ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

黒曜石原産地へ~星糞峠~

2022-10-30 | ミュージアム

「星降る中部高地の縄文世界」の展示をしている長野県、山梨県の各ミュージアムには「黒曜石原産地」までの歩数と距離が示されています。その原産地へ行ってきました。「黒曜石のふるさと」とうたっている「長和町」にある「黒曜石体験ミュージアム」です。我が家からは国道20号線、国道142号線で和田峠を経て約24㎞!1時間余りの行程です。ここにあった歩数と距離の表示については最後に…

   

 

まずは国道20号線が横河川を渡る場所からの「富士山」です。

   

 

「木落し坂」のトンネルを抜けて「和田峠」のトンネルを抜けていきました。和田峠付近では紅葉も進んでいました。

  

 

  

 

「黒曜石体験ミュージアム」は「ブランシュたかやまスキー場」のすぐ近くにありました。その昔何度もこのスキー場には通ったのに、その頃は気づかなかった博物館…興味津々に見学してきました。「星くそ館」は山を登って星糞峠の近くにありました。

   

 

  

 

館内は「黒曜石」についての解説や実物の展示があって、体験教室も多く開かれているようでした。この地で採掘された黒曜石が青森県の遺跡をはじめ、多くの遺跡で発見されていてその交易は広範囲にわたっていたようです。中部高地の黒曜石原産地は何か所かあります。

  

 

黒曜石は火山から噴き出した溶岩が固まってできたものです。割れ口が鋭く加工しやすいので切れ味の良い石器の材料として使われました。ここでは縄文人たちが穴を掘って採掘したようです。

  

 

道具として加工されたものもたくさん展示されていました。

  

 

  

 

  

 

ここが発掘されたのは昭和30年頃のことだそうです。星糞とはキラキラ輝いて散らばっているとの意味合いだそうです

。  

 

このミュージアムの隣には「明治大学 黒曜石研究センター」があり、その裏から星糞峠に登って行きます。

  

 

山の中は紅葉が進んでいました。急な階段もあって峠に着いた時は息が上がっていました。

  

 

  

 

  

 

星糞峠は標高1500m…この地で縄文人たちは黒曜石を採掘したようです。

   

 

  

 

「星糞峠」から「黒曜石鉱山展示室」まで行く林の中には黒曜石が散らばって落ちていました。拾ってはいけないと注意書きがありましたので写真だけ撮りました。

   

 

  

 

展示館の前には黒曜石の矢じりを付けた熊の上に縄文人が…

   

 

黒曜石鉱山展示室ではその地層と埋まっていた黒曜石の状況、それに発掘の当時の様子が再現されたいました。

  

 

  

 

  

 

この展示室にはスタッフがいなくて解説はプロジェクションマッピングでした。

  

 

   

 

この山のあちらこちらに採掘址があります。少しくぼみになっているところが多かったです。全部で200近くの採掘址が発見されているようです。

  

 

  

 

頂上付近で紅葉を眺めながらお弁当を食べ、下山しました。きれいな紅葉の様子です。

   

 

   

 

  

 

最後に「黒曜石原産地までの道のり」です。他のミュージアムでこの展示を見て、原産地とされているのはこの場所に違いないとやって来たので、ここの展示が「0」になっていないのに衝撃!これは何故?と、学芸員さんにお話を伺いました。それによるとこの展示で原産地としているのは「和田峠」だそうです!ここで表示されているのは「和田峠」までの歩数と距離だったのです!中部高地の黒曜石は「和田峠」が噴火したことによるものなので「和田峠」が基準点だそうです。ではそこに「0」の表示があるのか伺いましたが、それはないとのこと…ぜひ何らかの表示をとお願いしてきました。

    

 

中部高地の黒曜石産地のことはNHK「ブラタモリ」でも取り上げられましたが、タモリさんの行かれた「星ヶ塔」の採掘現場は通常は入れません。この星糞峠の現場で当時の採掘の様子や黒曜石を見ることができて良かったです。和田峠の方向を眺めつつ帰途につきました…

