Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

村上春樹のルアンパバーン、ガイドツアー(総集編)逆説的旅行案内

2024年01月09日 | 社会学/社会批評
イントロダクション(1)
Introduction


クアンシーの滝

 皆さんをルアンパバーンのガイドツアーに御招待いたします。参加費は無料です。「え~、
タダより高いものはナイ・・・」とおっしゃるあなたは賢明な考えの持ち主です。でも、ご
安心ください。健康食品のコマーシャルではありません、本当にタダですから。
ただ、宿泊代は含まれていませんので、私が以前に泊まったとびっきり豪華なリゾート
ホテル「アマンタカ」に宿泊をご希望される方は一泊10万円と20万円のお部屋をご用
意しておりますので、別途お支払いください。「え~、そんなお金ない」と驚かれる方もご
安心ください。一泊1,000円程度で泊まれるゲストハウスを多数ご用意しております。
 集合は成田でもなければ関空でもありません。現地集合、現地解散です。
取りあえず、観光局の並びにある、ルアンパバーンで一番の高層建築物「インディゴハウ
ス」の前に集まりましょう。高層建築と言っても4階建ですので、「通天閣」のように遠くか
らは見えず、目印にはなりませんので注意してください。


景観保護条例前に建てられた、ルアンパバーンで唯一の高層建築「インディゴハウス」

ちなみに観光局の前にラオスでしてはいけない事とイラスト付きの看板が掛けられてい
ますのでご熟読ください。くれぐれもバルコニーの欄干に足を投げたりしないでください
ネ。
はい~、センセ~質問です。「村上センセー、旅エッセーの167ページで足を投げて本
を読まれている、お写真がございますが」、ああ~さすが、篭抜泰典クンいい質問ですネ。


この写真で、ラオスでは「最も下品な日本人」としてヒンシュクを買っている


アレは言わば「反面教師」ですヨ。ラオスでしてはいけないことを具体的に示すためのパ
フォーマンスですネ。そんなことも分からず、私を非難する「輩」がいて困ったものダ~。
冗談は人生の潤滑油、ジョーダンを理解するセンスを身につけて下さい。


悠久の大地の恵み、メコン川ツアー(2)
Blessing of the eternal land ,Mekong River Tour



ラオス人の生活を支えてきた、悠々と流れるメコン川

 今日は皆さんの希望に沿って、ツアー先を決めたいと思います。小泉純二郎クンは何処へ
行きたいですか?「もちろん、メコン川です」どうして(Why?)。みんな揃ってメコン川は流れ
がゆったり穏やかであるとか、悠久の大地メコンの恵みと言っているのに、村上センセ~だ
けが「あまりにも流れが激しく、あまりにも濁りすぎている、泥のような濁った水が雄々しく流
れている
」と旅エッセーの中で書かれている。道頓堀川より汚い川の水を是非、見たいと思い
ます。
 佐川伸寿クンは何処へ行きたいですか?僕もメコン川を見学したいです。どうして?センセー
の旅エッセーを読むと、「平和で穏やかな川でなく、川の流れは荒々しく速い。(乾期なのに?)水
は大雨の降った直後のようにどこまでも不吉に濁っている。不穏な得体の知れない雰囲気が垂
れ込めている
」書かれています。まるで森友学園みたいで興味津々です。


メコン川の船上レストラン

 人生いろいろ、メコン川もイロイロ、水前寺きみ子も言っているように、一日24時間、一年は
365日、朝、昼、夜、雨期もあれば乾期もある、雨の日もあれば晴れの日もあるのダ。
10年間、毎日メコン川を観察していると、濁った水の時も、流れが激しい時も、いつか?何時か
一瞬でもあるかも知れないじゃないか!それなのに、メコン川を流れはゆったり穏やかだとか
言ったり、悠久の大地メコンの恵みと言ったり。挙句の果てに「雄々」は「悠々」の間違いではな
いかと言う「輩」がいる。ノーメル文学賞候補の私に対してだよ。困ったものだ。
誇張と歪曲と妄想があるから、人間は恋愛し、結婚し人類が未来永劫繁栄していく。
 「メコン川の持つ深く神秘的な、そして薄暗く寡黙な佇まいは、湿って薄暗いヴェールのよう
に僕らの上に終始垂れこめている、そこには不穏な得体の知れないとも表現したくなる気分さ
え感じられる」この文学的な表現は噓八百でもいいじゃないか。この批判的な論評を書いてい
る人だって僕の文学的な才能を認めてくれている。天才とも言ってくれている。ラオスのことを
何も知らないハルキストがイイと感じてくれればそれでイイのダ~。


