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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園-2020 秋祭り

2020-11-11 |  ├びわこ学園
十月のある日、今年もびわこ学園秋祭りが行われました。
ちょうど台風が去った翌日で、前日までの天気が嘘のような、清々しい秋晴れの一日でした

私たちのびわこ学園での活動は、コロナウイルスの影響で3月から中止となっていました。
秋祭りの開催にあたっても、もしかしたらの突然の中止があるかもしれないと思っていました。

私たちが参加させて頂くようになって、3回目になる秋祭りです。
例年よりも、大幅に縮小された秋祭りとなりましたが、久しぶりに皆さんとお会いすることができて、本当に嬉しい一日となりました


今年は、いつもの活動メンバーから6名、そして去年と同じようにえつこさつきも参加させて頂きました。

久しぶりということで、メンバー全員が嬉しさ緊張が、入り混じったような気持ちで当日を迎えました。
会場に入ると、ステージには華やかな飾り付けがなされ、沢山のテントが準備されていました

その様子からは、ずっと変わらずに働き続けておられる職員さんの、いっぱいの真心が伝わってきました。
私たちも、改めて、関わらせて頂く皆さんに楽しんで頂けるよう、心を尽くしたいと思いました。


今年は、【午前】1部 2部【午後】1部 2部とに分かれて、利用者さんと一緒に演奏を楽しみました

私たちボランティアもご家族の方も、建物へは入らずに、各病棟ごとに分かれたテントで利用者さんを待ちました。


ご一緒したことのある利用者さん達の元気な様子が目に入るたびに、胸には懐かしさ嬉しさがこみ上げてきました。
『お久しぶりです〜とご挨拶させて頂くと、こちらを見てウンウンと頷いてくださる方もおられました。

担当させて頂いた利用者さんには、初めてお会いする方もおられました。
その知らない方の多さに驚きながら、改めて、びわこ学園ではたくさんの方が過ごされているのだと思いました。


【 午前 】「ひむれ太鼓」さんの演奏
小学生から高校生くらいの方々の演奏で、和太鼓の音は、大地にも空にも響き渡っているようでした。

職員の方が、マイクで始まりの掛け声をかけられると、一緒に元気な声を出される利用者さんもおられました
演奏が始まると、目がご不自由な方も目を開けてそちらに向き、しっかりと和太鼓の音を聞いておられるようでした
また、太鼓のリズムに合わせて、声をあげながらリズムを刻んでいる方もおられました


【 午後 】「みみすまバンド」さんの歌と演奏
ドラムやギターを演奏しながら歌ってくださいました。

演奏が始まると、右手がだんだん上がってきて、ずっと手を揺らし続ける方もおられました
また時折、両手を上げてリズムをとって指揮をされる方もおられました♪♪
三曲の演奏が終わって帰る時、職員さんから「名残惜しい〜?帰りたくないの〜?」と声を掛けられている方もおられました。

最後の曲では、会場にいる全員で歌ったり踊ったりして、みんなが一つになって楽しんでいるようでした



秋祭りには、ご家族の方もたくさん来られていました。
コロナ禍の影響で、今まで面会が出来ず、この日『久しぶりに会いますという方が、沢山おられました。
その中には、もう会えなくなるかもしれない...と、悲しい気持ちになったという方もおられました。

娘さんの手をぎゅっと握っておられた方〜 元気でいてくれて嬉しいと涙を流されている方〜など、
本当に心温まる光景をいくつも目にしました。

ご家族の方から『この秋祭りのおかげで一緒にいる事ができて、感謝しています。』という言葉を、何度もお聞きした一日となりました



秋祭りは、利用者さんにとっても、ご家族の方にとっても、とても貴重な素晴らしい一日だったと思います。
それは、私たちボランティアにとっても、同じでした。

コロナ禍が終息しない中での開催ということで、職員さん達は、幾重にも配慮を重ねられ準備されたと思います。
当日の職員さん達は、利用者さんお一人お一人を見て回られながら、明るい笑顔で声をかけられ、楽しんでおられるようでした。

久しぶりにご一緒させて頂いた、職員さん達の姿は、やはり素晴らしかったです

次にお会いする日を楽しみにしながら、私たちもさらにお役に立てるよう、日々精進していきたいと思っています。
びわこ学園の皆さま、楽しい一日をありがとうございました







びわこ学園 -2020/2/20

2020-03-05 |  ├びわこ学園
二月の終わりに、この月2回目となるびわこ学園での活動を行いました。
まだ、コロナウイルスの影響が広がる少し前のことでした。

私たちのびわこ学園での活動も、三月はお休みということになりました。
その前に、第2第3病棟では雛祭りのクラフトを楽しんで頂けてよかったです

また今回は、実習の学生さんが多く来られていて、いつもとは違う賑やかさを感じる病棟もありました



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

担当二人は、今回も前回と同じ方とご一緒に過ごさせて頂きました。

【活動の内容】Uさん
*絵本 「ふうとはなとたんぽぽ」二回読む(聞いておられる様子だった)
*歌を唄う 「たんぽぽ♪」繰り返し唄う
*絵本 「ねずみのつきめくり」三回ずつ読む
*絵本 「かぜをひいたおつきさま」二回読む
*歌を唄う 「月の砂漠♪」フレーズを口ずさむ

【活動の内容】Kさん
*絵本 「ほしをさがしに」終盤から眠り始められた
*絵本 「クマと森のピアノ」すっかり眠られていた
*絵本 「だってだっての おばあさん」「そらまめくんのベッド」
*歌を唄う 「蘇州夜曲♪」「春よ来い♪」途中で吸引を受けられていた


Uさんに春らしくて楽しい話しを〜と思い「ふうとはなとたんぽぽ」を選びました聞いておられるようでした

Kさんは、話をしているとじっとこちらを見ておられて私のことを分かっておられるように感じられた


【活動の様子&心に留まったこと
・いつものように絵本や歌の合間には、何もせずに様子を見させて頂きながらゆっくり過ごす時間も大切にした。
・Uさんは、心地良さそうに眠られている時が多く、全体としてとても穏やかな時間を過ごさせて頂いた。
・今回は絵本を楽しんで頂きたいと思っていたので、眠られている横で、ご一緒に楽しむつもりで何冊も読んだ。
吸引の後も苦しそうだったので、肩をさすりながら「蘇州夜曲♪」を何度も唄うとすーっと眠られたので安心した


