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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2020/2/6

2020-02-19 |  ├びわこ学園
二月の始めに、びわこ学園での活動を行いました。
節分の頃ということで、第2病棟では豆まきを行って頂き、第3病棟では節分の行事に参加させて頂きました

そして第2病棟では、あおぞらグループさんと2回目となる時間を過ごさせて頂きました
第3病棟では、鬼の格好をして、四つのすべてのグループさんを回らせて頂くことができました

活動をしていて楽しい時間も増えてきて、また、関わらせて頂ける範囲も広がっているように感じます。
でも常に、第1病棟のように、一人の利用者さんにじっくりと向き合っていこうとする姿勢を忘れてはいけないなと思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、前回と同じ利用者さんとご一緒の時間を過ごさせて頂きました。
担当二人は毎回、ご一緒する利用者さんのことを思い浮かべながら絵本や歌を準備していきます

そしていつも、利用者さんの様子を見させて頂きながら、一つ一つ選んで進めていきます。
今回はちょうど、あいさつ活動が終わったところでしたが、二人の利用者さんの様子は全く違っていました

「これでいいのだろうか…」という気持ちが常にありますが、でも慣れてはいけない部分かもしれないと思いました。
私たちは、利用者さんの朝の様子さえ知らない訳ですから、毎回、謙虚で新鮮な気持ちで向かわなくてはと思います


【活動の内容と様子】Uさん
部屋に入ると静かで、あいさつ活動の後のためか、Uさんは職員さんが声を掛けられてもよく寝ておられました
第1病棟さんでは数日前に豆まきをされたとお聞きしたので、「まめまき♪」の歌を何度か歌いました。

そして「いぬのサビシー」を読み、暫く様子を見させて頂き「ララとルル すてきないちねん」を読みました。
これは歌を交えた絵本で、ゆっくり静かに唄うように〜と思いながら、読んでいきました

前回に続き「この広い野原いっぱい♪」を唄うと薄目を開けられたので、1番から4番までを繰り返しました
そして「切手のないおくりもの♪」を唄うと、終わりにはまた眠られていました。

最後に「森のオーケストラ」という、森の情景を擬音語で表してある絵本を読みました。
川の流れている音や風の音花が咲く音木が揺れる音などを、感じて頂けたらなと思いました。
ほとんどUさんは、寝ておられましたが、あっという間の一時間でした。


【活動の内容と様子】Kさん
伺った時には寝ておられましたが、挨拶の後に天気や節分の話をしているうちに、起きられました。
まず「おおきな木」を読みましたが、聞いておられるように感じました

次に「琵琶湖周航の歌♪」を唄うと、それまでとは違う反応をされて落ち着かない様子でした。
それで、少しでも穏やかになって頂きたいと、静かなメロディー「蘇州夜曲♪」を唄いました。

聞いてくださっているようだったので、Kさんに聞いて頂きたいと選んだ「星につたえて」を読みました
聞いておられるようでしたが、手を口に入れたり、その手をおでこの方へ動かされたりと、落ち着かれないようでした。

好まれる曲を〜と思いながら、今回は思いつかず「見上げてごらん夜の星を♪」「いつくしみ深き♪」を唄いました。
そして、絵本「たいようもつきも」「ゆきだるま」の二冊を読んで、ご挨拶をして終了しました。


【活動の感想】
・今回は、ほとんど寝ておられたが、発作も起こされることなく、穏やかで静かにしておられて良かった
・今回は、ずっと起きておられて、聞いておられるような時もあったが、落ち着かれない様子の時も多かった。
Kさんのためにと選んだ絵本や歌だったが、実際はどう感じられたのかは本当のところ分からない。
いつも、心を込めて〜と思い接しているが、それが押し付けになっていないよう、さらに繊細に気づいていきたい



第2病棟

担当:ちはる、さいは、アン

今回は初めて、担当3人であおぞらグループさんと一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん8名、職員さん1名(途中から1名参加)がおられました。

部屋に行くと、まず職員さんが「(並び方を)どのようにさせて頂いたら良いですか?」と聞いてくださいました。
そして、ベッドの位置を変えたりしながら、皆さんが見えやすいように半円形に並んでくださいました

