Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

イタリアの思い出(3)

2012年09月30日 | イタリアの思い出
ペルジャー外国人大学
UNIVERSITÀ ITALIANA PER STRANIERI PERUGIA


ペルジャー外国人大学は外国人のために設置され、留学生がイタリア語を研修する学校である。もちろん、イタリア文化、イタリア美術、言語学などを専門的に学ぶ、学士課程も設置されている。
Segreterìa(事務局)で入学手続きを終え、2カ月の短期コースを取った。Mazzetti(マゼッティ)先生はイタリア語教育の権威であり、又あることで有名な先生だった。授業は理解しやすく、楽しかった。2カ月間でおおよそのことは話せるようになった。
ペルジャーの生活は短かったが、イタリア及びヨーロッパ文化に触れ、イタリア語を共通言語に、いろいろな国籍の人達、世界観や主義主張、異文化を持った人たちと語り合い、相互の理解を持ち、多様な視点から物事を考えられるように成ったのが、何よりの宝物と思っている。


            


尖閣諸島

2012年09月18日 | 社会学/社会批評
 野田内閣は右翼的な石原都知事の策動に乗っかかり、地権者に20億5千万円を払い尖閣諸島を「国有化」しました。
 かって丹羽大使が「日中関係に極めて深刻な危機をもたらす」と述べたように、中国では一斉に「反日デモ」が起き、一部では暴動に発展する事態になっています。
 72年の国交正常化と78年の平和友好条約締結の際、日中双方が尖閣問題を「今後の解決にまつ」として「棚上げ」をしました。玄葉外務大臣が「日本に領土問題は存在しない」とTVニュースで述べていましたが、まったくの無知で、領土問題は未解決のままと言うべきでしょう。
 子どものケンカ同様、領土問題は利害関係国で微妙な認識の違いがあって当たり前の事です。政府は「国有化」という愚行で火に油を注ぐのではなく、隣国との共栄をはかり冷静に領土問題を話し合う必要があると考えます。
 中国の右翼勢力の行動がエスカレートし、一部市民も各地で「反日」の動きを強めています。日本の右翼勢力の動きも激化し、一般国民も反中国のトーンを強めています。日中の国交正常化いらい、日中の友好を両国民で培ってきたことも「尖閣国有化」によって一気に台無しになったと言っても過言ではありません。
 ここで冷静に考えるべきは、「国有化」によって一般庶民は誰も得をしないことである。
誰がほくそ笑むかと言えば、使い物にならない二束三文の土地で20億円余りを手に入れた地権者であり、強硬な姿勢でナショナリズムを煽り、戦争の必要性を説く憲法改悪論者である。
 地権者に払われた20億円余りは国民の血税だし、日中間の小競り合いは激化し、さらに増幅する事が予想される。緊張状態は今後も続くだろうし、尖閣諸島の防衛の為に、どれだけの出費が強いられるか考えると、中国にケンカを売る様な中国への挑発行為を行った、石原都知事、野田首相の責任は重大と考える。