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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
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びわこ学園 -2019/12/19

2019-12-26 |  ├びわこ学園
十二月半ばを過ぎた、もうすぐクリスマスという日に、びわこ学園で今年最後の通常の活動を行いました。
各病棟ともがクリスマスにちなんだものを、いっぱい揃えてこの日を迎えました

第1病棟の担当それぞれは、利用者さんのために「きよしこの夜♪」や「ジングルベル♪」を、静かにゆっくりと唄いました

第2病棟では、前回に続いてクリスマスツリーの飾り付けを行って頂きました。
前回は、作っておいた飾りの中から選んで頂きましたが、今回は選んで飾りを作るところから行って頂きました。

第3病棟でも、第2と同じツリーを使って、同じように飾りを作って頂きました。
第3病棟では、キラキラしたものが好きな利用者さんのために、キラキラした折紙で作ったも飾りの一つとして選んで頂きました

びわこ学園においてクリスマス会が、各病棟ごとに随時行われている中での活動でした。
少しでも、少しでも、びわこ学園にクリスマスの喜びが広がる一助になっていたらいいな〜と思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回、部屋に行ってみると、ちょうどあいさつ活動が終わるところでした。
私たちが参加させて頂いたあいさつ活動とは、歌も違っていて、職員さんによって少しずつ内容が違うことを知りました。

変化の少ない日々を送られている利用者さんにとっては、少しずつ違うあいさつ活動はそれだけで楽しさが増すように感じます
職員の方は、そんな意図もあって、同じ内容にされないのかもしれません〜

担当二人は、今回も前回と同じ方とご一緒に過ごさせて頂きました。


【活動の内容と様子】Uさん
とてもよく眠っておられるUさんに「手を触らせて頂きますね」と挨拶して、手を摩ったりしながら暫く過ごしました。
寝ておられる様子を見ながら「あわてんぼうのサンタクロース♪」「きよしこの夜♪」をゆっくり唄いました。

そして、少し長い絵本の「のぼさんのクリスマスツリー」を、ゆっくりゆっくり読ませて頂きました。
Uさんはとても穏やかな顔をされていて、職員さんの出入りも処置もなく、とても静かな時間が過ぎていきました

もう一冊、利用者さん達がよく知っておられるとお聞きしていた「おおきなかぶ」を読みました。
この絵本は、びわこ学園のクリスマス会でよく読まれるそうで、読み始めると少し薄く目を開けられました。
なのでもう一度、今度は「うんとこしょ〜 どっこいしょ〜」の部分を何回か繰り返しながら読みました

途中、大きく目を開けられたりしましたが、暫くすると、また眠られていきました。
絵本を続けて疲れられてはいけないと思い、「里の秋♪」「きよしこの夜♪」「赤鼻のトナカイ♪」を、ゆっくり唄いました。
するとまた、薄眼を開けられていたので、最後にもう一冊「ねむるまえに クマは」を読みました

読み終わる頃にはしっかりと目を開けておられて、聞いておられる様子でしたが、もう終了の時間でした。
少し残念な気持ちがしましたが、「クリスマス会でお会いしましょう」と、声を掛けさせてもらって帰りました。


【活動の内容と様子】Kさん
眠られている横に座って、いつものように天気などの外の様子や、クリスマスやお正月の話などから始めさせて頂きました。
いつもは口元に持って行かれている両手が、片方だけ外れていたので、指を繋がせて頂こうと触れると握ってこられました。
そのまま指を繋がせて頂き「ジングルベル♪」「たきび♪」「お正月♪」静かにそっと唄いました。

そのうちにもう片方の手も口元から外れたので、本当に良く眠られているのだと感じ、眠りを妨げないようにと思いました。
繋いだ手を、両方の手で包みこんで、そのまま様子を感じたせて頂きながら何もせずに静かに過ごしました。

暫くして「よるのこどもの あかるいゆめ」を読み、「みつけてん」「すてきな三にんぐみ」も読みました。
「よるのこども‥‥」と「みつけてん」は、もったいない気がしたので、二回ずつ読みました。

