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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

エクセレント東山 -2018/7/25

2018-08-29 |  ├エクセレント東山
7月の下旬に、エクセレント東山にて第十回目の活動を行いました。

夏の暑さもピークを迎え、多くの人が少しでも”涼”しさを求めたくなる頃の活動となりました。
自然界では、眩しい太陽の光を浴びて輝くように、夏咲きのお花がますます元気な季節でもあります。

夏のお花といえば、”ひまわり”を思い浮かべられる方も多いと思います。
私たちは、”涼しさ”と共に、”ひまわり”の元気一杯の夏の力を届けられないかと考えて、次の二つを計画しました。


季節の植物と触れ合う
うちわ作り〜夏を飾って〜


今回の活動は、さいはとエイミーが担当しました。
お庭に出ることが難しい時季なので、室内でクラフトを中心とした活動を行いました



季節の植物と触れ合う


施設の中庭で育っている植物をコップに入れて、利用者さんに、見て香って触って頂きました
コップに入れたのは、アイビーユーカリローズマリーです。

香りを思いっきり吸い込んで「うわぁー、いい匂い」と、体全体で感じておられるようでした



うちわ作り〜夏を飾って〜


私たちは、”涼しさ””ひまわり”の元気を感じて頂こうと、黄色い花びらで飾ったうちわを作ることを思いつきました。
うちわには、夏らしい”葉っぱ”も飾って、美しさ香り手触りを色々楽しんで頂けたらと思いました

うちわは、より”涼しさ”を感じて頂けるように、骨組みを購入して、透け感のある障子紙を貼りました。
また、”ひまわり”の花びらのように見える、黄色い花びらをいっぱい付けたスプレーマム(キク科)というお花を購入しました。
”葉っぱ”は、中庭で元気に育っているアイビー・ユーカリ・ローズマリーを使いました。


うちわを飾って頂いた手順です。
予め、花びらが重なりあって見えるよう黄色の花紙と、その中心に茶色の折り紙で作ったを貼っておきました。

スプレーマムから花びらを外し、茶色い種の周りに黄色い花びらを、空いている所に葉っぱを貼って頂きました
美しいスプレーマム葉っぱのお陰で、夏を味わえるうちわを作れました感謝


薄くて小さな花びらですが、一枚一枚指先でつまんで、貼ってくださいました

どの葉っぱを選ぶのか、どこに置くのか、お一人お一人違っていて、とても個性的でした

細かな手作業でしたが、皆さんはとても集中して続けられ、完成させていかれました
職員の方から「普段は口に入れたり作業はされないのに、今日は珍しくやって下さった」というお話をお聞きしました


お一人お一人違う世界でたったひとつしかないうちわが完成しました

花びらを一枚一枚飾って 葉っぱを一つ一つ飾って 出来上がっていったうちわです

皆さん、とてもとても満足そうな笑顔をされていました

集中を必要する少し難しい作業を繰り返して、何かを仕上げる達成感は、格別の満足(喜び)を与えてくれます。
それを、皆さんに感じて頂けたようで、本当によかったです



~今日の中庭~

とても暑い今年は、日差しが強すぎたり、また気温が高すぎたりして、枯れていく植物がいくつかありました。
そんな中でも、朝顔は順調に育っています

やはり夏咲きの日日草オシロイバナの鮮やかな色は、見ているだけで元気になります



今月も掲示を作成させて頂きました。



今月の季節の掲示です。
かき氷、ひまわり、セミ、クワガタ・・・夏を感じて頂けるモノをいっぱい集めました
中庭に咲いている日日草などで飾ったうちわも作ってみました





活 動 後 記


今月も主にクラフト作成の活動となりました。
私たちは、クラフトの内容を考える時に、前回と同じような作業にならないようアイディアを出し合います。
それは、次のような理由からです。

●人間は同じことの繰り返しでは、飽きてしまって、楽しさが半減していきやすい。
●身体的機能が落ちていきやすい老齢の方々に、違う作業で、違う感覚や神経を使って頂きたい。


そして今回は、次の理由から、少し難しい作業を行なって頂くことにしました。

●集中することが必要な、少し難しい作業を行い何かを仕上げることは、”達成感”という大きな満足を与える。


それでも、活動に入る前には、花びらを外す作業は、利用者さんには難しいかもしれない……と思っていました
それは、小さくて薄い花びらを指先でつまんで&力を入れて引き抜くという、とても繊細な感覚を使う作業だからです。
また、工程が多いこともあり、仕上げて頂くことができるかな……とも思ったりしていました

でも実際には、利用者さんは、花びらを綺麗な形のまま、次々にお花から外されていきました。
そして、どんどん積極的にになられ上手になられ楽しそうに花びらを外して貼っていく作業を繰り返されていました

また、手が拘縮されておられる利用者さんも、親指と人差し指でゆっくり花びらを持って、うちわに貼って下さいました


今回私たちは『利用者さんの限界を決めてはいけない』ということを痛感しました。
老齢であっても、身体が不自由であっても『やってみたい』『やってみよう』という気持ちを持って頂けたら、
その気持ちが、神経や感覚を働かせ身体を動かし、その経験を楽しませてくれるのです。

”楽しさ””満足”は、人を元気に幸せにしてくれます。
少し難しいことを、いつもよりも集中して行う”楽しさ”は、格別の”満足”を与えてくれる
これらのことを、改めて心に留めて、今後の活動に活かしていきたいと思います。




次回の9月で、さいわいの活動も一年を迎えます。
今回の、少し難しいクラフト作成に、利用者さんが前向きに取り組んでくださったのは、一年間の様々な積み重ねのお陰だと思います

「普段は口に入れたり作業はされないのに、今日は珍しくやって下さった」という職員の方の言葉は、嬉しいものですが、
でも違う見方をすれば、たまに会う私たちは、ワガママが出せる相手ではないとも言えます。

利用者さんに思いやって頂き、気遣って頂いている部分の方が多いのかもしれません

8月は、活動はお休みさせて頂きます。
9月から気持ちを新たに、一年目の経験を活かして、利用者さんための活動を充実させていきたいと思います