【次に繋げたいこと】
・「月の砂漠♪」が頭に浮かんだので口ずさんだが、後で調べると歌について何も知らないと痛感した。
内容的にふさわしくないものもあると思うので、これからは気を付けたいと思った。
・今回は改めて、静かに穏やかに気持ちよく過ごして頂くためには〜と考えて、心を静かに整えて部屋へ向かった。
今回は、穏やかに過ごして頂けたのでよかった。





第2病棟

担当:ちはる、アン

今回は、ぼのぼのグループさんと過ごさせて頂きました。
利用者さん8名(1名退出)、職員さん1名、学生さん(実習生)4名がおられました。

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの♪」
*〔紙芝居〕「おひなさまがうまれたよ!」
*〔歌を唄う〕「うれしいひなまつり♪」2番まで
*〔触れる感じる〕 ひな飾り 皆さんの所を2度回り[台紙]に貼って頂く
 ・1回目〜 男雛・女雛・三人官女・五人囃子の中から1つ選んで
 ・2回目〜 桃の花を1人1枚
*〔絵本〕「はるのつかい」
*〔歌を唄う〕「うれしいひなまつり♪」2番まで「うぐいす♪」
 ・作って頂いたひな飾りを見て頂きながら唄う


一番遠くでベッドに横になられていた方が、紙芝居の時顔をこちらへ向けて聞いておられました

最初は落ち着かない様子だった方も、指先に男雛を挟ませて頂くぎゅっと掴んで職員さんと一緒に貼ってくださった
職員さんが「良かったね〜貼れたね〜」と、嬉しそうに声をかけられていました


【活動の様子&心に留まったこと
・男雛・女雛・三人官女・五人囃子は、[箱]に入れて回り、ほとんどの方は[箱]の中から選んで頂いた。
・じっと見て目や表情で選ぶものを教えてくださる方、貼った後にパンパンと押さえる方などおられた。
桃の花を貼る時に、手を大きく上げられた方に、職員さんが「タッチ違うよ〜優しくペタペタよ~」と声をかけられた。
すると、手の平を近づけて優しくペタペタとされていた
・貼り終わった後に作品を見て、1回目の時はニコニコ笑顔をされ、2回目は小さく「えーえー」と声を出して笑う方がおられた


【次に繋げたいこと】
・クラフトは“分かりやすさ”“やりやすさ”を大切にして、担当2人で試行錯誤できてよかった。
ただ「せっかくの機会だから」という思いが強いと、利用者さん主体から離れてしまうので気をつけたい。
・クラフトの[台紙]が大き過ぎると、貼りづらいのかもしれないと感じた。
・今回はいつもより1時間遅く開始し、眠たい時間帯のようだったので、次の内容について検討する必要を感じた。





第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、クレヨングループさん(女性ばかりのグループ)と過ごさせて頂きました。
利用者さん7名、職員さん4名と、学生さん(実習生)10名と指導の先生1名もおられて、賑やかな中での活動となりました。

【活動の内容】
*紙芝居 「ばけこちゃんのひなまつり」
*絵本を読む 「ひみつひみつのひなまつり」
*歌を唄う 「うれしいひなまつり♪」
*クラフト  ひな飾り
 [台紙]にお内裏様・菱餅を貼っておく→ お雛様・桃・桃の花2個を貼って頂く
*感じる  春の生花を 見て香って触って頂く
 桃の花・菜の花・カーネーション(ピンク)・ガーベラ(ピンク)を持ち、お一人お一人を回る
*歌を唄う 「春が来た♪」


最初の紙芝居を読み始めると、皆さんがパッと紙芝居の方を向かれて、そして集中して聞いてくださっていた

「どこに桃を飾りますか?」とお尋ねするとはっきりとを差され、そして力強く押して貼ってくださる方もおられました


【活動の様子&心に留まったこと
・クラフトは、職員さんが丁寧に声をかけてくださり、利用者さんそれぞれのやり方で貼ってくださっていた。
手の甲で押さえたり、手を開いて押さえたり、手を台紙の上に置いてもらい少しの指の動きで貼って頂いたりした。
・生花は香りが強すぎるのでは〜と少し気になっていたが、皆さんが抵抗なく香ったり触れたりされていた。
・いつも笑顔の方が、生花を香っておられる途中で、より一層の柔らかい笑顔になられて、顔を向けてくださった。
ずっと私を見ておられて、何か喜びを伝えてくださっている様に感じて、胸が熱くなった


【次に繋げたいこと】
・前回の第2病棟の感想の「担当それぞれ口々に話しかけずに・・・」が心に留まり、第3でも取り入れることにした。
そして今回、クラフトの時に[ 利用者さんと接する役割 ][ それをサポートする役割 ]と、しっかり分担して活動した。
すると、冷静に様々に気付ける余裕を持つことができて、とてもよかった。
・他の方よりも出来ることが多い利用者さんには、声掛けが多くなってしまい、無理強いにならないように気をつけたい。





今回、第3病棟では、四種類の春の花を、利用者さんの側まで持って行かせて頂くことができた

利用者さんの中には、その香りをかがれた時に、顔中でその喜び(感動?)を表す方もおられた。
ご不自由な手でなんとか握ろうとしてくださる方もおられた。
また、目のご不自由な方には、職員さんが「これなら、少しわかるかな〜」と、ガーベラの花びらを手に当てられていた。

皆さんが、実際はどう感じられたか分からないが、
また触れてみたい〜
また香ってみたい〜
と、思って頂けていたらいいな〜と心から思う


(活動の練習風景です 雛飾りは玄関に飾ってあったものです )






びわこ学園 -2020/2/6

2020-02-19 |  ├びわこ学園
二月の始めに、びわこ学園での活動を行いました。
節分の頃ということで、第2病棟では豆まきを行って頂き、第3病棟では節分の行事に参加させて頂きました

そして第2病棟では、あおぞらグループさんと2回目となる時間を過ごさせて頂きました
第3病棟では、鬼の格好をして、四つのすべてのグループさんを回らせて頂くことができました

活動をしていて楽しい時間も増えてきて、また、関わらせて頂ける範囲も広がっているように感じます。
でも常に、第1病棟のように、一人の利用者さんにじっくりと向き合っていこうとする姿勢を忘れてはいけないなと思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、前回と同じ利用者さんとご一緒の時間を過ごさせて頂きました。
担当二人は毎回、ご一緒する利用者さんのことを思い浮かべながら絵本や歌を準備していきます

