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嗚呼、DNF!BRM825イナサヤマ200k

2018-10-04 10:41:00 | ブルベ
楽しみにしていたBRM825はDNFであったことをここにご報告する。もっと正確に言うと、DNFすることを決めてから出走したのだった。

・・・切ないのう

今さらながらのまとめ記事執筆だが、やっぱりブログにするまでがブルベ。記憶を振り返りつつ、書き起こしていこう。



ああ、空が青いのう....


....それは、出走2日前の職場で告げられたのであった。
「8月26日のランチとディナーの接待よろしくね。」

あのう、わたくし、26日は一応お休みをいただいておるのでございまするが・・・
夜の宴会は聞いてましたが、昼のアテンドはいつ予定に加わったんでしょーか?
「今。」...左様でございますか。

俺の鋭すぎる頭脳は、一瞬で計算を終了した。

出発は8月25日の18:00、
推定走行時間は11時間、
ゴール時間は翌8月26日の早朝5:00ごろ。
それからゴール後の手続き、
寝床まで何時間かの自走、
さらに出勤し、
そこから空港までお客を迎えに行ってランチからアテンド。
しかも、オールナイトで走った翌日、仮眠もなしで夜の宴席までエンドレスで本来は休日に仕事の予定。
社会人としてこれどーよ、途中で切り上げるしかないな。

時間的に、十分な睡眠時間が確保できるようDNFできるコース上の適当なところ、100km地点あたりがベストであろうか。
そこまでに、メインディッシュの稲佐山も登るし、長崎名物のノコギリ区間も消化している。おいしいところは体験できるだろう。
それ以上走ると、大村湾を一周してゴールしてしまったほうがかえって良かったりするなあ。



当日はそう覚悟を決めて、スタート地点に向かったのだった。

スタート地点まで、寄り道してフロントライトを追加で一灯買い足そうかどうか悩んだりしながら炎天下を自走していると、途中の道路脇で一人の若者がなにかロードバイクの調整をしていた。あの雰囲気は、きっとがんがん走るタイプのライダーだろうなあ、と思って行きすぎ、次の信号に引っかかって停まっていると、追いついてきて後ろから声をかけらえた。
元気な若者で、なんと本日のブルベの参加者、さらに今回が初ブルベらしい。
反射ベストを着て走っている俺を、ブルベの出走者と目星をつけて声をかけてくれたらしく、そのまま一緒にスタート地点の潮騒の湯まで走ることにした。

潮騒の湯についたのは、スタート1時間前。うーん、ほんとは出走前にひとっ風呂浴びたかったんだけどなあ、ちょっと時間が押してる。
あきらめて外の足湯で我慢していると、参加者たちがばらばらとやってくる。

そうこうしているうちに、AJ長崎代表のishiishiさんとてれすけさんが潮騒の湯から出てきた。二人から、日見トンネルの通過方法をブリーフィングで説明しろっていきなり振られる。
久しぶりに会ったてれすけさんは、病気かと思うくらいめっちゃ痩せてた。実はダイエットしてたらしい。自走してきたと知って、てれすけさんは呆れていたけど、途中でDNFする予定であることもこのとき伝えておいた。
あと、出走しないけど、いつもブログを読ませてもらっているbb1さんも見かけた。



車検とブリーフィングが済み、いよいよ出発。
途中でDNF予定の俺は、できるだけ長い間楽しむために、先頭集団を追い越さないことを心掛けて走るつもりだった。100Km程度だったらピッチをあげても足を使い切る心配はないけど、逆にボッチで先頭走ってさっさとお楽しみが終わったらつまらん。足が合う集団の前後で、できるだけブルベの雰囲気を楽しみたい、というちょっと邪な動機のもとに車列の一番最後で出発したのだった。



出発した車列は、夕暮れの大村湾沿いをゆっくり南下する。残念なことに、この写真を最後に持参したコンデジが故障。フォトチェック用にスマホで撮った写真を除き、画像が尽きてしまうがご容赦あれ。。

このころ、俺の直前を走っていた遠征組の一団にとって、自転車のことなんかなーンも考慮しとらん荒れ放題の路肩は想像以上だったらしく、お互い声をかけあって、いっそうゆっくりペースで団子走行である。すぐ頭を押さえられて、俺も前に出られんし。
しかもこの道、ちょうど夏休み最後の土日で、迂回路がない海沿いの幹線道路。さらに時間帯的には伝統的に渋滞が生じるうえ、長崎のドライバーは自転車に不慣れ、と。

とうとう大村市内に入って、道が狭くて交通量が増えたあたりで、目の前の一団に車からイチャモンつけるヤツがあり、やり過ごしたかと思ったらそれに由来すると思われる職質で先頭集団がストップするはめに。

潮時かな、と思い鈴田峠ですり抜けをかけながら最後尾から前方へ移動する。間違っても、先頭に出ないように、ここでも注意だ。諫早市街からPC1につく頃には、もう暗く、いよいよナイトブルベ本番、気温も下がって走りやすくなってきた。

PC 1から先は稲佐山までちょっとクセのあるコースだが、自分にとっては特に問題なし。結局、このあたりで一緒になった堅実そうな二人に、自分一人で走ると寂しいので(爆)、勝手に連結してDNFするまで走っていた。



夜道は集団の方が、車から目立つからね(言い訳)

彼らの前後をうろうろしながら、長崎市内を抜け、女神大橋を渡り、稲佐山を登り、畝刈へと抜ける。ここらでちょうど100km 、今回のブルベはここで終えることにする。

俺がうろちょろしたせいで、ペースを乱された二人には悪いことをしたなあ。空気読まずに申し訳ない。にもかかわらず、紳士的なお二人だった。俺もあんなランドヌールにならなくっちゃ。

二人を見送って、道端でDNFの連絡をメールする。すぐに返事のメールが着信して、俺の今年のブルベが終わった。そこから峠を二つ越え、まだ日が昇る前にしっかり就寝。

この時間、まだみんな、ブルベを満喫してるんだろうなあ、と思いながら翌日に備えて就寝。とはいえ、自分もできるだけのことはやったという充足感を胸に、床についたのだった。

さあ、来年こそ頑張るぞ!





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2 コメント

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Unknown (さかきん)
2018-10-16 19:09:06
DNF覚悟のブルベ、潔し。
これも一つのブルベですよね。
ブルベって大人の楽しみですから。

ワタシのブルベは、来年ちゃんと定年を迎え、
シッカリと体力を整えてから考えます。
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さかきんさん、いらっしゃい (KANAMIX)
2018-10-17 08:17:57
今回は、潔いというより往生際が悪いという感じだった気がします。
とにかく、エントリーしたからにはなんとか出走ぐらいはしたかったです。

さかきんさんと一緒に出走できるように、私も精進します!
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