 

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雪化粧の山々と紅葉

2022-10-27 | 自然観察

10月も下旬になって寒くなってきました。いよいよ山々も雪化粧です。一昨日は夜半に雨が降って山は雪…里山まで降りました。この日の午後に原村まで出かけましたが、八ヶ岳が裾野まで白くなっていました。冷え込んだこの日、最低気温は0℃でした…

   

 

  

 

   

 

「甲斐駒ヶ岳」方面…こちらも真っ白に雪化粧していました。

  

 

   

 

「わらにょう」のある公園から見た「甲斐駒ヶ岳」と「八ヶ岳」です。「わらにょう」は稲わらを積み上げたものです。

  

 

この日の「蓼科山」と遠くに「北アルプス」を望む風景です。「蓼科山」の雪は消えてきていました。

   

 

   

 

この日の諏訪湖畔の紅葉の様子…冷え込んで紅葉も進んできています。

   

 

  

 

サクラの紅葉とイチョウの黄葉がきれいな湖畔でした。

  

 

湖畔の紅葉と湖面の渡り鳥が秋の深まりを感じる風景です。そして雪の八ヶ岳は晩秋の景です。

  

 

ドウダンツツジの紅葉も見事でした。遠くに雪の八ヶ岳が見える風景です。

   

 

寒い日でしたが、午前中はウォーキング、午後は原村に行って稲わらをいただいてきて畑に運ぶ作業と、一日体を動かしました。冬への準備が気になる季節の到来です…

 

 

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収穫の秋

2022-10-24 | 日常のあれこれ

秋は収穫の季節でもあります。実家の山はアカマツ林…マツタケが出るので、毎年何回か行って山の手入れをしています。今年は猛暑と雨が少ない9月でしたので、キノコも少ない季節でした。最初に見つけたのは9/18でしたが、とっても小さなものでした。

  

 

その後10月になって見つけましたが、時々しか行けないので笠が開いてしまっていたりしてちょっと残念でした。アカマツの山はこんな感じです。かなりの傾斜の山です。

          

 

  

   

今年はいただき物のキノコもあって、秋を味わうことができました。初めて食べた「チャナメツムタケ」と「オオツガタケ」です。どちらも美味しくいただきました。

   

 

こちらは実家の山で採れた「コムソウダケ(ショウゲンジ)」と「アミタケ」です。これはいつも食べるキノコです。

    

 

高ボッチ方面に行って採ったという方からいただいた「ジコボウ(ハナイグチ)」です。可愛らしい姿のものもありました。

  

 

こちらは一昨年の春に駒打ちした「原木シイタケ」と「原木ナメコ」です。山の家の庭で待つこと1年半…ようやく出てきました!たまにしか行かないのでとっても大きくなっていて驚きでした。

   

 

  

 

収穫の秋…実家のソバも実がついて刈入れの時を迎えていました。

   

 

栗の木にたくさんの実がついて栗拾いをしてきました。とっても大きな栗がたくさん収穫でしました。

   

  

 

  

 

続いて我が家の畑の収穫物…「サツマイモ」はホックリ系の「紅あずま」とネットリ系の「紅はるか」を作り、「ラッカセイ」は炒って食べる用の普通サイズのものと、茹で落花生用の「オオマサリ」を作りました。

  

 

「ナガイモ」はその収穫が大変(穴を深く掘らなければならず)なので敬遠していたのですが、何と横に寝た状態で栽培できる「クレバーパイプ」というものがあることを知って、今年はそれを使って育ててみました。浅い所にできて収穫は楽!小さな芋もできていたのでそれを種イモにして来年も作る予定です。

  

 

   

 