そしていつも、利用者さんの様子を見させて頂きながら、一つ一つ選んで進めていきます。
今回はちょうど、あいさつ活動が終わったところでしたが、二人の利用者さんの様子は全く違っていました

「これでいいのだろうか…」という気持ちが常にありますが、でも慣れてはいけない部分かもしれないと思いました。
私たちは、利用者さんの朝の様子さえ知らない訳ですから、毎回、謙虚で新鮮な気持ちで向かわなくてはと思います


【活動の内容と様子】Uさん
部屋に入ると静かで、あいさつ活動の後のためか、Uさんは職員さんが声を掛けられてもよく寝ておられました
第1病棟さんでは数日前に豆まきをされたとお聞きしたので、「まめまき♪」の歌を何度か歌いました。

そして「いぬのサビシー」を読み、暫く様子を見させて頂き「ララとルル すてきないちねん」を読みました。
これは歌を交えた絵本で、ゆっくり静かに唄うように〜と思いながら、読んでいきました

前回に続き「この広い野原いっぱい♪」を唄うと薄目を開けられたので、1番から4番までを繰り返しました
そして「切手のないおくりもの♪」を唄うと、終わりにはまた眠られていました。

最後に「森のオーケストラ」という、森の情景を擬音語で表してある絵本を読みました。
川の流れている音や風の音花が咲く音木が揺れる音などを、感じて頂けたらなと思いました。
ほとんどUさんは、寝ておられましたが、あっという間の一時間でした。


【活動の内容と様子】Kさん
伺った時には寝ておられましたが、挨拶の後に天気や節分の話をしているうちに、起きられました。
まず「おおきな木」を読みましたが、聞いておられるように感じました

次に「琵琶湖周航の歌♪」を唄うと、それまでとは違う反応をされて落ち着かない様子でした。
それで、少しでも穏やかになって頂きたいと、静かなメロディー「蘇州夜曲♪」を唄いました。

聞いてくださっているようだったので、Kさんに聞いて頂きたいと選んだ「星につたえて」を読みました
聞いておられるようでしたが、手を口に入れたり、その手をおでこの方へ動かされたりと、落ち着かれないようでした。

好まれる曲を〜と思いながら、今回は思いつかず「見上げてごらん夜の星を♪」「いつくしみ深き♪」を唄いました。
そして、絵本「たいようもつきも」「ゆきだるま」の二冊を読んで、ご挨拶をして終了しました。


【活動の感想】
・今回は、ほとんど寝ておられたが、発作も起こされることなく、穏やかで静かにしておられて良かった
・今回は、ずっと起きておられて、聞いておられるような時もあったが、落ち着かれない様子の時も多かった。
Kさんのためにと選んだ絵本や歌だったが、実際はどう感じられたのかは本当のところ分からない。
いつも、心を込めて〜と思い接しているが、それが押し付けになっていないよう、さらに繊細に気づいていきたい



第2病棟

担当:ちはる、さいは、アン

今回は初めて、担当3人であおぞらグループさんと一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん8名、職員さん1名(途中から1名参加)がおられました。

部屋に行くと、まず職員さんが「(並び方を)どのようにさせて頂いたら良いですか?」と聞いてくださいました。
そして、ベッドの位置を変えたりしながら、皆さんが見えやすいように半円形に並んでくださいました

次に一人一人の利用者さんに、私たちのことを紹介してくださいました

今回は、節分の豆まきを行って頂きたいと、三人三様で色々な豆(紙玉)を準備して行きました。
数日後に第2病棟で節分行事だそうで、職員さんが「やったーみんな一緒に練習しとこう~♪」と盛り上げてくださいました。

そして、あおぞらグループさんでも「切手のないおくりもの♪」から始めさせて頂きました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの♪」
*〔紙芝居〕「にらめっこしましょ あっぷっぷ!」
*〔紙芝居〕「うさぎのみみちゃん おにはそとー!」
*〔歌を唄う〕「まめまき♪」2番までを2回繰り返す。
*〔触れる感じる〕豆まき
   (紙玉 ・・手触り/色/大きさ/つかみやすさ等が違う)を選び、投げて頂く。
*〔絵本〕「ふゆはふわふわ」
*〔歌を唄う〕「豆まき♪」「うぐいす♪」2番まで唄う。

だるまさんの紙芝居では「皆さんいきますよ。せーの」の掛け声で、職員さんも一緒に唄ってくださいました。
「だるまさん だるまさん にらめっこしましょ〜では手拍子される方ニコニコ笑顔の方もおられました
うさぎちゃんの紙芝居では、何度も出てくる「鬼は外〜福は内〜」を、職員さんも大きな声で言ってくださいました

豆(紙玉)はに入れて回り、皆さんに選んで頂きました。に手を入れて自分で取られる方もおられました
目が不自由な方が、紙玉を箱の中から選び、手前に投げられると 閉じていた目をしっかり開けておられました。


【活動の様子】
〔紙芝居〕
職員さんが場面毎に利用者さんに色々声をかけて、盛り上げてくださった
・皆さんが顔を向けてくださり、とても集中して聞いてくださっていた。
声を出して笑ってくださる方もおられた
〔触れる感じる〕
・豆を選ぶ時に、少し手を上げて意思表示される方もおられた。
・ある方は一つ投げた後に、鬼の顔の豆を渡すと、隣のAKさんのところに、ポイと投げられた。
職員さんが「AKさんに似てるからかな〜」と笑って話されていた。
・目の前の机の上に、鬼の面を置いて投げて頂くと、うまく命中できてとても満足そうにされていた
・豆を持って上げられる手が「いつもより上がっている」と、職員さんが言われる方もおられた。
・ある方は、待っている時からニコニコ笑ったり拍手されたりうなずかれたりして、楽しそうにされていた。
そして自分の番になると、1回目は金の大きな豆を、2回目は銀の大きな豆を選んで投げておられた
手に包帯をされている方は、職員さんに手を添えてもらわれて、投げてくださった。
職員さんが「練習できたな〜」と言われると、目を見られて声を出して笑われていた


