Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

2016年度 2級建築士製図試験

2016-09-13 13:10:55 | 日記
去る2016年9月11日に、2級建築士製図試験が行われました。
受験されたみなさま、おつかれさまでした。

今年の課題は、
「景勝地に建つ土間スペースのある週末住宅(木造二階建て)」
でした。

道路は北側道路、景勝地は南側、土間スペースは玄関と一体で、居間とも一体的に使用、が条件でした。
サプライズ要素は、屋内自動車車庫、2階にある南の景勝を眺められる浴室、吹き抜け、周囲が広大な自分の土地(ただし建設用地は守る)、あたりでしょうか?

屋内自動車車庫に関しては、ざっと解説しただけだったので、うまく床高さを納められたかどうかがとても心配です。
土間と行き来できるように+150にした場合、屋外に幅3000以上のスロープを付けられたのか?
±0にした場合は、スロープはいらなくなります。排水をどうするのか?グレーチングまで描かれていれば安心ですが、なくてもさほど大きな減点にはならなかったと思いますので、+150にして、スロープをつけなかったよりはよかったのではないかと思いますが、どうでしょうか?

ビューバス、吹き抜けに関しては、課題で練習していたので、みなさん苦労せずにおさめられたと思います。
建設用地周囲にフェンスを付けるのか、付けないのか、悩んだ方が多かったですが、どちらでもそう問題はないのではないでしょうか?

受講生さんにヒヤリングすると、やはりエスキースに通常よりも時間がかかってしまい、チェックする時間が取れなかったという方が多かったので、難しい課題だったのかな、と思います。

とりいそぎ、私のエスキス案を掲載しておきます。

計画の要点
①玄関・土間スペースは、雨の日でも車から荷物を搬入しやすいように、屋内自動車車庫と隣接させ、下足のまま行き来できるように工夫した。また、居間との間には引き分け戸を設け、土間スペース、居間、屋外テラスを一体的に広々と利用できるように工夫した。
②ゲストルームは、南側の景観を楽しめるように、建物の南側に配置し、屋外テラスへも出入りできるように掃出し窓を設けた。また、ゲストと家族が交流しやすいように居間に隣接させ、直接行き来できるように工夫した。
③南側の景観を、すべての居室及び浴室から楽しめるように、それらを南側に配置し、大きな開口を設けた。2階の夫婦寝室に関しては、居間の上の吹き抜けを介して、吹き抜けに設けた大きな嵌め殺し窓から山麓の眺望が楽しめるように工夫した。