NPO法人さなぎ達ブログ

横浜市寿地区や近隣地域を中心に社会的生きづらさを抱えている人々を対象としながら活動を行っているNPO法人です。

「さなぎ達」とは

日本三大寄せ場の一つである、横浜市寿地区、寿周辺地区を中心に、路上生活者及び路上生活に至るおそれのある人々が、自ら自立に向かいやすい環境を整える「自立自援」を主な目的とし、メンタルを一番大切にしながら「医・衣・職・食・住」の各方面で活動しているNPO法人です。

BE WITH YOU

2011年01月31日 | 日記
1月も最終日です!
年が明けて1ヶ月・・・時間の経過の速さを痛感します

昨日は首都圏でも雪がぱらつきましたが、みなさま元気でお過ごしですか??
寒さがいつまで続くか分かりませんが、一般的に“冬”と呼ばれる季節も、あと1ヶ月。
寒さに負けず、風にも負けず、冬を楽しみましょう

さて、今年に入り、このブログの署名には「BE WITH YOU」と表示しているのですが、お気づきでしょうか??
この意味がわかる方はさなぎ通!!
「BE WITH YOU」について、ここで紹介させて頂きます。


「BE  WITH  YOU - ひとりじゃないよ-」
これは、「さなぎ達」が販売しているシリコンバンドの合言葉。

人はひとりでは生きていけません。
あなたが差しのべる手を待っている人が、きっといます。
一緒に支えあいの輪を広げましょう!という思いが込められています。

「さなぎ達」オリジナルのシリコン・リストバンドについて

ロゴには、クローバーを使用しています。
リストバンドを着用してくださる方、ひとりひとりをその葉っぱに見立てて、みなさんのハートで、四つ葉のクローバーを作っていただきたいと思ってデザインしました。
水色、緑、オレンジの3色をご用意しています。


リストバンドの売上は「さなぎ達」の活動運営資金として、使わせていただきます。
ぜひ、ご協力をお願いいたします!

尚、リストバンドは「さなぎの食堂」「ホステル・ビレッジ」にて500円で販売をしております。

どうぞ、お気軽にスタッフにお声をかけてください
直接買いには行けないけど・・・という方は、是非お電話でお問合せください


BE WITH YOUさなぎ達




さなぎの家の改装

2011年01月28日 | 日記
ご報告。

「さなぎの家」の改装工事ですが、昨日無事に終了いたしました。
改装費として、ご寄付頂いた皆さまには、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。

是非足をお運び下さい

詳しくは、また改めて紹介します!


BE WITH YOUさなぎ達


気軽にできる社会貢献

2011年01月28日 | 日記
本日1月28日付の日本経済新聞の「春秋」(1面コラム)は、寄付について書かれていました。

もうすぐバレンタインデーですが、今年は「チャリチョコ」や「寄付チョコ」と呼ばれる寄付付きのチョコが発売されているとの事
知りませんでした!

このような売上金の一部が原料生産国の子供の教育支援など社会貢献に使われる商品といえば、「ラブケーキプロジェクト」(1ピース分が欠けたホールケーキを買うと、その1ピース分の金額がケニアの子どもたちの食糧支援にまわる)が思い当たります。
他にも、チョコやビールを買うと1つにつき1円が寄付金として使われる商品もいくつか発売されています。

「さなぎの食堂」仕出弁当も、これらの商品同様に売上の一部(弁当代550円のうち、50円)をご寄付として路上生活者への食事支援に使わせて頂いています。

是非一度お問合せ下さい。

昨年の寄付白書によると、直近の1年間で何らかの寄付をした日本人は3割を超えているようです。
アメリカなどに比べれば、まだまだ寄付の文化は浸透していませんが、このような形で気軽に社会貢献できると、日本の寄付文化も、もっと広がっていくのではないでしょうか

美味しく食べて、社会貢献!

BE WITH YOUさなぎ達




Sさんのプロフィール

2011年01月25日 | 日記
寒い日々が続きますが、皆様体調はいかがですか?
インフルエンザも本格的にはやり始めてきました
どうぞお体にはお気をつけ下さい


山中先生(さなぎ達の理事長兼ポーラのクリニックの院長)のエッセイをお届けします。
Sさんシリーズの第6弾。

お読みでない方は、こちらもどうぞ。第1弾第2弾第3弾第4弾第5弾






Sさんのプロフィール(個人情報に留意しつつ)

