🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

レスパイトハウス -2019/7月

2019-07-30 |  ├レスパイトハウス

七月半ば過ぎの、梅雨空が続く中で、レスパイトハウスで、毎年恒例の日帰りレスパイト流しそうめんの会(二日間)がありました。
私たちさいわいは、前日準備に4人、当日(1日目)に5人が参加させて頂きました。

初参加の去年は、何も分からず、会そのものの様子に驚きながらあっという間に終わりました。
2回目となる今年は、写真を振り返ったりしながら、少しは落ち着いて動けた様に感じています。
去年よりも、喜び楽しさを、いっぱい感じて過ごさせて頂いた二日間でした



流しそうめん台

昨年と同じように、東大寺のお坊さま数名と、ボランティアの方々が、慣れた様子で作られていました

雨の予報もあり、ブルーのテントも張られていました。



流しそうめんの会 献立
1日目は50人分、2日目は30人分を準備されていました。

・そうめん+つゆ
・薬味(おろしショウガ・おろし大根・大葉・ミョウガ・椎茸煮)
・天ぷら(カボチャ・サツマイモ・ゴーヤ・あま長・椎茸)
・おにぎり(トウモロコシご飯おにぎり・塩むすび)
・花巻寿司
・もみうり(干し椎茸+薄揚げ+キュウリごまみそ和え)
・トマトとキュウリの和サラダ
・鮭の南蛮漬け
・焼き茄子とインゲンの二種盛り浸し
・鶏挽肉の磯辺揚げ
・柿の葉寿司
・フルーツポンチ(寒天・フルーツ[柑橘類・パイナップル]・フルーツ缶詰[桃・洋なし]・白玉・サイダー)
・ピーマン・ジャコ・レンコン・キノコ炒め物
・スイカ割り
・枝豆



前日準備と1日目の準備の様子

私たちは、前日準備の日の午前中には、庭の草むしり、部屋の掃除などをさせて頂きました。
午後からは、いつものように、料理の材料の仕分け下ごしらえを行いました。

前日準備の日は、他にも2人のボランティアさんか来られていました。
お一人は、レスパイトハウスを利用されているご家族のお母様ということでした

また当日(1日目)は、日帰り親子レスパイトのご家族関係の方30人おられ、ボランティア20人来られていました。
私たちは、他のボランティアさん達と一緒に、料理や配膳などを、お手伝いさせて頂きました。


そうめんのつゆは、昆布・鰹・椎茸で出汁をとって、5L作られていました。

当日(1日目)は、40束の素麺を湯がきました。

流しそうめんの会の素麺は、三輪素麺の社長さんが提供されたものだそうです
いつものように、柿の葉寿司奈良漬けなども提供されていました

毎回、当たり前のように提供されている品々には、私たちが知らないで終わっているものもあると思います。
本当に、レスパイトハウスは、人の優しさが集まる場所だと思います。



完成した料理の様子 (1日目)

当日(1日目)は、雨の予報だったのに、びっくりするくらい晴れていました

花巻寿司は、飾り寿司のインストラクターの方が作ってこられたものです
巻き寿司を切ると、カエル梅の花紫陽花が現れます
ご家族揃って楽しまれる、夏の行事にピッタリのお寿司だと思いました。
お寿司の下にしいてある、美しい緑色の葉っぱは、“もみじいちご”と言うものだそうです

鶏挽肉の磯辺揚げは、大葉海苔で二重に巻いて油で揚げてあります。

どの料理からも「美味しく食べてもらいたい〜という、何か弾むような心が伝わってくるように感じます。

また、今回、流しそうめんの会は二日間行われたのですが、同じ料理でも、作り置きはされません。
日持ちする料理でも、“前日当日に作る”ということを大切にされているということです。

ご自分達の都合は無く、すべて、レスパイトハウスで過ごされるご家族の喜びだけに尽くされていかれます。
心も力も時間も尽くされる姿勢に、感動しているだけではなく、私たちも自分のものにしていきたいです




