・まだ書いてませんでしたか。もう書いた? 記憶がやばい・・・ FBに書いたことをこちらでも書いたり、あるいは書かなかったりするので、どっだったかふと不安になることがあります。いかんなあ。歳だなあ。書名を検索してもヒットしなかったので、まだ書いてないのでしょうね。
・小学3年生のときに、初めて買ってもらったマイ辞書があります。その直系にあたる改訂版です。とても状態がよいので、ついぽちり。なにやら抽象画があしらわれていたりして、相応に気合いの入った辞書なんだなあと思わせます。
私のは、こちらかな。函が赤単色だった気がします。でもカバーは上のと一緒ですね。こちらはほぼ記憶がない。
・最大の特徴は、「国語辞典」なんだけれど、「小学校で習う漢字ではじまる言葉は、その漢字の元に集められている」ということ。つまり、普通の国語辞典のように、純粋な五十音順じゃない。まず、漢字を引くということになります。なので、上の写真のようなことになります。
・ただ、この写真の場合は、ちょっとややこしくて、右の方は「赤」および「赤・・・」という語が固められてます(さすがに仮名3字めの五十音順)。ところが、そのなかに「赤い」は入ってなくて、単独に項目として立てられているんですね。
・うーむ、これは「話がちがうじゃないか!」。右側の親見出し「赤」は名詞だし、「赤い」は形容詞だから別立てですよ、ということらしい。うーむうーむ、小学3年生に品詞の概念を要求するのかあ。
・また、「小学校で習う漢字ではじまる言葉は~」というのも、中学生以上、ましてや大人にとってはどうでもいいことのように思えますが、小学3年生であてがわれた私の気持ちも考えてほしいと思います。小6で習う漢字も知らないと、原則、引けないことになるじゃないですか。
・ただ、このように漢字ごとにまとまっている五十音順というのは、当時、実用品にありました。電電公社の電話帳です。だから、『学習国語新辞典』の行き方は、将来、社会に出ても電話帳くらい自由自在に引けるように、との深慮遠謀があったのかもしれません。今の若い人には、ちょっと想像できないかもしれませんが、電話帳が、ある種、社会との接点・窓口だった時代があったのです。
・こうした辞典に慣れた私、普通の辞典が何とも引きづらいもののように思えました。「赤」ではじまる単語が集まっていれば、2番目、3番目の言葉を見ていくことで、「赤」の意味・ニュアンスそして使い方も把握することができますしね。