セロン
漁師の娘にしては、美しすぎるぅー!!

ホーマーを育てた、ラーチ先生の愛の深さには、もう感動!!
ホーマーに対しては特別な思いがあったけど、孤児たち全員に、
そして、何らかの理由があって子供を生めない女性たちにも!
どんな事があっても、きっとラーチ先生なら助けてくれる
そんな、信頼できる素晴らしい人

でも、ホーマーは手術をしにやって来た若い2人と共に
孤児院を出て行ってしまう。。
ホーマーだけじゃなくて、他の孤児たちもみんな新しい家庭に
行く事を夢みているんだよね。。
子供を貰いに来た夫婦に、可愛い笑顔を見せたり
貰われた子を見送る子供たちには、ホロりとさせられる。。

新天地を見つけたホーマーが、ラーチ先生の言葉、
思いをしっかりと心に残していたんだよね。。
周りの人の役に立てて、嬉しかったけど
きっとホーマーは孤児院に戻るんだろうと思えたな。。
彼のやるべき事は、やっぱりラーチ先生の後を継ぐ事だよ~!!

サイダーハウスのルールとは結局あっても無くても
良かったようなもの
この映画のタイトルと、映画の中のそのルールについてのこだわりは
イマイチ良くわからなかったけど
自分の人生は自分で決める、ルールは自分たちで決めるもの
なんだって事かなー
ホーマー自身の選んだ道、子供たちの喜ぶ姿に
もう涙がいっぱいになっちゃいましたわー
心温まる、ステキな映画でしたっ♪


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映画@赤ちゃんの逆襲/MAUVAIS ESPRIT

2006年07月13日 12時37分26秒 | 映画 あ行
建築家を目指す絵描きのシモン
うだつの上がらない、冴えない男の唯一の救いである
美しい恋人カルメンも親友と浮気する始末だ。。
そんなシモンにさらに不幸な出来事が降りかかる。。

ある日、シモンは自分がデザインしたものとそっくりの建物を見つける
建物の責任者で建築業界の大物であるポレルが自分のアイデアを
盗んだと思い込み、会社に乗り込んでみたが、
誰も取り合ってはくれない。。
そして建物を飛び出した瞬間、なんとポレルが運転していた
車に轢かれ、死んでしまう。。彼はただ死んだだけではない!
憎いポレルの息子として生まれ変わってしまったのだ!!
なんとかして恨みを晴らそうと、ポレルを困らせる
赤ちゃんのシモンだったが。。


なかなかなつかない息子に戸惑う親バカポレル
そして殺意を抱く赤ちゃんの逆襲!!

「もしもお前が死んだら、パパも死ぬ。。」そんなポレルの言葉に
「そうかー、自分が死ねばコイツも死ぬのかー、ヨッシャー!!」と
自殺を企てる赤ちゃんシモン

ありえなーい!!こんなおっさん赤ちゃんいやだー!!
でも面白い♪
赤ちゃんの影の声=シモンの声が可笑しいよねー
フランス映画なので、アメリカのドタバタコメディとは違って
キレ方も控えめ?と思いきや、結構やっちゃってるし
ハイソな生活をしている家庭なので、部屋がステキだし
赤ちゃんのゆりかごのベッドや、自動で動くブランコ、
ベビーカーもお洒落~♪
それに、外人の赤ちゃんってホント可愛い♪
そんな事も楽しみながら、かるーく観るにはいい映画でしたねぇ

あの手この手で大人を困らせるけど、実は案外赤ちゃんが
普通にやってしまいそうなキケンな事?
赤ちゃんはちょっと目を離したスキに、平気な顔で危ない事に
チャレンジしていくけど、大人はハラハラだよねー
「あぶなぁぁーーいっ!!」って感じ
ちょっと大きくなってから、自分の体を鍛えるシーンも
特撮には違いないけど、可愛くて笑える


ポレル家での攻防戦は終結、ハッピーエンド♪となるけれど
しかし、おっさん赤ちゃんシモンは、またまた次の逆襲の地へ!!
更なる展開に、彼の心はメラメラと燃えるのだー!!