ボランティアの私たちも、流しそうめんを頂きました

ボランティアとして参加させて頂き、楽しい二日間を過ごさせて頂きました感謝です


飾られていたお花です

レスパイトハウスから一歩外へ出ると、梅雨の晴れ間をゆったりと過ごす鹿の群れが見えました。

今回も、ありがとうございました







びわこ学園 -2019/7/18

2019-07-26 |  ├びわこ学園

七月の中旬に、びわこ学園でのこの月2回目となる活動を行いました。
スッキリしない梅雨空が続いていたので、利用者さんの体調が気になりましたが、皆さん穏やかなご様子でした

今回、第3病棟では、第2病棟の担当が制作した「はらぺこあおむし」の“あおむし”を借りて活動を行いました。
同じお話で、同じ”あおむし”を使っての活動でしたが、味わいの違う内容になりました

これからは、こんなシェアも増やしていきたいと思います。



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人に関わらせて頂きました。

他の病棟では二人の担当が相談して内容を決めて、それに向けて二人で練習しながら意見を交換します。
第1病棟では、ほとんど一人でお一人に関わることが多く、またどなたの担当になるかも当日まで分かりません。

でも、担当の二人で刺激し合い良いものにしたいと思い、今回から、準備の時間に絵本を読み合うことにしました
初めての試みで、気恥ずかしさもありましたが、これからはこの時間も楽しんでいきたいと思います。

【活動の内容と様子】Tさん
Tさんには、もう一人の担当が関わらせて頂くことが多く、私は久しぶりにご一緒させて頂きました。
先ず、枕元にあった猫のぬいぐるみを使って、ご挨拶させて頂きました。
「こんにちは〜Tさん、お元気ですか〜 今日は雨ですね〜

以前関わらせて頂いた時に、歌がお好きだったことを思い出して「シャボン玉」を唄わせて頂きました。
数回唄わせて頂きましたが、かすかですが、表情が変わったように感じました。
続けて「あめふり くまのこ」を唄いました。
短い歌なので、Tさんの好みを知りたいと思い、唄い方も変えながら何度か唄いました

次に遊び歌の「ずいずい ずっころばし」を、Tさんの手の平や腕を、ツンツン♪トントン♪しながら何回が唄いました。
途中で大きな声で叫ばれたりしました (もう一人の担当に聞き笑われていたと分かりました )

猫のぬいぐるみで、声をおかけすると、手を大きく振られたので、握手をする様に手を握らせて頂きました
最後に、絵本「うまれてくれて ありがとう」を読み、終了しました。


【活動の内容と様子】Yさん
久しぶりにYさんと過ごさせて頂きました。
Yさんは、いつものように、口に手を入れておられて、眠ったり起きたりされていました。
今日は、どんなご様子なのかを知ろうと思い、暫く手に触れさせて頂き、そのままいつもより長く過ごしました

そしてお好きだと聞いた「みかんの花咲く丘」を唄い、「琵琶湖周航の歌」出来るだけ静かに唄ってみました。
聞いてくださっているような感じがしました

その後に絵本「ふたりはともだち」を読みましたが、Yさんは、時々顔をしかめたり、両手を口に入れられたりしました。
この絵本は好まれないのかと思いました。次に、絵本「極楽」を読みました。
すると、絵本を見て聞いてくださっている様子で、その後は、手を口に入れられることもありませんでした
落ち着かれた〜という感じがしました

そして、「海」「ゆりかごのうた」を、ゆっくりと静かに唄いました。
帰る前に、絵本「おじさんのかさ」を読みました。終わりになる頃には、眠られておられました。


【活動の感想】
・唄うことに苦手意識があったが、今回は、利用者さんの好みを感じようと、同じ歌を工夫しながら何度か唄った。
その時間はとても楽しいもので、これからは、さらに曲や詞を深く味わいながら、歌での交流を大切にしていきたい
・今回、担当二人で絵本を読み合う時間を持ったことで、さらに絵本を深く味わっていきたいと思った。
・「琵琶湖周航の歌」を唄い終わり、落ち着かれた〜様子を見た時、込み上げてくるものがありがこぼれた。
利用者さんの様子に安堵したのか…、それが嬉しかったのか…、自分でも驚く展開となった



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
じめじめした梅雨の日が続いていましたが、皆さんに疲れた様子はなく、半円形に並んで待っていてくださいました。
利用者さん8名、職員さん2名でした。

