マルメからのX2000での長旅、お疲れ様でし・・と言い切らないうちに、昨夜は寝てしまいました。夜10時過ぎにややアンモニア臭いストックホルムT-Centralen駅を経由して辿り着いたのは、毎度お馴染み(って2度目だが)ガムラスタンにあるHotel Sven Vintapaare。家族経営のこのホテル、夕方6時にはスタッフが帰ってしまうので「PINコードでドア開けて勝手に入ってね~」だって。そんなアバウトなチェックインでいいんでしょうか?ま、いいか。5時間の列車の旅(その内1時間半くらいは内輪モメのため体力3倍消耗)がこたえたのか、さすがに朝食には遅刻しそうになってしまいました。出動準備も完了し、さて1年ぶりのスットクホルムの街へお出かけ。ストックホルム初日くらいゆっくりすればいいものを、ガムラスタンのゆるい空気を切り裂くようにずんずんと出発している我々であった。何しろ、今日もハードですから。秘書が欲しいほど予定が詰まっております。この先の3日間で友人3組に会いつつ、怒涛の買物をしようっていうんですから。・・と、ぶつぶつ言いながらお気に入りのアンティークショップ"スカットヨンマン(英語でWelcome inn という意味だそうな。)"にやってきてしまいました。おっ、例のおばさん、います、います。売れ筋陶器だけではなく、ファブリックや調理器具など幅広い品揃えと首都・ストックホルムにしては比較的太っ腹なおまけ率(めんどうくさいだけかも)がウリでしょうか。いやしかし、良いもの満載ゆえに高額現金所持者は入店をためらった方が良いかも。「スカッと4万」、要注意です。ちなみにおばあちゃんが店番の時は、お買物禁止です。差し出したお代よりも多くおつりをくれたりする事態が発生しますので。
いや、別に大したことではないんですが、再び今年の北欧旅行記を綴り出す前に、ちょっと疑問に思っていた事を敢えて公共性のある媒体・blogで表明しようかと思いまして。今年に入って、雑誌も含めて北欧関連書籍が豪雨後の筍か、はたまた急勾配の流しそうめんか?という勢いで発刊されてます。でも刊行の数に反比例して、買わなくなってしまいました。その理由は、ズバリ「つまらない」。興味を持つ人の数=母集団数が増えればいろいろ出したくなるのが出版社だけど、元・出版人として思うに、この頃は「いくらなんでもそりゃ~ないよ」という内容の本もちらほら。某A生大臣のように口を曲げて(しかもダミ声で)「いかがなものか・・」と言いたくなりますなぁ。いつかどこかで見たことのある企画(現地コーディネーターに頼りすぎなのでは?もっとライター自身がぶらり旅をして取材して欲しい)・写真に頼りすぎで文章で読ませる記事が少ない・広告多し、の3大原因が早く取り除かれた斬新な書籍の登場を切に願っている次第です。たまには"かわいい(必ずひらがな)"、"ていねい(これも必ずひらがな)"、"スロー"の3大流行語が一切出てこない本とかあると食指が動くんだけどね・・・。北欧出版業界も、えさを投げ入れると入れ食い状態になってしまうイケスの時代は、もう終了していると思うので、その筋のエディターさん&ライターさん、今までにない目を引く企画を鋭意研究して下さいよ~。私のように北欧業界から見れば(年齢的にも路線的にも)ニッチな読者向けの本ができると面白いのに。発行部数的には全く期待できませんが(苦笑)。・・・というわけで、たまには”好きこそものの苦情あれ”、でした。
茄子なんて昨日買ってないじゃん、とツッコミが入りそうですが、そうこれはうちにあったストック茄子。本当は鎌倉で色ツヤ申し分なしのものを買いたかったんだけど、これがあったせいで断念。過日の大江戸骨董市で古川和司氏の伊賀焼しめ鉢を見つけてから、呪文のように「焼きしめ鉢に焼き茄子、焼きしめ鉢に焼き茄子・・」と実行日をうかがい、ようやく本日実行。ところどころ焦げた翡翠色と黒い地は想像通りぴったり合っていたので良かった良かった。やや後ろめたいのは、骨董市の日、雨が降り出したのをいいことに「もう雨で今日は店じまいだし~割れたと思って安くしてよ~」とあり得ない価格で売ってもらったことか。お店のおじさん、ごめんなさい。己の"はげタカ"ぶりを反省し、しみじみ茄子を味わっております。
