🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/6/20

2019-06-25 |  ├びわこ学園


六月の中旬過ぎに、今月2回目となるびわこ学園での活動を行いました。
梅雨の季節ですが、晴天に恵まれて、第3病棟さんでは散歩へ行くことができました。

活動の回を重ねるごとに、各病棟の利用者さんにも見知って頂いているようで嬉しさを感じています。
また、特に第2と第3病棟では、職員の皆さんが活動を理解して様々な配慮をしてくださっています。

改めて、皆さんの力で行うことができている、一つ一つの機会を大切にしていきたいと思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人の人に関わらせて頂きました。
担当の二人で一緒に、第1病棟のそれぞれの利用者さんに向いている絵本の相談をしたりして準備しました


【活動の内容と様子】Kさん
今回は、久し振りにKさんに関わらせて頂きました。
以前何度か関わらせて頂いたので覚えておらえるかなと思いながら、ご挨拶すると、私の顔をじっと見てくださっていました

前半は調子が優れないようで、看護師さんが頻繁に来られて、吸引などをされていました。
本を読ませて頂いている間は、とても穏やかな顔をされているように感じました
「イマジン」を何度か読み、他にも二冊の絵本を読みました。

その後、Kさんの側に置いてあるピアノ絵本で、歌を唄わせて頂きました。


【活動の内容と様子】Yさん
久し振りにYさんに関わらせて頂きました。
行かせて頂くと起きておられたので、ご挨拶すると、こちらを見てくださいました
絵本を読む前に、廊下に貼ってあったYさんの最近の写真の話や、天気の話などをしました。

一冊目の絵本を読み始める時は、目を開けて聞いてくださっているようでしたが、その内に眠られていました。
しばらくは静かにしているのがいいかと思い、肩を摩らせて頂いたりしました。

その後に、お好きだと聞いた「みかんの花咲く丘」を唄うと、なんとなく唄ってくださっているように思えました
それでYさんの年齢を考えて「花嫁」「あの素晴らしい愛をもう一度」「見上げてごらん夜の星を」を唄いました。

また、琵琶湖のすぐ側で育って、幼い頃には砂浜を走ったりされていたとお聞きしたので、「琵琶湖就航の歌」を唄いました。
静かに聞いてくださっているような感じがして、この歌はお好きなのかもと思いました。

その後に「極楽」という絵本を読みました。
それまでよりもしっかりと目を開けて、絵本を見られている様子でした。





【活動の感想】
・Yさんに、声をお掛けしてからを握らせて頂いたら、眉間に皺を寄せられたので、お嫌なのだと思いました。
肩や腕は大丈夫のようだったので、絵本や歌の合間に、摩ったりトントンさせて頂いたりしました
しっかり意思表示して頂けて、対応できて本当によかったと感じます。
・Yさんは、不安定になると手を口に入れられると聞いていたので、今日は時々だったが、その様子が気になってしまった。
後で考えてみると、ただ落ち着いて歌や絵本を聞かれたい時もあったかもと思えた。今後に繋げたい。
・Kさんは、看護師さんに吸引される時には、顔を真っ青にされて苦しそうだった。
少しでも何か、Kさんの安らかな気持ちや喜びに、貢献できていたら嬉しい。
・隣のベッドから、別の利用者さんの声が聞こえてきて、何か嬉しいようなお会いしたいような気持ちになった
自分は利用者さんのことを、随分近しく感じているのだなと思った。




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
お部屋に行くと、8名の利用者さんと、1名の職員さんが待っていてくださいました。

一人の利用者さんが、珍しく「オーオー」と声を出されていました。
職員さんが「今日はご機嫌がよくないんです。この時期は余りよくなくて〜、なので今日はそっとしておきましょう。」と教えてくださいました。

今回は、雨の時期を少しでも楽しんで頂きたいと思い、初めて“楽器”を使って頂く企画を準備していきました。
少しでも利用者さん達にとって、良い時間になればと思いながら、いつものようにを鳴らして始めました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「あめふりともだち」
*〔歌を唄う〕「かえるの合唱」〜2回唄う
 折紙で作った“カエル”を、担当それぞれが手に持ち動かしながら唄う
*〔歌を唄う〕「かたつむり」〜2回唄う
 折紙で作った“かたつむり”を、見て頂きながら唄う
*〔触れる感じる〕 唄いながら楽器を振って鳴らして頂く。
 民族楽器をお一人ずつに持って頂き、まず「かえるのうた」を唄いながら“鳴らす”練習をする
 そして唄いながらお一人お一人の所へ行き「ケケケケケケケケ♪クワックワックワ~♪」で音を出して頂く。
*〔絵本を読む〕「おんなのことあめ」
*〔紙芝居〕「ホタルくんとカエルさん」
最後にもう一度「かえるの合唱」を唄って終了する。