プーシーの丘から眺めるメコン川、直線的で流れは静か


プーシーの丘から眺める蛇行して流れるナムカン川

 プーシーの丘に登ると、蛇行としながら流れるメコン川を望む事ができると書いたら、メコン
川は直線的で、蛇行しているのはナムカン川だと言う「輩」がいる。困ったものだ。
それでは、今日からメコン川とナムカン川の名称を変えればよい。都合が悪ければ書き換えれ
ばよいと、佐川クンも言っているではないか。そうすれば私の書いている内容に一致する。
 最近、中国が中国領内のメコン川上流でダム工事をしたおかげでメコン川の水量が少なく
なり魚が獲れなく、漁師の皆さんが嘆いているが困ったものだ。
ラオス南部ではメコン川の水の色がエメラルドグリーンや翡翠色のように美しくなり、「泥のよ
うに濁っている」と私が旅エッセーで書いたメコン川と齟齬が生じている、困ったものだ。


2日間で巡るルアンパバーンのお寺めぐり(3)
Luang Prabang temple tour in 2 days



ルアンパバーンでシンボル的な存在、シエントーン寺院(黄金の街の寺院)

 今日は2日間かけてお寺巡りをしたいと思います。黒川捨務クン、キミにだけは言っておくが、
東京には浅草寺、京都には清水寺、奈良には法隆寺があるぐらいしか、実はお寺のことはほとん
ど何も知らないのだ。京都と奈良と比べてルアンパバーンの方が大きいのか、それとも小さいの
かさえ、本当は分かっていないのだ。
でも、つい筆の勢いで「ルアンパバーンは京都や奈良と比べると圧倒的に規模が小さい2日もあ
れば有名寺院はすべて見て廻ることができるはずだ」つて書いてしまったら、半島部王宮博物館
より北東部に13の寺院があって、中心部には30の寺院があり、ルアンパバーン広域には55の寺
院があるなんて調べた「輩」がいて、おまけに2日間でお寺巡りをするのは不可能だなんて言いや
がる。困ったものだ。こんな奴のことを偏執狂って言うのだろ。
 でも、本当は感謝さえ感じているのだ。ルアンパバーンを王宮博物館から北東部の半島部分だ
けと思い込んでいたが、ルアンパバーンつてすごく大きいのだネ。
 高田順次も言っているように、テキトーがいい適当が、日本人は適当がいい。理屈ぽぃ厳密な思考
はカントやサルトルのような欧米人にまかしておけ。
 ガイドブックにおすすめの寺院として11の寺院が列挙されているが、11コぐらいなら見て廻れ
るだろう。え~、無理だって。美しい日本の諺で「やってみないとわからない」つてあるじゃないか。
Let‘go.
 ヤレヤレ、2日間かけてやっと4つの寺院が参拝できた。完全に惨敗ダ~。お寺の拝観時間が
午前8時頃から午後5時頃までで、お昼のランチも食わなければ、糞もしなければならないことを
忘れていた。お寺の拝観時間もコンビニと同じように24時間営業にすれば。不眠不休で大概の
お寺を拝観できたのに、こんなのを「骨折り損のくたびれ儲け」つて言うのだろう。
 2日もあれば、有名寺院はすべて見て廻れるなんて無責任なことを書いてしまったが、例の僕に
批判的な論評を書いている人が責任を取れ、説明責任を果たせって言うのだ。
 美しい日本の諺で「嘘も方便」と安倍ノ橋晋三クンがほざいていたな~。
そうだ晋三クンを見習おう、「丁寧に説明します・・・」、何も説明していないのに「・・・ていねいに
説明しました」で済ましている。
都合が悪くなれば守護神、背後霊の黒川クンがもみ消してくれる。
 それにしても、黒川クンはラッキーだネ。法学の授業で10円の金でも賭けたら「賭博罪」が成立
すると習ったが、「法の番人」である人間が常習賭博でも何のお咎めもない。
どこの後進国のオハナシかと思ったら、ニッポンなんダ~。本来なら懲戒免職なのに、退職金を満額
もらっている。おかしいと思はないか。レバノンなら暴動だぜ~。

