業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:給料(収入)と物価が上がらない理由・原因(その15-改善策のおまけ②:自立している人の例)

2022年09月04日 07時45分58秒 | 経済
自立していない日本人が多い中、自立している人もそれなりに居る。自立しているかどうかを客観的には云えないが、個人的な判断で自立していると思われる人を何人か挙げたい。
この箇所の文章の下書きを始めたのが日曜日なのだが、自分はほぼ毎週日曜日の朝7時から日テレの「所さんの目がテン」を見ている。書いてる時にこの番組の残像が残っているので、先ずはこの番組に出演している人の中から、主観的な判断で”自立”している人を挙げたい。
・所さん:所さんはTV局に媚びている感じがしないし、彼自身がちょっとした発明品を出していて、他人に頼っている雰囲気がない。そして彼は大変な多趣味である。一般的に多趣味な人の多くは、自立しているのではないだろうか。趣味を人生の中心に置いている場合、仕事は趣味に没頭するために必要な収入を得る手段であり、その仕事に過度な依存をしていない人が多いからだと思われる。
・西野さん:この人は、「科学の里」の舞台の地元に住んでいる人で、様々な支援を行ってくれている頼もしい人である。農業、土木、林業、建築等、様々な分野でプロとしてまたはプロレベルの支援を行っている。そして多趣味でもある。これ程の能力を持っている人が近くに居ると、大変頼もしいと感じるであろう。そして、隈研吾さんが科学の里の家の設計をする事が決まった時、「田舎なので、蜘蛛の巣が出来やすい家の設計は止めた方が良い」とのアドバイスをしていた。大変適切なアドバイスを相手に傷つかない様に言っていたのが、大変印象深い。

次に、最近時々見ているAbemaTVから2名挙げたい。
・ひろゆき:言わずと知れた、2チャンネルの創始者である。個人的には彼の事を頭が良いが大変幼稚な人間だと思っていて、軽蔑している。日本に居づらくなって、フランスに逃げて、好きかったな事を言っている人間だと思っている(真意の程は知らない)。しかし、彼は自分の考えに沿って好きな事をやり続けている人間なので、”自立”と云う観点では敬意を表すべき人間だと思っている。
・成田悠輔:彼も言わずと知れた、イエール大学の助教授で、最近良くTV等で人気を博している人物である。彼も他人に媚びる事なく、自分の信念に沿って研究し、発信し続けている人と思われる。前出のひろゆきとは一緒に番組に出ているが、ひろゆきとは意見がかなり違っている様だが、それを論破する様な事はせずに、大人の対応でさりげなく違いを言っている。正に自立した人間と云える。

ひろゆきと成田氏の私生活までは知らないので、彼らが多趣味かどうかは分からない。しかし、多趣味の人は自立している場合が多い様に思える。仕事が好きで、趣味の様になっている人も問題ないが、趣味がないと、引退後は途方に暮れる事になり、”自立”していない老人となって周りに迷惑を掛ける事になるであろう。勿論、引退後に生きがいを見つけられれば問題は無い。この様に、自分自身の楽しみや深い興味、生きがいを持っている事が”自立”する上で大変大事である。
それから、仕事を得るために媚びない人である必要がある。仕事に媚びる人は倫理的に間違った事でも仕事であれば行ってしまう。また嫌な仕事でも行ってしまい、ストレスを抱える事になる。勿論、仕事に媚びない人であっても、倫理的に間違った仕事や嫌な仕事を行う人も居るが、単なる収入を得る手段とのみ考えていて、何時でも仕事を辞められる気持ちでいる。一方仕事に媚びている人は倫理的に間違った仕事や嫌な仕事でも、仕事を失いたく無いとの思いのために続けてしまう。このニュアンスの違いは理解頂けるであろうか?
自分が置かれた環境に過度の依存しない人は、その環境(または組織)や、その組織に居る人達との関係を過度に依存しないで居られる。依存する人達はその組織内の人間関係を気にし、良好な人間関係を維持する事が優先される事が多い。

この様な物差しで見た場合、政治家の殆どは自立出来ていない人達に見える。政治家は本来であれば、国政であれば国のために、地方政治であれば地域のために捧げる活動をするべきなのだが、殆どの政治家は選挙で落選すれば、手に職を持っていないのでタダの人になってしまう。そのため、国のためや地域のためよりは、選挙に当選することを優先し、当選するための活動に終始している様に見える。また地方政治では地域の企業経営者が議員になっているケースも多いのだが、彼等の中で地域のためよりは、単に名声を得たいためだけに政治家になっている人も少なからず存在する。
役人の多くも自立出来ていない人達であろう。特に国家公務員は...。彼等の多くは若かりし頃、国のために働きたいと思っていたであろう。しかし、職場に依存する余りに、倫理的に問題がある、そして嫌な仕事を繰り返している様に見える。そして年齢が上になるにつれて自分の利益のために活動している様な人達の集団に見える。天下りがその代表例であろう。
またマスネディアの殆どもそうであろう。特に古くからあるマスメディア(オールドメディア)はその傾向が強い。最近のオールドメディアは狂気の沙汰で、左傾化が著しい。若い人の中には今のマスメディアに疑問を持っている人も多く居るであろうが、仕事欲しさに上からの指示に従っているのであろう。

但し、この様に多くの人が仕事に依存する理由は、日本の労働環境に流動性が無い事が大きな原因の一つとなっている。役人が役所を辞めたるとしたら、中々就職先を見つける事ができない。そのため、どうしてもその職場に固執し依存してしまう。ここを変えない限り、”自立”出来ない社会人が減ることは考え難い。

余談だが、日本人は、何千年もの間、厳しい自然環境で生活してきている。地震や津波、台風や豪雨、等々、世界でも稀に見る自然災害が多い地域である。一方、四季があって、自然環境も豊である。この様な場所に何千年もの間暮らす事で、自分が置かれている環境に対峙するのではなく、共存する事を考える。自分の置かれている環境を変えるのではなく、どう適用するかに知恵を絞る習性にあるのではないだろうか。自立する必要が無かった、または自立してはいけなかったのだろうか。なので、給料(収入)が上がらないのであれば、どの様に節約するかを考える。そして多くの国民が節約を美徳とするため、商品やサービスを提供する側も安くする事に知恵を絞っている。このサイクルがここ30~40年もの間、回っているのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする