🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/9/19

2019-09-25 |  ├びわこ学園

九月半ばを過ぎた晴天の日に、この月2回目となる、びわこ学園での活動を行いました。
真夏の暑さは遠のいたので、そろそろ皆さんと散歩も楽しめるかなと話しながら、当日を迎えました。

そして今回、第3病棟では、利用者さんと、散歩に出かけることができました
また各病棟とも、秋を感じる歌や絵本を準備して行きました。

これから広がっていくを、少しでもご一緒に楽しむことができたらいいな〜と思います



第1病棟

今回も、それぞれお一人の方と一緒に過ごさせて頂きました。
そして、担当二人とも、前回と同じ利用者さんと関わらせて頂きました。

Kさんは、この日、42歳の誕生日を迎えられて、午前中は、ご両親と散歩を楽しまれたということでした。
Uさんは、午前中に、発作を起こされたそうでした。

お二人ともお疲れかな〜と思い、様子を見させて頂きながら進めていこうと、心に留めて、始めさせて頂きました

担当:まさよ、エイミー

【活動の内容と様子】Kさん
Kさんは、よく眠っておられました。その眠りを妨げないように、静かに絵本を読もうと思いました。
でも、すぐに処置が必要となられ職員さんが来られ、その後も、吸引をされました。

吸引はいつもとても苦しそうで…、少しでも落ち着いて頂けたらと思い「紅葉」を口ずさみました
唄っていると、なんだか落ち着かれた様な気がして、、、何回か繰り返し唄いました
途中で、身体測定があり中断した時も、「紅葉」を口ずさむと、何か、落ち着かれたような気がしました。

その後「いのちの木」を、お顔を見ながら読んでいくと、目は見えておられないですが、
片目を薄く開けておられて、じ〜〜っと聞いておられるような感じがしました

今回は、もしKさんならば、ゆっくり読ませて頂きたいと思い「100万回生きたねこ」を持参していました。
お顔を見ながら、ゆっくりを心がけて読んでいくと、聞いてくださっているように感じ、二回読ませて頂きました


【活動の内容と様子】Uさん
今回は、発作の後で眠られているとのことだったので、刺激しないよう静かに関わらせて頂こうと思いました。
看護師さんが、いつもはそのままのベッドの柵を「お顔が見えた方がいいですね」と、外してくださいました。
そのお陰で、いつもよりもとても近くにUさんを感じて、接することができました

今回は、じっくりお話を読ませて頂こうと思って、長めの絵本を準備していました。
まず「きんいろあらし」を、この話の空気感が伝わればいいなと、ゆっくり読みました。
その後に、「里の秋」「ふるさと」を唄いました。

時々、目を開けられておられると感じた時には、絵本を、よく見える位置に移動したりしました
絵本「水の絵本」「おもいで星がかがやくとき」も、読みました。
また合間には、「365歩のマーチ」「上を向いて歩こう」も、何度か唄いました。

途中で、色々な話(屋外の様子や秋祭り等)もしながら、今回はいつもより、ゆったりゆっくり進めていきました。


【活動の感想】
・近くで大きいがすると、ビクッとされる事が何度かあった。
目の不自由な方は音に敏感であるとお聞きしていたので、私との時間が心地良いものだったらいいなと思った
・今回は、いつもよりも、もっとUさんと、親しくなれた気がした
私自身が、肩の力を抜いて、リラックスして接することができたことも、よかったのかなと思う。



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん7名、職員さんが3名と、研修生の大学生さん1名がおられました。

今回は、普段は床に座っている方々も車椅子に座られていて、ほぼ同じ視線の高さで、半円形に並んでおられました
利用者さんの調子伺うと、皆さんが落ち着いておられるということで、安心して始めました。

待っていてくださった嬉しい雰囲気の中で、いつものようにを鳴らして始めました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの秋」
 ・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
 「どんぐりころころ 」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*〔紙芝居〕「こおろぎのえんまくん」
*〔絵本読み〕「だんまりこおろぎ」
*〔絵本読み〕「ホウホウフクロウ」
*〔歌を唄う〕「虫の声」
*〔触れる感じる〕 “楽器”を鳴らしながら唄う
 ・一人ずつ楽器を選んで頂く。
 ・「虫の声」を三回繰り返し行う。
 ・最後に「赤とんぼ」を、楽器を鳴らしながら唄う。

「だんまりこおろぎ」は、最後のページを開けると、こおろぎの声が聞こえてくる仕掛け絵本です。
静かな部屋にこおろぎの声が響き、皆さんが、耳を傾けてくださっているようでした