今回の活動は、“夏の海”をテーマにしました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「海」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの夏」
 ・場面ごとに歌があり、唄いながら進めていきました。
 「雨ふり」「かたつむり」「金魚のひるね」「ゆりかごのうた」「海」
*〔紙芝居〕「うみのおまつり」
*〔触れる感じる〕 夏の海の中を作ろう
 ・花紙と荷造り紐で作った“くらげ”を、利用者さんにぎゅ〜と握ってもらい、貼って頂く。
 ・折紙で作った海の生き物 [くじら][いか][えび][さかな][かに]から、選んで貼って頂く。
 ・“貝”(実物)に触れて頂く。
最後に「海」を唄って終了しました♪♪

“くらげ”を作る花紙は、ピンク・黄色・水色・白色から選んで頂きました

歌を唄っていると、「あーあー」「うーうー」と声を出して唄ってくださる利用者さんがおられました
職員さんが「とても上手に唄っているね~」と言われていました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・紙芝居は「雨ふり」の歌から始まりましたが、起きておられる方は、こちらを見てくださっていました。
目を閉じておられた方も、耳を傾けてくださっているな〜と、感じました。
・短い歌がいくつも出てくる紙芝居は、皆さんがじっと見ておられ、心の中で唄ってくださっているように感じました
また、声を出して唄ってくださった方もあり、一体感のようなものが広がっている気がしました
〔触れる感じる〕
・花紙を選ぶ・作る・貼るという作業を、手を添えてもらわれながら、皆さんがそれぞれに楽しんでおられた。
・花紙の色を選ぶ時も、また、折紙の海の生き物を選ぶ時も、意思表示されて選ばれていた。
・ある方は、ここと言われているな〜と感じた場所に、折紙を貼り付けるとウンウン首を振られていた
・目がご不自由な方に、一番大きなくじらをお渡しすると、いつものように、頭に擦り付けて感触を確かめておられた。
・2〜3人の方に、実物の貝に触れて頂けてよかった。

【活動の感想】
・読む時も、唄う時も、落ち着いて、ゆっくり丁寧にと、心がけました。
・お一人お一人の顔を見ていたら、皆さんの眼差しがとても優しくて、胸が熱くなった
・出来上がった模造紙の海は、皆さんと作り上げた感があり、よい雰囲気で終われたと思う
・他の担当さんよりも遅れて活動を開始したが、皆さんのお名前も分かり、慣れてきたと感じて嬉しい。
・今日も、どの場面でも、職員さんに助けて頂いた
お一人お一人にかけられる声の響きが、とても優しくて心に響いた。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。7名の利用者さんと、2名の職員さんがおられました。

今回は、第2病棟さんから、「はらぺこあおむし」の“あおむし(大小)”をお借りして活動をしました。
あおむしを動かしながら絵本を読んだり、また、あおむしに触れて頂いたりしました

触れて頂く時に、色々な感触を楽しんで頂きたいと思い、毛糸で作った“あおむし”も準備しました。
これは、一人の担当の子供(中学生)が手作りしたものです
優しい気持ちを活動に添える機会を頂いて、心から嬉しく思います感謝です

【活動の内容】
*紙芝居 「かたつむりさんのおはなみ」
*絵本を読む 「はらぺこあおむし」 (大型絵本)
 ・一人が読み、もう一人が絵本の前であおむしを動かす
*触れる  あおむし(紙/大小)、 あおむし(毛糸)
 ・お一人ずつ回り、触れて頂く。
*絵本を読む 「なつのおとずれ」
 ・一人一人の前で、2ページずつくらい読む。
 ・繰り返し出てくる“擬音”を、職員さんと3人で声を合わせて言う
  擬音〜(コロコロコロ、うんしょうんしょ、ピカーッ、サザーなど)
*歌を唄う 「海」「われは海の子」
*絵本を読む 「竹とんぼ」(詩)

歌やお話がお好きとお聞きしている方は、今日も、満面の笑みで過ごしてくださいました

折紙のあおむし 毛糸のあおむし  それぞれ違う感触のものを手で触られながら〜
パァーッと笑顔になられる方〜 手に持ったまま離されない方〜 と、皆さんに楽しんで頂けました