その後、「きよしこの夜♪」を唄うと、Kさんに合っている気がしたので、何度も唄いました
「ペチカ♪」「上を向いて歩こう♪」も唄いました。
今日はほぼ両手を耳の横に置かれて気持ち良さそうに眠っておられて、数値も安定されていたので、良かったなぁと思いました



【活動の感想】
・最近は、第1病棟の入り口から、中に足を踏み入れた瞬間に、何か、気持ちにスイッチが入るような気がしている。
まだまだ利用者さんの様子から、何かしっかりしたものを感じることはできないが、このまま回を重ねていきたい。
・絵本や歌は、いつも出来るだけ穏やかに、そっと波打たないような心で静かに、と自分なり心がけている。
それが今は、利用者さんにとって、良いかどうかは分からない。
一回一回、どんな声で、どんな感じで接するのが良いか、自分なりに感じ取って把握して、過ごせるようになりたいと思う。




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さん2名がおられました。

部屋に入ると、皆さんが正面になるように並んで待っていてくださいました

前回に続いて、クリスマスツリーを飾って頂きました。
今回は、キラキラのシールを選んで飾りを作って頂いてから、ツリーにつけて頂きました

まずは、担当二人で“それぞれの利用者さんの様子を感じながらゆっくり進めよう”と心を合わせて、ベルを鳴らして始めました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの冬」
・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
「たきび♪」「肩をたたきましょう♪」「ふじの山♪」「雪♪」
( 内容を少し変更して、7枚で終了する)
*〔触れる感じる〕 クリスマスツリーの飾り作り
 シール [ ベルもみの木雪の結晶プレゼント ]の、2~3枚の中から選んで頂く
 シールを貼る ツリーに飾る(丸いポンポンに掛ける)
*〔歌を唄う〕「お正月♪」

紙芝居は、皆さんのゆっくりとした雰囲気に合わせて、ゆっくりと読み、歌も皆さんと一緒に唄う〜を心がけました
最初から紙芝居を、大きな目を開けて、じ〜っと覗き込んでおられる方がおられました

ある方は、シールを選ぶ時、最初の2枚はじ〜っと見て、暫くしてから首を横に振られました。
次の2枚もじ〜っと見て、「これですか〜?」とお聞きした片方のシールにうんうんと頷いて意思表示してくださいました
ご自分で台紙にシールを貼る方 また台紙に置いたシールを上から押してくださる方などおられました。


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・歌の時に、手を動かしながらリズムをとっているような様子の方もおられた
〔触れる感じる〕
・興奮されやすい方が一番前におられたので、一番後ろから回ることにした。
・それぞれの方の様子に合わせて、見えやすい所に2枚のシールを置いて選んで頂いた。
選ぶシールや、また、ツリーにかける場所を目の動きで教えてくださる方が多かった
・貼って頂いた飾りを、ツリーに掛けたのをお見せすると、笑っておられるような様子をされる方がおられた。
初めて手を添えさせてくださり、一緒にシールの上から押すことができた方がおられた。
・貼ったシールを「パンパンしてください」とお願いすると、手の平でパンパンぎゅ〜っと押してくださる方もおられた。
・寝ておられる方も、職員さんの声かけで、手を添えて貼って頂き、職員さんに飾って頂くことができた。
・目がご不自由な方も、職員さんが声をかけて一緒に貼ってくださった。

【活動の感想】
・今回は、紙芝居の中に出てくる「お父さん、お母さん」は、「みんな」や「おねえさん」に変更した。
寂しく感じられる方もおられるのではないか…と思っての配慮である。
また、紙芝居の後にクリスマスツリーを飾るので、全体の流れを大切にして「お正月♪」(紙芝居の中にあり)は、活動終了の時に歌った。
利用者さんのことを思って色々考えていることが、本当に利用者さんにとって良いものであるといいなと心から思う。
・クラフトでは、最後のあたりでちょっとテンションが上がった場面があった。
また、見る・触るに関して、触るのを好まない方もおられるかもしれないと感じた。
次回は、さらにもっとゆっくりと繊細に感じながらを心がけて、利用者さんに穏やかに楽しんで頂ける活動にしたい。