KMVPの利用者SさんはC県出身の77歳男性。
身長158cm 体重45kg。
家族構成:3人兄弟の末っ子。 

一番上の兄は、昭和40年に胃ガンで死亡45歳。
子どもが4人いたが、今はどこにいるんだか・・。
姉も死亡(死因は不明。今生きてれば80歳くらいだろう)。
子どもは横浜にいるらしいが、長い間会ってない。

父はもともと船員で、Sさん5歳時に横浜へ引っ越し。
母は53で死亡。病名不明。
Sさん当時27歳。横浜のとある病院で死に目はあえた。

Sさん自身は、中学卒業してからガソリンスタンドに常勤。 
ガソリンスタンド会社が横浜から東京へ撤退のため転職。

20-造船所。日本鋼管。南極観測船「宗谷」の改造に従事したそうだ。

ちなみに「宗谷」ってのは若者は知らないでしょうから、インターネットから転載しておきます。
生まれも育ちもなかなか味のある船ですね。
「えっ!こんな小さな船で南極まで行ったの?」って感じらしいです。

·1937年 ソ連から発注された耐氷型貨物船「ポロチャエベツ」として、長崎の川南工業松尾造船所で起工。
·1938年 国際情勢悪化でソ連へ引き渡されず、民間貨物船「地領丸」として竣工。
・1939~1945年 海軍特務艦となり「宗谷」と改名。戦中は測量・輸送業務に従事。
·1945~1948年 在外邦人の引き揚げ船となる。3年間で19,000人を運ぶ。
·1949~1955年 海上保安庁の灯台補給船となる。石炭運搬。・・・・この改造にS氏がかかわった。
·1956~1961年 南極観測船へ転用が決まり、6次に渡る南極観測業務に従事。
·1962~1978年 海上保安庁の巡視船として、北海道で活躍。
・1978年10月解役。


37歳まで造船勤務したがその後造船不況。 
本人の言によれば、「トカゲしっぽ切り」で、失職。

仕事を求めて大阪への大手引っ越しの下請け会社へ。
階段荷物かつぎ。 
当時の体重67キロ。

だんだん仕事がひまになって45歳すぎに寿へ。 
寿の名前は若い頃きいたことあったから。 
当時はバブル崩壊前で仕事が多かった。
建設関係 日雇い。

以後寿で生活。結婚はしなかった。子供もいない。
趣味はない。ただ働いて独り旅行をしていた。

この個人史は寿ではごくふつうの人、ってパターン。 
時にはこの間に「刑務所入った」とか「カタギになった」とかの変節点が入ることが多い。
Sさんにはそれがなかったのであろう(あるいは話してないのかも)。

以上が、Sさんのプロフィール。 
川崎はもっと詳細を聴取するであろう。

人生は起承転結。人は生まれ(起)も育ち(承)も自分でコントロールすることはできないままに、思春期反抗期を迎えて、自分の意思で人生を選択していく(転)。転じ方の終着駅に(結)。 寿を終着駅として良かったという居場所つくりがKMVPの目的である。






「宗谷」は「船の科学館」(東京・お台場)で、当時のままの姿で展示保存、一般公開されています
わたしも見に行ったことがあるのですが、歴史を感じ、感慨深いものでした。
建築物や建造物など歴史を感じるものは多々ありますが、人にもそれぞれ歴史があるんですよね。

「さなぎの家」も、ホームレスの方が日中過ごせる「居場所」が欲しいと言った事がはじまりです。
誰かの「居場所」を提供できるよう、活動を続けていきます



BE WITH YOUさなぎ達

衣類等の寄付について

2011年01月20日 | 日記
「さなぎ達の」ホームページでもお伝えしていますが、現在、衣類・生活用品等のご寄付の受付を一時的に中止しております。

これは、需要が無くなった訳ではなく、おかげさまでたくさんの寄贈品を頂いたので、保管場所がいっぱいになってしまったためです。
保管場所に空きが出てきましたら、受付を再開いたしますので、ご理解・ご協力をお願い致します。


≪11期(2009年11月~2010年10月)の寄贈品のご報告≫
たくさんの品物をありがとうございました。
  ・寄付物品数:27220点
  ・提供物品数:30320点 
※提供数が寄付数を上回っているのは、洗剤や石鹸等を1回分の使いきりに分けて提供しているため
月ごとの詳細は、さなぎ達通信最新号に載せています。



寄贈品の仕分け作業は、寿地区や路上で生活している方がボランティアで手伝ってくれています。
寄贈品は、防寒や清潔な身だしなみだけではなく、「さなぎの家」を訪れる方々の「仕事作り」にも貢献しています。
引き続き、ご協力頂きますようお願い申し上げます。


BE WITH YOUさなぎ達

「さなぎ達通信」最新号!

