Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

ウドムサイの不思議な木の民話(ラオス)

2017年11月29日 | 旅の情報






 サンティパープ寺院の境内を歩いていると、ごくありふれた大木に出会う。
少し変な感じがして、よく見るとコンクリートで出来た「造木」である。
仏教説話に出てくる「ヒマパーン」の森には「マニーコート」という大木が育つという。
樹齢4,479年の大きな木で、幹には直径260cmもある巨大な実をつけている。
しかし、大きすぎて、どんな動物も食べることが出来なかった。ついに、その重たい果実が落下し大地震を発生させ、大きな被害をもたらした。人間も動物もそこに住めなくなってしまった。
守護神の龍が仏陀に助けを求めると、仏陀はマニーコートの木の下に座り、何やらありがたい、お経を唱えた。
その結果、果実は小さくなり、動物たちはその実を食べられる様になった。
この伝説をもとにコンクリートでマニーコートを作り、平和に暮らす動物たちと、木の下で見守る仏陀を再現した。この仏陀に願い事をすると必ず実現すると言い伝えられ、木の枝についた実を食べると長寿になると言われている。

ウドムサイ(ラオス)

2017年11月27日 | 旅の情報
 中国国境ボーテンからビエンチャンまでラオスを南北に縦断する国道13号線とベトナム国境のソップフン/タイチャンからの国道2号線が合流する地点にウドムサイはある。
 昔から中国とタイ、ベトナムを結ぶ交易の街として発展して来た。地図上はムアンサイ(Muang Xai)と記載されていて、ムアンサイが正式な呼び名である。地元の人は「サイ」と呼んでいる。ラオス北部を旅していると、どこに行くにしろ通過点として通らなければならない。
ウドムサイは森林に囲まれた街で、周辺にはラオ族、クム族、モン族、アカ族など23の少数民族が暮らしている。北部ラオスの中国化が問題になっているが、住民の25%が中国人で、街では中国語の看板が目に付き、マーケットでは中国製品が売られている。
交通の要衝だけにホテル、ゲストハウス、レストラン(食堂)はたくさんあり、食堂で食べる北部ラオス料理はけっこう美味しい。
 ウドムサイの街に見るべきものはあまりない。唯一、観光スポットとして「プー・サイの丘」をすすめる。プー・サイの丘に登ればウドムサイの街の全景を見渡すことが出来る。丘から眺める夕日は絶景である。
プー・サイの丘から北に500mばかり進むと、サンティパープ寺院がある。境内を散策すると。伝説の「マニーコート」の木に出会うことができる。

南方面バスターミナルは街の中心から離れている。北方面バスターミナルからもルアンナムター、ボーテン、ムオンライ、中国方面だけではなく、ルアンパバーン、ビエンチャン、ノンカイなど南方面へのバスも発着している。

データ:ボーテンから    3時間
    ルアンナムターから 4時間
    ルアンパバーンから 6時間
    ムアンクアから   3時間
    パークベンから   4時間
    ポンサリーから   9時間
    
    ウドムサイから             1円≒75キープ
    ビエンチャンVIP  170,000キープ (約2,265円)
    ルアンパバーン    70,000キープ (約  935円)
    ルアンナムター    40,000キープ (約  535円)
    ポンサリー      80,000キープ (約1,070円)
    ムアンクア      40,000キープ (約  535円)
    ボーケオ       90,000キープ (約1,200円)
    ボーテン       40,000キープ (約  535円)
    ディエンビエンフー  95,000キープ (約1,260円)
    ムオンラー(中国)  70,000キープ (約  935円)
    景洪(中国)    130,000キープ (約1,735円)
    他に、ノンキャウ、パクモン、ムアンゴイ、パークベンと
    ラオス各地への便がある。
    

ウドムサイのメイン道路


プー・サイの丘に立つ、高さ15mの黄金の仏像


プー・サイの丘から見たウドムサイの街


サンティパープ寺院の境内の不思議な大木、
実を食べると長寿になると言い伝えられている

 
ウドムサイ北方面バスターミナル