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映画@ローズ・イン・タイドランド/TIDELAND

2006年07月12日 12時35分55秒 | 映画 ら行
『不思議の国のアリス』が大好きな
10歳の少女ジェライザ=ローズ
両親が2人ともヤク中で、ある日ついに母親が死んでしまう
慌てた父親はジェライザ=ローズを連れて故郷へと旅立つ
辿り着いた実家は、周囲に何もない草原の中に立つ
誰も住んでいない壊れかけた古い家
着いてすぐに、父親もクスリを打ったまま動かなくなってしまう

一人取り残されたジェライザ=ローズ
指にはめた頭だけのバービー人形を相手に
周囲の探索を始じめるのだった。。。

「奇想天外な世界観を持つ」というような批評を見かける
監督テリー・ギリアム作品
『不思議の国のアリス』のローズ版
現実離れしたファンタジーでありながら、リアルでグロテスクでシニカル
10歳の純粋でおしゃまで好奇心旺盛な、少女ローズ
現実と空想の世界を行き来する、彼女の視線から見る世界観なのだ
いや、監督の頭の中を覗いたのかもしれない

ファンタジックで、どっか行っちゃってて、ごちゃまぜ、
ギリギリの感じで、それにちょっとちゃっちい感じも。。
いったいぜんたい何が言いたいのか良く分からないのだけど
それはローズの想像力、逞しさ気まぐれさでもあって
そこそこに引き込まれる部分もある
結構面白い映画だったなー

子供の頃やったよねー、お人形遊びやおままごと
いろいろ空想しながら遊んだもの、そんな事を思い出したりもして
それに、子供って思いがけない事を言い出したり、
大人のマネをして、大人を驚かせたり笑わせたりするでしょう!!
ローズはそんな普通の少女なんじゃないかなぁ?

ローズの4人のお友達の名前は、ミスティーク、サテン・リップス、
ベイビー・ブロンド、そしてグリッター・ガール
みんなそれぞれ違う性格で、時にローズを励まし、
母親も父親もいなくなってしまっても
いい話し相手になってくれる
この4人との大人顔負けの会話が可愛くて、面白い


近くに住む、ローズの新しいお友達
相当変わった姉弟
弟ディケンズは実は精神年齢10歳ぐらい、ローズと2人で
空想の世界を楽しむのだ、ちょっとハラハラするけどね。。

かなり、個性的なお2人でしたわ。。




主役のジョデル・フェルランドちゃんはとにかく可愛い♪
オリーブ色の瞳がキラキラしてて
11歳にしてすでに26本ものテレビや映画に出ている
このべテラン子役、凄い女優になりそうだわ!!



子供ながら、キレイだよねー
彼女の映画でしょう、この映画は


っつー事で、『不思議の国のローズ』のイマジネーションの世界が
楽しめた映画かなー♪


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映画@ゆれる

2006年07月11日 11時25分19秒 | 邦画
東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛
母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで父と共に
ガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する
猛は頑固な父とは折り合いが悪かったが、
温厚な稔がいつも2人の間に入り取りなしていた

翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と3人で
近くの渓谷に出掛けた、そこで事件は起きた
川に架かる細い吊り橋で、智恵子が渓流へと落ちてしまう
その時、そばにいたのは稔ひとりだった。。
事故か、事件か、やがて裁判が始まる。
裁判中、稔は意外な一面を覗かせる
一方、一部始終を目撃していた猛も激しく揺れ動くのだった


ちょっと重かったかな~、でも最初から最後まで引き込まれた。。
ストーリーは分かりやすいけど、余韻を残したラスト
それにに続く、エンディングの歌。。
「テクテクうちへ帰ろう♪」って詩。。
終わった後しばらくぼーっとして、動けなかった。。
いろいろ考えながら、肩を落として帰ってきた感じ。。
でも暗く悲しいだけじゃなく、兄弟って何なんだろう、
家族って本当に助け合えるのかな?とかいろいろ考えさせられる
最後は家族の絆を取り戻して良かったね♪なんて言える映画じゃない
小さな吊り橋がゆれるように、2人の心がゆれていく
繋がりなんて、もろく壊れやすいモノなのね。。
そして、それと同じようにまた思い出しながら、
ずっとずっと心がゆれてる
しばらく、気持ちの切り替えが出来そうもないな。。

『早川兄弟』猛と稔は、常に対照的に描かれている
田舎の町に生まれた長男の稔、家業を継いでいて家事もする
いつもいい人でいなくちゃいけなくて、
いろんな事を我慢していたんだよね。。
都会で好きな仕事をして、派手に暮らしていそうな弟に
当然嫉妬していただろうし、それにビジュアル的にもねぇ。。
兄の事を思うと、やりきれない。。

弟の猛はそんな田舎から都会へと逃げて行ったんだよね
それも分かるよねー、責める事は出来ないと思う
事件を見ていないフリをしていたのも、逃げたかったから?
そして再会した智恵子からも
でもカメラマンなんだから、あの時事実を写真に撮れば良かったのに

いつも、兄は偉いと感心し、理解していたつもりかもしれないけど、
2人の気持ちに、ズレがあったんだろうな。。
兄弟だから言えない事だってあるし、傷つけ合ってしまう。。
兄に本心をぶつけられて、猛は凄く傷ついたけど
綺麗ごとじゃない、それが真実だよね、もうドロドロ
橋を渡る前まで、2人の心は本当に繋がっていたのかな?
事件が起こる前だって、どこか上っ面だけの会話に見えて仕方無かった
どうであっても、兄と弟、どちらの立場に立っても辛いわ。。