歌を唄う時には、一人は手袋(緑地に赤の小花柄)をはめて、そしてカエルを持ち動かしたりしました。

2病棟さんからお借りした民族楽器には、色々なものがありました
職員さんに「かえるの合唱」の“かえるの鳴き声”の部分で利用者さんに鳴らして頂きたいと伝えて、準備して頂いたものです。


【活動の様子】
〔紙芝居〕 あめふりともだち
・始めは目をつぶって聞いておられた方が、途中で目を開けられて、熱心に見ておられた
・一番前に座っておられた方は、目が合うとニコニコと笑ってくださってこちらも笑顔になった。
・カエルの鳴き声「クワックワックワックワッ~♪」を、担当二人でリズムよく言うと、楽しそうにされる方もおられた
〔触れる感じる〕
・まず、お一人お一人に見て頂きながら、利用者さんそれぞれが、音を鳴らしやすい楽器を選んで頂きました。
・目がご不自由なある方には、“マラカス”を持って頂きましたが、唄うと一緒に振って鳴らしてくださいました
いつも頭に擦り付けて感触を確かめられるのに、今回はそれをされなかったので、マラカスを知っておられるのかもと思いました。
・ある方は、ぎゅっと握ることができるので、“握れる楽器”(先端に星の形をしたものが5つ程ついたもの)を持って頂きました。
目の前で、唄いながら振ってお見せしたら、途中から同じように上手に振ってくださるようになりました
手首に“鈴”を付けて頂いた方は、手を添えさせて頂いた時もありますが、ご自分で振っておられる時もありました
・ベッドで寝ておられる方にも、手首に“鈴”を付けさせて頂くと、自由に鳴らして楽しんでおられました
・首をよく動かされる方には、“木の実の殻をたくさん繋ぎ合わせたもの”を首にかけて頂きました。
首を動かされると音が鳴り、途中取ろうとされていましたが、職員さんがご一緒に鳴らしてくださっていました


【活動の感想】
・今回、最初から気分が優れなかった利用者さんは、楽器がお好きと聞いていたので残念に思っていました。
でも、途中から楽器を見ておられて、来られた職員さんから、一つ触らせてもらわれていたのでよかった
その利用者さんのこともあり、最後の絵本は、皆さんが少しでも、穏やかに過ごされたらいいなと思いながら読みました。
・職員さんは、たくさんおられる利用者さん、お一人お一人に対して的確に対応されていて、すごいなと思いました
・どの利用者さんも、職員さんが側におられると、とても安心されるように感じました
活動後に、担当二人で、今日は新しい事をさせて頂けて、とても良い経験させていただけた事に感謝しました
これからに繋げていきたいです。
・担当二人とも、落ち着いてできたように感じました。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、ガンバグループさんと一緒に過ごさせて頂き、前回と同じように2回に分かれて散歩に行かせて頂きました。

今日は、利用者さんに行なって頂く紫陽花のクラフトを準備していきました。
ただ、お散歩から帰ると残り時間が無かったのですが、職員さんの対応のお陰で、皆さんにクラフトを行なって頂くことができました

何よりも、利用者さんに楽しんで頂けてよかったです


【活動の内容】
*散 歩 2回に分かれて
 (1回目) 職員さん1名・利用者さん3名 (2回目 )職員さん1名・利用者さん3名
*紫陽花のクラフト  “花紙”4色(ピンク/ブルー/紫/オレンジ)から選んで〜
 紫陽花の台紙(折紙の葉っぱ3と花4を貼ったもの)に、“花紙”を手の平で握って頂いて貼る
 利用者さん7名、職員さん2名。