以前に楽器を使わせて頂いた時よりも、沢山の楽器を準備してくださっていました
皆さんが9月の歌として合唱されるとお聞きした、「赤とんぼ」も、楽器を鳴らしながら唄うことができました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・唄うところでは、職員さんも利用者さんに唄いかけるように、一緒に唄ってくださった
声を出して唄ってくださる利用者さんもおられた
・どちらの紙芝居も、とても落ち着いて集中して聞いてくださっていた。
〔絵本読み〕
・繰り返されるふくろうの鳴き声の、「ホウホウ」の部分では、何度も目を薄っすらと開ける方もおられた
〔触れる感じる〕
・二人で唄いながら利用者さんの側へ行き、「いきますよ〜せ〜の〜」と声を掛けながら楽器を鳴らして頂いた
手を添えさせて頂いたりぎゅっと握って鳴らしてくださったりと、皆さんそれぞれの様子で参加してくださった。
ある利用者さんが、楽器を鳴らした時に、笑っておられたと、職員さんからお聞きした
・ある方は、嬉しそうに楽器の鳴子を、歌に合わせて上手に振ってられた
そしてさらに、木琴も「どうですか〜」と尋ねると、最後には、バチを持ち木琴の上を滑らせて音を鳴らしくださった。
・いつも頭に擦り付けて確かめる方には、職員の方が鈴を、握らせておられた。
でも頭で確かめられることもなく、リンリンと音を鳴らしておられて、鈴をいつも使っておられるのだと思った。
・落ち着いて楽器に触ってくださる方が多く、また、大学生の研修生さんと一緒に触れておられる方もおられた。


【活動の感想】
・利用者さん、お一人お一人の近くに行って歌と楽器を楽しんだが、どの方からも警戒心を感じることがなかった
私たちのことを、知っていてくださっているのだなと、今日はとても感じることができた
・楽器を使う相談をしていて、急遽、びわこ学園さんの楽器もお借りしようということになった。
そして1日前に、連絡担当のメンバーに取り次いでもらい、当日を迎えることができた。
一人の力だけではなく、担当同士や他のメンバーと、一緒に何かを完成させていく機会を、改めてありがたいと感じる



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は約三ヶ月ぶりに、ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。
9名の利用者さんがおられ、1名の職員さんが私たちと関わってくださいました。
( 2名の職員さんは、食事介助や処置を行われていた)

今回は、事前に、散歩へ行かせて頂きたいとお願いしていて、3名の利用者さんと散歩を楽しむことができました

処置などの関係で、散歩の前に紙芝居絵本を読ませて頂いた後に、1名の職員さんと一緒に散歩へ出掛けました。
そして、部屋に帰った後に、待っていてくださった皆さんも一緒に、を唄うことができました。

【活動の内容】
*紙芝居 「むしさんのおさんぽ」
*絵本を読む 「なずず このっぺ?」
*散 歩  利用者さん3名・職員さん1名
*歌を唄う 「琵琶湖周航の歌」「どんぐりころころ」「証城寺の狸囃子」

久しぶりのラッコグループさんでしたが、お一人お一人に挨拶すると、皆さんが笑顔で応えてくださいました

第3病棟さんの廊下の壁に、八月の活動で行って頂いた花火のクラフトが飾ってありました
皆さんの花火は美しいな〜と思いながら、とても嬉しかったです


【活動の様子】
部屋の前まで行くと、中から「あっ!さいわいさん 来てくれはった〜‼︎」という、職員さんの声が聞こえた。
とてもとても嬉しい気持ちを胸いっぱいに抱いて、活動を開始することができた
〈紙芝居〉 「むしさんのおさんぽ」
・散歩しながら外の世界の味わいを深めてもらえればと思い、この紙芝居を楽しんで頂くことにした。
〈絵本を読む〉 「なずず このっぺ?」
・言葉らしい言葉ではない昆虫語の絵本を、お一人お一人の所へ行って、見て聞いてもらった。
・近くに行くと、利用者さんの表情が明るくなり、絵本に見入っておられる方もおられた
〈散 歩〉
・日向は少し暑かったが、が心地良かった。
・第3病棟の裏の円形の花壇で、を見たりした。花壇には、何種類かの花が咲いていた。
その後、少し歩いて、日陰で休憩してから、部屋へ戻った。
・初めての方に「これからお散歩ですね、イェーイ」とハイタッチするとニコニコの笑顔をされていた。
・散歩の前は微睡んでおられた方が、外に出ると、顔を上げたり手を上げたりと外の空気を感じておられる様だった。
〈歌を唄う〉
・散歩に行かれなかった方々とも一緒に、3曲唄うことができた。
大きく口を開けて、唄っておられるように感じる方もおられた


