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シゲマツ作品を検索していてヒットしたので図書館で借りてみました。
内容(「MARC」データベースより)
教育の問題は、「現場」で起こっている! 現場の最前線で活躍する、藤原和博、清水良典、滝川洋二、苅谷剛彦ら18人のエキスパートに取材した「教育論」から「給食」まで、学校で起きているほんとうのこと。
2002年から2003年にかけて雑誌に連載されていたものを単行本として2004年4月に刊行したものなので、2007年の現在読むと、少し古い所もあります。それだけ教育に関する事柄が短い時間で変化しているのかと思うと、それはそれでおどろきでもあります。
苅谷剛彦氏が指摘した、教育の成果が数値化されていないという問題は、一斉テストという形で実現し、学力不足が赤裸々になり、今まさに「ゆとり見直し」の真っ最中です。でも、ここで同時に氏が指摘しているもう一つの数字、お金の話はどうなっているのでしょうか?国からの補助金は「地方裁量を拡大する」という美名のもとに削られ、週休二日制はそのままに、学力を向上させよ、というのは、たしかに現場の先生方にはキツい話なのでは?と思わずにいられません。
諸富祥彦氏の対談では、職員室で行われているいじめや、そこまでいかなくても先生方がチームとして機能していない点、それには偏った年齢構成があること、、、等等。今まで知らなかったこともたくさん書かれています。又、先生方にとって怖いのは教育委員会でも、校長でも、こどもでもなく、親である、というような話も、ちょっと身につまされつつ読みました。
東後勝明氏の対談では、英語教育が時代とともに変化している話。英語の先生は自分が習ったメソッドと違う方法で教えなければならない、など、初めて知りました。
中でも興味深く共感したのは新井紀子氏の算数、数学の話。数学者は数学は実生活に役にたたないからこそ、美しく崇高で価値あるものだ、みたいな考え方の人が多く、それゆえ一般の人から「学校の時に一番苦しんだ数学だが、学校出たら一番役にたっていない」と避難され、軽視される、と。でも、実際の生活には数学があふれていて、数学的な論理的な思考ができないとだまされるかもしれないし、経済学部だって、メーカーだって、数学がなくてはどうにもならないのに、という話。前に読んだ「博士の愛した数式」のモデルといわれる藤原正彦氏を正面から切っていくような発言に、氏の話を面白いな、数学ってたしかに美しいな、と思い、こういう数学を教わっていたら楽しかっただろうな(誰でもピカソの数学特集が楽しいように)とも思う反面、どうも、なんか、その他の部分では共感できないなあ、と思っていた、そこのところをついて来た、っていう感じで、「なるほどなるほど!そうだよなー」という気にさせてくれます。
雨宮正子氏の給食の話を読んでいると、現在給食費の滞納が22億円?という話題とリンクして給食について考えてしまいます。今でも給食のパンは輸入小麦なのでしょうか?猛毒マラチオンが検出されたのに?
子どもの献立を見ると、「市内のお米を使います」などと書かれていて、この本の出た後の3年間で「食育」ということが声だかに唱えられた成果があって、当時よりもずっと健全な給食になっている、、、といいなあと思わずにいられません。
「学校給食は教育の一環であり、食を通じて生きる力の原点をしっかり身につけるものであると、学校給食法によって位置づけられている」という一文を読んで、そうか、それならば、給食費というのも義務教育の一環として無償で提供するべきなのかもしれないなあ、と思いました。滞納している人を擁護するわけではないのですが。(どちらかと言うと滞納している人は「無銭飲食」という犯罪をしているのだ、と憤っていたのですが)
子どものいない人が多くなっているので、そういう方々からは、批判が出るかもしれませんが、明日の日本を担う子どもたちに税金を使うのは、防衛庁を省に格上げ?して、防衛という名前の元に軍事化を拡大してお金をつぎ込むより、ずっといいのではないか?と思ってしまうのですが?
その他にも面白い話がたくさんです。ただ、冒頭にも書いた通り、ちょっと話が古くなってしまっているところもあるので、最新版を、また同じ方でもいいし、違う方にインタビューするのでもいいし、出していただけたら楽しいのになあ、と思いました。
日頃小、中、高校生をもつ友人たちとメールで井戸端会議をしていると、教育について、給食について、、、、等等いろいろな話題で盛り上がります。この本を読んだ方から私はここが面白かったとか、私はこれは賛成できない、とか、あるいはもっと最近の新しい話題についてとか、ご意見を伺えたら、、、と思いますので、通りすがりでも、コメントしていってくださいね!