【活動の感想】
・2回目となるあおぞらグループさんでの活動だったが、職員さんの力添えをいっぱい頂き終えることができた。
・職員さんが利用者さんに話しておられる時には、利用者さんは、じっと目を見て聞いておられた
その様子からも深い信頼関係が感じられて、職員さんはいつもいつも一人一人に心を尽くされているのだと実感した。
・紙芝居も絵本もとてもお好きなのだな〜と感じるほど、集中しておられた。
「これから月に一度、さいわいさんが来てくださるよ〜嬉しいな〜楽しみやな〜♪」と職員さんが言ってくださった。
あおぞらグループさんに楽しんで頂けるよう、担当全員で心を合わせて、試行錯誤しながら準備していきたい。
・今回は、担当で役割分担をしっかり決めたり、活動後にも、具体的に改善していきたい話ができてよかった。
担当それぞれ口々に話しかけずに接しているお一人の利用者さんの様子を繊細に感じながら丁寧に進めていきたい。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、第3病棟全体での、節分の豆まき行事に参加させて頂きました。
去年も参加させて頂いたのですが、よく分からないままご一緒に回らせて頂いたという感じでした。

でも今年は、鬼の子分役を頂き、手作りしてくださっていた鬼のお面パンツを付けさせて頂きました。
また、「鬼のパンツ♪」を唄いながら回るため、簡単な踊りの練習もしました。

そして、手作りしてきた金棒を手に持ち、職員さん扮する鬼の親分の後について四つのグループを回りました

職員さん達が「楽しんでますか〜♪」と声を掛けてくださいましたが、気づくと本当に楽しんでいる自分たちがいました
節分行事が終了した後は、二つのグループで、節分にちなんだ紙芝居絵本を読ませて頂きました。


【節分行事の内容と様子】
にじグループ
にじさんは、少人数の4つの部屋に分かれておられて、それぞれを回らせて頂きました。
幼い利用者さんがおられて、鬼を前にすると顔を少しこわばらせておられました。
最近入られた幼い利用者さんに対しては、職員の方が、特に楽しんでもらおうとされているようでした

ラッコグループ
いつも絵本を楽しみにされている方は、鬼の面の顔を近づけると楽しくて〜たまらないという笑顔をされていました。
二人の方が、とても嬉しそうな笑顔で紙玉を投げてくださいました
職員さんは、寝ておられる利用者さんにも、丁寧に声を掛けられて楽しんでもらおうとされていました。

クレヨングループ
ある方は、車椅子のテーブルの小さな箱にいくつも紙玉を入れて待っていてくださいました
鬼が嫌いだという顔をされる方、また紙玉を投げてとても嬉しそうな笑顔を見せてくださる方などおられました。

ガンバグループ
職員さんに手を添えられながら、皆さんが紙玉を楽しそうに投げておられました
足で紙玉を投げられた方を、職員さんが「とても良い表情をされていますね〜」と言われていました
紙玉ではなく、小さなマラカスで鬼の頭を小突かれるうちに、穏やかな顔になっていかれる方もおられました。
嬉しそうに大きな声を出される方、鬼のパンツ(ビニール袋)が気になり引っ張る方もおられました。

【その他の活動の内容と様子】
ラッコグループ
紙芝居「ねずみのまめまき」と絵本「鬼さんこちら手の鳴るほうへ」を、読ませて頂きました。
絵本は、利用者さんお一人お一人のところを回りながら、読ませて頂きました。
二つとも、とても集中して聞いてくださっていました

にじグループ
3人の利用者さんに他の部屋からお一人加わられて、4人の方がおられました。
紙芝居「ねずみのまめまき」を、読ませて頂きました。
出てくる歌を「鬼のパンツ♪」に合わせて唄いました。
職員さんが、ある利用者さんが「歌のところで、笑顔になっておられましたと教えてくださいました。


【活動の感想】
・金棒を作らせて頂いたり、職員さんと事前の打ち合わせをさせて頂いたりと、去年より多く関わらせて頂けて嬉しい
鬼役の職員さんは、利用者さんが紙玉を投げるまで声を掛けられたり、紙玉が自分に当たるよう身体の向きを変えられていた。
お一人お一人の利用者さんと、じっくり丁寧に向き合われていて、本当にすごいなと思った。
・今回の活動では自然に自分達も楽しむことができていた。これからに繋げていきたい。
・にじさんで初めて紙芝居を読ませて頂いたが、声の大きさなど配慮なく、いつもの他のグループさんと同じで読んだ。
にじさんはほとんどベッドで過ごされることが多いと聞いているので、刺激が強すぎたりはなかったかなと心が残る。
これからはもっと、繊細に感じて取り組んでいきたい。





前回の第2病棟のクラフトの絵馬を、職員さんが一人ずつ部屋に飾れるものでとても喜んでくださったとお聞きした。
職員の方は、常に利用者さんにとって良いことを求められておられる

今回も、第2病棟でも第3病棟でも、職員さん達の利用者さんへの様子が、いくつも心に留まった。
人間は同じことをしていると、慣れてしまって一生懸命さを無くしやすくなるように思ってきたが……。

びわこ学園で出会う職員さん達は、常に“今”の最高を求めておられるような気がする
利用者さんの少しの変化も見逃さずに手を添えられたり冗談を言われたり笑わせられたり元気付けられたり

本当にすごいな〜と感動する
私たち“さいわい”のメンバーにとっては、学ばせて頂くことばかりが多いボランティア活動である。
少しでもお役に立つことを求めながら、私たちも成長していきたい


活動の練習風景です)




びわこ学園 -2020/1/16

2020-01-22 |  ├びわこ学園
今年初めてとなる、びわこ学園での活動を行いました。
一月ということで、前半の活動がお休みとなり、久しぶりの感のある活動となりました。
職員さんから、“さいわい”の活動を待っている方がおられるとお聞きして、とても幸せな年初めとなりました

第1病棟は、いつもと変わらず、担当一人が一人の利用者さんと過ごさせて頂きました
第2病棟も、いつもと変わらず、皆さんに紙芝居やクラフトを楽しんで頂きました

そして第3病棟だけが、担当一人が一人の利用者さんと過ごさせて頂く新しい活動を始めさせて頂きました
初回は二人共が緊張もあり、次からへの課題をいくつか見つけたようです。

これからこの担当二人が、どんなことを思いどんなことに気づき活動を充実させていくか
その新しい刺激を“さいわい”で共有しながら、楽しみ合いながら、一緒に成長していけたらと思っています。

びわこ学園のみな様、今年もどうぞ、よろしくお願い致します




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

それぞれ、前回と同じ利用者さんとご一緒の時間を過ごさせて頂きました。
前回の活動から少し時間が空いたので、担当二人は「お久しぶりです」「お元気でしたか?」という挨拶から始めました。

