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SOSの猿 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2009-11-26 |
SOSの猿 伊坂幸太郎
アマゾンの評価も悪く、myuaさんもイマイチと言っていたけど、私的には◎。
伊坂幸太郎らしいと思った。
私の母が生前言っていた。家に1人でいる時に救急車の音ほどイヤな物はない、と。
私も今、1人で家にいる時に聴くサイレンの音は嫌いだな。私の場合は家族のことだけを心配してるけど、二郎や二郎の母は世界中の人々を心配するナイーブでやさしい感受性の人々だ。
事件の後、なぜSOSをキャッチしてあげられなかったのだろうと切なくなる気持ち。悪いことをしたり、引きこもったりする子たちのSOSをキャッチしてあげたいと思う気持ち。なんでそんなことをするのか。「私を見て」というサインなんだよね。「理由」があるんだよね。。。
私が日常感じているもやもやした部分とリンクする部分もあり、大変共感して読みました。暴力は絶対に悪なのか。いじめはいじめる方だけが悪いのか。社会のせいにすると気が楽になるだけなのではないか。完全な善人や完全な悪人はいない。等。
でも、部長は完全な悪人として描かれているような。。。
少しはすかっとして終わりたかったということなのかなあ?