それに、父親や弁護士のおじ、亡くなった智恵子の家族だって
これから大きな傷を背負って生きて行かなくちゃいけない
幸せになれそうな人が誰もいない。。
唯一救いに思えたのは、2人の母親が今ここにいなかった事
亡くなってしまっていたとはいえ、こんな状況を見なくて
幸せだったかもしれない。。


兄弟を競うように演じている、兄・稔役、香川照之
弟・猛役、オダギリジョー、2人とも凄い!!
ストーリーが進むにつれて変化していく心のゆれを
見事に演じていたと思う



香川照之さんは、凄い俳優さんだったんだね
丸首のシャツ姿で、洗濯物を畳んでいる小さな背中
ガソリンスタンドで、お客さんに謝っている姿
弟にキレる、そしてラスト、バス停へと歩く後姿とかすかな笑顔。。
思い出すとまたウルウルしてくるよぉ、素晴らしい演技だった




オダギリジョーは見ていて、ドキドキしちゃったわー♪
良かったなー!!表情が絶妙!!
この年代で、こんな役が出来るのはこの人ぐらいじゃないかな?
都会で成功して、カッコよく生きているように見えるけど
心の中はいつも満たされていないみたい、いつも寂しそうだった
明るく調子良く話している時よりも、影を感じる演技の方が
違和感がないね、うまい!!

さらに、周りの個性的な俳優さんたちも素晴らしかった!!
検察官のキム兄さんなんて、怖かったわー。。
頑固そうな父親、伊武雅刀、おじの蟹江敬三などなど
熱の入った演技が見ものでしたねっ!!

それにしても、間宮兄弟に続いて、早川兄弟
ジャンルも違うし偶然なのでしょうけど、何故今兄弟モノ?
間宮兄弟がこんな事件に遭遇したら。。なーんて
想像してしまいましたよぉ、反省会じゃ済まされませんからねぇ
やっぱり、キレる間宮兄弟は全くイメージできないわっ




そしてラスト。。辛いね。。どう理解すればいいんだろう?
バスに乗った?乗らなかった?弟を許すの?許さないの?
時間が経って、2人の溝は縮まるもの?
考えても考えても、これだけはわからない

厳しい結末に辿りついてしまいそうで、切ないな。。



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映画@ゴスフォード・パーク/GOSFORD PARK

2006年07月10日 10時56分19秒 | 映画 か行
1932年11月、イギリス郊外
ウィリアム・マッコードル卿とシルヴィア夫人が主の
ゴスフォード・パークというカントリー・ハウスで
パーティが催された
貴賓が優雅に歩く階上とは対照的に、メイドや従者たちは大忙し
そんな階下では虚飾に溢れたご主人たちのゴシップが乱れ飛ぶ

2日目の晩餐の席、客の一人であるアメリカ人映画プロデューサーが、
この“鼻持ちならない”貴賓たちをネタにした最新作の構想を披露する
それはカントリー・ハウスを舞台にした殺人事件
そしてその夜、ウィリアム卿が邸内で殺される


上流階級の貴族たち“階上”の人、
仕える労働者階級のメイド“階下”の人、
それぞれに人生のストーリーがあって、複雑に絡み合うおはなし
なにせ登場人物が多いので、初めのうちは誰が誰の妻なのか、
誰のメイドなのかわけがわからない。。
外人の名前って覚えにくいんだよねー

でも、ややこしいのはその辺りだけで、ストーリーは
さほど難しくないし、理解出来るとだんだん面白くなってくる
ミステリーなので、どこで殺人事件が?犯人は誰?気になるところ
あちこちに、思わせぶりな怪しいシーン、殺意のありそうな人物
犯罪の臭いがプンプンする
ところが事件はなかなか起こらない。。
どうやら犯人探しの物語ではないなーって気がだんだんしてくるのだ
犯人はうすうす分かっちゃうし、分かってもあまり驚きはない
それ以上に見所がたくさんあるから!!

貴族の優雅な暮らしぶりには目をみはるわぁ~
家の広さに、食事風景や男性たちがきじを撃ちに行くシーンとか
ご夫人たちの会話も面白い
でも断然面白かったのは階下の人たち側
メイドさんたちは、本名ではなく主人の名前で呼ばれるし
食事の時は、主人の階級順に座るんだねー
メイドさんたちの間にも、差別があるんだなぁ
それにしてもあの家のメイドさんたち、怖っ!!
ご主人に付き添ってあんなところに行ったら、メアリーのように
おどおど、不安顔になっちゃうよ。。
メイドさんたちにはメイドさんたちのプライドがある訳で
みんな自分の仕事に誇りを持っているんだろうね
尊敬しちゃいましたわっ!!
リーダーの、ミセス・ウィルソンはメイドのカガミっ!!

