Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

あなたの知らない台湾(4)

2019年02月15日 | 旅の情報
日月潭 (リーユエタン) 幻想的で神秘的な自然湖

 台湾中心部、中央山脈の高山地帯に位置し、地殻変動によって現在のような盆地の自然湖になった。
朝昼夕、また天候と季節によって、湖面はエメラルド色やオレンジ色に変幻に表情を変える。
湖を囲むように観光スポットが点在しているので、南投客運の「日月潭游湖バス」を利用すると
各観光スポットを効率的に見て回れる。
湖面からの景色を楽しみたい時は遊覧船にのればよい。レンタサイクル店もいくつかあり、
手ごろな値段で利用できるので体力に自信のある人は全長35キロのサイクリングもおすすめ。
 伊達卲近くの日月潭繿車駅から九族文化村を結ぶロープウェイに乗れば、
上空から見渡す日月潭の素晴らしい景色を見ることができる。
 九族文化村は各原住民族の住居が再現され、台湾に住む14の原住民族の生活や文化について
学べるテーマパークで、各民族の舞踊ショーが開催され、ダイナミックな踊りを見ることが出来る。
 水社周辺や伊達卲のレストランで卲族の現住民料理が食べることが出来る、少し脂濃くクセがあるが、
コクがあって美味しい。
日月潭から阿里山へ行く道すがらは台湾で一番景色が良いと思えるほどの絶景である。



水社波止場から見た日月潭


早朝の水墨画のような湖面


ロープウエイから見た日月潭




伊達卲波止場から見た湖面


文武廟付近から見た夕暮れ時の湖面


九族文化村入り口


園内の桜(台湾山桜)は2月に満開


原住民族の住居


生活を再現したジオラマ展示






現住民族のダイナミックな舞踊ショー


卲族の民族料理(名物の総統魚)


玉山連峰の絶景


そそり立つ夫妻樹


データ:
台中から日月潭への行き方
台鉄、台中駅前バス停、または台中千城バスターミナルから日月潭行のバスが多発。約1時間30分。

嘉儀から日月潭への行き方
台鉄嘉儀駅から二水駅で集集線に乗り換え水里駅、または車埕駅で日月潭行のバスに乗る。

阿里山から日月潭への行き方
阿里山 →  日月潭
13:00  16:30
14:30  17:30  2便のみ

日月潭 →  阿里山
8:00  11:30
9:00  12:30   2便のみ

あなたの知らない台湾(3)

2019年02月13日 | 旅の情報
阿里山(アーリシャン) 森林浴と御来光列車

 阿里山はいつも霧に覆われていて、神秘的な佇まいを見せている。
森林鉄道祝山線で沼平駅下車、神木駅までゆるやかな下り道の遊歩道を歩き、
神木駅から阿里山駅まで帰るのがおすすめ。
逆のコース、神木駅から沼平駅までは登り坂で少ししんどい、脚力を鍛えたい人には薦める。
 うっそうと茂る樹齢1000年を超える巨木に囲まれ、夏でもひんやりと寒い。
美しい姉妹の悲しい伝説を秘めた、「姉妹潭」や不思議な姿を呈する「三代木」、
「象鼻木」を見ることが出来る。森林浴で身も心もリフレッシュできる。
 御来光を拝みに、阿里山から祝山駅までの日の出列車に乗る。
海抜2000m級の山々が連なる広々とした玉山群峰の眺望、
薄暗い空が次第に明るくなり、やがて太陽が少し顔を見せる瞬間は感動できる。
 発車時刻は日の出の時間に合わせるので季節により異なる、乗車券は
前日の午後2時~5時までに阿里山駅で販売されるが
当日、早朝に購入も可能、ホテルのフロントで聞けば詳しく教えてくれる。
寒いので防寒服が必要、ホテルでレンタルも出来る。


阿里山鉄道駅


森林鉄道


姉妹潭(姉池)


象鼻木


三代木


祝山駅構内


御来光を見に来た人人人 寒い、寒い、寒い


日の出の瞬間


帰りの車内風景


データ:
台鉄嘉儀駅から阿里山へ

台鉄嘉儀駅前バス停 →  阿里山
 9:05       11:40
 9:35       12:30
10:05       12:40  
11:05       13:40


日月潭から阿里山へ

日月潭 →        阿里山
 8:00       11:30
 9:00       12:30
 ★日月潭から阿里山の員林客運バスは小型で満席になる可能性があるので前日にバスチケットを購入した方が良い

あなたの知らない台湾(2)

2019年02月11日 | 旅の情報
奮起湖 (フエンチーフー)まぼろしの湖 (1)

 
 台鉄嘉儀駅前のバス停から奮起湖行のバスに乗って約2時間、途中霧が発生し、ほとんど視界がさえぎられる、
「今日、奮起湖は見えないな」と思いつつ、バスが奮起湖に近づくにつれ、すっきりと霧が晴れてきた。
バスが奮起湖に着くと、帰りのバスの時刻を確認してから、まずは腹ごしらえ、鐡路餐廳の奮起湖駅で「しし肉弁当」を食べる、
台鉄弁当と比べて、彩り鮮やか、山猪の肉はしっとり、しなやかでコクがあり美味しい。
以前、コンビニで食べた「奮起湖弁当」とは似て、似ざるモノ、「これが名物の奮起湖弁当か」としばしば感慨に耽る。
街を散策していると、奮起湖大飯店の前に「奮起湖弁当」の大きな看板が目に付く、
「アレ、奮起湖で食べる弁当が奮起湖弁当か?それとも奮起湖大飯店で食べる弁当のみが奮起湖弁当か?」としばし悩む。
さて奮起湖は何処?と地図を捜すが、どこにも湖はないことに気付く。
後で知ったことだが奮起湖という「湖」は存在せず、窪地が雲や霧に覆われた様子が遠くから見ると、
「みずうみ」に見えることから奮起湖と名付けられたらしい。
「九份」を台湾のモンサンミッシェルと例える人がいるが、二つの街を比べると、なるほどと頷ける共通点がある。
奮起湖老街が「南台湾の九份」と例える人がいるが、奮起湖老街と九份の共通点は何なのか?疑問に思う。
九份とは規模や雰囲気からして比較の対象にはなり得ない、奮起湖老街は南台湾の「九份」にはなり得ない。
ガイドブックや人の伝聞を鵜呑みにせず自身の眼で確認をすることが大切であろう。
次回、奮起湖に行った折には、奮起湖大飯店の奮起湖弁当を食べたいと思う。