【活動の感想】
・聞き慣れない昆虫語が並ぶ絵本の世界を、自由に想像して楽しんで頂けたらと思い、挑戦させて頂いた。
練習の時は試行錯誤したが、聞き手である利用者さんのお陰で、この絵本の世界を一緒に楽しむことができた
利用者さん達の、純粋でとらわれのない、柔軟な感受性に驚かされた。
・散歩の時に、職員さんに利用者さん達の話をお聞きすることができて、改めて、一回一回の機会を大切にしたいと思った。
・9月から入所された方は、笑顔が多く、色々なことを理解されているような表情をされていた。
今回は楽しんで頂けたようでよかった







今回も職員さんから、職員さんには移動はあるけれど、利用者さんは長ければ数十年も同じ部屋で一緒に過ごされるとお聞きした。
だから、利用者さん同士の繋がりが深いと言われていた

それを聞いて、第3病棟のUさんの還暦のお祝いの時に、ずっと一緒に過ごされてきた利用者さんがお祝いされる姿を思い出した。
Uさんの嬉しいことを、自分のことのように喜ばれていた
他の利用者さんも、Uさんだけではなく、この利用者さんの喜びも感じておられたのではないかと思う。

そして皆さんは、一緒の部屋の誰かの体調が優れない時には、それを感じておられるのだと思う。

皆さんの“純粋”さに、毎回、心が洗われるような気がする
あくせく動き回っている私たちが忘れてしまっていることが、このびわこ学園では自然なことなのだなと感じる。
びわこ学園の皆さんの、“純粋”な心に刺激を受けながら、私たちも“純粋”な感動喜び優しさを取り戻していきたいと思う。



びわこ学園で一緒の時間を過ごさせて頂く皆さまありがとうございます

(活動の練習&準備風景です 最近は読む練習にも力を入れています






レスパイトハウス -2019/9月

2019-09-21 |  ├レスパイトハウス

9月初旬に、レスパイトハウスで宿泊親子レスパイトが行われました。
私たちは、前日準備と1日目に参加させて頂きました。

今回から、レスパイトハウスへの活動に、“さいわい”から、エイミーが加わることになりました
エイミーは、“さいわい”活動開始からのメンバーで、他に、エクセレント東山とびわこ学園の活動に参加しています。


今回は、前日準備に、まさよ・たえ・ちはる・さいは、1日目に、まさよ・たえ・ちはる・エイミーが参加させて頂きました

前回から約二ヶ月が経ち、レスパイトハウスの庭は、伸びた草でいっぱいでした
前日準備の午前中は、みんなで庭の草取り掃除を行いました。

この日は何日かぶりの暑い日でしたが、澄んだ青い空が美しく、また大地の上で味わう木陰の心地良さは格別でした


前日準備の午後は、二日間の食材の確認と、下拵えを中心にお手伝いさせて頂きました。

宿泊の時は、食材調味料器具食器の数なども多く、チェックだけでも、とても時間がかかります。
この日に向けて、献立や段取り等、準備されたスタッフの皆さまの心に、私たちも添わせて頂けるようにと心がけてお手伝いしました



宿泊親子レスパイト 献立

今回の親子レスパイトの三食のメニューです
私たちは、2日目は参加させて頂きませんでしたが、その前日準備はさせて頂いたので三食を紹介させて頂きます。

【1日目*昼食
・ソーメンカボチャの浸し
・鶏肉の豆鼓味噌ソース添え
( +パプリカロースト+かぼちゃロースト+茄子(レンジ調理)+ピーマン+レンコン、ゴボウの素揚げ)
・蛸と長芋のキュウリみぞれ甘酢掛け
・柿の葉寿司
・そうめんの澄まし汁・・・ソーメン+エビしんじょう+薄焼き卵+三つ葉+すだちの皮(飾り切り)
・白ご飯
・こおり豆腐黒蜜かけ

ハイキング後おやつ
・ブドウのフラン
・みむろ最中

【1日目*夕食
・イチジクと生麩の胡麻ソース
・冬瓜の蟹あんかけ
・和風ハンバーグキノコあんかけ+温野菜(にんじんボイル+ブロッコリー+クロケット)
( キノコあん〜シメジ+エノキ+トウモロコシ+インゲン)
・みそ汁 ・・・豆腐+ネギ
・白ご飯

