ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

2度目の「超絶技巧、未来へ!展」~長野へ~

2023-06-20 | ミュージアム

2月に「岐阜県現代陶芸美術館」で「超絶技巧、未来へ!展」を見てその作品に魅了され、次の開催場所が長野県立美術館と知って、再びその展覧会に行ってきました。もう一度行きたいと言い出したのは夫です…

     

     

 

私は明治工芸の展示に関心があってよく見てきたのですが、明治工芸はすべて撮影禁止でしたのでパンフレットからです。

     

 

現代作家さんの超絶技巧についてはNHK「日曜美術館」でも取り上げられいましたが、その技は目を見張るばかりです。写真撮影許可の作品だけ載せます。これは稲崎栄利子さんの陶磁…布のようにしなやかな作品でした。

     

 

こちらは池田晃将さんの漆工…漆に貝を埋め込んで超細かい数字になっています。大竹亮峯さんの作品は木彫…月下美人の花は花器に水を入れるとゆっくり開くそうです。

  

 

前原冬樹さんの作品は木彫…一本の木から彫り出されています。福田亨さんの作品も木彫…水滴は木でできているとは思えない出来栄え、蝶は立体木象篏と言われるものだそうで、色を塗ったわけでなく、さまざまな木を組み合わせてリアルな蝶が出来ています。

  

 

本郷真也さんは金工…鍛金技法で作られた大きな龍は体が自在に動くそうです。若宮隆志さんの漆工…金属製品の質感を良く表現されていました。

  

 

明治期の工芸作品も鑑賞してエントランスに出てきたら外は霧の世界…「中谷芙二子」さんの「霧の彫刻」です。

      

 

外に出て霧の彫刻の感触を味わいました。時間によって展示される作品です。

  

     

  

     

 

この後、ここの美術館に来るといつも立ち寄る「善光寺」へ…午後の時間帯だったからか、比較的静かな境内でした

    した

  

 

境内に咲いていた「オオヤマレンゲ」の花!大きな見事な花でした。

     

  

 

こちらは隣の城山公園の風景…この公園も県立美術館ができた時に整備されました。可愛らしいデイジーがたくさん咲いていました。

  

     

 

再びの「超絶技巧、未来へ!」展を堪能した(美術館によって同じ企画展でも展示方法が違ってそれも魅力的でした) この日の帰りは高速道(長野道)で一気に自宅へでした…バラ園や美術館、善光寺周辺を歩いてこの日の歩数は5403歩でした…

 

業務連絡…「ハキダメギク」について、「牧野新日本植物図鑑」の記載はこのようでした。参考にしていただければと思います…

     

     

 

追記…先ほど庭隅に出ていた「ハキダメギク」を撮ってみました…

  

 

追記です。山と渓谷社の「野草の名前 秋冬」にのっていた「ハキダメギク」の記載事項です。

     

     

 

コメント (13)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バラの季節~さかき千曲川バ... | トップ | 6月のウォーキング »

13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
超絶技巧、未来へ!展 (ran1005)
2023-06-20 08:21:30
千曲川沿いには立派な薔薇園が在るのですネ。
私は中野のバラ園には何度も行っていますが、千曲川のバラ園は知りませんでした。
丁度この時期、薔薇は最盛期ですネ。
色々な種類の薔薇の花々・懐かしいです。

本来の目的は長野県立美術館での『超絶技巧、未来へ!展』だったのですネ。
先日、一部をTVで放映されており、偶然、水中で月下美人が開花して行く様子を
実況して居て、興味深く拝見して居ました。
日本の伝統工芸は温故知新で、進化しながら現在に受け継がれているのですネ。

鍛金技法は凄いですよね。
私は明治時代に作られた「蛇」が鑑定団と言う番組に出展されているのを見ましたが
確か1千万円以上の価値があると鑑定されていた様に思います。
日本伝統工芸のカラクリの技法から作成されており、他国では真似できない
特有の技術だそうですネ。
くねくねと微細に動く蛇の様子は、本物の蛇より蛇を感じましたヨ。

何と、霧の彫刻も在るのですか⁇
霧は流動的で⁇ しかも変幻自在・どんな風な彫刻作品が見られるのでしょう?
同じ状態が2度とは見られないのでは?
想像しただけで、幻想的な摩訶不思議な世界を想像してしまいます。

善光寺様の境内でオオヤマレンゲが見られたなんて! 運が良い事。
身近で写す事が出来たのですか?
とても生き生きと美しい花姿ですネ。
返信する
Unknown (おちゃ)
2023-06-20 14:46:43
霧の彫刻がすごいですね。白く流れる霧。
どうしたらこういう発想が出るのか。

そのまま見て行くと次に出て来た善行寺さんも
煙っていてこれも霧かと思ったら、線香の煙で
した(笑)

