暮れも押し迫ったこの時期にこんなものを買っているという…今年は色々と、敢えて忙しく過ごした感じで暮れてゆきますなぁ。
DEEPCOOLの「ASSASSIN」というCPUクーラーです。
今までは「無限2」を流用して使っていましたが、FX-8350に乗り換えた際にもうちょい冷却強化したいなぁ…という気になったので、色々考えてこれにしました。
実際問題としては冷却不足のような事は全くなく、更に低電圧化している関係で、無限2でも全く不足は無かったんですけどね、ま、要するに何となくですわ。
選択の理由は、冷却能力向上は勿論なのですが、静音化と、何より「ケースに収まる事。」が大前提。
AntecのP183の初期型使っておりますが、高さ方向に余裕が無いので、これ以上背が高いものはどうやっても無理。
もっと冷却能力の高いものはありますが(金額も高いけど)、たいていサイズ的に無理なので、調べた中ではこれがベストと判断しました。
もちろん、金額的にも手が出せる範疇だったってのも大きいですけどね。
今年からは極力現金支出を抑え、買い物はカード払いでポイントつけるようにしたのと、貯まったポイントは基本私のお小遣いで良いという事なので、これもその手のポイント駆使して実際に支払ったのは売価の半額程度で済んでいます。
…実はカード払いなら入院費すらポイント還元対象という事で一部含まれていたりするので、厄落としの一環でもあったり無かったり…。
ケースの中の収まり具合はこんな感じ、ぱっと見余裕がありそうに思いますが実際は、特に真ん中のファンがどうかすると側板に当たるようで、ぎりぎり下げています。
標準ではファンは真ん中の140mmと前に120mmの2ファン構成ですが、今は取り敢えず前後に無限2で使っていた「隼120PRM(1300rpm)」をつけています。
というのもASSASSIN標準添付のファンは、140mmの方はPWM対応ですが、120mmの方は普通の3Pinで、マザーボードのCPUクーラー用ファン端子(2個ある)に繋いでもファンコントロールがきかないのです。
(マザーボードはSABERTOOTH 990FX R2.0)
ケースファン用端子などに繋げば電圧制御でコントロールは出来るんですけどね…2個のCPUクーラー用端子は1グループになっており、一括制御できるんで出来ればそっちに繋ぎたい。
という事で隼120PWMを流用、2個有るからどうせならと分岐ケーブルを使って前後につけてみました。効果のほどは不明(笑)。
取り付けに関してはバックプレートとリテンションを交換するタイプ、元々無限2もそうだから、一式入れ替えですね。
P183の初期型はCPU裏の切り抜きが小さいのでマザーボード装着したままバックプレート交換は不可能、まぁ、どっちみちマザーボードは下ろした方が作業し易いのは間違いないけど。
作業自体は特に難しいことも無く、この手の作業の経験があれば簡単かと。
リテンションの位置決めとか、貫通穴にゆるゆるのネジとスペーサーで特に位置決めの指標も無いからこれで大丈夫?と思いましたが、問題ない様子。
CPUクーラー本体はリテンション取り付け後にソケット側からブリッジで固定する形なので、リテンションさえ取り付けてあれば脱着はマザーボードをケースに組んだ状態で出来ます。
でも物がデカいので、ケースに組んだままやる気にはならないけどね。
ファンは、手が入るスペースさえ有れば後からでも取り付けは可能、実際私は後付けでやりました。ケースファン外してスペース作ってやった方が楽に作業は出来たかな…と後で思いましたが、何とか大丈夫でした。
で、実際どうなのよ、という事ですが、確かに冷えます…想像以上に。
Speedfanでファンコントロールさせているのですが、設定変えずに置き換えただけの状態だと、ファンの回転はほぼ最低に張り付いて微動だにせず。
制御域を0パーセント(PWM制御なので、ファンは停止しない)から、温度範囲を30℃から50℃に変更してみましたが、外気温が低いせいもあって温度は30度から32度で殆ど動かず、常用負荷ではファンはほぼ最低回転数でしか回っていませんねぇ…。
OCCTを回してみたのですが、それでも最高回転数までは上がらず、温度もマザーボードの読みで48℃で止まっています。
無限の時には同じ条件で52℃、但しファン全開。もっとも、140mmファンが増えているので単純に同条件というわけではありませんが、冷えている事は間違いなし。
逆にファン全開だとどうなるかやってみると、39℃で安定してしまいました…。
Prime95の8コア負荷テストでも40℃で安定、たぶん差は…FX-8350は結構コアクロックが変動するというか、ノーマル設定だと最高クロックに張り付かないみたいで、負荷のかかり方が若干違うせいなのか、そういう違いだと思います。
試しにAPM Master Modeを無効にしてみたらPrime95で4GHzに張り付くようになって温度も3℃ほど上昇しましたがそこで安定、常用設定では無いので実使用では逆にここまで上がらないという事です(室温との兼ね合いだけど)。
HPCモードの設定とか弄れば最高クロックに張り付くようにはなるのかな?と思って弄ってみたものの、有効無効で動作に差が出なかったのは他の設定との関係なのか…BIOS設定色々弄ってみたけどOnでもOffでも何にも変化無し、PSCheckでP-STATEの遷移見てもなんにも変わらん。
とにかくフルロードでは、すべてのコアが最高クロック(4.1GHzとか4.2GHzとか、TurboCoreの上限)に張り付くような動作はしてくれないようですねぇ…それどころか必ずどれかのCoreは4GHzより下にクロックが落ちてしまうみたい。
つまり普通に使っていると、最高温度は40℃程度に抑えることは可能って事だな。静音との兼ね合いで例えばファンコンの上限温度を50℃くらいに設定したとして、上限に達することはまず無さそうだ。
ちなみに、色々弄ってわかったのは、C'n'QをDisableでP-STATEはP0より上だけしか動かなくなる、CoreC6stateをOnでP4が追加、C'n'QをEnableでP0~P4すべてのstateが動作するようです。その状態でCoreC6stateをEnable/Disableでの違いはよくわからん。
そしてAPM無効にする以外に、フルロード時にCorestateがP0以下に落ちるのを抑止する方法が見つかりませんでした。
PB0やPB1に固定する方法は無いのか?無いようだなぁ。
どうやら4GHz以上のクロックで張り付くようにするにはAPMとTurboCore無効でオーバークロックするしか無いようだ。
そういう使い方をするつもりは無いので、一応動作確認しただけですけどね。
まぁ、なんにしろ、想定以上に凄い冷えるのは間違いないようですねぇ…びっくりだわ。
そしてFX-8350の設定は未だよくわからん。
取り敢えず自分の使い方では全く不足も問題も無く安定動作なのは間違いないけど、まだなんか、奥が深そうね。
オーバークロックはともかくとして、設定次第で性能もまだ引き出す余地がありそうだし、思った以上になんか面白いぞ、うん。
良い買い物だったなぁ…。