【活動の様子】
〈紙芝居〉
・最初に紙芝居を読んだが、いつも紙芝居はとても集中して聞いてくださるように感じる。
皆さんの様子や表情が見えるからか、こちらもどんどん、どんどん楽しくなっていく
〈絵本を読む〉 「はらぺこあおむし」
・練習の時に相談して、文章もゆっくり読んで、絵もゆっくり見て頂きました。
〈触れる〉 あおむし
・皆さんが、ゆ〜たりゆ〜くり繊細に感じておられたようだった。
・大きなあおむしを、蛇腹のように伸ばしたり縮めたりすると、笑顔になられ、じーっと目で追われる方もおられた。
自分の番が待ちきれないとばかりに、首を捻ってあおむしの方を見られる方もおられました。
「手に持って離されないから気に入ってはるんですね〜」「今、喜んではりますね〜」など、
一緒に回ってくださった職員さんが様々教えてくださり、私たちも余計に楽しむことができました。

【活動の感想】
・今回は、始まりから、ゆったりとしていて、 じっくりと一つ一つ進めさせて頂けたように思います。
・今回は、利用者さんに何かを行なって頂くこと(クラフト等)は無く、全体的に穏やかで静かな雰囲気だった。
利用者さんが私たちを受入れてくださっているようで、私たちも焦ったりすることはなかった。
・クラフトを行なって頂くような活気が出る活動も、また、今回のような穏やかな活動も、両方ともいいなと思った




利用者さんに関わらせて頂くことで、私たちの中から、優しく澄んだ気持ちが芽生え大きくなっているような気がしている。
利用者さんのために行わせて頂いている活動から、実は、私たちの方が頂いているものが大きいように思う

今回、初めて、担当の子供が作品(毛糸のあおむし)で、参加させて頂くことができた。
今年の秋祭りには、去年同様、私たちの友人もボランティアとして参加させて頂くことになっている。

み〜んなの心が、優しさに響いていきますように


(活動の準備風景です






びわこ学園 -2019/7/4

2019-07-10 |  ├びわこ学園

七月に入ってすぐの、あと数日で七夕という日に、びわこ学園での活動を行いました。
各病棟では、七夕にちなんだ絵本やクラフトを加えました

すべての病棟で「たなばたさま」を唄いました。
♪ささの葉さらさら ♪ のきばにゆれる♪ お星さまきらきら‥‥♪
優しいフレーズ心地の良いリズム びわこ学園ととてもマッチしていると感じました


今回第3病棟では、一人の利用者さんの“還暦のお祝いの会”に参加させて頂くことができました。
還暦を迎えられたのが、活動でも何度も関わらせて頂いている方だったので、感慨深いものがありました

会の内容は、職員さんたちの「おめでとう」「よかったねという気持ちを、幾重にも尽くされたものでした
お一人お一人をどんなに大切にされているかが、ひしひしと伝わってくる時間を過ごさせて頂きました。
心から感謝感謝です。




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人に関わらせて頂きました。

【活動の内容と様子】Kさん
今回は、以前にも関わらせて頂いたことのある、クリスチャンの方と過ごさせて頂きました。
以前は、ご家族と教会へ行ったりされていたそうで、聖書や賛美歌がお好きだそうです。
前回関わらせて頂いた時も、聖書を読むと目を開けられて、読むのを止められないと感じるくらい聞いておられました。

今日も、聖書を読ませて頂きました。
聖書をどう読んだらいいか分からないので、絵本の時と同じように、心を込めて読みました。
途中で、他の絵本を読もうかとも思いましたが、今日は、聖書だけを読みました。
身体を動かすことができない方ですが、耳では聞いて頂いているように感じました

切りがいいところで読み終わり「もうすぐ七夕ですね〜」等とお話したりしました。
するともう一人の担当が唄う「たなばたさま」が聞こえたので、私もそれに合わせて口ずさみました


【活動の内容と様子】Mさん
今回、初めてMさんと関わらせて頂きました。
Mさんは、目が見えない方で、伺った時には眠っておられるようでした。
暫く手を握らせて頂いて、Mさんがどんな方なのか自分なりに感じてみようと静かに過ごしました
途中で手に浮腫があることに気づき、握るのは良くないかと思い、私の手の上にMさんの手をのせさせて頂きました。

