週刊おやじローディー

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おっちゃんの話

2008-05-07 21:48:13 | ロードバイク

小生が、ロードバイクに乗り出して、今も続けているのはある二人との偶然の出会いのおかげだ

一人は、当時小生が飛ばされて(左遷?)外部に出されていたときに知り合った人。

そのひとは、体育の先生でたまたま小生の出向先に企業研修とかで来ていたのだ。

その頃、暇を持て余し気味だった小生はロードバイクに興味があったんだけど、なんだか敷居が高くてMTBを街乗りしてお茶を濁していたのだ。

その体育の先生は以前からロードバイクに乗っていたんだけど、ひょんなことから自転車の話になって、次の日には小生に快く自分の乗っているロードバイクを貸してくれたんだ。

そして、小生のロードバイクを初めて乗っている姿を見て

「上手く乗れてますね、はじめて乗る人はけっこうヨロヨロしちゃうんですけどねぇ」とか言って小生をおだててくれた(さすが、学校の先生、教育者 まっ、実を言うと高校の頃から通学でランドナーは乗ってたんだけどね)

すっかりその気になってロードバイク購入の気持ちを固めた小生に、その先生が勧めてくれたのがもう一人の出会いであるおっちゃんのやってるサイクルショップ。

おっちゃんは自転車誌中心の知識で固まっている若干生意気目な客である小生に優しく接してくれた。

「ところで予算は?」っておっちゃんに聞かれて、「お金に糸目はつけません」と答える小生

「じゃ、50万円ぐらいですかね」と言われ、びっくらこいて動揺した小生にも優しかったな

まっ、そりゃそうだよな50万とは行かずとも数十万の自転車購入してくれる客なんだからなぁと思ってたけど・・・

おっちゃんから、その後聞いた話なんだけど・・

自転車を本気で探しているのか、ただの冷やかしなのかはだいたいわかるそうで、きっとそのときの小生は

買う気満々のオーラ出しまくっていたんだな

お買い上げ(完成車)の後は、サイクルショップのサイクリングクラブに参加し素敵な自転車乗りたちにも出会って、ますますロードにのめりこんでいった小生。

ちなみにおっちゃんは、昔はロードレースで鳴らした人らしいんだけど、今は好々爺然としている。

そんでもって、70歳を過ぎた今でも月に一回だけは小生たちといっしょにツーリングに行くのだ。

普段の練習会は時速35km超で走っても、おっちゃんといっしょのときは27kmぐらいかな

そんなこんなで練習会の回を重ね、おっちゃんやクラブのメンバー達との交流を深めていったんだけど・・・

しだいに小生の気持ちの中ではおっちゃんの元気なうちに小生スペシャルのロードバイクを組んでもらおうと思う気持ちが増してきたんだ。

それから貯金を開始

日ごろの買い物には常にお札だけで支払い、おつりの小銭はブタの貯金箱へ

2年たったらついに目標の50万円になっていたぜ

ちょうど8月の暑い盛りだったなぁ、おっちゃんに自転車をオーダーした。

せっかく50万円出すんだから、自転車誌に出てるように股下やら何やらを測ってくれてポジション出しを期待していたのだが・・・・

おっちゃんは「背格好を見ればわかるんだよね~」って言って全然測ってくれない

ちょっぴり不安な顔した小生におっちゃんはっていうと

「もうこの道何十年もやってるんだから大丈夫~、まかせなさい~」って感じ

4ヵ月後、ついに出来上がった自転車は80万円(ユーロ高もあったけどかなり予算オーバー

でもでも、その頃はすでに12月。

ボーナス足して何とか支払ったよ~ん

(もちろん家人には内緒で、今でも家人は貯金のみの50万だと思ってる

その自転車なんだが、これがポジションばっちり

すげぇな、さすがこの道何十年(もしかしたら半世紀)職人の技だな

それに、おっちゃんは年の割には若いテイストでハンドルのおくり具合やサドルの位置を決めてくれてるんだ。

小生大満足なのだ。

もうちょっと走りこんだらスペーサー1個抜いてハンドル下げることも織り込み済みだそうだ。

いや~まいったねぇ~

「ほんとにおっちゃんに出会えてよかったし・・・」

「おっちゃんにはまだまだ元気で走ってもらいたいし・・・」

「おっちゃんに自転車組んでもらえてよかった」

では、また

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