シゲマツ作品を検索していてヒットしたので図書館で借りてみました。
内容(「MARC」データベースより)
教育の問題は、「現場」で起こっている! 現場の最前線で活躍する、藤原和博、清水良典、滝川洋二、苅谷剛彦ら18人のエキスパートに取材した「教育論」から「給食」まで、学校で起きているほんとうのこと。
2002年から2003年にかけて雑誌に連載されていたものを単行本として2004年4月に刊行したものなので、2007年の現在読むと、少し古い所もあります。それだけ教育に関する事柄が短い時間で変化しているのかと思うと、それはそれでおどろきでもあります。
苅谷剛彦氏が指摘した、教育の成果が数値化されていないという問題は、一斉テストという形で実現し、学力不足が赤裸々になり、今まさに「ゆとり見直し」の真っ最中です。でも、ここで同時に氏が指摘しているもう一つの数字、お金の話はどうなっているのでしょうか?国からの補助金は「地方裁量を拡大する」という美名のもとに削られ、週休二日制はそのままに、学力を向上させよ、というのは、たしかに現場の先生方にはキツい話なのでは?と思わずにいられません。
諸富祥彦氏の対談では、職員室で行われているいじめや、そこまでいかなくても先生方がチームとして機能していない点、それには偏った年齢構成があること、、、等等。今まで知らなかったこともたくさん書かれています。又、先生方にとって怖いのは教育委員会でも、校長でも、こどもでもなく、親である、というような話も、ちょっと身につまされつつ読みました。
東後勝明氏の対談では、英語教育が時代とともに変化している話。英語の先生は自分が習ったメソッドと違う方法で教えなければならない、など、初めて知りました。
中でも興味深く共感したのは新井紀子氏の算数、数学の話。数学者は数学は実生活に役にたたないからこそ、美しく崇高で価値あるものだ、みたいな考え方の人が多く、それゆえ一般の人から「学校の時に一番苦しんだ数学だが、学校出たら一番役にたっていない」と避難され、軽視される、と。でも、実際の生活には数学があふれていて、数学的な論理的な思考ができないとだまされるかもしれないし、経済学部だって、メーカーだって、数学がなくてはどうにもならないのに、という話。前に読んだ「博士の愛した数式」のモデルといわれる藤原正彦氏を正面から切っていくような発言に、氏の話を面白いな、数学ってたしかに美しいな、と思い、こういう数学を教わっていたら楽しかっただろうな(誰でもピカソの数学特集が楽しいように)とも思う反面、どうも、なんか、その他の部分では共感できないなあ、と思っていた、そこのところをついて来た、っていう感じで、「なるほどなるほど!そうだよなー」という気にさせてくれます。
雨宮正子氏の給食の話を読んでいると、現在給食費の滞納が22億円?という話題とリンクして給食について考えてしまいます。今でも給食のパンは輸入小麦なのでしょうか?猛毒マラチオンが検出されたのに?
子どもの献立を見ると、「市内のお米を使います」などと書かれていて、この本の出た後の3年間で「食育」ということが声だかに唱えられた成果があって、当時よりもずっと健全な給食になっている、、、といいなあと思わずにいられません。
「学校給食は教育の一環であり、食を通じて生きる力の原点をしっかり身につけるものであると、学校給食法によって位置づけられている」という一文を読んで、そうか、それならば、給食費というのも義務教育の一環として無償で提供するべきなのかもしれないなあ、と思いました。滞納している人を擁護するわけではないのですが。(どちらかと言うと滞納している人は「無銭飲食」という犯罪をしているのだ、と憤っていたのですが)
子どものいない人が多くなっているので、そういう方々からは、批判が出るかもしれませんが、明日の日本を担う子どもたちに税金を使うのは、防衛庁を省に格上げ?して、防衛という名前の元に軍事化を拡大してお金をつぎ込むより、ずっといいのではないか?と思ってしまうのですが?
その他にも面白い話がたくさんです。ただ、冒頭にも書いた通り、ちょっと話が古くなってしまっているところもあるので、最新版を、また同じ方でもいいし、違う方にインタビューするのでもいいし、出していただけたら楽しいのになあ、と思いました。
日頃小、中、高校生をもつ友人たちとメールで井戸端会議をしていると、教育について、給食について、、、、等等いろいろな話題で盛り上がります。この本を読んだ方から私はここが面白かったとか、私はこれは賛成できない、とか、あるいはもっと最近の新しい話題についてとか、ご意見を伺えたら、、、と思いますので、通りすがりでも、コメントしていってくださいね!