Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

パンデミック禍の海外渡航(1)

2024年03月22日 | 旅の情報
廃墟と化したシーパンドン(ラオス)


夕暮れ時のメコン川


ナカサン ボート乗り場


ファデット船着場

 ラオス最南端、カンボジア国境でメコン川は川幅を大きく広げ、様相を変える。穏やかに流れるメコン川が唯一、
例外的に荒々しい表情を見せる場所でもある。中洲に無数の島々が浮かび、シーパンドン(4000の島々)と呼ばれている。
対岸はカンボジアでラオ族とクメール族とを分ける分岐点でもある。
 比較的大きな島では人々は水田でコメを作り、川魚を捕らえ、糸を紡ぎ織物を織る自給自足の生活を送っていた。
東南アジアらしい、観光とは無縁な小さな寒村であった。
 自然の美しさに惹かれ、欧米人バックパッカーが押しかけるようになり、村は一変する。
欧米人に迎合し、欧米人好みに変えられていく。
島々の川べりに簡素なゲストハウスやレストランが立ち並び、パブではビール片手に大騒ぎ、まるでヨーロッパの街のような
無国籍、多国籍の様相を見せる。
 新型コロナウイルス禍で欧米系のバックパッカーが途絶えると、欧米系の旅行者に依存していた島は壊滅状態になった。
つわもの(兵者)どもの夢の跡、ゲストハウスもレストランも休業状態で・・・元の静かなシーパンドンに戻った。




欧米系バックパッカーで混雑していた、島一番の繁華街ファデット

どこのレストランも閉店状態

 自転車をレンタルして島をめぐる、地図がなくても迷うこともない、道は一本道で3~4時間でコーン島とデット島の
2つの島をめぐることが出来る。自転車を借りるのにパスポートの提示も名前も聞かれない、自転車泥棒がいないのか鍵の必要もない。
代金は先払いで勝手に元の場所に返しておけばよい。
 観光スポットとしては東南アジア最大の水量を誇るコーンパペンの滝、19世紀にフランスが物資輸送のために敷設した
鉄道橋、朽ち果てた2台の蒸気機関車が旧鉄道橋とバンコーン船着き場の近くに展示されている。
この光景はかわらない。


旧鉄道橋


旧鉄道橋近くの蒸気機関車


バンコーン船着場近くに展示されている蒸気機関車






コーンパペンの滝


シーパンドンへの行き方:
パークセーの南バスターミナルからナカサン行きのソンテウで2時間30分、
80,000LAk(約730円)
パークセーからツーリスト用のミニバスでナカサンまで、小型ボートに乗りファデット船着場かドンコーン船着場まで、
ボート代込みで150,000LAK(1360円)

コーンパペンの滝への行き方:
ナカサンからトクトクで30分、往復で80,000LAK(約730円)
入場料 35,000LAK(約320円)


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