そして「星につたえて」という絵本を読みました。
とても素敵な内容の絵本なので、聞いて頂いていたらいいなと思い、ゆっくりと落ち着いた気持ちで読みました

「たなばたさま」を何回か唄わせて頂きました
静かな曲調にのせてを感じて頂けたらいいなと思って今回は唄わせて頂こうと思っていた曲です
そして、雨の季節らしい絵本の「おじさんの傘」と「あめのひのただいま」を読みました。
それから「うみ」「しゃぼんだま」も何回か唄わせて頂きました。

開始の時よりも、瞼が開いてこられたようだったので、もしかしたら起きて聞いてくださったのかなと思いました
今日は、静かに心地良く過ごしてくださるといいなという気持ちで、進めさせていただきました。



【活動の感想】
・Kさんは、常に上を向いておられ、身体も顔も横に動かすことはできない方です。
でも、目は開いておられて、耳も聞こえていると、職員さんが教えてくださいました。
今度お会いする時には、お好きな聖書に書かれている一文一文を、もっと心地良く聞いて頂けるようにしたいと思いました。
そのために、聖書でなくても、絵本や色々な文章を、心で感じながら、ゆっくりと読む練習を続けたいと思います。
・Mさんは、眠っておられるようでも、眠っておられない時があると、職員さんからお聞きしました。
また、目は見えなくても、で、ちゃんと聞いて感じておられるのだそうです。
職員さんは、Mさんが常に出しておられる舌のわずかな動きで、Mさんの反応を見ておられるそうです。

ご自分の感覚で感じようとされているMさんも、Mさんを常に察しようとされている職員さんも、すごいと思いました
・これから「どうぞよろしくお願いします」と伝えさせて頂きましたが、伝わっているならいいなと思いました。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
体調が優れない方がおられるそうで、いつもより少ない6名の利用者さんが待っていてくださいました。
職員さん2名と、職場体験されている2名の中学生さんもおられました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「たなばたさま」
*〔紙芝居〕「天の川にかかるはし」
*〔触れる感じる〕 画用紙に七夕飾りを貼る
 画用紙(A3)に“彦星”と“織姫”と“星”を付けて頂く。
 様子を見ながら何度か回らせて頂く。
*〔触れる感じる〕 布遊び 〜夜空に輝く星を見上げる
 ブルーの布(夜空のイメージ)に、星(金色の折紙)を付けたものを使用。
 「きらきらぼし」♪を唄いながら、布を頭上に広げ、ゆらゆら揺らしたりして感じて頂く。一人ずつ回る。
*〔触れる感じる〕 “笹”の七夕飾り
 七夕飾り:シャツ(男性)・ワンピース(女性)・星やひし形の飾り等
 飾りを選んで頂き、笹に飾って頂く。一人一回。

最後に完成した“画用紙”“笹”七夕飾りを見て頂きました。
ある利用者さんは、指をさして「これ〜これ〜」と言われながら、笑っておられました

職員さんだけではなく、中学生の方にもお手伝いして頂きました


【活動の様子】
〔歌を唄う〕
・唄っていると、目を薄く開けられる方や、両手や顔を左右に動かされる方もおられました。
・ある方は、最初は優れないご様子でしたが、次第に表情が出てきて手拍子もされていました。
〔触れる感じる〕 画用紙に七夕飾りを貼る
・担当の一人が、画用紙を持ち、もう一人が星を選んでもらい、貼って頂きました。
利用者さんの手に、職員さんが、上手に手を添えてくださり、貼ってくださいました
ある方は、星をゆっくりつかみ画用紙に貼り、それを手で押さえてくださいました。
続けて星を3個貼ってくださり、そして織姫を見つけ笑顔になられ、それも取り貼ってくださいました