【2日目*朝食
・茶粥 (温)
・白ご飯
・出汁巻き卵
・魚の一夜干し
・季節野菜の浸し+削り節 (冷)
・三目きんぴら (ゴボウ・にんじん・レンコン)
・ヒジキ煮
・きたまち豆腐 (冷)
・奈良漬け

〔差し入れ〕
・焼き茄子のお浸し
・ウインナーソーセージ(ボイル)、付け合わせ



前日準備と1日目の準備の様子

前日準備の日に来られていたボランティアさんが、ぶどうのケーキを焼かれていました。
沢山のぶどうの皮を、一つ一つ剥いて並べて・・・・・手間をかけて丁寧に、焼き上げられていきました
私たちも頂きましたが、とても美味しかったです

鶏肉の下処理は、臭みがないように、食べやすいようにと、細かな作業丁寧に続けていきます
活動開始の頃に、食事プロジェクトのリーダーさんから教えて頂き、今では、私たちだけでも行えるようになりました

この日は、前日準備の日にできる、食事の下拵えは、なるだけ済ましておくことになりました。
以前、作らせて頂いたものもあり、私たちだけでできる事も多くなりました

食事プロジェクトのリーダーさんに、教えて頂きながらというのは、心が満ちていくような、得難い時間です
でも、手間をお掛けすることなく、私たちだけで出来ることが増えていくのは、やはりとても嬉しいことです



完成した料理&配膳の様子 (宿泊1日目)

私たちさいわいは、宿泊される1日目だけに参加させて頂いたので、その1日目の様子です。
私たちは、午前9時から参加させて頂きました。
この時間には、すでに、奈良女子大の学生さんを含め、数人のボランティアさんが来られて、調理をされていました。

鶏肉に添えられた、茄子(レンジ調理)は、耐熱ビニールにナスを入れてレンジで調理します。
これは、焼いたら茶色に変色する茄子の“紫”を残すために、食事プロジェクトのリーダーさんが試行錯誤された調理法です。
茄子の柔らかい“紫”が美味しそうで、一緒に盛り付けてある野菜とのバランスも美しいです


今回は、宿泊されるご家族の人数が、とても多い日だと言われていました。
私たちは、料理をお出しする時間や順番などがあるので、作る時間タイミングなどを考えながら調理を進めました。


今回、参加されたご家族には、子供さんが沢山おられて、調理の前後に、調理室にも入って来られたりしました。
少しだけですが一緒に過ごさせて頂きました。
みんなが無邪気で楽しそうで嬉しそうで その元気を頂きました
レスパイトハウスは、本当に素晴らしい場所だなと思いながら、心いっぱい幸せも感じました


今回も、いつものように、柿の葉寿司奈良漬けが、提供されていました




レスパイトハウスの、あちらこちらに、さりげなく飾られていた季節のお花です。

お庭に面した縁側に、虫の死骸が置いてありました。

スタッフの方にお聞きすると、レスパイトハウスの敷地内で見つかった死骸で、畑の肥料にされるそうです



今回も、レスパイトハウスに集まる“優しさ”の中で、みなさんとご一緒に過ごさせて頂きました感謝です

初参加のメンバーは、帰宅後に、娘さん(社会人)にレスパイトハウスでの一日を話したそうです。
娘さんは「いいな〜と、羨ましがられたそうです

レスパイトハウスに広がっている、心地の良い空気感、そして清々しい優しさを、私たち一人一人が伝えていけたら嬉しいです








びわこ学園 -2019/9/5

2019-09-07 |  ├びわこ学園

九月初旬に、ほぼ一ヶ月ぶりとなる、びわこ学園での活動を行いました。
( 八月2回目の活動は、お盆の時期と重なりお休みしました)

定期的に月2回行かせて頂いていると、1回抜けるだけで、何か懐かしい気持ちがしました。
各病棟の担当みんなが、皆さんにお会いするのを楽しみに準備しました




第1病棟

今回も、それぞれお一人の方と一緒に過ごさせて頂きました。
気候のせいか、利用者さんお二人ともが、ほとんどの時間、心地良さそうに眠られていました。

担当2人はそれぞれ、穏やかな時間を過ごすことを心がけました

担当:まさよ、エイミー

【活動の内容と様子】Kさん
今日のKさんは、今まで見たことがない程、気持ち良さそうに眠られているように感じました。
目覚めていると手を口に入れられたりしますが、その両手の力も抜けきり安眠されているようでした。
目は閉じられたままでしたが、穏やかな表情をされていました。

