充電日記     

オフな話で一息を。

メルカる

2020年10月12日 | 
・古本市がないので、つい受け狙い的なものをメルカる。『(豚の入れ知恵)国語辞典萬語』。プラスチックケース付。A9判=文庫本の半分の半分の半分の大きさ。なぜか豚さんだ。「豚もおだてりゃ、木に登る」とかいうフレーズが流行っていたころだろうか。





・『明解国語辞典』はケースがきれいだったので。以前、古本市でカバーなし100円だったけれど、茶色表紙のオーソドックスなもの。辞書だろうが伝写だろうが茶色というかチョコレート色が標準色みたいなものでした。で、ケースがきれいなのでつい買ってしまいましたが、中身は茶色でした。失敗だな。

・「ついきゅう」の手抜き語釈がほほえまし。



・『新明解』だと、「どうぶつ」の「う」の横に「オ」を振って発音を示します。「う」と書いてあるけれど、この「う」は「お」(より正確には直上の母音〔o〕を延ばせばいいんですよ、という注です。いい工夫でしょう、と学生たちにも紹介するが、すでに『明解』で発音本位に「とおいそくみょお(当意即妙)」と表記するんだから、跡継ぎの『新明解』でそれくらいのサービスをしていてもおかしくはないわけですね。



・脳内が、ちょっとかき回される感じ。現代仮名遣は反映させていません。小さく書いてある歴史的仮名遣から推測することはできるので、それでよしということなんでしょう。こんな辞典が出るほど、現代仮名遣の、とくに「う」の扱いは面倒といえば面倒なものです。「黒兎」なら「くろうさぎ」と書いて〔kuru'usagi〕と「う」らしく発音しないといけない。この場合は長音記号として「う」ではないから。

・こんな風に語源(兎)に戻って考えてるんだから、『明解国語』も変な(?)ことせずに、語源ないし言葉と言葉のつながり方を標示した方がよかったかもしれない。少なくとも、現代仮名遣に準拠しないうちは小中学校をはじめ、多くの組織から敬遠されたことでしょう。そこで『新明解』へとバトンタッチしたんじゃないか。語釈も練りに練ってね。

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