第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。
部屋へ行くと、利用者さん8名、職員さん1名、看護士さん1名がおられました

職員さんが「さいわいさんが来られたよ〜」と言われて、利用者さんを見やすい場所への移動を始められました
また、私たちの立ち位置も準備してくださり、私たちも準備を進めました。

ラッコグループさんは、他のグループより活動回数は少ないですが、ニコニコの目で見つめてくださる方もおられました。
今回は、クリスマスにちなんだもので揃えていて、その中のサンタクロースが出てくる紙芝居から始めさせて頂きました

【活動の内容】
*紙芝居 「サンタクロースのおくりもの」
*クラフト クリスマスツリーの飾り作り
 シールの[ ツリーベル雪だるま雪の結晶サンタの帽子 ]と[ ラッキースター(折紙の星) ]から、それぞれ一つ選んで頂く
 シールと星を貼る ツリーに飾る(掛ける丸いポンポンの場所を選ぶ)
*絵本を読む 「てんしさまがおりてくるーそれはクリスマスのよるのこと」
*歌を唄う 「きよしこの夜♪」

ショートステイの方が帰られる準備などがあり、最初は部屋全体が落ち着かない雰囲気でした。
でも、紙芝居を始めると、皆さんがサッとこちらに気持ちを向けてくださり、次第に聞き入ってくださいました

始めからニコニコ笑顔の方は、シールを選んで頂いている時何度か大きく口を開けて満面の笑顔を見せてくださいました。
どの飾りが良いか、微妙な目の動きで伝える方、はっきり「これよ」と目線で伝えながら微笑まれる方などおられました



【活動の様子】
〈紙芝居〉
・以前から、皆さんが本当に紙芝居や絵本がお好きなのだなと感じているが、今回も改めてそう感じた。
そのお陰で、読んでいる私たちも物語に引き込まれて、皆さんと一緒に楽しんでいることに気づくことが増えた。
〈クラフト〉
・始めは表情を変えられなかった方が、星を選ばれながらパッと笑顔を見せてくださった。
・ニコニコの笑顔と手振りで、選びたい飾りを教えてくださる方もおられた。
・今回は、一人一人の気持ちに丁寧に対応したいと思い、ゆっくりゆっくり二人で回った。
〈絵本を読む〉
・色が美しい絵本だったが、小さい絵本だったので、皆さんの側を回りながら読ませて頂いた。


【活動の感想】
・今回は担当二人とも心を合わせて“ゆっくり丁寧に利用者さんの気持ちを感じながら”を、意識して関わらせて頂けた様に思う。
感じたことが本当に確かかは不明だが、少しでも、皆さんの気持ちに添う力を増していきたい。
・今回、唄う時にキーが高い箇所で、声が大きくなってしまった気がする。
とても繊細な感覚を持たれている利用者さん達なので、そんな部分も、これから意識して調整できるようになりたい。
・絵本やクラフトなどにいつも笑顔で関わってくださる利用者さんには、ついつい嬉しい気持ちを向けてしまう。
その笑顔にも応えていきたいが、でも、やはり全員の利用者さんに対して同じような気持ち&笑顔で対応したい。




第1病棟の担当の一人が、利用者さんのベッドの横に、手描きのイラストメリークリスマスと書かれた色紙が飾ってあったと教えてくれた。
利用者さんのお父様が、とても絵が上手で、時々描いて持って来られるそうだ

職員の方々が一人一人の利用者さんを、とても大切に思っておられることは、いつも実感していることである。
でもそれだけではなく、いつもは遠くにおられるご家族からも、利用者さんへ大切だよ〜という思いが届けられている。

私たちも、関わらせて頂いている一人一人の利用者さんへ届いている大切だよ〜という気持ちへ、プラスする力になっていきたい




(活動の練習風景です
同じ部屋で準備する他の病棟の担当には、力を貸してもらったりもしています )