歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

枇杷

2009年06月01日 | 徒然 -tzure-zure-
いま暮らしているのは、
高円寺にある、二階建ての一軒家。
3人でルームシェアをしています。
あと、でかい犬と、太い猫と。

2階のひと部屋に、自分の部屋をあてがってもらって居ます。





自分の部屋の窓を開けると、
目の前には 大きな



ビワの樹があります。





ビワの葉っぱは、万病薬と言われています。

ビワの葉を焼酎に漬けたものを、まぶたに当てたり、腰に当てたり。
昨日一緒に海に行った友達は、ビワで、化粧水を作っていました。
とにかく色々、効くのだそうです。


自分も昨年、造園の現場で スズメバチに2連チャンで刺されたことがあったのですけど
ぷっくり腫れた腕に、ちょうど現場で剪定していたビワの葉を巻いていました。


(一発目・・・2008年7月15日。ドラえもんのように丸くなる手。)


(二日後、すっかり元通り。滞在していたのが昔からの湯治場だったので、温泉パワーも効を奏したのかも。)



(二発目、2008年7月17日。すっかり元通りになった手のすぐ上の、左腕をやられたのでした。)

 ↑
 ビワの葉を巻いているの図。


このビワのおかげなのか、こうして無事に生きて居ります。

あと、長靴の中敷きにしたりも、してました。
ボスが葉っぱを中敷きにしていたのを、真似してみたのです。
効果のほどはわからないけど。


命の恩人。というか、命の恩ビワ。


そういうわけで、ビワにはちょっと、愛着があります。


今まさに、たわわ頃。
ちなみに、お隣さん家の、ビワです。



  ビワ(枇杷)
     英名:(Japanese) Loquat
     バラ科ビワ属/常緑高木(5~7m)
     Eriobotrya japonica 


深緑色の葉っぱに、たわわに成っている果実の、浅いヤマブキ色が映えますね。





この前、早朝に、
このビワの樹上でバサバサ物音がしていて、目が覚めたことがありました。

樹のてっぺんで
葉や枝を でたらめに揺さぶる騒がしい音と
ゴトッ、ゴトッ って、なにかのかたまりが落ちてる音もしていたので、

カラスがビワの実を食べてるのか と思って
そーっと起き上がって 近づいて
見てみたら、


ハクビシンでした。


タヌキのようで アライグマのような しかしそのどちらでもなくて、
ハクビシンでした。

しっぽが太くて長くて、灰色に白いラインがあって。

目の前で、ビワを食ってた。

こんな間近で目の当たりにしたのは初めてだったので、
「写真を!」とカメラを取ろうとふっと動いたすきに、気づかれて、

樹をまっすぐ滑り降りて、

ささーっ!と、逃げられてしまいました。


(その証拠写真。すばらしくブレブレ。)

そして彼は塀を伝って、右の方へ、去った。


居るもんなんですね、こんな都心の住宅街に。



そんなビワも、ここのところ続いた雨を飲んだおかげか、
ますます繁って来ました。

ああ、
剪定してあげたい。「自然風・透かし剪定」、してあげたい。
と、ムズムズしつつ。

今朝、
「このままだと、ただ落ちて腐っちゃうだけだから、もったいない」
という
もっともらしい大義名分のもと

とりあえず 窓から手の届くものだけを、ちょこっと剪定。





テーブルに ごろんと。


たわわに成ってるビワを見てたら、

まだ食べてもないのに、とても満ち足りた気持ちになりました。






いただきます。



copyright (c)

Copyright (c) 2009-NOW "uta-niwa" <by ngch-zoen> All Rights Reserved.