※ルアンパバーン 面積1万6875㎢、京都、奈良、兵庫3県の合計面積1万7000㎢とほぼ同じ
(ラオス情報文化観光省・観光公式ガイドによる)
京都府の面積は4,612㎢、奈良県の面積は3,691㎢で圧倒的にルアンパバーンの方が面積が大きい。


朝の托鉢(4)
Morning begging





ぼくチャンたち、行列の先頭だヨ~ん

 今日のガイドツアーの参加者はたったの一人だけ。おばあさんが一人だけネ。やっぱり早朝は
起きづらいのか、それとも旅エッセーのウソがばれて来たのか。ノーメル文学賞候補の僕がする
ガイドツアーだからもっと沢山の人が参加すると思っていたのに。だって参加費はタダだヨ~。
 老婆心ながら言っておくが、朝の托鉢を見学しない人は鮨屋でウニやイクラを食べないような
ものだ。人生の半分を損していると思う。
 知っている人しか知らないが、サッカリン通りとシーサワンワッタナー通りが交差する北東方向
20mがベストポジションだ。まだ薄暗い朝の5時30分ごろお寺の鐘が軽ロス・ゴンーと鳴って托鉢
が始まる。昔は1時間以上オレンジ色の袈裟を纏った僧侶が街を交差するように練り歩いたもの
だが、近ごろは6時に始まり15分ぐらいで終わってしまう。今は新型コロナ禍の対策なのか5分ぐら
いで終わってしまう。


信仰って何だろうと考えさせられる

 「僧侶たちが寺院単位で列をなし裸足でひたひたとやってくる」文学的で人の心に滲み入る、我
ながら素晴らしい表現だと思っている、松尾芭匠もきっと褒めてくれる、こう言うのを自画自賛と言
うのかな。
 「列の先頭に位の高い僧侶が立ち、最後尾には小学校低学年ぐらいのちびっこ見習い僧侶たち
が続く
。話を盛って、・・・たまに賢い犬が列を先導している」とウソを書いたのが悪かった。
わざわざ、日本からルアンパバーンに来て、4日間にわたり、朝の托鉢時の行列の様子をデジカメに
撮影した「輩」がいて、ブログにアップしている。困ったものだ。このような金があって暇がある人間が
僕にとつて最も危険なのだ。
 実際は朝の托鉢をそんなに見てないし、テキトーに思いついた事を書いているだけなので、行列の
先頭に位の高い僧侶が立ち、小学校低学年ぐらいのちびっこ見習い僧が続くなんて本当は分からない。
でも考えてみたら、托鉢の列を犬が先導するなんてありえないし、犬が賢いかバカかなんて、普通の人
が見てわかりっこないだろ~。
 常識にもとづいて、一般の人だったら、こんな風に考えるだろうと思って、話を盛って、盛って、盛りまく
って書いているだけだ。本当の事を真面目に書いても、逆にウソ臭くて、ちっとも面白くない。面白おかし
く書くのが創作のコツだろ。
 今日のガイドツアーの参加者の小池黒百合サンなら、ここのところよくわかってくれると思う。
兎に角、IOCがオリンピック中止を発表するまでコロナの「コ」の字も言わなかったからな~。
朝鮮人犠牲者追悼式典だって、会場を使わせないと言って、散々イジワルの限りを尽くしてきたのに、
みんなに猛反対されるとアッサリと取り下げた。一般の人が常識的にこんな風に考えるだろうと先取り
して行動すれば一般の人の共感を得られる。もちろん噓八百でも。
常識は人類の進歩の敵と言うけれど、常識をうまく使うのが処世術と言うものだ。


