SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

継紙

2009-10-08 00:08:00 | 








寒露となり 雁来る候となりました

昨日まで聞けなかった金木犀の香りが急にたち始めました。せっかく町が芳香に包まれる時なのに台風が上陸しそうで心配です。
燈火親しむ頃でもあり以前作った継紙の和綴じ本と折本を載せてみました。
本の綴じ方は亀甲綴じです。折本は見開きを継紙にしました。中は源氏香の図になっています。
継紙は私を虜にした西本願寺さんの三十六人家集の料紙の技法で、いろいろな紙を切り継いだ紙のパッチワークのようなものです。
紫や青の所は重ね継と言ってグラデーションを付けて染めた紙を5枚重ねてあります。

小さな片辺を継ぐと言うのは倹約から考えだされたことかもしれませんが個々の集合が全く別の世界を作りだす素晴らしい技法です。
パッチワークや裂き織など布や紙だけでなく寄せ木などのいろいろな分野にも見られます。今月はこれらの『継ぎ』を見てみたいと思います。



花包 薄

2009-10-03 00:10:00 | 












水始めて涸る候となりました 。 

9月に雨が少なかったせいか10月に入り雨の予報が続きます。
今晩は十五夜ですがお月さまは見られるでしょうか。

中秋の名月と言うことで薄を包んでみました。
オリジナルの薄の花包です。スッキリ、シンプルを心がけました。

来年のお話で鬼に笑われますが来年の元日は満月です。晦日も満月で月に2回満月が見られます。二度目の満月をブルームーンと言うようで2007年6月にも書いた記憶があります。
ブルームーンは2年~3年で巡ってくるようです。

今月は神無月以外にもこんな呼び名があります。
孟冬 神去月  木の葉月  時雨月  小六月  小春  初霜月  雷無月  玄冬  初冬  上冬  陽月  良月  吉月  応鐘