NPO法人さなぎ達ブログ

横浜市寿地区や近隣地域を中心に社会的生きづらさを抱えている人々を対象としながら活動を行っているNPO法人です。

「さなぎ達」とは

日本三大寄せ場の一つである、横浜市寿地区、寿周辺地区を中心に、路上生活者及び路上生活に至るおそれのある人々が、自ら自立に向かいやすい環境を整える「自立自援」を主な目的とし、メンタルを一番大切にしながら「医・衣・職・食・住」の各方面で活動しているNPO法人です。

さなぎの食堂アルバイト募集

2015年06月19日 | モトコ


*さなぎの食堂求人募集*
【仕事内容】
さなぎの食堂内での、レジ、集荷、調理、その他 *臨機応変に動ける人、大歓迎!!)

【募集曜日・時間】
・9時~14時 *(1)シフト制 (週3日程度 *要相談)

【時給】890円

【交通費】実費支給

【条件】
・ 普通自動車免許を持っている方
・ さなぎ達及びさなぎの食堂事業に興味関心がある方
・ 人と接することが好きな方
・ 長期的に働くことが出来る方

【歓迎!!】
・ 接客業経験者
・ 飲食店経験者

【選考】
・書類選考(履歴書送付)
⇒【送付先】〒231-0028 横浜市中区翁町1-6-4新翁ビル1階
・面接

【問合わせ】
アルバイトご希望の方は、まずはメールもしくは電話にて「川崎(カワサキ)宛」にご連絡下さい。

ご連絡後、面接日を調整致します。

*不在にすることが多い為、メール連絡だと助かります。

TEL:045-227-7663 (さなぎの家) 
E-mail: sanagitachi@nifty.com

てふてふの野菜達

2015年06月09日 | モトコ

ちょうど一ヶ月前にてふてふ利用者さんが植えた、ゴーヤ、トマト、ナス。
気付いたら、こんな立派になっています緑を見ていると癒されます!

ゴーヤ

トマト(実がなっています)

ナス

…なんとナスはもう収穫しました!

はやっ!!

よくある、タバコとの比較。(あまり大きさが伝わらない 苦笑)
鰹節を肥料にしたり、工夫しながら育ててています。
収穫したナスは、あみだくじで当たった人が持って帰りました。
今年は大成功な予感です


とうとう歩いた! 息子よ、見てみろ!

2015年06月08日 | さなぎ達理事長 山中 修
病名)アルコール依存症歴(精神疾患・末梢神経障害)、 直腸癌骨盤内全摘回腸導管増設 (2005.7) 人工肛門(腸重積) 膀胱がん手術尿瘻 脳髄膜腫(2008 経過観察中) 睡眠障害 脂質異常症 紫色蓄尿バッグ症候群 胃がんにて幽門側(B-1)切除(2009) 栄養障害性末梢神経障がい 腹部頻回術後癒着性イレウス 下肢廃用性萎縮と尖足による歩行障害 胆嚢炎

3年前、車いすで初診来院。生保を受けることなく、酒もたばこも医療費も年金で捻出していたから、ある一時期はよく働いたんだろう。酒によるふらつきとしびれで車いすに。
酒が原因で家族と離縁。むすこからは、「危篤以外は会わない」と言われて寿に住み、酔っ払っては溝に落ちて近くの病院にお世話になっていた。

2005-2009までに直腸がん 胃がん 腸重積 脳腫瘍 人工肛門 膀胱がん 尿瘻。
「こんな状態で酒のまずにやってられるか!!」
と、最初はすさんでいた。入院しては暴言、退院させられては飲酒。
とうとう、行くところ無くなってヘルパーにつれて来られたポーラの外来でも暴言連発。

暴言はただ無視することにして根気よく対応した。

ある日、ロンドンのパラリンピックをテレビで見た翌日から、人生が変わった。
「オレも歩けるかもしれない」
酒もやめた。たばこもやめた。
人に押させていた車いすを自分で押すようになった。

断酒禁煙とともに体調は改善、とうとうつかまり立ちができるようになった昨年一月。
腹痛・イレウスにて緊急入院。
癒着性イレウスは2ヶ月間入院の内科治療に反応せず、右鎖骨下静脈にポート設置。
簡易宿泊所で生きてくエネルギ-の供給源は血管栄養となった。
冷房も暖房もない旧式の簡易宿泊所の一室で以来半年以上、耐えた。
「食いてえよ~」「いつまで点滴だよ~」
訪問診療の度に訴えられた。

水分と内服のみが彼の口に入るもの。「腹減ったよ~なんかくいてーよ~」が彼の口から出るもの。
訪問診療の度に腹のグル音の説明をした。
「まだだめだ。」「まだはやい。」をくりかえしてなだめた。
「あるきて~」って禁酒禁煙できたことを誉めた。

腹の状況を見て、おもゆから始めた。
「うまいよ~。入院してもいいからもっと食いて~よ」
に変わった。

今年に入り、ポート輸液もやめた。
年金受給者は生保をうけられないので、食費がない。
簡易宿泊所のほかの住人のおかゆやおかずのあまりを食べて生活して居る。
それでも暴言など一切無い。
「もっとくいてー」「やせちゃったよ~」「仕方ないよな~」

が、最近「ありがと~」「あるきてー」になった。
訪問看護師が付き添って 尖足ながらあるける様になった。

在宅訪問診療を卒業し、本日3年ぶりにヘルパーに連れられて外来受診した。
車いすではなく、尖足を支えられて歩いて診察室に入った。

「オレはあんたのこと尊敬するよ」
が彼に最初にかけた言葉だった。

このブログへの顔も名前も人生経歴も、ぜんぶOK.
「いいよ」
のひとことだった。

失うものがなくなったときに人はとてつもなく強くなれるのだろう。

設楽関也 63歳。
息子さんブログみるかな??

オヤジは変わったよ。
今日の顔をみてやってくれ。