朝市(モーニングマーケット)(5)
Morning market





朝市風景

 今日の参加者は宇都宮検事クン一人か。昔はノーメル文学賞候補者として毎年カラ騒ぎを繰り返してく
れたのに、昨年は昭和天皇がなくなった時のように、しんみりしていた。新型コロナ禍の発生前なのに、誰も
空騒ぎしてくれなかった。ノーメル文学賞候補なんて50年間ばれないウソをついたつもりだが、嘘がバレた
んか?この新企画のガイドツアーもこんなに参加者が少ないと来年は雇い止めだ。
 おまけに僕に批判的な論評を書いている人はハラグロカズオとムラカミフユキでは土俵が違う、横綱と序
二段ぐらいの違いがあると言いやがる。ろくに、僕の小説なんか読んでないくせに。宇都宮クン失礼だと思は
ないか。「村上センセー、早くメコン川沿いの朝市に行きましょう」、美しい日本の諺で「時は金なり」と言うじゃ
ありませんか、センセーの戯言を聞いている暇はありませんヨ。Let‘goto Morning Market early. あ~、
ちょっと待ってくれ、実は朝市はメコン川沿いの通りではないのだ。スマン、スまん、およそ20mばかり内側に
曲がったモーニングマーケット通りにあるのだ。メコン川沿いと書いたほうが、飛騨高山の朝市を思い出して
わかりやすいと思ったのだ。それに優秀な先生はわざと間違いを黒板に書いて、注意喚起をしてから正解を
書く、そのほうが正解を印象づけられる。武蔵野北高校時代に教わった古典的な手法を使ったのだ。
そんなことも分からないで、朝市はメコン川沿いにはない、地理的条件が違っていると、わめく「輩」がいる。
どうでもいいじゃないか?困ったものだ。
 ところで話は変わるが、「都痴事選」残念だったね。老婆心ながら言うが、取り巻きが悪すぎた。
選対事務局長の何と言ったか、岩波の社員、狸熊谷伸一郎や選対本部長の代々木上原公子、アレでは保守
陣営の権力主義、権威主義と変わらん、代々木上原公子なんて、同じ法政の出身だけどスターリンの生まれ
変わりじゃないのか。
 でも落選の原因は宇都宮クン自身にある。前々回の選挙の時に、キミが「落とし前」を付けなかったから、
後醍醐聡や澤藤田統一郎など革新勢力の有識者がみんな手を引いたのだ。
美しい日本の諺で「自業自得」っていうのだネ。
昔は、弁護士なのにケンジ~なんて駄洒落が受けたが、今ではキミも過去の人だネ~。




※村上春樹の旅エッセー「ラオスにいったい何があるというんですか?」をもとに、ルアンパバーンのガイドツアーを構想して書いたものです。

無策な政治が招く悲劇(2)

2022年02月12日 | 社会学/社会批評
パンデミック後の海外渡航は?



 オミクロン株の爆発的な感染は収まる気配がない。
昨日の国内の感染者は9万8370人、重症者は1340人、死者は147人を数える。
死者数147人、重症者1340人をもって、「オミクロン株は重症化しない」と言えるのか?
東京都では80人に一人が陽性と言われている。病床の確保が出来ず、自宅療養を余儀なくされ、
放置状態に置かれている。
 検査キットが不足し、ワクチンの供給も追いつかない。新型コロナウイルスが囁かれ2年がたち、
この第6波も、十分予想できたはずなのにオミクロン株への明確な対応も示されず、朝令暮改の対策
で対応が後手、後手に廻っている。無能な体たらくさをさらけ出している。
 日本で新型コロナウイルスが囁かれだしたのは2020年の1月半ば、「インドシナ半島への旅」
を計画し、前年の11月には航空券を購入、ホテルの予約も済ましてある。
海外旅行の自粛と言われても莫大なキャンセル料を考えると、今さらキャンセルする訳にはいかない。
 中華航空でベトナムのホーチミン(サイゴン)へ、ホーチミンからラオス航空でパクーセーへ、パ
クーセーから陸路でメコン川沿いに北上して、タイ東北部の中心都市ウドンターニへ、ラオスに再入
国してビエンチャンからルアンパバーンへ、ルアンパバーンからバンコクへ、帰路、台北に寄って
日本に帰国する旅程を組んでいた。
 中華航空の機内はブランケットもピローも機内誌もなくスッキリとしていて、ピリピリとした雰囲
気が漂っていた、しかしタイもラオスもベトナムもさして緊迫した雰囲気はない。
帰国後、旅程を振り返れば、それぞれの国であと5日遅れていれば、陸路の国境閉鎖に出くわしたり
して大変な目に合っていたことが想像できる。