次に一人一人の利用者さんに、私たちのことを紹介してくださいました

今回は、節分の豆まきを行って頂きたいと、三人三様で色々な豆(紙玉)を準備して行きました。
数日後に第2病棟で節分行事だそうで、職員さんが「やったーみんな一緒に練習しとこう~♪」と盛り上げてくださいました。

そして、あおぞらグループさんでも「切手のないおくりもの♪」から始めさせて頂きました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの♪」
*〔紙芝居〕「にらめっこしましょ あっぷっぷ!」
*〔紙芝居〕「うさぎのみみちゃん おにはそとー!」
*〔歌を唄う〕「まめまき♪」2番までを2回繰り返す。
*〔触れる感じる〕豆まき
   (紙玉 ・・手触り/色/大きさ/つかみやすさ等が違う)を選び、投げて頂く。
*〔絵本〕「ふゆはふわふわ」
*〔歌を唄う〕「豆まき♪」「うぐいす♪」2番まで唄う。

だるまさんの紙芝居では「皆さんいきますよ。せーの」の掛け声で、職員さんも一緒に唄ってくださいました。
「だるまさん だるまさん にらめっこしましょ〜では手拍子される方ニコニコ笑顔の方もおられました
うさぎちゃんの紙芝居では、何度も出てくる「鬼は外〜福は内〜」を、職員さんも大きな声で言ってくださいました

豆(紙玉)はに入れて回り、皆さんに選んで頂きました。に手を入れて自分で取られる方もおられました
目が不自由な方が、紙玉を箱の中から選び、手前に投げられると 閉じていた目をしっかり開けておられました。


【活動の様子】
〔紙芝居〕
職員さんが場面毎に利用者さんに色々声をかけて、盛り上げてくださった
・皆さんが顔を向けてくださり、とても集中して聞いてくださっていた。
声を出して笑ってくださる方もおられた
〔触れる感じる〕
・豆を選ぶ時に、少し手を上げて意思表示される方もおられた。
・ある方は一つ投げた後に、鬼の顔の豆を渡すと、隣のAKさんのところに、ポイと投げられた。
職員さんが「AKさんに似てるからかな〜」と笑って話されていた。
・目の前の机の上に、鬼の面を置いて投げて頂くと、うまく命中できてとても満足そうにされていた
・豆を持って上げられる手が「いつもより上がっている」と、職員さんが言われる方もおられた。
・ある方は、待っている時からニコニコ笑ったり拍手されたりうなずかれたりして、楽しそうにされていた。
そして自分の番になると、1回目は金の大きな豆を、2回目は銀の大きな豆を選んで投げておられた
手に包帯をされている方は、職員さんに手を添えてもらわれて、投げてくださった。
職員さんが「練習できたな〜」と言われると、目を見られて声を出して笑われていた


【活動の感想】
・2回目となるあおぞらグループさんでの活動だったが、職員さんの力添えをいっぱい頂き終えることができた。
・職員さんが利用者さんに話しておられる時には、利用者さんは、じっと目を見て聞いておられた
その様子からも深い信頼関係が感じられて、職員さんはいつもいつも一人一人に心を尽くされているのだと実感した。
・紙芝居も絵本もとてもお好きなのだな〜と感じるほど、集中しておられた。
「これから月に一度、さいわいさんが来てくださるよ〜嬉しいな〜楽しみやな〜♪」と職員さんが言ってくださった。
あおぞらグループさんに楽しんで頂けるよう、担当全員で心を合わせて、試行錯誤しながら準備していきたい。
・今回は、担当で役割分担をしっかり決めたり、活動後にも、具体的に改善していきたい話ができてよかった。
担当それぞれ口々に話しかけずに接しているお一人の利用者さんの様子を繊細に感じながら丁寧に進めていきたい。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、第3病棟全体での、節分の豆まき行事に参加させて頂きました。
去年も参加させて頂いたのですが、よく分からないままご一緒に回らせて頂いたという感じでした。

でも今年は、鬼の子分役を頂き、手作りしてくださっていた鬼のお面パンツを付けさせて頂きました。
また、「鬼のパンツ♪」を唄いながら回るため、簡単な踊りの練習もしました。