そしていつものように、担当二人とも、すぐには活動に入らずに、利用者さんの横に座って、暫く静かに過ごしました
利用者さんの表情や様子を見させて頂きながら、来る時に見てきた風景の話などもしました。

それは、第一病棟に流れている穏やかな空気感とひとつになっていく時間なのだと、最近気づきました。
そしてそれは、私たちの心が、日常の慌ただしさを忘れる大切な時間でもあります


【活動の内容と様子】Uさん
部屋に行くと、Uさんは起きておられて、挨拶の後に「きのうのおひさま、どこにいったの?」を読ませて頂きました。
読んでいるうちに眠られたので、顔や様子を見ながら、どうさせて頂いたら心地良いかな〜と思い過ごしました。

暫くすると、目を開けたり閉じたりまどろんでおられたので、気持ち良さを邪魔しないようにしたいと思いました。
この日は良い天気で、部屋にも日差しが注いでいて明るくて、気持ちが良かったです
その気持ち良さに合わせて「この広い野原いっぱい♪」「野に咲く花のように♪」を、繰り返し唄いました

途中で、来られた職員さんに起こされて、しっかりと目を開けておられる時がありました。
その時には、絵が綺麗「ミロとまほうのいし」を、Uさんに絵が見えるようにしながら読みました
時々、目を大きく開けられたり、あくびを何度もされていました。
落ち着かないのかな〜と思い、絵本は、なるだけゆっくりゆっくりと読ませて頂きました。

読み終えて、暫く一緒に過ごさせて頂けたらと思い、手を握り何もせずにいました。
すると、眠られたと思っていたUさんが目を開けられたので、最後に「ライオンとねずみ」を読ませて頂きました


【活動の内容と様子】Kさん
部屋へ行くと、Kさんは、横向きで両手を顔の横に置かれていて、寝てはおられない感じでした。
挨拶をした後に、久しぶりにお会いしたので、来る途中に見た雪景色のことなどを話しました。

そして、雪だるまが出てくる「 ゆきのおじさん ありがとう」を読みました。
ほとんど眠られているようでしたが、讃美歌「いつくしみ深き♪」を唄わせて頂きました。
今回は、冬の歌を唄おうと準備してきましたが、なぜかこの歌がいいように感じて何度か唄いました

そのあと「くもとそらのえほん」「フレデリック」を読みました。
この3冊の絵本には、朝日夕焼けなどの自然の風景がたくさん出てきます。
Kさんが、この自然の風景を、を、空気を、感じてくださったらいいな〜と思いながら読みました

本当に気持ち良さそうに眠られていましたが、「きょだいな きょだいな」を読み始めると、起きられました。
何となくですが、楽しまれているように感じました
最後に「にじ♪」を唄いましたが、その時は、また眠られていました。



【活動の感想】
・冬場となりマスク着用での活動となり、絵本を読む時に、無意識に大きな声を出していたことに気づいた。
声が聞こえないのでは〜と思っていたからだが、無理して出している声は、利用者さんにも心地良くないだろうと思った。
言葉を正確に伝える〜というのではなく、絵本を感じているその心を伝えるような気持ちで読んでいこうと思う
・気持ち良さそうに眠られている姿を見ていると、このまま平穏な毎日を過ごして頂きたいなと心から思う。
私が読む絵本の情景が、少しでも、その穏やな眠りの幸せのお役に立てていたらいいなと思う




第2病棟

担当:さいは、ちはる

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さん1名がおられました。

部屋に入ると、皆さんが半円に並んで待っていてくださいました

今回は、新しい年を迎えた喜びを感じて頂きたいと、『絵馬』を作って頂くことにしました
担当三人で、色々な意見を出し合いながら試作を繰り返して、お祝いの印象の強い“赤い色”を土台に使うことにしました。

今回、ずっと一緒に準備してきた担当の一人が、風邪気味で不参加の選択をしました。
当日二人となった担当は、三人分の心を合わせるつもりで活動を行いました。

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「にらめっこしましょ あっぷっぷ!」
*〔歌を唄う〕「ふじの山♪」
*〔触れる感じる〕絵馬の飾り付け
 ・[富士山][コマ]から一つ選び、[ねずみ]と一緒に絵馬に貼って頂く。
*〔絵本〕「ゆきうふふ」
*〔歌を唄う〕「雪♪」2番まで唄う。

紙芝居には「だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ~あっぷっぷ♪」というフレーズか繰り返し出てきます。
職員さんも一緒に唄ってくださり、利用者さんは紙芝居へ集中されていました。
また、ページを一枚めくる毎に面白い絵が出てきて、その度に皆さんが違う表情をされ楽しんでおられました

絵馬の前に唄った「ふじの山♪」では、「あーあー」と声を出されたり、唄っておられるような方も多かった
職員さんが絵馬を「これね、絵馬、幸せなことがたくさんあるよ〜嬉しいね〜と、上手に説明してくださった。
他にも「いいことがあるよ〜」「楽しいことがたくさんありますように〜など、優しく声をかけられていた


【活動の様子】
〔紙芝居〕
職員さんも一緒に唄ってくださったお陰で、全体がまとまり楽しい雰囲気となった
・職員さんは、利用者さんのベッドの角度を変えて、見やすいようにされていた。
〔触れる感じる〕
・[富士山]か[コマ]かは、目の動きで教えてくださる方が多く、職員さんと確認しながら行った。
・ある方は、しっかり持って貼られていつものように上から手の平でパンパンとしてくださった。
すぐに[富士山]を選んで貼ってくださった方は、出来上がりをお見せすると、こちらも嬉しくなる笑顔をされていた。
・いつも床に座られている方は、じーっと見て選んで貼られて、いつものようにウンウンと頷かれていた。
・目がご不自由な方は、いつものように飾りを頭でゴシゴシと感じられてから、手を添えてもらい貼っておられた
寝ておられた方も、起きて職員さんと一緒に貼ってくださり、手で触って絵馬を確認されて、そしてまた目を閉じられた。