花紙の4色から、皆さんがはっきりと意思表示して色を選んでおられました

【活動の様子】
〈散 歩〉
・いつもの散歩コースが工事中であることと、日差しが強かったので、長い廊下から玄関を出て軒下の外気浴のみになりました。
・ある方は、職員さんが「ご機嫌やねぇ」と言われるほど、終始穏やかな表情をされていました
・ある方は、散歩の最初から最後まで、泣かれていました。お部屋に戻られたら落ち着かれていたのでよかったです。
・外に出て目覚めて目を開けて過ごされている方や、外の暑さに出かける前の嬉しさが下がられた様な感じの方など、色々な様子だった。
〈紫陽花のクラフト〉
・職員さんが、4色の花紙を利用者さんに見えるように手に持たれて〜
「〇〇さんは、どの色が良いかな?好きかな〜?」と、お一人お一人に丁寧に聞いてくださいました。
・職員さんの問いかけに、迷っておられる方もおられましたが、はっきりと即答で選ばれる方が多かったです
選ばれた花紙を、クシャクシャと丸められるのも、とても楽しそうにされていました
・自分の順番が待ちきれない様子の方もおられました
・散歩の時に泣かれていた方も、楽しそうに笑顔で行われていました。


【活動の感想】
・散歩の時に終始泣かれていた方がおられ、私たちが勝手に散歩はお好きと思い込んでいたことに気づかされた。
前回は笑顔を見せてくださっていたので驚いたが、改めて、繊細な気持ちで一回一回対応しなければと思った。
・今回、お部屋に入り、顔を合わせた時から、私たちに対して優しい表情を向けてくださるようになった利用者さんがおられた。
回を重ねて、少し打ち解けてくださったのかと思い、嬉しかった。
・クラフトをして頂く時間に余裕があったら、もっと作って頂きたかった。次に繋げていきたい。
・今回は、準備していった絵本や紙芝居や歌などはできなかったが、こんな日もあっていいなと思った。
・散歩から帰って時間が押しているのを知り慌ててしまったが、もう一人の担当が落ち着いていたので助けられた。
今回は何よりも、クラフトが出来たのは、職員さんが的確に対応してくださったからです。
そのお陰で、皆さんにクラフトを楽しんで頂き、またそれにより私たちも楽しい気持ちで過ごすことができました。
本当に心から感謝です!







三つの病棟に分かれて活動させて頂いているので、他の病棟の活動の内容が、毎回楽しみです
今回の、第2病棟での、利用者さんに楽器で歌に参加して頂く取り組みも、みんなが興味津々でした。
また、他が選んで持参する絵本や紙芝居も、自分では選ばないものもあって、とても面白いです。

こうやってメンバー7人がお互いの個性に刺激を受けながら楽しみながら、さらに活動の内容を豊かにしていきたいと思っています

いつも職員の皆様に配慮して頂き、助けて頂きながらの活動ですが、どうぞよろしくお願いします


(活動の準備風景です今回は笑顔を集めてみました









レスパイトハウス -2019/6月

2019-06-22 |  ├レスパイトハウス

6月中旬に、レスパイトハウスで宿泊親子レスパイトが行われました。
私たちさいわいからは、前日準備と1日目に、まさよ・たえ・ちはる・しげよの4人が参加させて頂きました。

私たちは、去年の6月からレスパイトハウスに関わらせて頂くようになったので、活動も二年目に入りました
改めて「よろしくお願いします」という気持ちで、レスパイトハウスへと向かいました。


1日目は、雨の予報だったのですが、暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすいお天気でした。
2日目は、宿泊されるご家族が、お散歩されている間は雨はなく、帰って来られてから、嵐の様な雨風になりました。

梅雨の時期でしたが、若草山をお散歩されたとのことで、本当によかったな〜と思いました


今回は、宿泊レスパイトということで、1日目の昼食・夕食二日目の朝食の、三回分の沢山の食材が準備されていました。
私たちが活動させて頂くようになって一年ですが、その間、同じ献立が出されたことはありません

同じ食材でも、調理法盛り付け方も違っていて、親子レスパイトへ注がれている思いが伝わってきます。
そして多数のボランティアさんに、献立・調理法・盛り付け方を、分かりやすいように細かく書いて渡してくださいます。

今回も私たちは、それを見ながら、また直接お聞きしながら〜
どんなお料理が出来上がるのかワクワクしながらお手伝いさせて頂きました。



宿泊親子レスパイト 献立

今回の親子レスパイトの三食のメニューです
私たちは、2日目は参加させて頂きませんでしたが、その前日準備はさせて頂いたので三食を紹介させて頂きます。

【1日目*昼食
・朴葉寿司
・鶏肉の夏みかんソース添え(マッシュポテト+レタス+ゴボウのピール揚げ)
・赤玉葱のサラダ(赤玉葱+水菜+薄揚げ+茗荷+削り鰹)
・焼き椎茸とアスパラガスとミニトマトのおろしポン酢和え
・お吸い物(そうめん+エビしんじょう+薄焼き玉子+すだちの皮)
・柿の葉寿司