誰もマスクをしていない。密、密、密のストリートフードマーケット 2月13日(ホーチミン)


ノーンカーイの陸路国境 2月25日(ラオス側) 


今はどうしてる?無銭旅行の青年 2月29日(ルアンパバーン)


閑散とした台北寧夏夜市 3月9日 (台湾)

 パンデミックによって海外渡航ができなくなり、パスポートの期限も切れてしまった。
まさか、2020年の2月から3月にかけて「インドシナ半島への旅」が最後になるとは想像も出来
なかった。
 コロナウイルスは簡単に国境を越えて無数の感染者と死者を出し、さらに拡がりを見せている。
それぞれの国は、その被害を食い止めようと国境を閉鎖し、ビザの発給を停止することによって、他
国からの入国制限あるいは全面的な禁止処置をとってウイルスの拡大を防ぐべく外国人の旅行者の入
国を不可能にしている。
 国境を閉鎖している限り、コロナウイルスは拡散しない賢明な策だが、どこの国もこのまま鎖国を
続けるのか?世界は近いと思っていたが、どんどん、どんどん遠のいていく。
 経済のグローバル化によって開かれたと思っていた国境がウイルスによって、こんなにも簡単に閉
ざされるのか。コロナによって分断された世界はどうなるのか?われわれ旅行者にとってこの状況が
いつまで続くのか?
 閉ざされた国境はまた開くのか。再び国境が開放された時、世界はどのように変わっているのか。
かつての生活に戻ることできるのか。かつてのように外国を自由に旅することができるのか。
もう、永久にパスポートが必要でなくなるかも知れない、国境が開放されない限りパスポートは不要
なものになる。


ラオスの新型コロナウイルス感染者数

2020年10月20日 | 社会学/社会批評
ある老舗レストランの廃業


ルアンパバーンの老舗レストラン「タムナックラオ」

 2月中旬から3月4日までラオスに滞在していた。
新型コロナウイルスの感染者が「ゼロ」なのは医療水準や感染検査体制が低く、感染者を特定できないだけではないかと指摘され、
感染者ゼロが疑問視されていた。
 ラオス政府は新型コロナウイルスに対処するため1月27日に特別委員会を設置、2月下旬には大規模イベントの開催を中止し、感染
流行国からの入国隔離処置を行い、3月18日にはすべての外国人への観光ビザの発給を停止、タイとの国境での出入国を制限するなど、
感染の国内流入と感染拡大阻止の対策を講じてきた。
 3月24日ヴィエンチャンで初の感染者が確認されてから、国民の外出禁止、工場操業の停止、娯楽施設の閉鎖、すべての学校の休校処置
など、強いロックダウン政策を実施し、4月14日以後新規感染者は発生せず19名の感染者数が確認されている。
6月9日に最後の入院患者が完治し6月10日に第一波の勝利宣言を行った。
 7月18日に仁川から空路で到着した1人が陽性で、8月14日にタイ、イギリスからの帰国者2名の感染が確認され、8月27日現在、ラオス
の国内感染者は22名、回復者21名、死亡者数は0である。
 新型コロナウイルスの封じ込めに成功したものの、従来から脆弱だった経済基盤が輸出減、観光業の落ち込みなどで窮迫し、10万人の
移民労働者がラオスに戻ったことにより失業者が増加、ラオスの貧困層が9万6千人から21万6千人に増加し、経済的な影響を与えている。
 ルアンパバーンの老舗レストランの「TAMNAK LAO」が事業継続不可との事で廃業したとのニュースが流れてきた。
伝統的なラオス料理を食べることができるレストランで、中には期待外れも甚だしいとか、料理が不味いと評価する人もいるが、一般的
には店の雰囲気が良く、料理が美味しいと定評のある店である。なにかラオスの文化が一つ消滅する想いである。
 新型コロナ禍によって経営基盤がぜい弱な零細企業体の経済活動の継続が不可能になり、生産と消費、需要と供給の社会システムが崩壊し、
その結果、雇用が保証されず、社会の生活保障基盤が崩れていくことを危惧する。
 8月20日現在、ラオスへの観光目的での渡航は禁止されている。ルアンパバーンでいつも泊まっていた「サイナムカンリバービュー」ホテル、
食べ歩いていたレストランや生フルーツジュース屋台、自転車を借りていたレンタルサイクル店、ラオシルクを買うために立ち寄っていたあの
「LAO SILK」の店は大丈夫だろうかとつい思ってしまう。