夏休みの宿題は急いで片付けなくちゃいけません。早速、昨日の仕入れについて絵日記報告を。遠征した農協市場とは、市場ツウの間では超有名だと思いますが(湘南関係の雑誌にもよく特集されてます)、鎌倉の若宮大路にある市場連即売所のこと。通称・レンバイというのだそうで。しかし、その名に恥じない廉売ぶり・・・。それもそのはず、日替わりで地元の農家さんが朝採れた品だけを売っているからで。本日の仕入れは洋野菜中心に、ズッキーニ・紫玉ねぎ・ウリ・バジルどっさり・オクラ・万願寺唐辛子・なんとかマメ(老化のため品名記憶喪失)、でした。葉月ニンジンなどさすが現地!という品も多く、鎌倉詣での際は寄る価値のある場所ですね。価格もアバウトで一山100円または200円しかないので、子供銀行並みの簡単決済。そう広くない屋根付きの室内市場はちょっと雰囲気があって、いい感じです。何かの本に「フランスのマルシェのよう」と評してあったけど、それはどうかなぁ(不賛同の微(笑))。どっちかというと、より生活感が溢れ返っているシンガポールのインディアンエリアにあるズ・ジャオ市場みたいだけど。これから数日、何を食べようか楽しみです。一番難題と思われるのはヒダヒダのついた「なんとかマメ」。名前さえ知らない野菜を食べるのはちょっとした「味蕾の冒険や~(あっ、うっかり嫌悪していたマロ表現を使ってしまった)」。
レンバイには違う品が顔を出す秋になったらまた行きますか。
レンバイには違う品が顔を出す秋になったらまた行きますか。
旅行記も放って、調理実習も大して行わず、気がつくともう葡萄の季節です。こりゃ~いかん!ということで、明日はとある農協市場での仕入れに初参戦します。どんなメニューにしようかなぁ。これを私の夏休み自由研究課題とします。近日、すっかりマルメに長逗留していた北欧女も再び歩き出しますので。
北欧ギャルズ(「北欧」+「ギャル」という響きがあまりに不釣合い・・)の三種の神器といえば、テーブルクロス、スプーンにカゴ、ですか。三番目のカゴももちろんラブリー全開な風合いのものが主流かと思いますが、私のそれはあまり愛嬌のないシロモノ。業界主流(?)のカゴが「高原の少女」仕様とすれば、私のは「築地の仲買人のおっさん」仕様エクストラがっちりエディション。でもこれ、そよ風のように微笑みはしませんが、「おぅ、いくらでも詰めとくれぃ。ごたごた言ってないで買った買った!」という感じで頼りがいがあるので、恒例のサンデー青果仕入れに大活躍中。例えば、たまご・とまと・もも・ぶどう、を買ったとします。普通なら、重ねられないので思わず千手観音になりたくなりますが、底面面積とても大なこのカゴがあれば、全部並べてOK。実に便利だ。
このあけびカゴの出自はといいますと、とある柿の木坂付近の骨董屋で。これが、意外と侮れない秘密仕入れ基地。よーーくみると行灯や古ぼけた茶托に混じってローストランドやパルシュスの名品が隠れているというナゾ多き陳列がますます発掘魂に点火(それも強火)するので、行きたいのにあまり訪れてはいけない店なのであった。ちなみに店主はいい人なのですが、寝起きのサザエさんのような出で立ちの私に真珠のネックレスを薦めるような人なので、品を見る目は凄いが客スジを見る目は全くありません。
このあけびカゴの出自はといいますと、とある柿の木坂付近の骨董屋で。これが、意外と侮れない秘密仕入れ基地。よーーくみると行灯や古ぼけた茶托に混じってローストランドやパルシュスの名品が隠れているというナゾ多き陳列がますます発掘魂に点火(それも強火)するので、行きたいのにあまり訪れてはいけない店なのであった。ちなみに店主はいい人なのですが、寝起きのサザエさんのような出で立ちの私に真珠のネックレスを薦めるような人なので、品を見る目は凄いが客スジを見る目は全くありません。