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能登復興に向けた私案(14回目):   8.体験型農業、観光農園の育成

2024年07月02日 08時08分41秒 | 社会全般
8.体験型農業、観光農園:
これらの農場を活性化する為に、体験型農業を進めるのはどうだろうか?果物を育てるには、ほぼ1年中何等かの作業が必要である。冬の剪定から始まり、果物によっては春は人工授粉が必要である。その後は摘果、ブドウについてはジベレリン処理と摘粒・摘房、それから袋掛け、夏の適心または剪定、そして収穫と、ほぼ1年中忙しい。この作業量は稲作と比べて10倍以上と云われており、人手は沢山必要ある。そこで体験型の農業を行い、支援者を募る事で、作業の一部を支援して貰う事が出来る。その際、当然であるが、作業者に対する作業代の支払いは必須である。そして彼等は上客として、能登の農産物を購入して頂けるであろう。

体験型農業を行い、支援者を集める際に必要なのが、支援者が宿泊できる設備である。欧米では、ワイナリーに素敵なホテルやレストランが設置されている場所が少なくない。その様な場所を能登にも複数個所開設し、泊まってもらう事も一つの案である。場所によっては、日本海に沈む夕日が見える所が良いだろう。そして、そこからは丘陵地帯の圃場から登る朝日が見える。絵になるハズだ。因みに自分が書いた本では、有給休暇を使っての農業支援を提案している。1~2日程度でも良いが、可能であれば1週間程の有給を使って、農業支援をするのも楽しかろうと思っている。

また、能登には民宿も少なからず存在する。それらを活用するのも良いだろう。その場合、豊富な海産物と能登牛を提供する事で、支援者や観光客は大変満足できるハズだ。

また観光農園も検討に値すると考えている。但し、既に全国に点在している様な普通の観光農園ではなく、後に記載するアウトドアの聖地化と連携した観光農園が出来る様にするのはどうだろうか?これについては、”アウトドアの聖地化”の所で深堀していきたい。

余談だが、金沢近辺で作られているルビーロマンの管理は大変高度で、ブドウ畑に屋根を設置している所も少なくない。そこまで努力してまで作物を作るより、能登の気候に合った作物を選択し、育てるベキであろう。実際、自分の子供の頃は石川県でもデラウエアを沢山生産していて、全国で6位程であった。その為、自分はブドウ=デラウエアと思っていた。しかし、平成以降は気候の悪さからブドウの栽培はかなり減っている。そこで開発されたのがルビーロマンであろう。石川県では管理レベルを極限まで上げないと、美味しいブドウは出来ない証だと思っている。

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