Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

ポーンサワン観光案内(2)、ラオス

2018年12月17日 | 旅の情報
ムアンクーン


 ポーンサワンまで来たらムアンクーンまで足を延ばしたい。
ジヤール平原の一日ツアーにムアンクーンが組まれたものがあるのでツアーに参加するのもよいだろう。
ムアンクーンはポーンサワンの街から南西に35km、100mばかりのメインストリートに幾らかの商店が並んでいる以外、
何もない。美しい緑に囲まれた小さな村と言うべきか。
 しかし、このムアンクーンは16世紀に建国した小さな王国、プアン王国の都だった。
40年ほど前までは、シエンクアーン県の県都であった。今ではオールドキャピタルと呼ばれている。
 1968年のアメリカ軍の空爆によって街は破壊された。その遺構として、爆撃によって壊されかけたワット・ピアット寺院の仏像、
丘の上のタート・フン仏塔、フランス病院跡などが残っていて、戦争のむごさを語っている。
 「地球の歩き方」というガイドブックにムアンクーンへの行き方として、ナム―グーン市場バスターミナルから約40分と書いてあったので、
トゥクトゥクで市場まで行ったが、ナムグーン市場バスターミナルそのものが存在しない。
うろたえて、何人かのトゥクトゥクのドライバーに聞くと、ナムグーン行のバスは南バスターミナルから出ているとの事なので、
トゥクトゥクに乗って南バスターミナルへ行った。
 間違いだらけのガイドブック、「地球の迷い方」と揶揄されるのも理解できる。
お目当ての仏像に会って、街の散策をして帰ろうとしたら、
バスターミナルもバスストップもない、誰に聞いても分からない。とにかく街の標記はラオス語のみ片言の英語すら通じない。
ポーンサワンからムアンクーン行のバスがあるならムアンクーンからポーンサワン行のバスもあるだろうと大通りの日陰で待っていると、
それらしきミニバンを発見、手を挙げて「ポーンサワン、ポーンサワン」とさけぶ。
 帰りの足が確保出来て、ホット安心。

データ:南バスターミナルからバス、ミニバスで約45分、20,000キープ(270円)
    復路はホテル近くのサイサナ通りまで、30,000キープ(約400円)
    ワット・ピアット寺院入場料 10,000キープ(約135円)




何かを語りかける破壊された仏像


ムアンクーンのメインストリート


空爆によって破壊されたフランス病院跡


タート・フン仏塔








ポーンサワン観光案内(1)、ラオス

2018年12月16日 | 旅の情報
シエンクワーン高原の謎めいた不思議な壺


 ポーンサワンの街に見るべきものはなく、シエンクアーン観光のための中継地。
街を東西に貫くサイサナ通りが街の中心で、このサイサナ通りにレストラン、食堂、
ホテル、ツーリストオフィスが何軒かある。サイサナ通りに宿を取るのが何かと便利。
ベトナム国境(ナムカーン)が近いのか、ベトナム語標記のベトナム料理店が目に付く。
 シエンクアーン高原に巨石をくり抜いて作った不思議な壺がある。
今から、2000年程前モン・クメール語族が作った、石の棺か骨壺ではないかと言われるが、
正確なことはわからない。ジアーサイト(Jars site)と呼ばれている。
 サイト1はポーンサワンの街からおよそ10km、空港からおよそ2kmの所にある。
入り口から電動カートに乗ってしばらくすると、広大な平原が見え、そこに無数の壺の群れがある。
一番大きな壺は「チュアンの壺」と呼ばれ、高さ2,5m、重さ6トンある。
どんな手段でこの巨石を運搬したかは謎であるが、先史時代に巨石を運搬する高度な技術を持った人々が
暮らしていたことがわかる。
 サイト2は、サイト1よりさらに南へ15km(街の中心から25km)の所にある。
ふたつのグループに分かれていて、石壷の形が長方形である。
 サイト3は、サイト2から、さらに南に10km離れたところにあり、車を降りて竹の橋を渡って
田んぼの畦道を少し歩いた所にある、途中の水田の風景が美しい。
石壷の断面が長方形で、他のサイトとはシチュエーションも異なり雰囲気が少し違っている。
それぞれのサイトごとに微妙に石壷の形が違い、趣が異なっている。その違いを楽しみたい。
 ポーンサワンの街は、1960年代からのインドシナ戦争(ベトナム戦争)によって、
激しい爆撃を受け、その傷跡は街のところどころに残されている。
不発弾の残骸を生活に生かし、スプーン作りの材料にしたり、民家の垣根に利用したり、
レストランの装飾にしたりしている。