今日は、そのKさんの、心地良さそうな眠りを妨げないよう、静かに穏やかにを心掛けました
絵本を読んでいると、時々、ふいに手を口に入れる仕草をされましたが、また眠りに入っていかれました。

準備してきた絵本は、静かなものばかりで良かったなと思いました。
一冊読み終わるごとに、間隔を開けて、Kさんの様子を見ながら読んでいきました。
また、終わりの方に「月」「うさぎ」「里の秋」などの歌も唄いました


【活動の内容と様子】Uさん
最初は起きておられて、「手を触らせて頂きますね〜」とお断りしてから、手を握り、ご挨拶をさせて頂きました。
手を触らせて頂きながら過ごしていると、眠られて、今回はそれからずっと眠られていました

絵本を3冊読んだ後は、手を触らせて頂きながら、何もせずにご一緒の時間を味わうことにしました
すると色々な音が聞こえてきました。(遠くの話し声、機械の音、テープを切る音、人の気配…)
それらを聞いていると、遠くに近くに人の存在が感じられて、私の心は何か温かくなりました。
Uさんは、どうなのだろうかと思いました。きっともっと、繊細に色々なことを感じておられるのだろうと思いました。

それから「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ふるさと」「夕焼け小焼け」を唄いました。
唄っていると、薄っすらと目蓋が開きそうな時もあり、「ふるさと」は、きっとお好きなのではと感じました



【活動の感想】
・今回、絵本を選ぶ時は、自己満足にならないようにと、季節や利用者さんのことを考えながら選んだ。
また読む時にも、押し付けにならないようにと、気を付けたいと思って、様子を見ながら進めた。
・絵本を読む、歌を唄う、手を触らせて頂く等、本当に利用者さんにとって良かったかは分からない。
今日は改めて、利用者さんが少しでも穏やかに過ごされるお手伝いをするという気持ちを大切にしたいと思った。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん8名、職員さんが3名おられました。

一ヶ月ぶりなので、ドキドキしながらお部屋に向かうと、皆さんが半円に並んで待っておられました
前回は体調が優れない方がおられたので、今回は、予め職員さんに様子を伺うと大丈夫ということで安心しました。

いつものように鈴を鳴らして、職員さんと一緒に「切手のないおくりもの」を唄って始めました。
いつもの始まりの歌に、首を縦に振ってくださる方リズムを取っているように手を動かされる方がおられました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「おつきみのはら」
*〔歌を唄う〕「月」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの秋」
 ・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
 「どんぐりころころ 」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*〔絵本読み〕「おつきさまのうた」
*〔絵本読み〕「ぼくのともだち」
*〔触れる感じる〕布遊び 〜お月見〜
 ( 一回目 ) 「月」を唄いながら、お一人お一人の頭上や見える所で、布を揺らす
 ( 二回目 ) 布に付けている折紙の“月”と“星”に触れて頂く
*〔歌を唄う〕「夕焼け小焼け」2番まで唄って終了

今回は、秋を感じて頂くことをテーマにしました

布遊びでは“月”と“星”をじ〜っと見つめておられたり、手の平で上手にタッチしてくださる方もおられました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・「おつきみのはら」の「ゆ~さ ゆ~さ こがねのう~み さ~わ さ~わ だれかのこ~え」の部分は、2人で唄った。
・いつも目を閉じている方が、今日はしっかりと目を開けておられ、紙芝居も見ておられた
さらに歌の時には、少し手を動かしたりされていた 職員さんもリズムに合わせて身体にタッチされていた
〔絵本読み〕
皆さんが、静かに耳を傾けてくださり、とても穏やかな雰囲気だった。
〔触れる感じる〕
・布を揺らして見て頂く時には、利用者さんの見やすい位置(顔の近く/30cm位離して)でも揺らして、見て頂いた。
・前回体調が優れなかった方も、じっと月を見られたり、視線をずらして、星を見られたりしておられた。
・目が不自由な方は、頭上で揺らす布で動く空気を感じておられるのか、じっとしておられた。
・触れて頂く時には、手を動かされたりして、皆さんが、積極的に触ろうとしてくださった