お菓子
・紅茶のシフォンケーキのアイスクリーム添え( オランジェットのチョコレート掛け)
・コーヒー

【1日目*夕食
・長芋・オクラ・トマト・枝豆・胡瓜冷製ジュレ
・鱧のロールフライ+サラダ(レタス+千切りキャベツ+トマト+胡瓜+人参)ポン酢味
・冬瓜の蟹あんかけ
・翡翠茄子の浸し
・鶏挽つくねの椎茸のせオーブン焼き
・小タマネギのロースト
・新ショウガのご飯
・みそ汁(豆腐+小口ネギ)

【2日目*朝食
・茶粥
・出汁巻き玉子
・鯛の一夜干し
・きんぴら
・ズイキの煮物
・青菜浸し
・おぼろ豆腐
・白ご飯
・奈良漬け・たくあん



前日準備と1日目の準備の様子

前日準備の日は、午前中はお掃除を、午後からはお料理の下準備をさせて頂きました。
宿泊ということで下準備の量も多かったですが、全体を把握されている食事プロジェクトのリーダーさんは、本当にすごいです

シフォンケーキに添えられるオランジェットは、東大寺の指図堂で収穫された夏みかんだそうです

食事プロジェクトのリーダーさんが、“煮詰めては一晩寝かし”を繰り返され、一週間かけて作られたそうです。
「手間はかかるのだけど、とても美味しいのよ」と言われていた通り、とてもとても美味しかったです

鶏肉に添えられるマーマレードも、指図堂の夏みかんから作られるそうです。



完成した料理&配膳の様子 (宿泊1日目)


私たちさいわいは、宿泊される1日目だけに参加させて頂いたので、その1日目の様子です。
鶏肉はよく使われる食材ですが、味付けや盛り付けなど、いつも趣向が凝らされています。

プロの料理屋さんが作られたものも、個人の方がこの日のために作ってきてくださったものもありました。

朴葉寿司は、大きな葉っぱの中に、様々な具をのせたお寿司で、個人の方が差し入れられたものです
とても沢山の量を作ってくださっていて頭が下がる思いがしました。
いつも思うことですが、多くの方々がレスパイトハウスに、思いや力や、、、様々なものを添えられています

現場に参加させて頂く私たちが、お会いしたことがない方々も沢山おられます。

素晴らしい人たちが支えておられる、こんなに素晴らしい場所があることを、ぜひ多くの人に知って頂きたいと、改めて思います。
何か、関わる人たちの心を優しくしてくれる力が、このレスパイトハウスにはあると思います。




ふっと目に入ってくるお花からも優しさをもらっています


宿泊の1日目は、私達を含めて11人のボランティアさんが参加されていました。
何度も一緒に活動させて頂いてる方々や、初めてお会いする方々もおられました。

次の2日目にも、お会いしたことのあるボランティアさんも、お会いしたことがないボランティアさんも参加されたことと思います。

二年目に入ったレスパイトハウスでの活動です。
レスパイトハウスを大切にされている、沢山の方々の中の5人に加えて頂けたことを、心から感謝したい気持ちでいっぱいです

これからもどうぞ、よろしくお願いいたします










びわこ学園 -2019/6/6

2019-06-11 |  ├びわこ学園


六月の上旬に、びわこ学園での活動を行いました。
晴天に恵まれた1日で、日差しは夏が近づいているような眩しさを増していました

今日は、第三病棟では、屋外へ散歩へ行くことができました。
散歩の時には、お日様がちょうど雲に隠れてくれて、外気や風の心地よさを感じて頂けたようでした



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、二人は、それぞれ前回と同じ方に関わらせて頂きました。

今回は、ちょうど私たちが関わらせて頂いたお二人の間に、ショートステイNさんがおられました。
とてもにこやかな方で、歌や手遊びなどを、一緒に楽しんでくださいました

第一病棟での活動は、当日にならないと分からない部分が多いですが、今回はNさんのお陰で楽しさが倍増したように感じました


【活動の内容と様子】Yさん
前回と同じYさんに関わらせて頂きましたが、今回は、寝ておられるような時間が多かったです。
絵本を読んだり、腕や足をさすらせて頂いたり、また、お散歩の話もさせて頂きました。