・ある方は、手にミトンをされていたのですが、職員さんが「せっかくだから」と外して、手を添えられていました。
嬉しそうにされているように、感じました
ベッドで寝ておられる方も、星を指先ではさんで、職員さんに手を添えてもらって貼っておられました。
・飾りとして準備した、星&彦星&織姫などの、ほとんどを貼って頂くことができました
〔触れる感じる〕 布遊び
ある方は、いつもよりも手を高く上げられ、布に貼った星をつかもうとされていました。
・手を、パタパタされる方もおられました。
・ベッドに寝たままの方は、目線の先のあたりに持って行き、ゆらゆらしました。
・今回、少し調子を崩して寝ておられた方も、職員さん促されて、目を開けてじっと見てくださっていました。
〔触れる感じる〕 “笹”の七夕飾り
・職員さんが、笹を持ってくださって、お一人お一人に飾りを付けて頂きました。
・皆さんが意思表示をされて、お好きな色を選ばれていました


【活動の感想】
職員さんは、物をつかめない利用者さんの手の上で、折紙(七夕飾り)をゆっくり押さえたり、摩ったりされていました
ゆっくりと時間をかけて利用者さんに寄り添い、丁寧に感じてもらっておられる様子に、心打たれました。
『触れて感じて頂く』時に必要な、真摯な姿勢を教えて頂いたと思います
・つかんだり、つまんだり、それを貼ったり等、少しでもご自分で行われると、とても生き生きされるように感じました。
・初めて行った布遊びの、布のゆらゆらが利用者さんに親しみやすかったように感じ、また行いたいと思った。
・最近は、当日の準備の時から、楽しく過ごさせて頂いている。
今回も、利用者さんお一人お一人のことを思い浮かべながら、楽しみながら相談して進めることができた。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、第3病棟さん全員で、ラッコグループのUさんの還暦をお祝いされる会が催され、私たちも参加させて頂きました。
利用者さん約40名、職員さん約20名、Uさんのお母様と妹さん、職場体験の中学生さん2名)

お祝いの会は、前半30分は第3病棟さんがお祝いの企画を行われ、後半30分は私達の活動をさせて頂きました。

私たちは、事前に連絡を頂いていて、始まる前にも、司会をされる職員さんと打合せをさせて頂きました。
七夕にちなんだ、紙芝居や絵本などを準備していきました
多人数ということで、紙芝居はスライドでも同時に映して頂くことができました


【前半の様子】
還暦を迎えられた、Uさんの幼い頃から現在までの写真が、スライドで紹介されていました
また、Uさんに関わられている方々からのメッセージの冊子色紙が、贈られていました。
病棟の課長さんや、お母様からのご挨拶もありました。
また、Uさんと幼い頃から、びわこ学園で一緒に過ごされている、利用者さんもお祝いの言葉を伝えておられました


【活動の内容】
私たちの自己紹介をした後、Uさんへのお祝いの言葉を伝えさせて頂き、皆さんへご挨拶して始めました。

*七夕飾りを楽しむ  “笹の七夕飾り”
 利用者さんお一人お一人の所まで、持って行って見て頂く。
*紙芝居 「こねこの七夕まつり」
 同時にスライドに映して頂きながら〜
*歌を唄う 「たなばたさま」
*絵本を読む 「ころころころ」 (大型絵本)
*絵本を読む 「こけしがこけて」

スライドに映し出される紙芝居を、たくさんの利用者さんが見ておられましたよかったです

以前から読ませて頂きたいと思っていた「ころころころ」を、特別な日に読むことができました


【活動の様子】
〈七夕飾りを楽しむ〉
・当初は、七夕飾りを選んで、笹に付けて頂くことを考えていたが、多人数だったので、見て頂くことにした。
・近くまで持って行くと、揺れる飾りを見ておられる方、パァ〜っと笑顔になられた方と、楽しんで頂けた
・目がご不自由な方は、笹のサラサラという音を聞いておられるようだった。
キラキラとした飾りを、目で追って見てくださっている方が何人もおられた
・職員さんが「あちらの方が、見ておられるから行って下さい」と、促してくださりして、動きやすかった。
〈紙芝居〉
・後ろにおられる方にも聞こえる様に、いつもより大きな声滑舌よくを心がけて読みました。
〈絵本を読む〉 「ころころころ」
・とても絵が美しい絵本なので、皆さんに見て頂けるように、1ページずつ、ゆっくりと三方向に向けながら読みました。
・絵本の「間」のようなものを味わって頂きたいと思い、一文字ずつ「間」を取って読みました。
大勢おられる部屋は静かで、皆さんがとても絵本に集中しておられるのを感じた
〈絵本を読む〉 「こけしがこけて」
・絵本を持って移動しながら、読ませて頂きました。


