団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の53年36 2月の或る日、お別れ清水さんご一家

2018-03-04 11:17:14 | 日記

チャイム音が鳴って妻が出て行く、玄関で話し声が続くが耳の遠い私には良く解らない話の内容「・・お世話様でした・・・」どうやら1階の清水さんの息子夫婦のようです。ご夫婦は何処か近くのマンション暮らしで、以前は週一で自分の母親の様子を見にきていたのですが・・清水の婆ちゃんは90過ぎと聞いていたからお二人も60過ぎてはいるでしょう。

清水さんは20年も前に、ご主人に先立たれた後、高齢ながら団地の1階で一人元気に暮らして居られましたが、暫らく前からデイサービスと云うのか、若い看護師に付き添われて迎えのマイクロ車に、杖をつきながら乗り込む姿を屡々見かけていました。「下で清水さんに会ったよ、俯いているんで挨拶もしなかったけど・・」「そう清水さん元気なのよ、いつもは一人で歩けるんだから」どうやら車に乗り込むまではヨタヨタの恰好してるらしい「清水さんらしいな~」とニヤリ・・

1か月前頃に1階清水さんの姿を見なくなり、間もなく入り口ドアの新聞入れも閉ざされて「如何したんだろう?」「何でも介護施設に入ったそうよ・・」

 清水さんの1階の前のツワブキとアジサイの木が寂しい

私は外出してたので知らなかったが、間もなく息子さんが来て荷物を引っ越したか処分したか、外見は変わらないのだが、誰も住んでいない空き家と云うのは不思議に静かなものだと思ったものだ・・

玄関の立ち話、私も参加「ア~清水さんお元気?」「お陰様で元気、施設で2kgも太ったようで、早くくたばれば良いのに(このセリフ前にも聞いた?・・)」自分の嫁さんの手前そう言っているのだと思うが、ご夫婦の顔は明るくて良い息子夫婦に励まされて清水さんも安心して施設の余生を楽しんでいるのだろう「そんな事言わないで大事にしてあげてください」「ハイそうですね、中々お迎えが来なくてネっていてます」マタマタ・・

最後はお互い様「お大事に・・」でお別れです、それでも妻は千葉銀行で清水さんの奥様とは時々顔を合わせる事が有るそうで女同士の繋がりは男の私達とは違う付き合いも有るようで・・もう1階自宅はURに管理を託して、今日が私達とは最後のお付き合いのなるかも知れませんが、清水の婆ちゃんが介護施設の沢山のお友達と余生の楽しい毎日を過ごされ、息子さんご夫婦のこれからの人生に幸あれと願う私達です・・・

 前のお宅にも、階下お向かいのお年寄り夫婦にも挨拶されていたようです。

女は女どうし元気な頃の清水さんとは郵便局を通さないポストへの年賀状や、お誕生日の遣り取り等、お互い長い団地生活で齢こそ先輩後輩の付き合いも有ったようですが、何よりも、あの東北大地震の発生時震度5強の激震・・階下に降りて妻が、同時に飛び出て来た清水さんと共に前の芝生の真ん中で抱き合ってかばい合い「大丈夫!大丈夫だから清水さん!清水さん!」妻から何度か聞いた話なのですが・・

 

 

 


最新の画像もっと見る