前回「みかんのはなさく丘」を唄わせて頂いた時に、喜んでおられるような感じがしたので、今回も唄いました。
やはりお好きなようで、とても落ち着かれたように感じました

絵本を読んでいると、時々、ふっと目を開けられたりしている時もありました。
穏やかなのがいいのかなぁと思い、全体的に静かな時間を過ごさせて頂きました


【活動の内容と様子】Tさん
Tさんは、楽しいや嬉しいや、そうでもないという気持ちを、分かりやすく表現してくださる方です。
今回は、動物の名前と数が、どんどん増えていく絵本を、喜んでくださっていました
声を出して笑っておられる部分があったので、その部分を何度か繰り返したりしました。

絵本を読んだり、また、その合間にたくさんの歌を唄いました
「茶摘み」を唄っている時に、ショートステイのNさんも笑顔を見せておられたのでお二人に向けて唄いました
Tさんは前回「さっちゃん」がお好きな様子だったので、今回も唄いましたが、やはり喜んでおられました。
また、Nさんのベッドの柵にトトロの塗り絵がたくさん飾ってあったので、「トトロ」の歌も唄いました。

Tさんには、歌を唄ったりしながら、足を触らせてもらったり、手をこちょこちょしたりもしました。
楽しいことがお好きだと思い、楽しいことを待っておられるようにも感じたので、何かないかな〜と考えて
手の親指から「親指、人差し指、中指、薬指、小指」と、指を順番に触りながら言ってみました
とても喜んで笑ってくださったので、何度かこの繰り返しを行いました。
こんな単純なことなんだけど、楽しいんだなぁと、こちらも嬉しくなりました


【活動の感想】
・TさんとNさんの、お二人ともが、とても綺麗な目をされているのに改めて気づきました。
純粋なお二人と接していると、心がほわっとして、暖かくて、優しい気持ちになりました
・Tさんが好まれるような絵本を持参していずに最初は戸惑いましたが、Tさんの目線で探しながら進めていきました。
今、振り返ると、お二人の笑顔に助けられて、その過程も楽しかったなと感じます
・利用者さんからの反応がないと、やはり心が、何か手応えを求めてしまいます。
でも、目を閉じておられる向こう側には、その方しか感じることができない世界があります。
ゆっくりとした心地の良い時間を一緒に過ごさせて頂くことが、何か幸せのプラスになっていたらいいなと思いました。
・絵本を選ぶのは難しいが、でも、寝ておられる側で、読むのはさらに難しいと感じます。
でも、職員の方が「普段、寝ておられていても本を読む」と言われていました
改めて、見える様子にばかり捉われないで、利用者さんので接していかなくてはと思いました。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
9名の利用者さんと、1名の職員さんがおられました。

お部屋に行かせて頂くと、窓にむかって半円になって、準備完了の状態で待っていてくださいました
職員さんが始まりの挨拶をしてくださり和やかな雰囲気の中で始めさせて頂きました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」「茶摘み」〜手拍子も入れて
*〔絵本を読む〕大型絵本『はらぺこあおむし』
 折紙で作った“小さいあおむし”“大きいあおむし”を使って読む
 読み終わってからお一人ずつ回ってあおむしに触れて頂く
*〔触れる感じる〕 梅の実 (ジップロックに入れて)
 握ったり・ゴロゴロと感触を味わってもらったり・袋を開けて香ったり
*〔絵本を読む〕 『あめあめぱらん』
*〔歌を唄う〕 「虹のむこうに」

