・ゼミ生のお父上が急死。送別式に参列する。享年50歳。我が身に引き当てて思いをいたす。御冥福をお祈りするのみ。
・ところで、中京地区では、お通夜のおりに和菓子を持っていく「おさみしみまい」という風習があると同僚から聞き習う。地方によっては「お伽見舞い」ともいうらしい。お通夜する人への思いやりが風習をつくり、言葉になったのだろうか。
・院の講義を終えて夕方より根尾出身の方と会食。根尾には「御淋し見舞い」はなく、もともとは愛知の風習ではないか、と。民俗学の方では伝播とか周圏論とかは、あまりはやらないらしい(周圏論を「集権論」と捉えている民俗学者も、実は少なくないらしい。通じる部分もあるけれど……)。うまく条件を設定したりするとうまくいくように思うが。