SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

継紙

2009-10-08 00:08:00 | 








寒露となり 雁来る候となりました

昨日まで聞けなかった金木犀の香りが急にたち始めました。せっかく町が芳香に包まれる時なのに台風が上陸しそうで心配です。
燈火親しむ頃でもあり以前作った継紙の和綴じ本と折本を載せてみました。
本の綴じ方は亀甲綴じです。折本は見開きを継紙にしました。中は源氏香の図になっています。
継紙は私を虜にした西本願寺さんの三十六人家集の料紙の技法で、いろいろな紙を切り継いだ紙のパッチワークのようなものです。
紫や青の所は重ね継と言ってグラデーションを付けて染めた紙を5枚重ねてあります。

小さな片辺を継ぐと言うのは倹約から考えだされたことかもしれませんが個々の集合が全く別の世界を作りだす素晴らしい技法です。
パッチワークや裂き織など布や紙だけでなく寄せ木などのいろいろな分野にも見られます。今月はこれらの『継ぎ』を見てみたいと思います。



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4 コメント

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Unknown (ウミネコ)
2009-10-10 21:30:35
海外でアメリカ人の夫と1年生の息子と暮らしています。息子の通うインターで日本の文化を紹介するので、鏡餅の係となり、こちらのブログで菊結びなどの方法を勉強させていただきました。古き良き日本、いいですよね。ありがとうございました。
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Unknown (yaya)
2009-10-11 07:09:09
ウミネコさん、コメントありがとうございます。
お役にたったのなら嬉しいことです。海外に居らしゃると一層日本の良いところが分かるのでしょうね。これからも日本の美しい文化を紹介して下さいませ。
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Unknown (さくら)
2009-10-16 00:30:10
先日は有難うございました。
この継紙の和綴じの本の実物を見せていただけたことを本当にありがたく思っています。
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Unknown (yaya)
2009-10-17 00:31:17
さくらさん、念願叶いやっとお目にかかれました!
想像が見事に外れてお若いのにびっくりでした。
素敵な方と御縁を頂いてSAKURAに感謝しないとなりません。思えば不思議な御縁です。
和綴じ本は丁度写真を撮ったばかりで出ておりましたので見て頂きました。最近は自転車操業でアップ直前の撮影が増えています。
これからもこの御縁が続くのを願っております。
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