永年勤続特別休暇5連休の最終日です。
また明日から仕事だと思うと、そして長期休暇までまた5年間も待たなきゃならんことにゾッとします…。
さて、その休暇中にあったことをまたまた備忘録として書き残しておきたいと思う。
5月1日より施設に入っているオカン。
当初は1ヶ月だけの予定も要介護度も1から3に上がり、結局6月に入っても施設にそのまま入所継続。
コロナ禍でもあるし当然入所中は面会も無理。
もしもこのまま今の状況が続けば次にオカンに会う時はもうオレら家族のことなんてどこの誰だか分からんようになってしまっているのでは無かろうか?
最悪無言の帰宅的な事に…なんて心配してたのは前回書いたとおり。
が。
再会の時は以外と早くやってきました。
…と言ってもあまりいい話じゃ無く悪い話でなんやけど
6月10日(木)の夕方。
オカンの入っている施設よりオヤジの携帯に電話が。
オヤジの受け答えを聞いててあまり良い話では無いんだろうな…とは思ったけど、電話が終わった後で聞いてみたらまあ案の定ってやつで。
結論から言いますと「これ以上施設でお世話は出来ない」という主旨。
何があったの!?
ハイ。
とにかく何をするにしても嫌がるらしいのです。
まあ嫌がるのはよくある話?なのかも知れないけれど、その度が過ぎていると言いますか…
箸で職員さんを刺したり、入浴の介助をしてもらってる時に噛みついたりすると
まだ職員さんだけなら最悪我慢するけど、他の入所者さんに危害を加えてからでは遅いので申し訳ないけれどもう預かれない…との話。
うーん…困った。
かと言って家で面倒見れるのかと言えばそれは無理だ。
終日オレとオヤジのどちらかが家にいるならどうにかなるかも知れないが、平日はオレは仕事がある。
その間オヤジだけで面倒見るは無理だと思う。
心情的には家で面倒見れるのが一番良いと思っている。
でも、現実は施設で面倒見てもらわないと手に負えない状態。
いや、もっと良いのは家で生活しながら日中は素直にデイサービスに行ってくれれば良いんやけど。
…素直にデイサービスに通うくらいのレベルならそもそも今頃は施設に入って無いって話なんでね。
で。
施設の職員さんやケアマネさんの話によると、6月に入ってから急に狂暴になったらしく、もしかして何か病気のせいの可能性もあるので一度かかりつけの医者に診てもらうことに。
幸いオレも勤続25年経過の特別休暇中でもあったので、オヤジと一緒に病院に。
オカンは施設の人と一緒に病院に来ると言うので病院でオカンと合流することに。
6月11日(金)。
朝10時に病院に。
少し前に到着したけれど、オカンと職員さんは病院の玄関前にすでにいた。
オカンとは約40日ぶりの再会。
その再会は感動に満ちた…ものとは程遠く
会うなり「お前もこいつら(施設の職員さん)の仲間か!」と、いきなりグーで殴られるわ、その手を抑えたら逆の手で持ってたカバンで殴られるわ、脚の甲を踏みつけられるわ髪の毛つかんで引っ張られるわケツを思いきりひねられるわの手荒い歓迎?に
(知らん人が見たら婆さんに暴行を受けてる中年のおっさんの図)
「オレのこと分からんの!?アンタの息子の○○(オレの名前)やんか!」
なんて話が通用するなら施設の人も音を上げてないワケで。
「○○なんかと違う!お前も仲間や!」の一点張り。
…。
…。
これはもう完全にダメだな…。
こういう状態になることは覚悟してた。
だって認知症だもの。悪くはなれど、良くはなることなんて決してない病気だもの。
でも、あまりにも急な進み具合にちょっと驚いている。
4月2日の夜中に急におかしくなってからわずか2ヶ月とちょっと。
こんなに一気に悪化するものなのか!?
こういう状態を驚いているのではなく、こういう状態になるのが早すぎるのでは!?ってことにかなり戸惑っている状況です
で、病院での主治医の先生との診断&相談の結果。
気持ちを落ち着かせる薬(今も服用中)の種類を変えて、あと1週間だけ施設で様子を見るってことに。
それでも何も変わらなければ、もう施設では無理なので精神病院的なところに入院せざるを得ない、と。
…。
…でしょうね。
気持ち的には複雑やけど、もう息子の事も分からんような状況で且つ他人さんに危害まで加えるような事になってるんだからそうせざるを得ないでしょうな。
認知症の難しさ、厳しさを改めて実感
つか、オカンって昔から頑固ではあったけれど、実はこんなに暴力的な性格だったのか…。
認知症により、今まで理性で抑えていた本性がむき出しになったのかな…。
でも、こんな息子も分からんような状態ではありつつも、今自分が居る場所は家では無いことは分かっているらしく、「家に帰りたい」と言ってたのはちと可哀そうだったな…。
(オカン的には施設の人たちは自分を監禁する悪い奴ら…の認識で、自分なりの抵抗が噛みついたり殴ったりの行動に出ているのだとオレには見えた。)
何はともあれ、結果的にはオカンに会えて、現状を見ることが出来て良かったよ。
「介護で親を預けるのに罪悪感は不要」
ってのがよく分かった。
「可哀そうだから家で」なんて甘い考えは認知症には不要だと。
認知症は「物忘れがひどくなった」なんてレベルじゃない。
人格まで変わってしまう厳しい病気なのだと言うことが改めて良く分かったわ。
心情的には可哀そうでも、強い気持ちで公的介護なりを使ってお世話になれるところにはしっかりお世話にならないと、家族まで共倒れ。
今後も心を鬼にしてどんな状況も受け入れなければいけない。
そう強く思ったオカンとの再会だった。