【活動の感想】
・毎回、途中でお迎えが来る利用者さんは、今回は、もっと聞きたいと伝えられたようで、少し長くいてくださった
本当に歌がお好きな様子で、いつも一緒に唄ってくださり、少しでも長い時間をご一緒できてよかった。
今まで目が合ったことがない利用者さんと、目が合ったことが、担当2人とも嬉しかった
今日は、とても集中しておられたように感じた。
・前回終わってから、もっと利用者さんに伝わる読み方をしたいと、担当それぞれで練習した。
今回、お互いの、読む声や読み方などに、進歩があったことを感じることができたこれからも続けていきたい。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は久し振りに、クレヨングループさんと過ごさせて頂きました。8名の利用者さんと、1名の職員さんがおられました。
お部屋へ行くと、皆さんが、見やすいように半円に並んで待っていてくださいました。

今回は、以前から聞いて頂きたいと思っていた「おじさんのかさ」(大型絵本)を読ませて頂きました。
それにちなんで、皆さんに、折紙で作った“傘のモビール”をプレゼントさせて頂きました

この“傘のモビール”も、前回同様に、担当の一人がボランティア活動をさせて頂いている施設(高齢者対象)で取り入れたものです


【活動の内容】
*絵本を読む 「どしゃぶり」
*絵本を読む 「おじさんのかさ」(大型絵本)
 ・読み手は、普通サイズの「おじさんのかさ」を読む
 ・♪あめがふったら ポンポロロン あめがふったら ピッチャンチャン♪のところは、節をつけて担当二人で歌う
*プレゼント  傘(折紙)を1人ずつ選んで頂く
*紙芝居 「もりのおつきみ」
*絵本を読む 「おつきさまのうた」
*歌を唄う 「月」「うさぎ」
*絵本を読む 「あさの絵本」(写真絵本)
*歌を唄う 「月の砂漠」「証城寺の狸囃子」

折紙の傘は、豊かな色彩を楽しんで頂きたいと思い、様々な色や柄で作りました。
それを2~3個、手に提げて、利用者さんに選んで頂きました
意思表示されないな…と感じた方の、希望の傘は、手に提げていない傘の中にありました

もうすぐ中秋の名月ということで、紙芝居「もりのおつきみ」絵本「おつきさまのうた」を読みました。
そして続けて、「月」「うさぎ」を、皆さんと唄いました


【活動の様子】
〈大型絵本〉 「おじさんのかさ」
・担当が声を合わせて唄うところでは、楽しそうに手を振られる方、笑顔で上半身を揺らされる方がおられた
〈プレゼント〉
・皆さんが“選ぶ”という意思を、積極的に表現されて選んでおられた。
意思表示の様子はそれぞれで、じっと見つめられたり、笑顔になられたり、ゆっくり指を差す方もおられた
・ある方は「お母さんに、、、」と言われ、何か話されたいようだった。
利用者さんの言葉を聞いたのは、初めてで、その後の言葉も聞き取りたかった
〈絵本を読む〉 「あさの絵本」
・美しい写真の絵本で、皆さんの近くへ行って、数ページずつ見て頂きながら読んだ。
・ある方は、植物に光る雫がのったページ目をキラキラさせて両手を頬の横でこすり合わせて見入っておられた。
〈歌を唄う〉
・眠っておられた方々も目を開けられ、リズムのある歌では、皆さんがとても楽しそうだった
・ある方は「証城寺の狸囃子」の「来い来い・・・」を、何度も一緒に唄ってださっているように聞こえました。
・いつも指揮をされる方が、とても楽しそうに手を上げて指揮されていて、私達も嬉しくなった。
そして自然に「もう一回、唄いましょう♪」という流れになった


【活動の感想】
・久しぶりに、クレヨングループさんと過ごさせて頂き、懐かしい友達知り合いに会ったような気持ちがした。
自然の風景の写真は、皆さんが集中して見ておられて、心を打つ様子の方もおられた
また、美しい自然の風景が掲載されている本を探して、見て頂きたいと思う。
折紙の傘は、御高齢の方に好評で取り入れたが、皆さんにも喜んで頂けてよかった






最近では、以前には気付けなかった、利用者さんお一人お一人の色々な様子に、気づくようになり、とても嬉しい
それは、私達が、活動に慣れてきたというだけではなく、お一人お一人へ親しい気持ちを持つようになったからだと感じる。

それはまた、利用者さん達も、私達に親しみを感じてくださり、いつもの様子を見せてくださるようになったからではないかと思う。

まだまだ一年半にも満たない活動であるが、一つ一つ大切に重ねていきながら、さらにもっと利用者さんの様子に気づいていきたい


2病棟3病棟では、いつも並んで待っていてくださって、ありがとうございます

(活動の練習&準備風景です