しかしまあよくここまで細かいことができますね。
前原さんも福田さんも本郷さんも、素材そのもの
ではなく、その素材を使って見事に別の質感
に見事に表現なさる。

干されたイカ、齧りつきたくなります。
歯が折れますね(笑)
返信する
ran1005さんへ (タッジーマッジー)
2023-06-20 21:29:54
こんばんは。
ranさんは中野までバラを見に行かれたのですね。
私もこのバラ園を知る前は中野市の一本木公園に出かけていました。
その後ここを知り、高遠のしんわの丘ローズガーデンを知り、
遠く中野市まで出かけることが無くなりました。
この時はバラ祭りの最中…
丁度たくさんの花が咲いていてきれいでした。

そうなのです、この県立美術館が目的地!
この「超絶技巧、未来へ!展」はTVでも放送されていたのですね。
かなり話題になっている展覧会の様でした。
確かに我が家のように2回も見に行く人もいるのですから(笑)

明治時代の工芸品を見て、この若い方々の作品を見ると、
日本の伝統工芸は進化しつつ受け継がれていると感じました。
私もここで月下美人が開花していく様子を興味深く見てきました…
連金技法の龍もすごかったですが、明治期の蛇に1000万円ですか!
このリアルに動く技法もすごいことですね。

霧の彫刻は人工霧を発生させ、その流動的なものを彫刻としています。
その中に入っても体験できるので、幻想的な雰囲気を味わうことが出来ます。
これは中々魅力的な展示で、1時間に一回ですが誰でも鑑賞できます。

善光寺のオオヤマレンゲもちょうど花盛り…
何度も善光寺に行っているのに花を見たのはこの日が初めてでした。
あまり大きな木でなく、目の前で花を見ることが出来ました。
返信する
おちゃさんへ (タッジーマッジー)
2023-06-20 21:34:18
こんばんは。
霧の彫刻の作者は中谷芙二子さん…
この方のお父さんが雪の結晶の研究者で、
発想はお父さんの影響もあるのでしょうか…
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%A7%E3%81%AE%E5%BD%AB%E5%88%BB

善光寺さんはいつもお線香の煙が漂っています…
鎌倉でもきっとそうでしょうが、
お寺さんを巡ると、
お線香の香りが衣服に付きまとう気がします(笑)

この展覧会で見た作品の数々…
どれもその超絶技巧はすごいものです!
その細かさもですが、質感を別物で表現するのも注目でした。
このスルメも思わず齧り付きたくなるリアルさ!
どれも目を凝らしてみるほどの素晴らしさでした。
返信する
Unknown (take)
2023-06-20 23:39:50
まっ!
「超絶技巧、未来へ!展」へ行ってらしたのですね~。
先日、松本の長女宅のテーブルの上に この展覧会の図録がありました。
(急遽 日帰りで松本へ行きました・・ご心配なく、良きことですから)

「巡回展だって、山梨にも行けばいいね」と長女は私の心をお見通し。

パラパラとめくっていて 目が止まったのは このおびただしい螺鈿の数字やイカやチョウ!
「超絶技巧」!!
この螺鈿数字、TVで 金沢の国立工芸館での「ポケモン×工芸展」で見ました!
作品を仕上げていく様子や松丸さんが数字の謎を解いていたっけ。(記憶違いかも・・)

霧の彫刻って 不思議です。
5年ほど前に
「中谷芙二子+宇吉郎展」のことをラジオできいて、その会場が「銀座メゾンエルメス フォーラム」だと知り、私には場違いな「エルメス」!
尻込みしていたら実家の義妹は「東京へいったついでに見てきた」って。
お店の中を通らずに会場に行けると言っていたので 意を決して「行こう」とした時には終了・・。でした。とほほ。

明治時代のものは撮影できなかったのですか。
芸大美術館での「驚きの明治工藝展」では 撮影OK(「拡散してください」の言葉付き)
「超・絶・技・巧」のヘビはそこで動きまわるような気がしました。

「オオヤマレンゲ」の花も見てみたい!!
返信する
takeさんへ (タッジーマッジー)
2023-06-21 01:20:11
こんばんは。
2月に岐阜でこの企画展を見たのですが、
また行ってきました。
松本の長女さんも行ってこられたのですね。
長野の次は大阪のようですが、巡回展ですから、
山梨も巡ればtakeさんも行かれたことでしょう!
とっても魅力的な企画展でした。

超絶技巧!との呼び声通りの作品の数々…
どれも素晴らしい作品ばかりでした。
金沢の国立工芸館でも螺鈿の漆工の作品は展示されていましたね。
3月末から4月初めに富山に行った時、金沢まで足を延ばして
この国立工芸館に行きたかったものです…

霧の彫刻は本当に不思議な魅力があります!
「中谷芙二子+宇吉郎展」は見に行きたくなりますね。
霧もですが、お父さんの雪の結晶の研究も気になるところです。
私もエルメスと聞いたらしり込みしそうですが…

明治時代の工芸品もとっても魅力的でしたが、撮影禁止…
芸大美術館では撮影OKだったのですね。
いい企画展に行ってこられましたね。
私が以前に芸大美術館に行って記憶に残っているのは
陳列館のレトロな建物と企画展とのギャップです。
たしか話題になった「ARTof8K」だったかと思います…

オオヤマレンゲの花は大きくてとっても印象的!
一度見たら忘れられない花になることと思います.
どこかで出会えるといいですね。
返信する
お願い (take)
2023-06-22 09:23:30
おはようございます!