サイト1 壺と平原風景


「チュアンの壺」


サイト2の雰囲気


寄りかかった壺


サイト3 断面が長方形の壺


サイト3の雰囲気


不発弾の殻を装飾に利用したレストラン


データ:飛行機 ビエンチャンから毎日1便、約30分  12,800円
    バス  ビエンチャンから約10時間
        ルアンパバーンから約7時間30分 14万キープ(約1,860円
アドバイス:  サイサナ通りに何軒かツアーオフィスがあるが、何処も似たり寄ったりで
        ツアーに単独参加すると高くつくので、宿泊先のホテルで同行の仲間を集めグループ参加するとツアー代金は安くなる。
        サイトへの入場に、ツアーガイドの同行が必要なくなったので、トゥクトゥクのドライバーと交渉して単独で見学するのもよい。
、       ガイドブックに記載されている、ポーンサワン市場バスターミナル、ナムグーン市場バスターミナルは見当たらない。

2度目のルアンナムター(1)、ラオス

2018年12月07日 | 旅の情報
ラオスの伝統薬草サウナ&マッサージ   Laos Traditional Herb Sauna & Massage

街の中心から南へ歩いて警察署を過ぎた、次の道路を右側に曲がり上り坂を少し行くと、
「ラオ薬草サウナマッサージ」の看板が見える。
中へ入って行くと、古びた高床式の簡素な木造家屋が目に付く。
階段をのぼると、そこがサウナルームだ。
高級ホテルのスパ&マッサージを思い描いていた人は驚くかもしれないが、
こちらがラオスの伝統サウナとしては本家本元である。
1階が焚口で、焚き火でドラム缶の湯を煮立てハーブの薬草を加えて、
その蒸気をパイプでサウナルームに送っている。
低温サウナで最初は物足りなく感じるが、少し時間がたつと、
じわじわと汗が吹き出し、ハーブの香りで身体の疲れがとれ、心の疲れも取れる。
利用しているのは、ほとんどが地元のラオス人で外国人旅行者を見かける事はない。









データ: 薬草サウナ    20,000キープ(約270円)
     マッサージ60分 60,000キープ(約800円)


ルアンパバーンの観光スポット(5)、ラオス

2018年12月05日 | 旅の情報
早朝の托鉢  Morning Alms Giving

ルアンパバーンを初めて訪れたのは、今から10年前、当時はルアンプラバンと呼ばれていた。
経済的には貧しい国だが、人々がふくよかな顔つきをしていることに驚かされた。
ここ数年は、毎夏、ルアンパバーンを訪ねている。
まだ空も薄暗い朝の5時半ごろ、各寺院のゴーンという鐘の「音」から托鉢が始まる。
オレンジ色の袈裟に身を包んで、お坊さんたちが列をなして街を練り歩く、
ひたひたと素足で列をなして歩く姿は壮観である。
人々は感謝の心で、ご飯や菓子を喜捨する。犬も托鉢に参加?するのかユーモラスな場面もみられる。
 昔は各寺院のお坊さんがグループごとに列をなし通りすぎると、
又、違ったグループのお坊さんたちが次々と目の前を通り過ぎていく。
オレンジ色の袈裟を纏ったお坊さんたちで、街全体がオレンジ色に染まったように感じた。
近頃は年々規模が縮小され、サッカリン通りの一帯だけで、観光客向けのアトラクションとなりつつある。
ここ数年、観光客も托鉢に参加する姿が見られるが、何か違和感を感じる。
いずれにしろ、信仰とは何かを考えさせられる、ルアンパバ―ンでは外せない観光スポットである。


托鉢のお坊さん


雨の日の托鉢


喜捨する人


犬も托鉢に参加?





トゥクトゥクと托鉢のお坊さん


托鉢の坊さんを眺める犬


ルアンパバーンの観光スポット(4)、ラオス

2018年12月03日 | 旅の情報
ソンパオ レストラン Sonphao Restant

国立博物館の裏手、メイン道路から少し奥まったワット・チュームコーン寺院の向かいにある、
ヨーロピァンコロニアル調の外観をした、日本人が経営する日本料理とラオス料理のレストラン。
日本語対応も可能で、日本語メニューもあり、日本人のツアー客も結構見かける。
ラオス料理は「インゲン豆とキクラゲの炒め物」や「蒸し魚のバナナ葉包み」がお薦めとの事だが、
私はいつも「トンカツ定食」を食べることにしている。
夜7時30分からラオス伝統民族舞踊ショーが開かれ、ラオスの文化を理解する上でも、
私の薦める観光スポットである。Sonpaoとは「民族」のこと。




コロニアル調の外観と夜のソンパオ


トンカツ定食(ご飯、みそ汁、コーヒー、デザート付き)


舞踊ショー風景


演目1 ラオス独立を祝うための踊り


演目2 少数民族「モン族」の踊り


演目3 王朝時代宮廷でのみ披露された踊り


データ:単品料理は25,000キープ(約335円)から
    トンカツ定食は50,000キープ(約670円)から
    舞踊ショーは40,000キープ(約530円)