そして、手作りしてきた金棒を手に持ち、職員さん扮する鬼の親分の後について四つのグループを回りました

職員さん達が「楽しんでますか〜♪」と声を掛けてくださいましたが、気づくと本当に楽しんでいる自分たちがいました
節分行事が終了した後は、二つのグループで、節分にちなんだ紙芝居絵本を読ませて頂きました。


【節分行事の内容と様子】
にじグループ
にじさんは、少人数の4つの部屋に分かれておられて、それぞれを回らせて頂きました。
幼い利用者さんがおられて、鬼を前にすると顔を少しこわばらせておられました。
最近入られた幼い利用者さんに対しては、職員の方が、特に楽しんでもらおうとされているようでした

ラッコグループ
いつも絵本を楽しみにされている方は、鬼の面の顔を近づけると楽しくて〜たまらないという笑顔をされていました。
二人の方が、とても嬉しそうな笑顔で紙玉を投げてくださいました
職員さんは、寝ておられる利用者さんにも、丁寧に声を掛けられて楽しんでもらおうとされていました。

クレヨングループ
ある方は、車椅子のテーブルの小さな箱にいくつも紙玉を入れて待っていてくださいました
鬼が嫌いだという顔をされる方、また紙玉を投げてとても嬉しそうな笑顔を見せてくださる方などおられました。

ガンバグループ
職員さんに手を添えられながら、皆さんが紙玉を楽しそうに投げておられました
足で紙玉を投げられた方を、職員さんが「とても良い表情をされていますね〜」と言われていました
紙玉ではなく、小さなマラカスで鬼の頭を小突かれるうちに、穏やかな顔になっていかれる方もおられました。
嬉しそうに大きな声を出される方、鬼のパンツ(ビニール袋)が気になり引っ張る方もおられました。

【その他の活動の内容と様子】
ラッコグループ
紙芝居「ねずみのまめまき」と絵本「鬼さんこちら手の鳴るほうへ」を、読ませて頂きました。
絵本は、利用者さんお一人お一人のところを回りながら、読ませて頂きました。
二つとも、とても集中して聞いてくださっていました

にじグループ
3人の利用者さんに他の部屋からお一人加わられて、4人の方がおられました。
紙芝居「ねずみのまめまき」を、読ませて頂きました。
出てくる歌を「鬼のパンツ♪」に合わせて唄いました。
職員さんが、ある利用者さんが「歌のところで、笑顔になっておられましたと教えてくださいました。


【活動の感想】
・金棒を作らせて頂いたり、職員さんと事前の打ち合わせをさせて頂いたりと、去年より多く関わらせて頂けて嬉しい
鬼役の職員さんは、利用者さんが紙玉を投げるまで声を掛けられたり、紙玉が自分に当たるよう身体の向きを変えられていた。
お一人お一人の利用者さんと、じっくり丁寧に向き合われていて、本当にすごいなと思った。
・今回の活動では自然に自分達も楽しむことができていた。これからに繋げていきたい。
・にじさんで初めて紙芝居を読ませて頂いたが、声の大きさなど配慮なく、いつもの他のグループさんと同じで読んだ。
にじさんはほとんどベッドで過ごされることが多いと聞いているので、刺激が強すぎたりはなかったかなと心が残る。
これからはもっと、繊細に感じて取り組んでいきたい。





前回の第2病棟のクラフトの絵馬を、職員さんが一人ずつ部屋に飾れるものでとても喜んでくださったとお聞きした。
職員の方は、常に利用者さんにとって良いことを求められておられる

今回も、第2病棟でも第3病棟でも、職員さん達の利用者さんへの様子が、いくつも心に留まった。
人間は同じことをしていると、慣れてしまって一生懸命さを無くしやすくなるように思ってきたが……。

びわこ学園で出会う職員さん達は、常に“今”の最高を求めておられるような気がする
利用者さんの少しの変化も見逃さずに手を添えられたり冗談を言われたり笑わせられたり元気付けられたり

本当にすごいな〜と感動する
私たち“さいわい”のメンバーにとっては、学ばせて頂くことばかりが多いボランティア活動である。
少しでもお役に立つことを求めながら、私たちも成長していきたい


活動の練習風景です)