●ことのは
◆こと の は 【言の葉】
① ことば。
「例のいづこよりとうで給ふことのはにかあらむ/源氏 帚木」
② 和歌。
「やまとうたは人の心を種としてよろづのことのはとぞなれりける/古今 仮名序」
「言の葉」に似た言葉» 文言 口 辞 詞 言葉
◆ことのは、コトノハ
・ことのは
言葉や和歌の意味。
◆
◆ことば 【言葉・詞・辞】
① 人の発する音声のまとまりで,その社会に認められた意味を持っているもの。感情や思想が,音声または文字によって表現されたもの。言語。
② ものの言い方。ことばづかい。 「丁寧な-を使いなさい」
③ 言語を文字に書き表したもの。文字。
④ 語彙(ごい)。単語。
⑤ 謡物・語り物の中で,節をつけない部分。 《詞》
⑥ 和歌に対して,散文で書かれた部分。また,和歌の詞書(ことばがき)。絵巻物の詞書。
⑦ 意味。理性。ロゴス。 「はじめに-ありき」
⑧ (「てにをは」に対して)体言・用言などの総称。詞(し)。
⑨ 語気。ものの言いぶり。 「思わず強い-になった」
⑩ ことばのあや。たとえごと。 「『どりやどりや塵を結んでやらう…』『なう,腹立ちや腹立ちや,それは-でこそあれ』/狂言・引括 虎寛本」
[句]言葉が過ぎる ・ 言葉尻を捕らえる ・ 言葉涼し ・ 言葉なお耳にあり ・ 言葉に甘える ・ 言葉に余る ・ 言葉に花が咲く ・ 言葉に花を咲かす ・ 言葉に針を含む ・ 言葉の下から ・ 言葉は国の手形 ・ 言葉は心の使い ・ 言葉は立ち居を表す ・ 言葉を返す ・ 言葉を掛ける ・ 言葉を飾る ・ 言葉を交わす ・ 言葉を下ぐ ・ 言葉を番う ・ 言葉を継ぐ ・ 言葉を尽くす ・ 言葉を濁す ・ 言葉を残す ・ 言葉を吞む ・ 言葉を吐く ・ 言葉を挟む ・ 言葉を卑くす
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・けと ば 【言▽葉】
〔上代東国方言〕
ことば。 「父母が頭搔き撫で幸(さ)くあれて言ひし-ぜ忘れかねつる/万葉集 4346」
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◆言葉 実用日本語表現辞典
読み方:ことば
音声や文字などにより表され、特定の意味を伝達する手段となる表現および表現の体系のこと。
◆言葉(ことば)http://urx.nu/aHie
人間が話す・書くなどの行為をする事によって情報伝達手段となりうる、意味があるものの総称。心・気持ち・思い・考え等を表す手段の一つである。学術的分野では「言語」とも称されるが、日本語で「言葉」というと、言語の中で用いられる語を意味することも多い。
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◆し [1] 【詞】
① ことば。文章。詩歌。
② 中国の歌曲の一体「塡詞(てんし)」のこと。
③ 国文法で,単語を文法上の性質から二大別したものの一。
㋐ 橋本進吉の説では自立語をいう。
㋑ 時枝誠記の説では,概念過程を経て表現された語,すなわち,事柄を表現する語をいう。
↔ 辞
◆詞(し)http://urx.nu/aHiT
中国における韻文形式の一つ、あるいは歌謡文芸の一つ。
宋代に隆盛したので宋詞(そうし)ともいう。唐・五代では曲・雑曲・曲子詞(きょくしし)とも呼ばれた。また詩に対して詩余(しよ)とも言われ、長短不揃いの句で構成されることから長短句(ちょうたんく)ともいう。曲に合わせて詞が書かれたので、詞を埋めるという意味で填詞(てんし)、音楽に合わせるという意味で倚声(いせい)とも言われる。日本語では詩(し)と同音であるため、区別しやすく中国語音からツーと呼ばれることがある。
後代には音楽に合わせて作られるのではなく、前人の作品の平仄に合わせて作られるようになったため、詩と同様、朗読される詩歌の一種となった。
詞調に合わせて詞が作られるが、詞調ごとに形式が決められており、例えば「憶江南」では、句の字数が3・5・7・7・5、押韻が2・4・5句目と決められている。