週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
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免疫力と親心

2012-04-25 00:22:08 | ひとりごと

 

龍くんが幼稚園に通うようになって半月ほどが経ちました。
 
毎朝、決まった時間に家を出て、家族と離れてお友達と一緒に過ごす生活にもすっかり慣れ ………と言いたいところですが、現実はそうそう思い通りにいかないものです。
 
最初は予想通り泣いて暴れて、私から離れるのを嫌がりました。
龍くんの断末魔のような叫び声を背に、断腸の思いでその場を去った初日の月曜日。
 
それでも4日目の木曜日になると、多少の駄々で登園するようになり、金曜日には進んで「行きたい」と言うようになりました。
 
これで一安心と思いましたが、土日を挟むと振り出しに戻るもの。
案の定、二週目の月曜日は初日同様、行くのを嫌がる龍くんを抱え上げ、何とか登園させました。
 
ここまでは想像の範疇だったのですが、これからが予想外。
登園させてから1時間ほどで、園から携帯に電話があり、嘔吐をして38度の熱があるとの連絡が……。
朝は平熱だったのにと困惑しながら迎えに行き、そのまま病院へ駆け込むと、熱は下がってい一時的なものと診断されました。
ホッとして家に帰り、しばらく休ませると再び熱が上昇。
お腹も緩くなって、そこで何かの菌が感染したことが疑われ、改めて病院へ。
そんな状態が続いた結果、一週間まるまる欠席することになりました。
 
大きい子供のいる友人は、幼稚園に入ってしまえば、そんなことは当たり前のことだと言います。
いろんな菌をもらってきて、そうやって免疫力をつけて強くなっていくんだと。
 
全くその通りです。
しかし、我が子が苦しむことから遠ざけたいと思う親心もあります。
でも、その親心が子供の成長を阻むこともあるのでしょう。
 
熱に苦しむ我が子を見守りながら、どんなに願おうとも親は決して身代わりになれないということを学びます。
そして、我が子と自分は、全く別の人間であるということを学びます。
 
自分の子供は、自分の「もの」
 
私の親心の根底には、そういう意識が根強くあるように思います。
それを消すことは決して容易いことではありませんが、その意識ときちんと向き合わなければ、「龍くんがかわいそう」ではなくなって、「かわいそうな龍くんを見ている私がかわいそう」になってしまうかもしれません。
 
全てがすべてではありませんが、菌やウイルスによって免疫力がついていくことによって、子供の体は強くなっていくものです。
同時に、親心も正しい方向に強くなっていけたらなぁと思いました。
 
さて、その龍くんですが、今週からまた幼稚園に通えるまでに復活しました。
もちろん、泣きながらですけど(笑)