SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

扇つなぎの袋物

2009-10-18 00:01:00 | 








蟋蟀戸にありの候となりました。      

朝夕は肌寒さも覚えて千両の実が色ついてきました。
「肩させ裾させ寒さがくるぞ」と冬支度を促される頃です。明日からべったら市も始まります。

この写真は私の作品ではありませんが作りたいと思い見本に求めたものです。 扇つなぎ 切りつぎ 小袋と書いた紙縒りが付いていました。
昔の袋物にはこうした小さい布を接ぎ合せたものが多々あります。
テープのように紐状の布を編むようにしたり切り嵌めと云ってある形を切り取ってその形を地の布に嵌めこむように縫い付ける技法もあります。
平たい押絵のような仕上がりになります。貼るのでなく縫うのですからその技術には驚嘆します。これは私も是非応用したいのですが縫う技術が伴いません。昔の方はこうして縫いの技術を楽しみながら研鑽したのでしょう。
左の画像は袋の底ですが見えない部分が凝っているのも昔の袋の特徴です。鏡などを仕込むように出来ているものもあり女性ならではの工夫が施されています。いつかこうした手の込んだ袋も作ってみたいと思っています。