Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

ルアンパバーン観光スポット(8)、ラオス

2019年08月15日 | 旅の情報
ラオス不発弾処理プロジェクト・ビジターズセンター

「ラオスにいったい何があるというんですか?」良い質問だ。
この機会にラオスについて認識を深めたい。

 ラオス不発弾処理センターは欧米系旅行者にとってはメジャーな施設であるが
日本人旅行者の姿を見かけることはないし、日本では、ほとんど知られていない。


ラオス不発弾処理センター入口

 「あなたは知っていますか?」、ベトナム戦争でラオスはもっとも激しく
爆弾を投下された国であることを。
そして、今でもクラスター爆弾の不発弾で
市民の生命や身体が危険にさらされていることを。

 ベトナム戦争当時、アメリカはベトナムの北部から南部に延びる、
軍事物資の輸送路である、「ホーチミンルート」を壊滅しょうと、
空爆回数58万回、390万トンの爆弾をラオスに投下した。
(ホーチミンルートの9割はラオスの領内を走っている)
戦争当時、人口300万人だったラオスで、ひとり当たり1,3トンの爆弾が投下された。

 東京大空襲で10万人、日本全体で50万人が焼き殺された
「焼夷弾」の約20倍の爆弾が投下された計算になる。


館内展示風景


展示パネルとクラスター爆弾の模型見本


ラオス全土に投下された爆弾の地図

 ラオス不発弾処理センターでは、ラオスに実際に投下された爆弾の殻、
その処理の様子が展示されている。
ラオスの「負の遺産」を知ることができ、ラオスが歩んだ「悲劇の歴史」を知ることが出来る。

データ:
開館時間 :8:00~12:00  13:00~16:00
      (12;00~13:00 昼休みに注意)
休み :  土、日
入館料 : 無料

行き方は「観光局」で聞いて下さい。


追記:
 奇しくも、今日は「日本の敗戦記念日」である。
太平洋戦争で日本に投下された「焼夷弾」は、字のごとく「敵を焼き殺す」兵器である。
ベトナム戦争の折、日本のメディアはパムール弾と表現していたが
パムール弾とは「焼夷弾」をより小型により高性能にしたものである。
 戦争については、都合の悪いことは教えられない。
焼夷弾をパムール弾と言い換えたり、殺人兵器を防衛装備品と言い換えたり、
敗戦を終戦と言い換えたり。
言葉のペテンを見抜く力を身につけよう。
戦争は悲惨な結果を招くことを、為政者は知るべきだ。