【活動の感想】
・今回はゆっくりと時間が流れているように感じ、普段のぼのぼのグループさんの空気感なのかもと思った。
皆さんの心地良い空気感の中でご一緒できて、本当によかったまたご一緒できたら嬉しい。
・一人の担当が絵本を読んでいる時に、利用者さんの中に入って聞いてみた。
利用者さんの表情は穏やかで、担当の読む声やトーンが利用者さんの心に添っているように思った。
職員さんは、全体も一人一人もよく見ておられて、様々気づかれて、自然に動いていかれる
私たちもクラフトの時は特に、職員さんにもお聞きしながら、“見えるよう”“やりやすいよう”繊細に配慮していきたい。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回初めて、“にじグループさん”と過ごさせて頂きました
今までご一緒した利用者さんよりも、ベッドに寝ておられる時間が長い方々とお聞きしています。

ご一緒するのは、ほんの僅かな時間ですが、少しでも、皆さんの元気喜びのお役に立てたらいいな〜と思っています。

今日は、にじグループさんの二つの部屋に行かせて頂くことができました。
そして、一人の担当は三人の利用者さんと、もう一人の担当は二人の利用者さんと一緒に過ごさせて頂きました。

担当二人共が、この日のために図書館で色々な本を借りてきていました。
初めてのことで様子も分からないので、二人共が、借りてきた全部の本を持って、にじグループさんの部屋へ向かいました


最 初 の 部 屋
【活動の内容と様子】MIさん
活動に入る前に・・・・職員さんがMIさんのことを、色々教えてくださいました。
「横になられていますが、とてもよく分かっておられます。本も歌もお好きです」
を流されることがありますが、それは感情が動いた時で、嫌だとか悲しいということではありません」
「利き手の右手を、ゆっくりゆっくりと触らせてもらうと、拒否はされないと思います」


MIさんとは、ラッコグループにおられた時にお会いしていて、暫くお見かけしないなと思っていました
以前はすくっと車椅子に座られていたMIさんは、ベッドに横になっておられました。

挨拶をしてから「触らせて頂いても良いですか?」とお聞きして、ゆっくりと手を握らせて頂きました。
そして、ゆっくりと大きな声を出さないよう心掛けながら、「わたしのワンピース」を読みました。
目を真っ直ぐに本の方へ向けておられて、聞いてくださっているようで、ほんの少しを流されたように感じました。
その後読んだ「おおきなかぶ」も、しっかり目を開けて真っ直ぐに本を見てくださっていたように感じました。

ここでもう一人の担当も加わり、担当二人で「にじ♪」を唄いました

(( 担当交代 〜 一人は次の部屋へ移動))

MIさんはとても優しい雰囲気がしたので、「ほしとたんぽぽ」という詩集を読ませて頂くことにしました。
「わたしと ことりと すずと」「ほしと たんぽぽ」「みんなを すきに」の詩を読みました

次に「あみもの おつきさま」を、MIさんの呼吸のリズムに合わせるような気持ちで、ゆっくり読ませて頂きました。
途中のお月様が動物のために帽子を編む場面では、MIさんがキュ〜と口をすぼめて目を細められる表情をされました。
笑っておられる様だな〜と思い読んでいると、職員さんが「うわぁ〜、良い表情してはりますね〜」と言われていました

MIさんは、そのままの表情で、目を閉じられて眠りにつかれました
私が読み終わり本を閉じると、職員さんが、静かに毛布を掛けられベッドの柵をそ〜っとはめておられました。

【活動の内容と様子】TKさん
TKさんは、時々不快なためか、顔を上げて右手を激しく動かしたり…など、落ち着かない様子でした。
挨拶の後に静かに見させて頂いていると、身体を硬らせておられたので、お断りしてから左手を包み摩ったりしました。

暫くすると落ち着かれたので、赤がお好きとお聞きしていたので、色が鮮やかな「とりとわたし」を読みました。
途中、身体を硬らせられる時は、読むのをやめて、静かに手を握らせて頂きました

本を読み終えると職員さんが「排便を見ますので、部屋を移動します」と準備を始められました。
その準備の間「琵琶湖周航の歌♪」をゆっくり唄わせて頂き、そしてTKさんが移動されるのを見送りました。

活動の前に、TKさんは、赤色が好きで、ミニカーや乗り物も好きで、スキンシップもお好きと教えて頂きました。
また、本もとてもお好きだそうで、次は、お好きそうな本をゆっくり読ませて頂きたいな〜と思いました。


次 の 部 屋
【活動の内容と様子】URさん
URさんは、最近びわこ学園に入られた方だそうで、歌が好きで、特にディズニートトロが好きだそうです。
また、目や両手を上げたりしてしっかり意思表示をされて、機嫌が良い時は口角を上げてニコッとされるとのことでした。

挨拶をさせて頂いた後に、鮮やかな絵が良いかな〜と「はらぺこあおむし」を読みました。
URさんは、とても集中して見てくださっているように感じました。

「雪♪」を二回唄った後は、お断りして、少しの間手を握らせて頂きました
そして、海の写真が美しい「よるのこどもの あかるいゆめ」を、1ページずつゆっくり読みました。
それから、トトロが好きとお聞きしたので「さんぽ♪」を唄い、そして「そらいろのたね」を読みました。

【活動の内容と様子】ITさん
職員さんがまずファイルを開いて、ITさんのことを色々教えてくださいました。
「嬉しい時や、とても興味があり楽しい時は、こんな表情をされます」満面の笑みの写真も見せてくださいました

ITさんは、待っていてくださったそうでした
挨拶をして、歌がお好きと聞いたので「雪♪」を唄うと、目を開けたり瞑ったりを繰り返しておられました。

目が少し見えにくいとお聞きしたので、「ゆきだるま」は近くで開いて、読ませて頂きました
最初は、大きく目を開けておられましたが、途中から、微睡んでおられるようでした。
今日は、待っていてくださったITさんを、お待たせしてしまったのかな〜と思いました。



【活動の感想】
・借りて来た本を全部持って行ったが、利用者さんを前にすると、どの本を読んだらいいのか分からなかった。
一対一の関わりに少しずつ慣れていきながら絵本選びの感覚も磨いていきたい。
・終わってから担当同士でいつもの意見交換をしようと思ったが、気が抜けたような状態だった。
緊張が利用者さんに伝わってはいけないと、気持ちを落ち着かせて病棟へ向かったが、精一杯だったように感じる。
これから、少しずつ慣れていきながら、利用者さんのリクエストや喜びを感じる余裕を持てるようになりたい。
とても若い職員さんがおられたが、気遣いの細やかさに、担当二人共が驚かされた。