2011年01月20日 | 日記
今日は大寒ですが、横浜は晴れて、日差しのあるところは暖かさを感じます
関東地方は連日、乾燥注意報が出ているので、火の元にはご注意下さい。

さて、昨日「さなぎ達通信」の最新号を発送しました。
楽しみにしてくださっている方には、お待たせして申し訳ありませんでした。
今回は、山中先生が若者と寿の関係について書かれています。

近々「さなぎ達」ホームページにも載せますので、是非ご覧下さい
(バックナンバーもこちらから読めます)

なお、通信の発送は、基本的に、正会員・サポート会員の皆さまにしております。
ご希望の方は、事務局までご連絡下さい。


BE WITH YOUさなぎ達





病気なくなっちゃったみたいだ

2011年01月14日 | 日記
山中先生(さなぎ達の理事長兼ポーラのクリニックの院長)のエッセイをお届けします。

今回はSさんシリーズの第5弾です。
お読みでない方は、こちらもどうぞ。第1弾第2弾第3弾第4弾






病気なくなっちゃったみたいだ

今日はKMVP川崎さんの訪問初日。
二人は一緒にクリニックまであるいてきた。
実はSさんはKMVP2回目である。
一回目は2008/11/4。
近隣のA病院に、手足ぱんぱんに腫れて一週間入院。
当時の医者の処方に眠剤がはいってなくて、眠れないから近くのローソンへ行って焼酎買って病室で飲んでたら即退院。
退院時、心不全だからとポーラのクリニックを紹介された。
当時のカルテに、Sさんの毎日の食事を詳しく聴取記載。

自分の部屋で支度する。さかな ニラレバ が中心。
食事は1日2回自炊。
だいたいご飯とみそ汁に焼き魚かレバニラを食べる。
買ってきた焼き魚に塩をかけて食べる。
漬け物なんかは食べない。
アルコールも今は飲んでない。
3食とも自分の部屋で独りで食べてる。
買ってきた物をおかずにメシを食う。

心不全患者にとって、食事療法は薬物療法よりもはるかに重要だ。
A病院整形外科から出されていた痛み止め中止を指示。
痛み止めと内科治療は実に相性が悪い。
特に心不全・腎不全に痛み止めを漫然と使用していると、ひどく増悪する。
食事生活と服薬・睡眠の観察目的にKMVPを出動させた。

心不全は、原因心疾患にもよるが、慢性心不全ならば生活習慣改善が著効する場合が多い。
Sさんは説明すればよーく理解できる人。
ちょっとした食事の指導でみるみるよくなり、KMVPを卒業するまでになった。
以来、2年間、入院することもなく元気元気。
寿には珍しい紳士風貌と時にはクールにみえる穏やかさも手伝って、2歳年下のT嬢のハートを射止めたようである。
T嬢はSさんと知り合ってから、精神科の薬が半減、30本吸ってたタバコもやめ、かつて多摩川に入水したような不安定感は全く治ってしまった。
ちなみにT嬢はSさんの今回の病状は知らない。 
理由は、怖くて告げられない。
本人には告知できても、T嬢には無理、絶対に不安定となるから。

Sさんと川崎に今日のレントゲンを見せながら説明。
「これが以前の。こっちが今回の。」
「全く変わってきてないです。左の胸水は貯まってきてないよ」と説明すると、Sさん珍しくが軽口を。
「治っちゃったみたいだ・・」
山中は返答に困って、「だといいね・・」しか言えなかった。 
言ってしまってから、もう少し気の利いた言葉をかけてあげられないもんかね、と反省。

KMVPが入れば安心。
現在週一で訪問看護、他に毎日ヘルパー、Sさんの居るきれいな“どや”には介護会社も間借りで入ってる。
だから無縁社会ではない。
毎週通院を2週間毎に切り替えた。
通院時間や待ち時間を、KMVPメンバーと山下公園で港をみたり三渓園の梅を楽しんだりする時間に使ってほしいからである。






Sさんシリーズ次回もお楽しみに



「さなぎ達通信」ですが、本来の12月号の発行が遅れ1月号として現在印刷中です。
(過去に発行した通信はこちらからご覧いただけます)
会員の皆さま、楽しみにして下さってる皆さま、お待たせして申し訳ありません。
来週には発送できる予定ですので、もう少々お待ちください


BE WITH YOUさなぎ達

感謝!

