幸運は突然に～Lasimuseo in リーヒマキ

数年前、ヘルシンキのお店・Kaunis Arkiのおばちゃんが「このお菓子のガラス瓶、いいわよ。買いなさいっ！」と強力プッシュしてきたのでつい購入してしまった巨大瓶...む？よくみると底面にリーヒマキと刻印が。更に「リーヒマキにも行きなさいっ。」とだめ押しされました。で！本日、VRでささっとやって参りましたこちらの「ガラスの街」....？？？...ガラスは既にくだけ散ってしまったのでしょうか、あまりヒトケがありません。そして噂によるとガラスミュージアム(Lasimuseo）は駅からエラく遠そうだ。バスも事前にリーヒマキcityのHPで時刻表をチェックしてみたが...マバラです。ここはひとつセカンドハンドショップ探しも兼ねて歩いていきますか！..と、意気揚々に駅を後にしたものの、やっぱり遠いですねぇ。途中、小学校の子供と遊んだり、見知らぬお宅の観察（不法侵入罪を疑われないような微妙な至近距離でじっくり観察）したりと寄り道はしたものの、たっぷり50分はかかったよ..。やれやれ、ガラスが山積みで緊張をもって入館せねばならん博物館に入る前にくたびれてしまいましたがな。おや？ふと振り返ると白樺林の間からガラス博物館の隣に何やら気になる別の博物館らしき建築物が見えますね。角のマークに、熊のマーク？なになに、「狩猟博物館」？えっ、人物的に農耕民族よりも狩猟民族に近い私としてはかなりこっちも見たいんですけど。。。。だめだ、時間がありません、断念。まだ次回です。さて団長（私です）の断腸の思いで狩猟博物館はあきらめ、主目的のLasimuseoへ。入館者2名はほぼ同時に「おおおおおおおおお....（絶句）」。確かにこれはKaunisのおばちゃんが行け！と命令するはず。こんな凄い、いや凄まじいコレクション，見た事ないよ。初めてARABIA博物館に入った時よりも大きな衝撃かも。しかもなぜかグランドピアノがあり、音大生と思われる手練のお姉さんが生練習中。本でも見た事が無いほど大きいタピオ・ヴィルカラのあのきのこシリーズが（カンタレッリ）森に生えてるが如く、無数に展示されてます。確かこの国は誰でも摘んでいいんでしたね？私としては今摘み取りたいんですが...いかんいかん、ピアノの旋律と幻想的な館内風景にあてられたのか、はたまたきのこの毒がまわったのか、いけない事を考えてしまいました。やっと正気に戻り、その他も鑑賞してみると、もちろんだ！とばかりにあるある。。カイ・フランクにサルパネヴァ、サラ・ホペア..有名どころはもちろん、初めて知るアーチストの作品が壁面を埋め尽くしてます。頼むから今、震度6とかやめてよ～～痛過ぎますから。あ”～それにしても見応えありますね、ここ。入り口に併設のミュージアムショップには、新進作家のガラスアクセサリーや（これはおすすめ。たぶんヘルシンキや空港にはないはず）、ここまで来ないと買えない資料本などなど。カフェもあるんだけど...だめだ、また時間切れ。これまた次回にします...と、ここでダッシュ！そうです、バスです。全速前進の甲斐あって飛び乗れました、ふー。ところが！息をついたのもつかの間、だんな氏が”降ります”ボタンを押している。。。。なんでさ？運転手さんも「ほんとうに降りるのか？」と、まるでここで降りたら地獄に取り残されるが如く、気がかりなだめ押し質問をしてるっていうのに、なんで？すると、だんな氏ニヒルなスマイルと共に斜め前方を見よと促す。。。。あああっ、セカンドハンドショップ！！しかもかなり「何かアリそう」な匂いが屋根から出ています。これは行くしかあるまいね。よーし合点だ、後は野となれ大荷物となれ、と勢い余ってバスの乗車口から飛び降りてしまった2名であった...。で、ありましよ、ありましたよ、掘り出し物がいろいろ。RostrandのanikaシリーズのC＆Sが7客まとめて10ユーロしないって...だんな氏、目利きだねぇ。