階上の方たちより、人間味溢れている感じもあったなー
招かれていたアメリカ人の俳優アイボア・ノヴェロの歌を
こっそり聞いているシーンが良かったー、踊っている人までいて♪
一緒になって聞き入っちゃった
階上の人たちの中でひとり、聞き惚れている女性がいたけど
やっぱり、あの女性が一番いい人だわー
みんなアメリカ人をバカにしているからね
でもあのアメリカ人3人組は、最初から浮いてたよねー

犯人の殺意は意外なところにあったし、
ラストにはしんみりする展開もあって
「へーー!!」とか「あら大変!」なんて思っているうちに
あっという間に終わってしまったわー
セピアカラーの映像も美しい♪

私は好きだなーこの映画、面白かった♪



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映画@ギルバート・グレイプ/WHAT'S EATING GILBERT GRAPE

2006年07月09日 13時10分32秒 | 映画 か行
アイオワ州エンドーラ。この退屈な町で生まれ
24年間町を出たことがない青年ギルバート
彼はハンディを持つ弟アーニー、夫亡きあと過食症を病む
体重250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ている
彼は家族を守ることに精一杯で、自分の夢や希望を見失ってしまっていた
しかし、そんな彼にもやがて変化が訪れる
それは、キャンピング・カーで旅暮らしを続ける
少女ベッキーとの出会いからだった


気づかずに借りて、観終わって分かった
ラッセ・ハルストレム監督作品
久しぶりに心に残る素晴らしい映画に出会た気がする
とにかく目線が暖かくて、優しくて
セリフのひとつひとつに愛があって、心に染みてくる

主人公ギルバートの日常生活が、これは実話?と思うほど、
自然に描かれている
ジョニー・デップの演じるギルバートはごく普通の青年、
この映画では、ハチャメチャじゃないですっ
毎日弟の面倒に追われ、家族を守るため、町から出る事も出来ず、
転職も出来ない。。不器用で、タイミングが悪かったり。。
でも言い訳なんかしないのだ、どんな時にも
アーニーや母親、周囲に優しいまなざしを向け続ける

いつも感情を抑えていたギルバート
でも、家族の見えないところで発散したり、ある時には
弟を本気で殴ってしまった事も。。
きっといろんな事が、もどかしくて仕方なかったんだろうに。。
観ていて痛かったな。。ギルバートの気持ちを思うと、辛い。。
彼にも自分の人生を思うように生きて欲しいと思ったよ
だって、背負っているモノが大きすぎるから。。

そしてこの方が素晴らしいのですっ!!
ギルバートの弟、アーニー役にレオナルド・ディカプリオ!
12、3年前の作品なので、かなり若い!
アーニーと同じぐらいの年齢でしょう、見るからに少年っぽい
そのディカプリオが知的障害者という役を本当にナチュラルに
演じていたのにはもう驚き!感動すら覚える
物凄くリアルで、演じている感じが全くない!うますぎっ!!

アーニーは、もうすぐ18才、でも子供のまま
無邪気な可愛さに、涙が出そうになる
それにあの屈託の無い笑顔を見ていると、こちらまで笑顔になる

このギルバートとアーニー、2人のシーンはどこを切り取っても
愛がある、微笑ましいシーンばかり
中でも、高いガスタンクに昇るクセのあるアーニーが
ギルバートの歌を聞くと素直に降りて来る、
「ガスタンク ボン、ボン」、あの歌が可愛くて、大好き!!


お互い惹かれあったギルバートとベッキーだけど
暖かいベッキーに、心を開いていったのはアーニーもだった
この2人の関係も凄くいい!!
ベッキーは強くて優しくて可愛い、彼女と出会えて本当に良かった
人に会うのを嫌がっていた2人の母親も、そんなベッキーと会って、
自分を取り戻したし、ベッキーにみんな心を動かされていく
彼女は町の人には無いパワーの持ち主だったなー、なんか憧れちゃったー

そして終盤、母親はいい方向に向き始めていたのに。。
家を焼いてしまったのには、ショックだったけど
ああ、これでギルバートは、家から、家族から開放されるんだと
思ったら、すっごいすっきりした
ギルバートはベッキーに「いい人になりたい」と言っていたけど
充分すぎるぐらいいい人、それにまだまだ若い
あんなちっぽけな町で、小さくまとまって欲しくない
妹たちもしっかり生きて行かれそうだし、ギルバートも
どこへでも好きなところへ行って、ベッキーとアーニーと
幸せに暮らして欲しい!
そう願ってしまいました♪


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