2011年01月11日 | 日記
今日、ポーラのクリニック(院長=「さなぎ達」の理事長:山中修)に「はらぺこ基金」へのご寄付をお持ちいただきました。

その方は、山中先生の出演したラジオを聞き、感銘を受け、わざわざ京都から来てくださったとの事!
残念なことに、こっちにきて風邪をひき、診察も受けていかれました・・・どうぞお大事になさって下さい。

クリニックに来る前に、「さなぎの食堂」で昼食を召し上がっていただいたとのこと。
本当に、ありがとうございます。

診察後は「さなぎの家」に案内し、説明をさせていただきました。


口座にご寄付を振り込んでくださる方や、宅急便で衣類・日用品・商品等を送ってくださる方。
たくさんの方からご寄付を頂くのですが、残念ながら、みなさまの顔を知りません。
どんな思いで寄付をしていただいているのか、いろんな思いがあるんだろうなと思います。
「タイガーマスク運動」ではないですが、本当に、その思いを尊重し、大切に使わせて頂きたいと思います。


◎「さなぎの家」の改装工事の進行状況について◎

カウンター撤去工事は完了し、車イスの方でも広々と利用していただけるようになりました。
今日は、自動販売機の撤去を行い、入口が広くなりました。
今後、トイレ工事に移る予定です。
改装工事に関しても、助成金やご寄付を頂くことで、実現することができています。

本当にありがとうございます。


BE WITH YOUさなぎ達





今日は成人式の日。

2011年01月11日 | 日記
山中先生(さなぎ達の理事長兼ポーラのクリニックの院長)の成人式の日のエッセイをお届けします。

今回はSさんシリーズの第4弾です。
お読みでない方は、こちらもどうぞ。第1弾第2弾第3弾






今日は成人式の日。
ハッピーマンデーだが、ポーラのクリニックは午前中診療。
開院以来、職員には不評?らしいがハッピーマンデーの診療は続けている。
心不全や胸水・腹水、肺炎、腎不全など、入院直前状態の患者が寿には多いから。

Sさんは介護保険の区分変更提出のため受診した。
本人へ説明した。
「いまの介護保険制度では、現状の認知症の重症度によって介護度が決められことが多いけど、今回の場合は半年後のSさんの身体重症度を想定して介護度UPの申請を行います。」
と、本人はよく納得した。

うちのクリニックの理念は「信頼・責任・あたたかみ」、実行のための具体的行動目標は「せりなま」。
職員の意識向上のため、クリニック受付上に掲示してある「説明・理解・納得・満足」の頭文字。
どんなに小さな診療所の医療でも、大学病院の高度救急医療でも、最終的にはたとえ結果が「死」であっても、患者・家族が満足できる医療を提供できることを目標としたい。
満足のためには、納得が、納得のためには十分な理解が、理解のためにはその人に分りやすい説明が、必要となる。だから「せりなま」。

本日提出の「介護保険用主治医意見書」には、特記事項欄にしつこいほどに
○家族がいない
○簡易宿泊所内独居
○現在の病態
○M病院での診断、病理組織結果
○レントゲン写真
○今後の予後見通し
○どうして介護UPの申請をするのか
について説明文を書き、加えてカルテやM病院からの入院報告書をコピー、さらに今月の医療雑誌に掲載された「無縁社会への処方箋/孤独死防止への先駆的取り組み」の自稿までコピーして添付した。
 
これから、来週は介護保険調査員がSさんに面接に入り、主に認知症度について、あるいは「片足あげてズボンがはける?」等の現在の身体活動度について調査される。
Sさんは認知症ではないし、ズボンも今は平気。
でも介護認定がおりる2か月先には、酸素吸入を受けているかもしれない。
家族がいないSさんのその時の食事や排泄は? 誰が??
今のままなら、KMVPの川崎さんしかいない。

寿に限らず、孤独死防止対策は、主人公である人の環境の先読みから始まる。
主人公の走り方、息づかい、走りたい方向性、現在の環境などの多彩な情報を加味して、さながら箱根駅伝の伴走車の如くチームを組んでゴールをめざす。
たとえそれが、「死」というゴールであっても。問われるのは死の質、つまりQuality Of Deathが大切なのだ。
 
Sさんが、安心してゴールまでたどりつくためには、走る先の温度、天候、何が待ち受けているか?の的確な予測、変化に瞬時に対応できる準備態勢が必要だ。
今はそのためのみまもりチームの創成と、できあがったチームとSさんの信頼構築が重要ポイントである。







Sさんシリーズ次回もお楽しみに

最近「タイガーマスク運動」が話題になっていますね。
誰かの行いが共感を呼んで、それが全国に広まっていく。
こういう繋がりってすごくすてきな事。
全国の伊達直人さんの思いを尊重したいと思います。