大型絵本は、“あおむし”を食べているように動かしながら聞いて頂きました

梅の実は、袋を開けてふんわり香って頂きました甘い香りがしていました


【活動の様子】
〔絵本を読む〕はらぺこあおむし
・読む前に、しーんと静まり返っていて、皆さんが私達に意識を向けて待っておられるのを感じた。
利用者さんは、目を開けて見てくださっていて、興味があるように手を前に出しておられる方も多かった
・大型絵本も皆さんの近くへ持って行ってお見せしました。じっと見ていたり、手を伸ばされたりしました。
・小さなあおむしを、手の甲や腕の上で、ちょこちょこと動かしたりしました。
・頭にこすりつけて感じられる方には、小さなあおむしを頭の上でちょこちょことさせて頂きましたが、お嫌かなと感じました。
折紙の葉っぱも、つかんで頂いたりしました。
・あおむしの、折紙と折紙が繋がっているボコボコしている部分を、何度も触られる方が多かった
〔触れる感じる〕
・手の平で、ゴロゴロする感触を味わったりされる方が多かった。
・ある方は袋を摘んで、梅を揺らして音を聞いたり机に置いて音を出したりしておられました。
・袋を開けてお顔に近づけると、梅の香りに、閉じていた目を一瞬開けられた方がおられた。
続けて声を掛けて、梅の袋に手をのせて頂き、その上から私が手をおいてそっと一緒に握らせて頂きました
〔絵本を読む〕あめあめぱらん
・小さな絵本なので、1ページずつ、そばまで行って読ませて頂きました
〔歌を唄う〕
・皆さんが見ておられるとお聞きしたTVのおかあさんといっしょから、『虹のむこうに』を選びました。
・職員さんが、「皆さん知ってる歌で、前のめりになっていましたね~」と言ってくださいました。


【活動の感想】
・皆さんが私たちに慣れて、そして親しんでくださっているのを、さらに感じた今回でした。
声を掛けて手に触れさせて頂く時、ほとんどの方が、手を引っ込めずに触らせてくださるようになった
活動当初は顔をそむけておられたOさんの様子の変化に、いっぱいの喜びを頂きました
Oさんは、職員さんが「シャイだから」と伝えてくださっていた方です。
あおむしは、じっと見て目で追ってくださったり、自分から触ろうとされて感触を味わっておられました。
また、梅の実の袋も、右手で掴んで上下に振られ、次第に足もだんだん上げて、さらに熱心に振っておられました。
・終了後に、担当二人で「楽しかったね〜」と話しました。
・楽器を好きな方も多いので、何か音が鳴るものを使って頂けるような内容を考えたいと思った。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、ガンバグループさんと一緒に過ごさせて頂きました。
今回は、お天気も快晴で風も気持ちよく、2回に分かれて散歩にも行かせて頂きました。

散歩からお部屋に戻ると、私たちが真ん中になるようにして、皆さんが半円に並んで待っていてくださいました
そして、9名の利用者さんに絵本を読ませて頂いたり、一緒に歌を唄ったりしました。


【活動の内容】
*散 歩 2回に分かれてそれぞれ10分程度
 (1回目) 職員さん2名・利用者さん4名 (2回目 )職員さん1名・利用者さん3名
*絵本を読む 『あのくもなあに?』
*絵本を読む 『だるまさんが』(大型絵本)『だるまさんの』(大型絵本)
*絵本を読む 『ねんどろん』
*歌を唄う 「どんぐりころころ」「うさぎとかめ」

『あのくもなあに?』は、今日の中で唯一ストーリー性のある絵本でした。
他3冊は、ユーモアのある楽しい絵本声に強弱をつけリズミカルに読んでいきました


【活動の様子】
〈散 歩〉
・ある方は時々「おーおー」と声を出されたりされ、職員さんが「すごく喜んではるねぇ」と言われていた
・「よろしくお願いします」とご挨拶をさせて頂いた時に、私の方をしっかりと見てニッコリと笑われたような気がした。
その方はいつも口に咥えておられるものを、咥えておられず、外はお好きで気持ち良いのだと感じた。
気持ちよさそうにウトウト微睡む方、キャッキャとはしゃぐ方、静かに風を感じておられる方など〜
ご様子は様々でしたが、皆さんが散歩を楽しんでおられるようでした。

〈絵本〉 あのくもなあに?
・皆さんの前に移動しながら、読ませて頂きました。
・ いつも足をピコンピコンと上げて気持ちを表現される目の不自由な方が、ピコンピコンと足を上げておられました。
職員さんも「すごく聞いてはりますね〜!」と言われていました。
〈絵本〉 その他三冊
身体を上下に弾ませたり、足をピコンピコン上下されたりしながら、それぞれ楽しんでおられました
・みなさんの様子を見ながら読んでいて、私も徐々に楽しくなり、気づけば心弾ませながら読んでいました。
・大型絵本の時、いつも余り表情を変えられない方が、目を大きく開けて、お顔を上下に動かしながら、聞いてくださっていました。
私には、微笑んでおられるように見えました