第3病棟が初めて、にじグループさんの部屋に行かせて頂いた。
その話しを聞かせてもらっていると、びわこ学園には、本当に様々な利用者さん様々なグループがあるのだと改めて思う。

そしてその利用者さんそれぞれのことを、職員の方々は、とてもとても詳しく知っておられる。
一人一人の好きなモノはもちろん、どんな時にどんな表情や様子をされるか、拒まれない接し方も・・・

そしてどの病棟の職員さんも、利用者さんの嬉しい時の仕草や反応を見過ごされない
それに気づかれると、職員さんの方がもっと喜んでおられると感じるくらいの様子をされる。

そんな職員さんの様子に、ボランティアに行かせて頂いている私たちも、いっぱいの元気喜びを頂いている
この元気と喜びを、今年も利用者さんのための活動に向けていきたい






びわこ学園 -2019/12/19

2019-12-26 |  ├びわこ学園
十二月半ばを過ぎた、もうすぐクリスマスという日に、びわこ学園で今年最後の通常の活動を行いました。
各病棟ともがクリスマスにちなんだものを、いっぱい揃えてこの日を迎えました

第1病棟の担当それぞれは、利用者さんのために「きよしこの夜♪」や「ジングルベル♪」を、静かにゆっくりと唄いました

第2病棟では、前回に続いてクリスマスツリーの飾り付けを行って頂きました。
前回は、作っておいた飾りの中から選んで頂きましたが、今回は選んで飾りを作るところから行って頂きました。

第3病棟でも、第2と同じツリーを使って、同じように飾りを作って頂きました。
第3病棟では、キラキラしたものが好きな利用者さんのために、キラキラした折紙で作ったも飾りの一つとして選んで頂きました

びわこ学園においてクリスマス会が、各病棟ごとに随時行われている中での活動でした。
少しでも、少しでも、びわこ学園にクリスマスの喜びが広がる一助になっていたらいいな〜と思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回、部屋に行ってみると、ちょうどあいさつ活動が終わるところでした。
私たちが参加させて頂いたあいさつ活動とは、歌も違っていて、職員さんによって少しずつ内容が違うことを知りました。

変化の少ない日々を送られている利用者さんにとっては、少しずつ違うあいさつ活動はそれだけで楽しさが増すように感じます
職員の方は、そんな意図もあって、同じ内容にされないのかもしれません〜

担当二人は、今回も前回と同じ方とご一緒に過ごさせて頂きました。


【活動の内容と様子】Uさん
とてもよく眠っておられるUさんに「手を触らせて頂きますね」と挨拶して、手を摩ったりしながら暫く過ごしました。
寝ておられる様子を見ながら「あわてんぼうのサンタクロース♪」「きよしこの夜♪」をゆっくり唄いました。

そして、少し長い絵本の「のぼさんのクリスマスツリー」を、ゆっくりゆっくり読ませて頂きました。
Uさんはとても穏やかな顔をされていて、職員さんの出入りも処置もなく、とても静かな時間が過ぎていきました

もう一冊、利用者さん達がよく知っておられるとお聞きしていた「おおきなかぶ」を読みました。
この絵本は、びわこ学園のクリスマス会でよく読まれるそうで、読み始めると少し薄く目を開けられました。
なのでもう一度、今度は「うんとこしょ〜 どっこいしょ〜」の部分を何回か繰り返しながら読みました

途中、大きく目を開けられたりしましたが、暫くすると、また眠られていきました。
絵本を続けて疲れられてはいけないと思い、「里の秋♪」「きよしこの夜♪」「赤鼻のトナカイ♪」を、ゆっくり唄いました。
するとまた、薄眼を開けられていたので、最後にもう一冊「ねむるまえに クマは」を読みました

読み終わる頃にはしっかりと目を開けておられて、聞いておられる様子でしたが、もう終了の時間でした。
少し残念な気持ちがしましたが、「クリスマス会でお会いしましょう」と、声を掛けさせてもらって帰りました。


【活動の内容と様子】Kさん
眠られている横に座って、いつものように天気などの外の様子や、クリスマスやお正月の話などから始めさせて頂きました。
いつもは口元に持って行かれている両手が、片方だけ外れていたので、指を繋がせて頂こうと触れると握ってこられました。
そのまま指を繋がせて頂き「ジングルベル♪」「たきび♪」「お正月♪」静かにそっと唄いました。

そのうちにもう片方の手も口元から外れたので、本当に良く眠られているのだと感じ、眠りを妨げないようにと思いました。
繋いだ手を、両方の手で包みこんで、そのまま様子を感じたせて頂きながら何もせずに静かに過ごしました。

暫くして「よるのこどもの あかるいゆめ」を読み、「みつけてん」「すてきな三にんぐみ」も読みました。
「よるのこども‥‥」と「みつけてん」は、もったいない気がしたので、二回ずつ読みました。

その後、「きよしこの夜♪」を唄うと、Kさんに合っている気がしたので、何度も唄いました
「ペチカ♪」「上を向いて歩こう♪」も唄いました。
今日はほぼ両手を耳の横に置かれて気持ち良さそうに眠っておられて、数値も安定されていたので、良かったなぁと思いました



【活動の感想】
・最近は、第1病棟の入り口から、中に足を踏み入れた瞬間に、何か、気持ちにスイッチが入るような気がしている。
まだまだ利用者さんの様子から、何かしっかりしたものを感じることはできないが、このまま回を重ねていきたい。
・絵本や歌は、いつも出来るだけ穏やかに、そっと波打たないような心で静かに、と自分なり心がけている。
それが今は、利用者さんにとって、良いかどうかは分からない。
一回一回、どんな声で、どんな感じで接するのが良いか、自分なりに感じ取って把握して、過ごせるようになりたいと思う。




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さん2名がおられました。

部屋に入ると、皆さんが正面になるように並んで待っていてくださいました

前回に続いて、クリスマスツリーを飾って頂きました。
今回は、キラキラのシールを選んで飾りを作って頂いてから、ツリーにつけて頂きました

まずは、担当二人で“それぞれの利用者さんの様子を感じながらゆっくり進めよう”と心を合わせて、ベルを鳴らして始めました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの冬」
・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
「たきび♪」「肩をたたきましょう♪」「ふじの山♪」「雪♪」
( 内容を少し変更して、7枚で終了する)
*〔触れる感じる〕 クリスマスツリーの飾り作り
 シール [ ベルもみの木雪の結晶プレゼント ]の、2~3枚の中から選んで頂く
 シールを貼る ツリーに飾る(丸いポンポンに掛ける)
*〔歌を唄う〕「お正月♪」