BE WITH YOUさなぎ達

木曜パトロール

2011年01月06日 | 日記
今日は“寒の入り”です。
まさに暦どおりの寒さですね

ちなみに、今日は「小寒」で、寒さが最も厳しくなる前とか、寒さが加わる頃という意味です。
小寒後15日で大寒に入り、大寒後15日で、寒が明けます。
この間は、1年の内最も気候の寒い季節といわれています。


手袋無しでは、手が痛い寒さになりました
十分暖かくしてお過ごしください


さて、今日は新年初回の木曜パトロール(夜回り)を行います。
おかげさまで、たくさんの毛布や防寒着等を頂き、路上で生活されている方にも、寒さをしのぐ手助けをすることができます。
また、仕出し弁当はらぺこ基金へのご寄付のおかげで、食券を配布することができます。

みなさまに支えられて、さなぎ達の活動は成り立っています。
ありがとうございます

人は支えあって生きています。
ひとりで路上にいる方も、ひとりではないということを、「さなぎ達」の活動を通して感じていただければうれしいと思います。

木曜パトロールは、毎週木曜日に行っています。(ただし、4月~10月は第2第4木曜日、8月はお休み)
参加ご希望の方は、お気軽にご連絡ください


BE WITH YOUさなぎ達

生きる

2011年01月04日 | 日記
2011年初
山中先生(さなぎ達の理事長兼ポーラのクリニック院長)のエッセイをお読みください。




年始にごろ寝しながら二人の大芸術家のドキュメンタリーをNHK総合TVでみていた。
一人は1月2日の再放送で清水寺成就院の襖絵を描いた中島潔氏、
もう一人は1月3日夜に長野県松本でサイトウキネンオーケストラを率いる小澤征爾氏。

昨年、中島さんは肺ガンの、小澤さんは食道ガンの手術を経験した。
テレビカメラは術後復活の二人の顔、目、話しぶり、エネルギーをよくとらえていた。

絵画でも音楽でもおなじだ。
その道の第一人者が究極の状況に置かれた後に復活してくるとき、明らかに一皮むけてくる。
病気の人たちを毎日みていて、いつも感じていることが、今回はっきりと二人の画像ドキュメンタリーにくっきりと証明されていたので安心した。

「死は病気の延長線上にあるものではない」

死は病気の果てにあるように一見みえるが、それは違う。
死は生の延長線上にある終着である。

生きて生きて生きてその果てに死が、自然な形で存在するのだと思う。
病気は死へのプロセスを早める力、生へのエネルギーを削ぎおとす力を持っているが、死とは明らかに別物である。
病気からは復活するが、老衰からは復活しない。
病気を克服することは可能だが、老衰は否である。

お二方とも、微細な感性とたぐいまれな集中力とであそこにまでのぼりつめた人たち。
ガンという修業をのりこえて、さらに研ぎ澄まされた感性と、描くことや奏でることの一点への集中力を倍増させて、鬼気迫る感じを超越したエネルギーを携えて復活していた。
これが、「生きる」ってことだ!!
と身をもって示している。

感動する2作品だった。
ああいう人生の時間のつかいかたをしてみたいが・・・。






生きるということ、老いること、死ぬということ。
人の運命は決まっています。

生きている限り、やり直すことは何度でもできます。
どう生きるか、どう生きたいか。
2011年、どんな年にしたいのか。
決意を表して頑張りたいものですね。

今年はうさぎ年
うさぎにちなんだ言葉に「兎の登り坂」ということわざがあります。
物事が順調に進むたとえです。

よい年になりますように!


BE WITH YOUさなぎ達



2011年

2011年01月04日 | 日記
新年あけましておめでとうございます

本年も「さなぎ達」へのご支援、よろしくお願い致します。

私事ですが、今年は縁合って元日、2日と続けて初詣に行くことができました。
2日に行ったお寺では、祈祷を受け、住職さんの説法を聞くことができたのですが、その中で印象に残っている言葉をご紹介します。

全ての行いは、自分に返ってくる。

お参りをする時も、自分のことだけではなく、家族や友達など身の回りの大切な人のことを想うことは大事なこと。
そうすれば、同じように自分のことを想ってくれる機会が増えるというもの。

(文章力が無くて、ご住職のように伝えることができなくて申し訳ないです

まさに、その通り。
ただ、見返りは求めないようにしたいですね。


新年を迎えられたことに感謝して、今年の抱負を誓いましょう。
皆さまにとって、ご多幸の多い1年になりますように・・・


BE WITH YOUさなぎ達