昨日は羽田に用事があったので、ついでに少し足を伸ばして羽田空港の国際線ターミナルに行ってきました。
空港というより、江戸時代を舞台にしたテーマパークのようなところでした。
規模としては思っていたほど広くはありませんでしたが、外国の方に喜ばれそうな店構えのうえ、八つ橋や羊羹など、よく見かけるお土産物も包装が江戸風にリメイクされていて、日本人の私の目も楽しませてくれました。
しかし、それにしても……。
ガラガラです。
震災の影響というよりも、原発と放射能汚染による諸外国の渡航規制が原因のようです。
空港をぐるりと一周しましたが、外国の方とすれ違うことはありませんでした。
日本全体が非常事態の中にあるという認識。
もう特別不都合を感じることなく日常生活を過ごせるようになってきて、つい忘れてしまいがちになっていましたが、この認識が諸外国の共通意識であることを目の当たりにした光景となりました。
羽田の国際線は、台北や上海、ソウルなど、主にアジアが中心となっています。
私も台湾や韓国に行ったことがありますが、もう今から10年以上も前のこと。
冬の寒さとは別の、冷たい何かを感じた日韓サッカーワールドカップ前の韓国。
温かい笑顔と人柄の奥にある、抗日運動の歴史を持つ台湾。
成田から飛び立った頃に感じた心の隔たりは、羽田に降り立つアジアの観光客の多さに反比例するように、小さくなっていったように思います。
しかし今、日本はその観光客が降り立つことのできない国土へと変貌してしまいました。
けれど、アジアの国々の方の心は変貌していないのだということを、差し出される支援の手の多さを見て感じます。
その手を握り返すとき、果たして自分は恥じることのない振る舞いができていたのか、顧みなくてはなりませんね…政府も東電も、それから私も。
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