マイ寺院の向かいの路地を8m歩くと左側に「ラオシルク」のお店がある

(ラオスの総面積 24万㎢、人口 649万人(2015年)、 出典 外務省ホームページ)

ラオス保健省は7月24日に102日ぶりにコロナ感染者を確認したと発表。10月17日現在の感染総数は23名になった。
11月23日現在の感染者数は39名、2021年1月4日現在の感染者数は41名、死者は0が報告されている。
2021年3月 5日現在、感染者数は47名、死者は0が報告されている。
2021年5月10日現在、感染者数は1,327名、死者は1名が報告されている。
2021年7月30日現在、感染者数は5,919名、死者は6名が報告されている。

新型コロナ禍後の世界

2020年08月11日 | 社会学/社会批評
「座敷牢」に閉じ込められているような日々

 2月から3月にかけて、ラオスに滞在しバンコク、台北を経由して帰国した。
新型コロナウイルスの想像を絶するほどの破壊力、得体の知れないウイルスが飛び回っている不気味さ、何だか知れ
ないが怖さだけが伝ってくる。
 航空券は昨年の11月に購入し、ホテルの予約も済ましてある。1月の半ば?に突然のごとく舞い込んできた、コロナウ
イルス禍のニュース、今さら海外渡航を自粛しろと言われても、高額なキャンセル料を考えると納得のいくものではない。
2月から3月にかけてのラオスはコロナの感染者が「ゼロ」という事で、そんなに緊迫感は感じられない。
マスクをしている人の姿を見かけることもなかつた。


 誰もマスクをしていない。ムアンマイ食堂(パークセー) 2月16日

 ルアンパバーンのツーリストオフィスのお兄さんの話では中国人が来なくなって、韓国人も減少し、日本人も少なくな
ってダルマさん(お手上げ)だ。なかなか表現がうまい。
 JETROの情報によると、3月24日、ビエンチャンで初めて2名の感染者が確認された。すぐさまラオス政府はベトナム、
タイとの陸路の国境を閉鎖、3月30日にはすべての外国人への観光ビザの発給を停止、外出の禁止と地域間の移動制限
を行い、生活必需品の便乗値上げと買い占めを禁止した。感染者がゼロなのは「後発発展途上国」で検査体制が整ってい
ないからと言われながら、どこかの国と違って感染防止の対応は早かった。