【活動の感想】
* 前半 *
・Uさんの幼い頃から今までのスライド写真には、Uさんのニコニコの笑顔と、職員さん達の笑顔がいっぱい映っていた
どの笑顔も、とても素晴らしいかった 今まで何度も関わらせて頂いてきたUさんの、幼い頃からの姿は心に響いた
・Uさんは、5才からびわこ学園で過ごされていて、学園の皆さんは本当に家族同様なんだなと思いました。
お母様が、びわこ学園の職員さんに伝えられていた「今まで何一つ心配した事はありません」という、感謝の言葉が心に響いた
・お母様も妹さんも、穏やかな表情でUさんを見守っておられました。
Uさんとずっと一緒に過ごされてきた利用者さんに、職員さんがマイクを向けられると、何度も「おおーおおー」と言われていた
職員さんが「今までの思いが詰まってますね〜」と言わていたが、本当にそうなんだろうなと胸が熱くなった。
* 後半 *
・あんなに大勢の皆さんの前で、紙芝居や絵本を読ませて頂いたのは初めてで、とても緊張してしまった。
でも、それ以上に、とても温かく幸せな時間を過ごさせて頂き、心からありがたいと思った
・初めての経験ということで、担当二人で相談しながら、試行錯誤して準備することができた。
そういう意味でも、とても得難い機会を頂いたと思う。この経験をまた次に繋げていきたい。





活動を継続させて頂いていると、色々な機会に得難い経験させて頂くことができます。
今年は、ボランティア交流会があり、そして今回、第3病棟さんでは還暦のお祝いの会に参加させて頂きました。

そこで出会う人たちと交流させて頂く時間は、とても充実した楽しい時間です
これからどんな機会に出会わせて頂けるのでしょうか〜楽しみです


(活動の準備風景です






エクセレント東山 -2019/6/26

2019-07-04 |  ├エクセレント東山

6月下旬に、エクセレント東山での第19回目の活動を行いました。

前回の活動で、利用者さんに夏野菜の苗トマトミニトマトピーマンナス)を植えて頂きました。
梅雨らしいお天気となり、雨の滋養をもらって、エクセレントの中庭の野菜たちはすくすくと育っています

夏野菜を育てるのは初めての試みでしたが、トマトナスを咲かせ、ミニトマトピーマンをつけ始めています。
今回の活動では、もちろん、この成長中の野菜を側で見て&触れて頂く、計画を立てました。

また、そろそろ夏本番ということで、夏の夜空を彩る、花火のクラフトも楽しんで頂く計画を立てました。

夏野菜&紫陽花と触れ合う
花火のクラフト

今回の活動は、はなとたえが担当しました。



夏野菜&紫陽花と触れ合う

お部屋に[ミニトマト][ピーマン][ナス]のプランターを一つずつ持ち込みました
また、梅雨の代表的なお花である紫陽花にも触れ合って頂こうと、いくつかの種類を準備しました。

ナスの葉っぱを触り「大きな葉っぱやねぇ」ピーマンの実を手に持ち「立派やねぇ」ミニトマトの赤い実を「かわいいなぁ」
部屋中から、嬉しそうな声が聞かれました 身を乗り出して見て下さる方もおられました

色も種類も違う紫陽花も、「うわぁ、きれいやねぇ」「これ、何色っていうんやろ?」など、見て触って楽しんでおられました


お花の水やり&夏野菜の収穫

今月も数名の利用者さんに、お花野菜に水やりをして頂きました。車椅子の方も出て来てくださいました

腰をかがめて根元にお水をかけてくださったり杖をつかれながら苗の一つ一つにお水をあげてくださったり
心を込めてお世話してくださいました

ほんの数個ですが、ミニトマトピーマンがなっていたので、利用者さんに収穫をお願いしました。

ミニトマトを指先で持って満面の笑みハサミで切ったピーマンを持って笑顔でポーズ
お二人とも、お見せできないのが、とてもとても残念なほどの笑顔です



花火のクラフト

暑い時季は、利用者さんは冷房の効いた室内で過ごされることが多くなりがちです。
そこで私たちは、夏を感じる屋外の風景を味わって頂きたいと思い、花火のクラフトを思い付きました。

