業務&ITコンサルタントのひとり言

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壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:SDGsの間違い(その11) ー (5)各再生可能エネルギーの特徴と問題点:④その他の再生可能エネルギー

2022年12月17日 09時51分14秒 | 社会全般
④その他の再生可能エネルギー:
その他の再生可能エネルギーとして、地熱発電、バイオネルギー、海洋温度差などあるが、まだまだ技術の革新が必要で課題も沢山あり、日本が必要としている電力の中軸になる事は無理であろう。その理由は、これらの再生可能エネルギーに関しては、大規模な開発は無理で、小規模の水力発電と同様に、ごく小規模な発電が出来る設備を安価に構築し、地域限定のエネルギーとして活用する程度であろう。

・地熱発電:火山国家である日本の地熱発電のポテンシャルは高い様だが、その多くが国立公園内などの山岳地帯にあり、開発を行う事で自然破壊を伴ってしまう場所に点在している。また既存の温泉施設との資源の取り合いになり、温泉施設などの現業に影響が出る様な規模の開発は無理と云える。そのため、水力発電同様に、現実的には小規模な開発に限定し、地域の活性化を支援する程度になるであろう。

・バイオネルギー:バイオマスも同様に、残念ながら安価な発電システムではない様だ。原料の調達コストは安くはなく、決して安価なエネルギー源ではない事を知っておく必要がある。石油の場合は同じ場所から大量に取り出し、大型タンカーなどで輸送する事で輸送コストを抑える事が出来るが、バイオエネルギーの原料は様々な場所に点在しているため、移動距離が短いが、その調達コストは以外と安くはないとの事である。そのため、地域に根ざした小規模の発電になってしまう。
そして実際には発電の際に炭素を排出している事を把握すべきであろう。ただ単に、廃棄するモノを燃料として有効活用するか、トウモロコシやサトウキビの様に人間が燃料として活用できる植物を栽培している事が、”CO2を排出しない”と捻じ曲げて定義しているのであって、二酸化炭素はしっかり排出している。結局、炭素を含むモノを燃やす事で発電している訳なので、二酸化炭素は排出している。この事を理解した上で、費用対効果を見極めた上で、推進すべきであろう。

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