「ハキダメギク」のことをブログにしました。
(ウチの方では「コハクソウ」)

名付け親とされる「牧野富太郎博士」
手元にある『牧野日本植物圖鑑 : 學生版』(s.24年初刊)には 「まだ」(?)載っていませんでした。

確か タッジ―マッジーさんは「牧野植物図鑑」をおもちですよね。
「ハキダメギク」項目はどのような説明がなされているのかしら?興味津々。

できましたら どのような説明か ブログに「業務連絡」としてでも載せていただけませんでしょうか。

急ぎません。
私のブログに「追加」として 書いておきたいもので・・

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みさと64)
2023-06-22 10:39:14
こんにちは。
バラの季節で、ちょうど良い時期のお出かけでしたね。
わたしはバラ園でのバラ鑑賞は、まだ最初の頃の豊科近代美術館と、
そして園芸店の敷地のバラ園、HAMAフラワーパークくらいです。
以前はHAMAフラワーパークにも観光バスがやってきて、広いトイレ設備もあるのですが、
今ではバラ園も山野草園もなくなって、広いトイレを見るとなんだか寂しくなります・・・
今ではあちこちにバラ園があるようですねが、「さかき千曲川バラ公園」も素晴らしいですねぇ〜
写真も撮り放題でしょうけど、どれも素敵すぎて、どの花を撮ろうか悩まれたのでは?(笑)
最近食事の時などに、YouTubeでこの時期に咲いている庭の花などを観てますが、
バラを紹介しているお宅がすごく多く、ご自宅の庭なのに品種も多くてまるでバラ園!
…そんな時代ですから、バラ園も多種のバラを上手に仕立てて、
見学者たちを満足させるようにしているのでしょうね・・・
色別の最後のバラ、縁取りのあるピンクのバラが珍しいですねぇ〜
…と、ここで前記事へのコメントをさせていただきました(笑)

「超絶技巧、未来へ!展」・・・
岐阜に続いて二度目の見学とは、ご主人様は本当にお好きなのですね♪
でもわかるような気がしますよ。ご主人様もあれこれ手作りされますもんね。
やっぱり木彫作品に目が行きます。どの作品もリアルすぎて・・・
蝶は色を塗ったわけでなく、さまざまな木を組み合わせてこの色を出しているとはビックリ!
吸水シーンのこの水溜りも木で出来てるって言ってましたよね! これにもビックリ!
「霧の彫刻」はその発想に驚きます。これこそ、その場に身をおいて鑑賞する芸術・・・
お二人で素敵な一日を過ごされて、良かったですね♪
返信する
ありがとうございました。 (take)
2023-06-22 15:51:32
タッジ―マッジーさんの「牧野新日本植物図鑑」には
「ハキダメギク」が載っていたのですね。

・「ハキダメギク」はカタカナ表記になっている
・「日本名」のことも「掃溜菊の意で著者の命名」とはっきりとありますね。

そして 図が気になります。

これが「ハキダメギク」ではなく「コゴメギク」を描いたものだった、というものかしら?

このことも含めて貴重な図鑑ですね。

何年の初版かも気になります。

戦後 全国に急激に広がったというハキダメギク。
牧野博士は何歳の時に「発見」したのでしょうね。

あ、もう一回のお願い。
「何年の初版だったのですか?」

これから 次女と買い物に出かけますので 図書館にも行ってきます。
県立図書館までは無理なので もう一回「山梨市立図書館」へ。
返信する
takeさんへ (タッジーマッジー)
2023-06-22 18:00:50
こんばんは。
ハキダメギクの記載はありましたよ。
このブログ記事に追加しておきましたのを見ていただいたのですね。
名付け親は牧野富太郎さん自身と書かれていますね。

我が家の「牧野日本植物図鑑」の初版は昭和15年でした。
でも先生は昭和30年に増補版を発刊し、
その後も後継者(?)が改訂版を出しています。
最終的に我が家にあるのは1989年のものになります。
ハキダメギクは昭和30年の増補版から載ったのかもしれませんね

ハキダメギクの記事ですか、それは興味深いです!
コハクソウの名前がいいですね。
また後でじっくり見せていただきます…
返信する

コメントを投稿

ミュージアム」カテゴリの最新記事