SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

無双のティシュ入れ

2009-09-28 00:00:00 | 






蟄虫戸を閉ざす候となりました

秋分を過ぎて陽差しが日に日に家の中へと伸びてきています。まだ暑くても足先は冷えていて日向に足を曝すとぽかぽかとしてきます。そろそろ日向ぼっこが気持ちよくなりますね。

今月は懐中道具でしたので月末の和の手作りコーナーはこんな簡単なティシュ入れを作ってみましょう。
右の藤の柄は母が作てくれたものでもう40年以上使っていますがさすがに角がすれてきました。これは裏表とも表地で無双の仕立てなのですがその仕立て方が分からず作りたいと思いながら諦めていました。今回考えてみましたらどうやら出来たので甥や姪の子供達用に作り全員集合の会の折りにあげました。

布のワサをどこにするかでいろいろ仕立て方もあるようですが私なりの作り方を掲示板に簡略に載せておきます。説明が難しいので不十分ですが、出来上がった形から「こことここは外表に縫う」などと考えながらなさって下さい。
縫い終って返すととんでもない形になる時がありますが、あくまでも出来上った形になるように裏を入れこんで下さい。
ちょっとしたパズルかもしれませんよ。


懐紙入れ&手提げ

2009-09-23 00:00:00 | 







秋分となり 雷声を収む候となりました

シルバーウイークとかで長い連休となりました。
お墓参りをしましたが開山忌のお寺はシンとして人もまばらです。昔は境内に屋台が沢山出て賑わいましたが年々さびれていくようです。

これはだいぶ以前に作った懐紙入れです。変わりばえしないのでかぶせの裏面を撮りました。

下のワンピースは母の一重の訪問着をドレスにリメイクしたのとお揃いの手提げです。
薄の地紋が入ったしゃっきりした生地の楊柳で肌触りが爽快です。
このワンピースは父の95才の誕生日会に母の着物のリメイクを見てもらいたくて姉に習いながら作ったものです。手提げも残り布で作りました。この手提げはけっこう気にいって大小いくつか作りましたが「この生地で作るとどうなるか?」と楽しみながら作るので出番がないのがほとんどです。


桔梗袋

2009-09-18 00:00:00 | 










燕去る候となりました

赤蜻蛉がすいすいと飛び交って草むらには早くも彼岸花が咲きました。今年の秋は早いのをちゃんと感じているのでしょう。

前回の古書から桔梗袋を作りました。本ではバッグになりそうな大きさでしたがぐっと縮小しました。実際には房が付いて優雅なものですが小物入れ用なので房は付けず結びも自己流です。すんなりしていますが4枚接ぎなので結構入ります。

昔は手提げも手作りでいろいろ工夫がなされ、底に鏡を仕込んだものも見ます。古い袋物は底が凝っていて切嵌めや押し絵が施されていて『見えないところに心をつくす』奥ゆかしさと遊び心が見えます。針仕事は女性の楽しみだったのでしょう。

前回(13日)の時候は鶺鴒鳴くでした。その後すぐに鶺鴒が庭に来ました。ガラス越しですのでよく撮れませんが毎年時候の頃に来てくれるのが嬉しくて載せることにいたします。小さいですから探して下さいな。


紙入

2009-09-13 00:02:00 | 







鶺鴒鳴く候となりました

すかっり秋になりました。
お店にも栗や梨、葡萄、柿などの果物がならびました。
少々夏痩せの私も食欲の秋にすぐに戻ってしまうことでしょう~

筥迫作りの折り古い袋物の本をROM箱さんにお貸ししました。丁度その本が戻ってきたので本の中から紙入を作ってみました。以前母の紙入れを載せましたが(2007・1・30)形はほぼ同じです。結婚式などバッグが小さい時にコンパクトと口紅を入れてポケットにスイカとお札を入れて使いたいと思います。

これは筥迫の筥の部分だけなのでこんなものを手始めに作ってから筥迫に挑戦なさるのもいいかと思います。これを大きくすればお茶用の懐紙入れにもなります。
 
布地は檜扇の透いた地紋に秋草が描かれた子供の頃着た覚えのある古い布です。お気に入りの布でしたがやっと出番がきました。

今月はこんな小さな袋物を載せたいと思います。


筥迫作り

2009-09-07 00:00:00 | 







白露となり 草露白しの候となりました 。 

夜風が肌寒くなって夜毎月が綺麗です。
我が家の厨から月の出が眺められ月を愛でながらの夕餉の支度は楽しみでした。最近は夕餉が早くなり昇りゆく月のさまが見られません。月を見るのはずっと後の中天の月なのは残念です。

掲示板に自作の筥迫を載せて下さったRom筥 さんからモニターを頼まれてその型紙で筥迫を作りました。初めて作る試作なのでとりあえず昔の着物の端切れなので筥迫の美しさには及びませんがいづれ刺繍のある綺麗なのを作りたいと思います。

これは布地以外の付属品がすべてセットになっているので便利です。型紙も作り方の手引きも丁寧なので手作業がお好きな方なら出来ると思います。
いくつかアドバイスもさせて頂き一層作り易くなったのではないかと思います。
七五三にはこんな筥迫をお母さんがゆかりの布で作ってあげたら娘さんもさぞかし喜ぶことでしょう。縁取りのない簡単な筥迫の作り方も載っていますからお試しになってはみては如何でしょうか。

以前(2007・1・16)載せた母の筥迫の写真を撮りなおしました。丁度菊の頃なので下に載せておきますね。