SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

糸巻の箱

2009-06-26 00:09:00 | 







菖蒲花咲く 候となりました

蒸し暑い日が続きます。
菖蒲咲くの時候ですが今月のお稽古は菖蒲香でした。
菖蒲香は源三位頼政と菖蒲の前に因んだものがポピュラーで2年ほど前に友人を招いてこの組香で遊んだことがあります。
今回の組香はこれとは別な菖蒲香でした。同じ名前でもいろいろな遊び方があってお香は楽しいです。

今月の『手作りで飾る和のコーナー』はこんな糸巻型のボックスを作ってみましょう。七夕さまも近いので藤の花のように大きさを変えて連ねて笹飾りにしてもいいかもしれません。
写真のようなお菓子を入れたい時は方眼紙に千代紙を貼るといいですね。左のものは中が銀の方眼紙で作りました。
右のものは折り紙で簡単に作りました。

作り方
円を図のように重ねて描き、円の四分の一の弧を四方に写しそれに筋目を付けて折るだけです。
注意は厚紙でも折り紙でも重ねた円の外側と内側を紙の厚み分だけ差をつけると蓋が上手くいきます。(難しく考えずに一つは円の外側をもう一つは円の内側をカットする感じでよいでしょう)麻の葉のは折り紙なので線は爪で軽くつけました。カットが出来ればすぐ出来上がりですから折るより簡単に出来ると思います。
蓋が開きやすいのでシールを貼ったり、糸を巻くと七夕のお菓子入れに相応しそうです。このままいくつか飾っておいても可愛いです。


ひねり箱

2009-06-21 00:01:00 | 







夏至 となり 乃東枯る 候となりました

雨の降らぬまま槿やもじずりが咲きだして梅雨が明けたかのようです。今日からは陽が長くなって嬉しいです。気温も日の長さに比例して上昇するのでしょうね。

画像は長方形の紙を多角形に折り上を折り返したものです。同じ多角形の内箱に被せれば箱になります。
名前はありません。オリジナルかもしれませんのでひねり箱とでも付けておきましょうか。

和紙は保温性があるのでこれをお茶碗のホットカバーとしてお出ししたことがあります。蓋を開ける喜びってありますからそれがお座興です。
右は同じ方法で上下両方折ったものでねじれた形が面白いです。これは香袋を真似たもので、以前布を貼って裂折紙にして作ったことがあります。見た目より作るのは簡単です。


立体花紋折り

2009-06-16 00:10:00 | 







梅の実黄ばむ 候となりました

梅雨入り宣言のあと雨が降らずに精彩がなかった紫陽花もやっと息を吹き返しそうな雨となりました。水不足の地域もありますからしっかり降ってほしいものです。

画像は上から撮ったので高さがあまり出ていませんが立体の花紋折りです。手前が8角で上の二つは6角です。立体の花紋折りは分かったつもりで放置していましらすっかり忘れてまた出直しでした。寸法を書いた本はありますが、それだとその寸法でしか出来ませんので原理をつかむまで結構時間が要りました。数学的頭脳が欠如しているのでこうした作業は苦手です。

初めに折線を入れた型紙を作って折ってみましたがどうも綺麗に出来ません。折りは誤差を微妙に調整しないとなりませんから型紙の線と合わなくなります。折線を折りながら出していくのはちょっと厄介です。
おいおい多角形の数を増やして他の形や紙を重ねて作ってみたいと思っています。

拍手について
突然拍手と言う項目が自動で設定されそのまま放置していましたが拍手はコメントを頂いてもお返事が出来ないので気になっていました。やっと消去の方法が分かりましたので拍手は消去しました。



キャンデーボックス

2009-06-11 00:00:00 | 






腐草蛍となる 候となりました

植木屋さんが入って木々がさっぱりと涼しげになりました。
裏手にあった枇杷の木は誰も見ないと思ったのかバッサリ切られて実が無くなってしまいました。可愛い黄色の実を密かに愛でていましたのにがっかりです。

さて6月は嘉祥の日に因んで金平糖など入れるキャンデーボックスを折ってみました。(嘉祥については嘉祥香など毎年触れていますので省略します)
後ろのお染め柄の箱はサイコロを作るように6面体にカットして作りました、リボンのように左右をひっかっけて留めるようになっています。
ピンクと紫の箱はたとうのように畳まれて留まっています。ちょっと紫陽花の花のようにも見えますね。折っただけでこうした立体が出来るのが折り紙の面白いところです。
今月は折って作る箱をいろいろ作ってみたいと思います。

追記
「知恵袋」の拍手にコメントが入っていました。この知恵袋は先人の知恵で閉め紐と開け紐があってそれを引くと開けたり閉めたりできる袋で私の勝手な命名でした。この『閉め紐と開け紐』の作り方を知りたい旨のコメントでしたが拍手へのコメントはお返事が送れません。この投稿をなさった方はメッセージボックスへお知らせ下さればお返事が送信出来ますのでお知らせ下さいませ。

13日記
昨日拍手へコメントを入れて下さった方へのご返事です。
SAKURAを見て尼門跡の世界へいらっしゃったとか~ お香がお好きなようですね。
コメントの投稿は上手くいかない時もありますのでとりあえずメッセジボックスへお入れ下さいませ。非公開で私のところへ届き返信が出来ます。いつもご覧頂きありがとうございます。


青楓の包

2009-06-05 06:34:00 | 







芒種となり蟷螂生づの候となりました

衣更えもすんで夏の準備も出来ましたのにはっきりしない日が続きます。
今年は夫の助を得てすでに梅酒を漬けました。夫丹精の大蒜も収穫しその瑞々しく艶やかな粒に手作りの喜びを感じています。

青楓を包んだ紅葉の花包です。
華包の本には秋の紅葉の色目でしたが青楓にしてみました。
青楓は清涼感があっていいものですね。

今月はこんな呼び方があります。
お手紙にも使って身近な言葉にしたいですね。
季夏  水無月  水月  多水之月(たみのつき) 葵月  涼暮月(すずくれつき)  鳴神月  風待月  蝉の羽月  長夏  常夏月  末風月  晩夏  溽月(じょく=蒸し暑いこと)  遯月(とん=易の卦で遯は6月に配される)  林鐘