たかが酒で人生が狂うなんて悔しいやろ

早いもんでもう師走です。
師走といえば、何かとお酒を飲む機会が増えますね。
けど、自重してください。
お酒を飲むのは結構。けどね、自分が何をやったか分からなくなるほど飲むのは自重してください。

たかが酒やろ。
そんなもんで人生が狂ってしまうのって悲しくないかい？つーか、悔しくないかい？

今日はオレの身近に起こった話をする。

とある月曜日の朝。
その男（以下、Ｉ氏と呼ぶ）は会社に来なかった。事前に休むとか遅れるとかの連絡は誰も聞いていない。
Ｉ氏は50歳前後。独身。
何度か携帯電話に電話するも出ず。アパートに向かいインターホン押すも応答なし。
皆が思った。
「まさか心不全とか脳梗塞とか起こして倒れてるん違うやろな！？」

しかし、事態はすぐに発覚。
Ｉ氏は警察にいた。ただ警察にいたのではない。留置所に入っていたので連絡がつかなかったのだ。
Ｉ氏は、酒に酔って暴力事件を起こして逮捕されていたのだ。
本人は酔っていたのでまったく覚えていないと言う。

その日の夕方、新聞に暴力事件として載った。

会社の顧問弁護士はとにかく示談に持ち込めと言う。
が、本人が拘留されてる以上、相手に謝りに行くことすらできない。
前述のように独身であり、また親戚も近くにいないので、取り急ぎ上司が相手先に謝りに行った。
が、相手は被害届を取り下げる気はまったく無い様子。
相手の家族が言った。
「ケガもさることながら、本人の精神的ショックもかなり大きい。さらに仕事を休まなければならない間の保証（相手は自営業なのです）をどうしてくれるんだ！」
と、かなりのご立腹。

そこで会社の下した判断。
「日曜日というプライベートな時間に起こった問題。だから会社は関係ない。今後会社から誰も相手先に行ってはならない。」

会社はＩ氏を見捨てた。
冷たい！いままで一緒に働いてた仲間やないか！！
しかし、会社の言い分も一理ある。
「会社から誰かが行き続けると、会社として責任の一旦を認めたと相手に捉えられかねないので今後会社に慰謝料を請求される可能性がある。」と。

Ｉ氏が釈放された日、人事異動発令。
その異動先は、定年まであと少しとなった人が就く形式的な部署。
実際の仕事なんて無い部署。
つまり、刑事罰が確定した時点で解雇の準備なのだろう。
今はまだ刑事罰が確定していないため自宅謹慎中でがはあるが…。

オレは酒を飲めないからその心境は理解できないからあえて言う。
なんで自分が分からなくなるまで飲む！？
ええ大人やろ！なんで加減ができへんのや！！
しかも、今回のような事件を起こしてしまっては周りの人にも迷惑をかけるんや！
最悪、自分だけやなく周りの人の人生をも狂わす可能性かてあるんや！

…。
たかが酒でこんな大事に。
Ｉ氏の酒グセの悪さは前から社内でも定評があったけども、仕事ではホントに真面目な男だった。
この会社一筋で数十年、会社内でもそれなりの地位に就いていた。
それがたった一晩ですべてがパー。
たかが酒で。

最後に酒好きな方へもう一度言うときます。
酒を飲むなとは言いません。
けど、くれぐれも自重してください。
飲む量をわきまえてください。
事が起こってからじゃ遅いんです！

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