12月に発表がありました。私の担当する12名中、1名は一度も出席しなかった方、残り11名中8名の方が合格しました。おめでとうございます！
３名の方が不合格だったのは大変残念ですが、採点会の時には2名くらいしか合格しないのではないか？と思われたので、まずまずの結果でした。
例年70点が合否ラインと言われていますが、やはり今年の課題は難しかったので、60点あたりが合否ラインだったのではないでしょうか？絶対試験といいつつ、問題の難易度によって、合格ラインが変動するので、ある意味相対試験ですね。
全国的にも、学科の合格率が31.9％、製図の合格率が50.9％、最終合格率19.7％と過去10年間で最低の、超難関でした。
姉歯事件を受けての基準法改正、そして今年は建築士法改正。1級建築士試験は現行法下では今年が最後となり、来年度からは5教科になり、受験資格も厳しくなるということで、今年は駆け込み受験者が殺到する見込みです。また、２級もそれに引きずられて難関化しているので、同様の駆け込み受験が多くなりそうです。来年度からは今までなら1級を目指していた人たちが、2級に多数流れてきそうですし、更に競争は激しくなるでしょう。
医師、弁護士、建築士。いずれも人の生命を預かる仕事ですので、それなりの自覚と判断力が求められる仕事と言えます。
医師国家試験の合格率はなんと87.9％。司法試験の合格率が40.1％。
それに対して1級建築士はなんと8％、２級建築士でも19.7％。なんという狭き門！
それなのに、医師、弁護士に比べて社会的地位が低いのは納得いきませんよねえ。
姉歯氏にしても、十分な報酬が受けられる環境にあったら、生活のためにと、違法行為を行うようなことはなかったのではないか、、、なんてちょっぴり同情してしまう部分もあります。もちろん、お金の為に、人の命を犠牲にすることは、決してあってはならないわけですが。それでも実際に建物が倒壊して人命が犠牲になったわけではありませんよね。財産はかなり犠牲になったので、それは本当にひどい話だと、被害者の方々のお気持ちを思わずにはいられませんが。医学や薬学の分野では、もっと簡単に人命を扱っていそうで怖いんですけどねえ。
なんだか愚痴っぽくなってきてしまいました。
昨年度合格されたみなさま、この難関を、本当によく頑張りました。この頑張った記憶は、きっとこれからのお仕事の糧になると思います。ご活躍をお祈りしています。
そして残念ながら昨年度不合格だったみなさま。今年度はラストチャンスです。頑張って、合格を勝ち取って下さいね。応援しています！