【活動の感想】
・次の絵本の準備をしている時に、職員さんが「〇〇さん、珍しく 次のお話の催促をしてはるわ〜」と教えてくださいました。
その方は、胸を片手でトントンと叩いて催促されていたそうで、担当二人とも見逃してしまって残念ですが、嬉しい瞬間でした。
・利用者さんそれぞれ、気持ちの伝え方が様々違うな〜と改めて思いました。
職員さんは、それぞれの利用者さんの声にならない思いを、ちょっとした表情や動きで察しておられて素晴らしいと感じました。
・全体的に利用者さんも私たちも落ち着いていて、心地よく時間を過ごさせて頂いたように思いました。
回数を重ねることは、大切なんだと改めて思いました。





8月の末でやっと一年となる活動ですが、散歩や絵本や歌のどの場面でも利用者さんから喜びを頂いていると感じます
最近では、活動内容を考えている時、図書館で絵本を選んでいる時に、それを楽しんでいる自分に気づきます

ボランティアとボランティアを受ける側というのは、本当に単に、表面的な立ち位置に過ぎないなと思います。
改めて、私たちを喜んで迎えて頂けていることに、心から感謝です


(活動の準備風景です)









エクセレント東山 2019/5/29

2019-06-08 |  ├エクセレント東山


5月下旬に、エクセレント東山での第18回目の活動を行いました。
中庭では、前回の活動の時に、利用者さんに植えて頂いたお花がさらに大きくなっていました


これまで、季節ごとにお花を植えて頂いていて、利用者さん達には、積極的に楽しんで頂いています。
そこで今回、新たな試みとして野菜の苗を植えて頂くことにしました

野菜は、お花が咲く楽しみに加え収穫し食べられるという楽しみがあります。
初めての試みなので、上手くいくかは分からないですが、利用者さんと一緒に楽しんでお世話していきたいと思います

また、梅雨を楽しんで頂けたらと、紫陽花のクラフト梅雨らしいモビールも作って頂くことにしました。


夏野菜の苗植え&朝顔の種まき
季節のクラフト~梅雨を迎えて~

今回の活動は、エイミーとまさよが担当しました。



夏野菜の苗植え&朝顔の種まき


準備したもの
 
植えて頂く野菜は、トマトナスピーマンと、比較的育てやすいものを選びました。
去年中庭に咲いた朝顔から採った、朝顔の種も準備しました

トマトナスピーマンの苗朝顔の種
プランター(土を半分ほど入れる)
土(利用者さんに植えて頂く用に箱に入れる)




ビニール手袋をつけて 〜手遊び&ジャンケン〜

土や苗を触って頂くために、”ビニール手袋”をつけて頂き、そして、いつものように手遊びもして頂きました。
両手を合わせてクシャクシャとしたを聞いて頂いたり~パンパンと手拍子をして頂いたり~

手をグーパーした後、ジャンケンでも遊びました
あ、勝った~」と笑顔で楽しまれている方もおられました



朝顔の種まき

小さな朝顔の種を、ビニール袋をつけた指先で、丁寧につまんで植えてくださいました

朝顔か~なつかしいわぁ」と、喜んでくださる方もおられました



夏野菜の苗を植える

それぞれのテーブル毎にトマトナスピーマンの苗を準備して開始です

野菜の苗は、お花の苗に比べて背が高いです。
苗を手で支えたり押さえたりお隣と協力されたり工夫しながら植えてくださいました

これは何の苗なの?」と聞かれる方や、「昔よく植えていたから、すぐにナスだとわかったわ~」と言われる方もおられました



中庭にて 〜お花の水やり&鑑賞〜

先月に続き、利用者さんにお庭に出て、お水やりをして頂きました。
腕をいっぱいに伸ばして、奥の方のお花にもお水をあげてくださったり~
腰をかがめて野菜の苗の一つ一つに丁寧にお水をあげてくださったりしました

ある利用者さんが、椅子に座ってジャスミンを眺められながら・・・
一昨日見たときは、一つしか咲いていなかったのに、今日はたくさん咲いているわ」と、教えてくださいました
プランターのお花だけではなく、中庭の隅で咲いているお花にも目をとめて下さっていることに感激しました




季節のクラフト

野菜を植えて頂いた後に、残った時間で簡単に取り組んで頂ける、季節感のあるクラフトを考えました
今回は、三階と一階の利用者さんに、違うクラフトを準備しました。

【 三階 】紫陽花のクラフト
【 一階 】梅雨のモビール
 (三階から活動を開始しました)