また最近は、利用者さん達の積極性や達成力が増しているので、何か違った作業で作る花火のクラフトを考えました。
いくつか試してみて、“トイレットペーパーの芯”“ストロー”を使って、黒い画用紙に花火を描いて頂くことにしました

準備したもの
トイレットペーパーの芯(細かく切り込みを入れておく)
ストロー(6本を束にしてセロテープで留めておく)
ペイント(白、赤、黄、青など)
アルミホイル、紙皿(パレットのかわりに使う)
黒い画用紙



トイレットペーパの芯を開く&ビニール手袋をつける

細かい切り込みを、丁寧に開いてくださいました

ペイントを使うので、手が汚れないように、“ビニール手袋”をつけて頂きました。
そしていつものように、手をグーパーしたり、握手をしたりして、楽しみながら手袋に慣れて頂きました


クラフト開始

トイレットペーパーの芯を開いた部分に、[白][赤][黄][青]などの“ペイント”をつけて、黒い画用紙に繰り返し押していきます。
ストローも同じように、“ペイント”をつけて、押していきます。

最初は「どうやってするの?」と戸惑う方もおられましたが、どんどん積極的に楽しまれていきました

「次は何色にしよう~」「ほかの色はないの?」「もっとやろうかな~」「これくらいでバランスが良いわ~」など
楽しそうに色合いを考えられたり、バランスを考えたりされながら、どんどん花火を完成されていかれました
 

完 成


色とりどりの花火のクラフトですどれもとても美しく、利用者さんの笑顔も満足そうです



~ 今日の中庭 ~

野菜の苗がぐんぐん成長しています
朝顔のつるが伸び、支柱に巻きつき始めていました

今年は、夏のお花のマリーゴールドやペチュニアなど…元気がありません他の場所でもそんな様子と聞きましたが…。
成長の時期に必要している、気温や日照時間が足りなかったのか…これから元気になってもらいたいです


今月の活動の掲示です



今月の季節の掲示です
利用者さんが描いて下さった花火を、壁一面に飾りました。
夜空いっぱいに花火が輝いているようで、とても美しい掲示になりました

夜空の下の笹の間にはをいっぱい飛ばせました




編 集 後 記

前回の活動で植えた、夏野菜が順調に大きくなっていて、お部屋に持ち込み、触れ合って頂くことができた。
利用者さん達は、とても嬉しそうな様子で、目の前の野菜を触ったりされていた
また、数人ではあったが、収穫して頂くこともでき、その満足そうな笑顔は格別であり、多くの利用者さんに収穫を経験して頂きたいと思った

今回、三階で参加してくださった利用者さんの数が、今までで一番多かった。
職員さん達の協力があったからこその活動となったが、これからも、柔軟に対応していけるようにしたい

今回も、夏野菜と触れ合って頂いたり収穫して頂いたり、ペイントを使い花火を描いて頂いたりと、新しい試みが多かった。
でも、利用者さん達は、とても積極的に関わろうとしてくださっている
その様子に私たちも、喜び充足感を頂いている


特に、今回、心に留まった二人の利用者さんのことを記録し、次に繋げていきたい。

今まで余り関心を示してくださらなかったお一人の利用者さんが、今回は、終始積極的に関わってくださった。
半身がご不自由であるが、トイレットペーパーの芯を、ご自分でゆっくりと一つずつ丁寧に開いておられた。
利用者さんの変化の理由は分からないけれど、今回、少しでも楽しさや充足感を感じて頂けていたら嬉しい。

ある利用者さんが、さらに意欲を持たれていて、ご自分で行おうとしてくださるようになった。
その反面、こちからが手を添えるのを待たれているような感じの時もある。
少し手を添えさせて頂き、そしてご自分で行なって頂くようにしているが、今後も繊細に感じながら対応していきたい。


今回行なって頂いた、花火のクラフトでは、ペイントが服や顔についてしまった方がおられました
今後、このようなことがないよう、次に繋げていきたいと思います

利用者さんの視覚、聴覚、触覚、嗅覚の、良い刺激になり〜
少しでも元気や幸せに貢献できているならば、とても嬉しいです