紙芝居は、皆さんのゆっくりとした雰囲気に合わせて、ゆっくりと読み、歌も皆さんと一緒に唄う〜を心がけました
最初から紙芝居を、大きな目を開けて、じ〜っと覗き込んでおられる方がおられました

ある方は、シールを選ぶ時、最初の2枚はじ〜っと見て、暫くしてから首を横に振られました。
次の2枚もじ〜っと見て、「これですか〜?」とお聞きした片方のシールにうんうんと頷いて意思表示してくださいました
ご自分で台紙にシールを貼る方 また台紙に置いたシールを上から押してくださる方などおられました。


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・歌の時に、手を動かしながらリズムをとっているような様子の方もおられた
〔触れる感じる〕
・興奮されやすい方が一番前におられたので、一番後ろから回ることにした。
・それぞれの方の様子に合わせて、見えやすい所に2枚のシールを置いて選んで頂いた。
選ぶシールや、また、ツリーにかける場所を目の動きで教えてくださる方が多かった
・貼って頂いた飾りを、ツリーに掛けたのをお見せすると、笑っておられるような様子をされる方がおられた。
初めて手を添えさせてくださり、一緒にシールの上から押すことができた方がおられた。
・貼ったシールを「パンパンしてください」とお願いすると、手の平でパンパンぎゅ〜っと押してくださる方もおられた。
・寝ておられる方も、職員さんの声かけで、手を添えて貼って頂き、職員さんに飾って頂くことができた。
・目がご不自由な方も、職員さんが声をかけて一緒に貼ってくださった。

【活動の感想】
・今回は、紙芝居の中に出てくる「お父さん、お母さん」は、「みんな」や「おねえさん」に変更した。
寂しく感じられる方もおられるのではないか…と思っての配慮である。
また、紙芝居の後にクリスマスツリーを飾るので、全体の流れを大切にして「お正月♪」(紙芝居の中にあり)は、活動終了の時に歌った。
利用者さんのことを思って色々考えていることが、本当に利用者さんにとって良いものであるといいなと心から思う。
・クラフトでは、最後のあたりでちょっとテンションが上がった場面があった。
また、見る・触るに関して、触るのを好まない方もおられるかもしれないと感じた。
次回は、さらにもっとゆっくりと繊細に感じながらを心がけて、利用者さんに穏やかに楽しんで頂ける活動にしたい。





第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。
部屋へ行くと、利用者さん8名、職員さん1名、看護士さん1名がおられました

職員さんが「さいわいさんが来られたよ〜」と言われて、利用者さんを見やすい場所への移動を始められました
また、私たちの立ち位置も準備してくださり、私たちも準備を進めました。

ラッコグループさんは、他のグループより活動回数は少ないですが、ニコニコの目で見つめてくださる方もおられました。
今回は、クリスマスにちなんだもので揃えていて、その中のサンタクロースが出てくる紙芝居から始めさせて頂きました

【活動の内容】
*紙芝居 「サンタクロースのおくりもの」
*クラフト クリスマスツリーの飾り作り
 シールの[ ツリーベル雪だるま雪の結晶サンタの帽子 ]と[ ラッキースター(折紙の星) ]から、それぞれ一つ選んで頂く
 シールと星を貼る ツリーに飾る(掛ける丸いポンポンの場所を選ぶ)
*絵本を読む 「てんしさまがおりてくるーそれはクリスマスのよるのこと」
*歌を唄う 「きよしこの夜♪」

ショートステイの方が帰られる準備などがあり、最初は部屋全体が落ち着かない雰囲気でした。
でも、紙芝居を始めると、皆さんがサッとこちらに気持ちを向けてくださり、次第に聞き入ってくださいました

始めからニコニコ笑顔の方は、シールを選んで頂いている時何度か大きく口を開けて満面の笑顔を見せてくださいました。
どの飾りが良いか、微妙な目の動きで伝える方、はっきり「これよ」と目線で伝えながら微笑まれる方などおられました



【活動の様子】
〈紙芝居〉
・以前から、皆さんが本当に紙芝居や絵本がお好きなのだなと感じているが、今回も改めてそう感じた。
そのお陰で、読んでいる私たちも物語に引き込まれて、皆さんと一緒に楽しんでいることに気づくことが増えた。
〈クラフト〉
・始めは表情を変えられなかった方が、星を選ばれながらパッと笑顔を見せてくださった。
・ニコニコの笑顔と手振りで、選びたい飾りを教えてくださる方もおられた。
・今回は、一人一人の気持ちに丁寧に対応したいと思い、ゆっくりゆっくり二人で回った。
〈絵本を読む〉
・色が美しい絵本だったが、小さい絵本だったので、皆さんの側を回りながら読ませて頂いた。


【活動の感想】
・今回は担当二人とも心を合わせて“ゆっくり丁寧に利用者さんの気持ちを感じながら”を、意識して関わらせて頂けた様に思う。
感じたことが本当に確かかは不明だが、少しでも、皆さんの気持ちに添う力を増していきたい。
・今回、唄う時にキーが高い箇所で、声が大きくなってしまった気がする。
とても繊細な感覚を持たれている利用者さん達なので、そんな部分も、これから意識して調整できるようになりたい。
・絵本やクラフトなどにいつも笑顔で関わってくださる利用者さんには、ついつい嬉しい気持ちを向けてしまう。
その笑顔にも応えていきたいが、でも、やはり全員の利用者さんに対して同じような気持ち&笑顔で対応したい。




第1病棟の担当の一人が、利用者さんのベッドの横に、手描きのイラストメリークリスマスと書かれた色紙が飾ってあったと教えてくれた。
利用者さんのお父様が、とても絵が上手で、時々描いて持って来られるそうだ

職員の方々が一人一人の利用者さんを、とても大切に思っておられることは、いつも実感していることである。
でもそれだけではなく、いつもは遠くにおられるご家族からも、利用者さんへ大切だよ〜という思いが届けられている。

私たちも、関わらせて頂いている一人一人の利用者さんへ届いている大切だよ〜という気持ちへ、プラスする力になっていきたい




(活動の練習風景です
同じ部屋で準備する他の病棟の担当には、力を貸してもらったりもしています )