準備したもの

二色の紫陽花の材料(折り紙)
モビールに使う、折紙の傘・長靴・てるてる坊主(花紙)・ヒモなど




紫陽花のクラフト三階の利用者さんと

そろそろ梅雨を迎える頃となり、貼るだけで出来上がっていく紫陽花のクラフトを行なって頂きました。

もっと貼った方がいいかなぁ。これくらいがバランスが良いかなぁ~」と、紫陽花の花びら一枚一枚丁寧に貼ってくださいました




梅雨のモビール一階の利用者さんと

梅雨を楽しい気持ちで迎えて頂きたくて、雨を連想させるてるてる坊主等を、折り紙花紙で作り準備しました。
それらを、モビールのヒモの好きな箇所に、貼って、飾りを完成させて頂きました


貼るの難しいわぁ~」「どこに貼ろう、ここはバランスがおかしいかなぁ」「この傘の柄、かわいいねぇ」など〜
楽しそうな声が、いろいろ聞こえてきました


ある利用者さんの「折紙の傘の作り方を教えて~」という言葉をキッカケにして、“傘”を折って頂くことになりました

皆さん、とても熱心に、そしてあっという間に色とりどりの傘を作ってくださいました

傘を折るのはなかなか難しく、時間的なこともあり、最初から折って頂く予定にはしませんでした。
でも、『作りたい』という意欲を持たれた利用者さんは、集中されて、見事に作り上げられていきました
やりたいという意欲の素晴らしさを、改めて実感した一コマでした




また今回は、三階での活動の最後に「茶摘み」を唄いながら、利用者さんと一緒に手遊びをしました

茶摘み」は昔から歌われているせいか、知っておられる様子の利用者さんも多かったです。
歌の合間に合いの手を入れてくださったり、歌に合わせて踊るしぐさをされる方もおられました




~今日の中庭~

中庭に新たに野菜朝顔が加わりました
どんどん賑やかになっています

お花も野菜も、これから大きく育っていくのが本当に楽しみです


今月の活動の掲示です



今月の季節の掲示です
利用者さんに作って頂いた、紫陽花のクラフト梅雨のモビールによる梅雨の風景です。

紫陽花の近くには、カエルカタツムリも飾りました





編 集 後 記


今回初めて、野菜の苗を植えて育てていくことにチャレンジしました。
背の高い野菜の苗を、皆さんが、嬉々として手際よく他の人と協力したり工夫したりしながら作業を進めてくださいました。
これは、すでに何度も苗植えを行って頂いている、経験の力も大きいと思います。

これから、中庭の環境で、野菜が順調に成長してくれたら、収穫の楽しみも、食べる楽しみも味わって頂くことができます。
初めての試みですから、ダメでも次に繋げればいいだけですが、でも、今は、ワクワク感と一緒に祈るような気持ちです


今回の活動において、心に留めておきたい次の二点をここに書かせて頂きます。

何かに積極的に関わっていこうとする意欲を、継続していくと、他のことにも意欲的になる
今回、利用者さん側からのリクエストで、傘を折紙で折って頂くことになりました
この時、側におられた何人もの利用者さんも、自分から加わってくださいました。
そして、皆さんが、積極的に折り方を聞かれながら、とても夢中な良い表情をされて仕上げていかれました

私たちメンバー全員が、感動し感激した場面でした。
改めて、利用者さんの中から溢れてくるようなやりたいという意欲を大切にしていきたいと思いました。


予定していなかった、その場の流れからの対応は、さらにその時間を充実したものにしてくれる
今回、予定していなかった、二つのことを活動中に行いました。
 *傘を折紙で折る。
 *「茶摘み」の歌を唄う

臨機応変な対応ができたのは、私たちが余裕を持てるようになったからで、そのこともとても嬉しいことですが、
何よりも、この二つの時間は、利用者さんと一緒に心から楽しめた時間と感じられて、とても嬉しいです

これからも、こんなふうに〜
利用者さんからの突然のリクエストに応えたり空いた時間に季節の歌を唄ったりできる私たちでいたいなと思いました



活動終了後に、写真で他のメンバーの表情を見るのも、密かな楽しみです
ここ最近は、全員が、余裕のある穏やかな表情をしていると感じています

そして、本当に楽しそうだな〜と、自分達のことですが、そう思います。
これも、利用者さんと施設の皆さまのお陰ですありがとうございます