業務&ITコンサルタントのひとり言

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能登復興に向けた私案(15回目):   9.6次産業の育成:

2024年07月03日 06時55分07秒 | 社会全般
9.6次産業の育成:
農業の収益を得る為に、6次産業も選択肢の一つとして重要である。県中南部で栽培されているルビーロマンの様競争力がある作物があれば、1次産業のみで生計を建てられるであろうが、普通はそうではない。そして昨今、食品の衛生管理のハードルが上がり、家庭内や倉庫の様な所での製造が難しくなってきている。それで、6次産業を行っている既存の生産者、または行いたいと考えている個人または事業者向けに、6次産業用の工業団地の造成を行って欲しい。これを農地の造成と一緒に行う事で、新規参入がし易くなり、地域の活性化にも繋がる。6次産業の工業団地だと、一般的な工業団地と比べて遥かに小さい規模で十分である。

この様な工場は、農場から近い所に在る必要がある。その為、複数箇所を造成する事が必要であろう。能登の丘陵地帯(山間部)を部分的に複数個所を順次開拓し、その近辺に6次産業用の工業団地を造成し、そして畑のちかくの見晴らしが良い所に宿泊施設を作る。珠洲市、能登町、穴水町、そして輪島市の各市町村に複数個所を造成出来るのではないだろうか。

6次産業を育成する際に、能登地域で主要作物とそれに関連する6次産業商品を剪定した方が良かろう。昔から干し柿が有名だったらしいが、干し柿つくりにはワザワザ工業団地の必要性は低いと感じる。であればそれ以外の商品として、月並みであるがジャムやジュースなどの製造場所としての活用になるであろう。加工する作物としては、先に述べた果物の中で、柿以外が考えられるであろう。

ワイン作りに関しては、個人的には賛成しない。その理由は余りにも多くの地域でワイン作りをしている事と、湿度の高い能登の自然環境で、美味しいブドウが出来るとは思えない。実際、2回目のボランティア活動の終わりに現地でワインを購入したが、美味しいとは思えなかった。昨今、若者のアルコール度の高いアルコール飲料が敬遠されていると聞く。ワインも”アルコール度が高い”分類に含まれるらしく、ワインもアルコール度の低いワインが作られているとの事であるが、美味しいモノを作らなければ、一過性になってしまうだろう。

今回の初回(7月1日)の時点で書く事を一つ忘れていた。それは能登牛なのだが、これもブランド価値を上げる為にも、もう少し飼育数を増やせないだろうか?例えば、柿やキウイ等を育てる圃場に、牛を育てられないのだろうか?リンゴ等は比較的、低い枝に実が生らすので、牛さんに食べられる可能性があるが、柿は高い所に生らせるし、またキウイの場合は棚で育てる方法が主流なので、コラボできないのだろうか?

また、牛肉用の牛ではなく、乳牛の飼育はどうなのだろうか?能登は高原ではないので、夏は暑く、良い牛乳は取れないかもしれないが、チーズ作りなども6次産業として育成する事も考えられないだろうか?
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