SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

華包み 九 ・ 追善

2006-05-31 23:25:55 | 

麦秋至る 候となりました

お庭のお花もほぼ包んで春の華包みシリーズはひとまずうちあげです。 又秋にでも秋のお花を包んでみましょう~ 
四季の花包みの他に、追善の花包み と 凶礼用花包み があります。写真は華包みのご本のその頁です。彩色の綺麗な木版刷りです。
おそらく粘葉本で写真のように見開けたと思います。(私が手に入れたのは後で綴じ代えられていました)(粘葉本は→
http://purple.ap.teacup.com/applet/yaya/20060215/archive 参照)

以前同期会の折にこの追善の花包みと香を添えた卓を置き、先に逝ってしまった先生方や友のお名前を書いて故人達を偲びました。



華包み 八 ・ 草

2006-05-29 23:45:43 | 

お庭に京鹿の子が咲き出しました。可愛いので早速花包みにしてみました。
これは草もの全般に使える草の華包みです。よく折形の本には草の花包みと木の花包みが載っていますがこれはそれとは違う包み方です。 華包みのご本は華道の家に伝わっているもので伊勢流等、折形の系譜とは違っているようです。
ちょっと京のイメージではなかったですね。



華包み 七 ・ 牡丹

2006-05-26 13:25:08 | 

紅花栄う 候となりました
これは白い牡丹を包んだ時の牡丹の華包みです。(芍薬も同じ包み方です)百花の王に負けないように白の檀紙と箔入りの赤い千代紙にして金銀の水引をかけました。水引もPTOによってかける時もあります。それも紅白や本数、結び方によって様々な段階があります。お花を包んだ写真は5月1日のを見て頂くことにして、ちょっと「華包」のご本に載っている「心得十則」の一つをあげてみます。『旅立ちや送別の際には芍薬の花、又は季節外れに咲く花、柳の枝を束ねたのもゆかしい。婚儀には松、梅、白玉椿、寿賀には桃花、おもともめでたい。神事には榊、仏事には橙がよい。毒性のあるもの、臭いのあるもの、とげのあるものなどは遠慮した方がよい』とあります。
今日はTeacupのメンテナンスで午前中は繋がらないようで更新も午後になりました


華包み 六 ・ 躑躅

2006-05-25 23:50:26 | 

躑躅の華包みです。 
一枝に白、ピンク、赤の咲き分けの枝が見つかり珍しいので包んでみましたが、三色がよく出なかったので薄蘇芳が柔らかな色目のこちらにしました。ちょっと上から撮ったので頭が大きくて可愛げがないのですが素人写真ですのでご寛容下さい。 紙は私としては思いきった赤を使ってみました。帯は紙縒りにしてみました。