ノーンカーイの国境(ラオス側) 2月22日

 国境が閉鎖されたまま、国際線はストップし航空網は遮断されている。どこの国も厳しい入国制限をし、鎖国によって
ウイルスを封じ込めようとしている。アジア全域がロックダウンされている状態が続いている。
 旅が生活の一部であった人間にとつて、「座敷牢」に閉じ込められているような思いである。いつになったら空港が解
放され、以前のように自由に旅が出来るようになるのか、このまま鎖国状態が今後も続き、海外へ自由に出掛けることが
出来なくなるのではと心配である。
 東京都の小池百合子知事は、「今年は特別な夏」なんて言う。いつも不正確な日本語と意味不明なカタカナ語をチャン
ポンさせて、「表現力」が豊かな人だと思うが、本当に今年だけが特別な夏なのか?今年だけが特別な夏だとは思
えない。来年も再来年もこのような状態が続くように思える。


夜のカオサンロード(バンコク) 3月5日

 タイ国際航空が経営破綻し、民事再生手続きを申請したというニュースには驚いた。閑散としたカオサンロードが映され、
旅行代理店が軒並み倒産していると言う。いつもバンコクへ行けば、何よりも先に「トムヤンクン」を食べに行っていた「トム・
ヤン・クン・バーンランプー」の店はつぶれていないだろうか、又、あの店のトムヤンクンを食べる日が来るのだろうか。


トム・ヤン・クン・バーンラムプー


トムヤンクン

新型コロナ禍後の世界に、日常的な生活が、また戻って来るのだろうかと考えると、2月中旬から3月にかけて世界の風景が
変わったように思える。




村上春樹のルアンパバーン、ガイドツアー(5)逆説的旅行案内

2020年08月06日 | 社会学/社会批評
朝市(モーニングマーケット)

 今日の参加者は宇都宮検事クン一人か。昔はノーメル文学賞候補者として毎年カラ騒ぎを繰り返してくれたのに、
昨年は昭和天皇がなくなった時のように、しんみりしていた。新型コロナ禍の発生前なのに、誰も空騒ぎしてくれ
なかった。ノーメル文学賞候補なんて50年間ばれないウソをついたつもりだが、嘘がバレたんか?この新企画のガ
イドツアーもこんなに参加者が少ないと来年は雇い止めだ。
おまけに僕に批判的な論評を書いている人はハラグロカズオとムラカミフユキでは土俵が違う、横綱と序二段ぐら
いの違いがあると言いやがる。ろくに、僕の小説なんか読んでないくせに。宇都宮クン失礼だと思はないか。 






朝市風景

 「村上センセー、早くメコン川沿いの朝市に行きましょう」、美しい日本の諺で「時は金なり」と言うじゃありませんか、
センセーの戯言を聞いている暇はありませんヨ。Let‘goto Morning Market early. あ~、ちょっと待ってくれ、実は
朝市はメコン川沿いの通りではないのだ。スマン、スまん、およそ20mばかり内側に曲がったモーニングマーケット通り
にあるのだ。メコン川沿いと書いたほうが、飛騨高山の朝市を思い出してわかりやすいと思ったのだ。それに優秀な先生
はわざと間違いを黒板に書いて、注意喚起をしてから正解を書く、そのほうが正解を印象づけられる。
武蔵野北高校時代に教わった古典的な手法を使ったのだ。そんなことも分からないで、朝市はメコン川沿いにはない、
地理的条件が違っていると、わめく「輩」がいる。どうでもいいじゃないか?困ったものだ。
 ところで話は変わるが、「都痴事選」残念だったね。老婆心ながら言うが、取り巻きが悪すぎた。選対事務局長の何と言っ
たか、岩波の社員、狸熊谷伸一郎や選対本部長の代々木上原公子、アレでは保守陣営の権力主義、権威主義と変わらん、
代々木上原公子なんて、同じ法政の出身だけどスターリンの生まれ変わりじゃないのか。
でも落選の原因は宇都宮クン自身にある。前々回の選挙の時に、キミが「落とし前」を付けなかったから、後醍醐聡や
澤藤田統一郎など革新勢力の有識者がみんな手を引いたのだ。美しい日本の諺で「自業自得」っていうのだネ。
昔は、弁護士なのにケンジ~なんて駄洒落が受けたが、今ではキミも過去の人だネ~。


※村上春樹の旅エッセー「ラオスにいったい何があるというんですか?」をもとに、ルアンパバーンのガイドツアーを構想して書いたものです。