鐡路餐廳「奮起湖駅」


彩り鮮やかな「しし肉弁当」


奮起湖から見た風景


閑散とした奮起湖老街、どこが「南台湾の九份」なの?


これが本当の、森林鉄道「奮起湖駅」


奮起湖大飯店の前の奮起湖弁当の看板


データ:
台鉄嘉儀駅前から奮起湖への行き方

 台鉄嘉儀駅前のバス停→ 奮起湖
   07:05   08:45
  ★09:35   11:30
   12:05   14:00
   15:05   16:45

 奮起湖→     台鉄嘉儀駅前バス停
   11:00   11:45
  ★15:10   16:50
   17:00   18:40


奮起湖から阿里山への行き方

   奮起湖→     阿里山
   11:30   12:30
  ★12:50   14:10  
   14:00   15:00


阿里山から台鉄嘉儀駅前への行き方

   阿里山→    台鉄嘉儀駅
   14:40   17:10
   15:10   17:40
  ★15:40   18:10
  ★16:40   18:40
  ★17:10   19:40

※ 地球の歩き方「台湾編」で「『南台湾の九份』と呼ばれている老街があり・・・」との記載があるが、「九份」は原宿の竹下通りのような
人込みで、片や「奮起湖老街」は閑散としている。どのような共通点があるのか?地球の歩き方の編集者の方には説明をお願いしたい。
奮起湖北側遊歩道の展望台の脇に案内表示板があったが、展望台から眺める奮起湖集落の眺望がどうも九份の風景に似ているらしい。


九份の老街


展望台脇の案内表示板(部分)


展望台からの眺望が九份の風景に似ているらしい

「九份の老街」と「奮起湖老街」には何の共通点もない事を強調しておきたい。
九份に行ったこともなければ、奮起湖に行ったこともない編集者が何らかの資料をもとにガイドブックを書いている、直接観察したわけ
でもないので当然トンチンカンな間違いをする。せめてガイドブックに一行の文章でも書くなら、「自分で当地に足を運び」、「自分の眼で観察して」、
「自分の責任のもとに」執筆をすべきだと考える。歴史学の研究と同じようにガイドブックの記載記事は「実証的」であるべきだ。


あなたの知らない台湾(1)

2019年02月07日 | 旅の情報
霧台(ウータイ) 魯凱族が暮らす秘境

 屏東からミニバスで約1時間40分。平地を走っていたバスが「三地門」を過ぎたころから急な山道を走りだす。
バスはどんどん山道を進み、険しい山岳地帯へ進んで行く。道路は整備されているが、曲がりくねった細い道を、
スピードを落とすことなく進んで行く。先ほど通過した河川敷や大きな橋がミニチュアのように、はるか眼下に見下ろせる。
標高1,000m以上の景色はすばらしく、空気も少しずつ違ってくる。
 終点「霧台」バス停、向かいの狭い階段を上ると魯凱文化広場があり、広場には魯凱文物館と霧台国小がある。
その間の細い小道を進んで行くと岩板巷に至る。ここが集落の中心か?急な傾斜地に家が立ち、魯凱族の伝統的な石造りの家、
そこに施された鮮やかに彩色されたルカイ族の舞踊や日常生活を描いたレリーフ(浮彫)が目につく。
独特な雰囲気で個性的の一言に尽きるが、魯凱族の文化と芸術意識の高さを感じる。


霧台風景、「桃源郷」の言葉がピッタリ


魯凱文物館


1月初め、桜(台湾山桜)がチラホラ


霧台バス停前、原住民の舞踊が壁面にレリーフされている


岩板巷の路地


石造りの家


坂道を上ると素晴らしい眺望


石造りの独特な雰囲気の基督教会、


粽、原住民料理も少し香りがきつく、薬草くさいが美味しい



データ:
霧台への行き方
台鉄、屏東駅北2門(光復路)出口。左側のバスターミナル、3番乗り場から、
屏東客運バス8233霧台行きで、
   行き 07:45  09:30  14:30
   帰り 09:45  11:30  16;40  の3便のみ
 
屏東―霧台 約1時間40分

※台鉄高雄駅から屏東駅はおよそ30分


アドバイス:
日本人向けの団体ツアーを彷彿されるので、あまり奨められないが、
屏東に宿をとるか、高雄のホテルの朝食をパスするかして、屏東発霧台行きの7時45分のバスに乗って、
霧台を2時間ばかり散策。帰りは霧台発11時30分のバスに乗って「三地門」の原住民文化園区を見学、
水門バスターミナルから水門発5時30分の屏東行きのバスに乗れば、2ヶ所見学が出来る。ついでに屏東夜市へ行く手もある。
体力と気力次第だが。
(原住民文化園区から屏東行のバスもある、便数、時間は現地で要確認)