実りの秋は嬉しい季節です。収穫した物を美味しくいただいています…

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秋空の下~富士見町と原村へ~

2022-10-22 | ドライブと散策

雲一つない青空が広がった日、富士見町と原村へ行ってきました。まずその日の諏訪湖畔の様子から…もう渡り鳥が来ているとニュースになっていましたが、釜口水門の下で見かけたこの水鳥は遠くて判別できませんでした。

   

 

湖の湊地区側には桜の木が植えられていて、紅葉が始まっていました。

  

 

雲一つない良い天気のこの日、湖面も穏やかに凪いで遠く八ヶ岳もきれいでした。

  

 

諏訪市からの八ヶ岳と富士見町で見た八ヶ岳…姿が随分違います。

  

 

富士見町まで行くと富士山が良く見えます。良い天気でしたが少し霞んでいました。

   

 

富士見町で広い庭を作っておられる方のところで庭を見せていただきました。春にも見せていただいたこの庭…この時期はもう庭の花は終盤とのことでしたが、木々も色づき始めていてこの時期も素敵な庭でした。

   

 

秋の花「リンドウ」があちらこちらで咲いていました。芝の中には「シバリンドウ」の芽が出てロゼット状になっていました。この状態で冬を越し、春に花をつけるそうです。

  

 

「アイ」と「アサマフウロ」が咲いていました。「アイ」は長年育てていて以前は藍染もされたそうです。

  

 

こちらは「セキヤノアキチョウジ」…シソ科ヤマハッカ属の多年草です。青と白とピンクの花がありました。

  

 

この時期に「ツツジ」の花がたくさん咲いていて驚きでした。返り咲きの花だそうです。

  

 

こちらは「アノダ」だそうです。アオイ科の一年草で夏から秋まで長い時期咲いているそうです。花が落ちた後も可愛らしい形でした。

  

 

「クフェア」はミソハギ科のの園芸種だそうです。「フクシア」はその色姿が美しい花です。

  

 

ホトトギスはたくさん咲いていて、白花も咲いていました。

   

 

秋の深まりを感じつつ庭を見せていただき、花苗もいただいてきました。富士見町で見た「甲斐駒ヶ岳」の姿です。

   

 

原村で見た八ヶ岳…青空にその姿が映えていました。ズームラインから見た姿です。原村の赤ソバ畑はもう実りの時を迎えていました。

   

 

  

 

原村から見た諏訪湖と遠くに北アルプス…初冠雪があったようですが、ここからは確認できませんでした。

   

 

雲一つない青空が広がったこの日、朝の冷え込みは厳しかったですが、日中は気温も上がって気持ちの良いドライブができました。いただいた花苗も植えましたが、庭も畑も冬支度が忙しくなります…

 

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講演会と紅葉と…

2022-10-19 | 日常のあれこれ

何かと忙しい10月…遠出ができずにいましたが、地元の講演会に行ってきました。大町市在住の「布施知子」さんの講演会とワークショップ「折り紙のびっくり」です。

   

 

「布施知子」さんはその昔、折り紙の箱作りに興味があって本を購入…その後2017年と2021年の「北アルプス国際芸術祭」で出会って感動した作家さんです。その時の記事はこちらです。晩秋のアート散策~北アルプス国際芸術祭~ - ナチュラルな暮らし

  

 

講演会ではご自身の作品を紹介されながら折り紙の楽しさを伝えて下さいました。ワークショップでは実際に折り紙作品作りを指導してくださいました。近くまで来て教えてくださり、大町の話や芸術祭の話もできて嬉しかったです。これはその時作ったものです。

   

 

  

 

四角の赤い折り紙を2回折るだけで出来てしまうサンタクロース!たった2回折っただけで、なるほどサンタさんに変身…驚きでした。

   

 

情報は地元の新聞からでした。

   

 

もう一つの講演会は少し前のことですが、「諏訪式。」の著者「小倉美恵子」さんの講演会です。「諏訪式。」では諏訪のことを本当に掘り下げて調べ導き出された「なるほど!」がたくさん書かれていて注目の書でした。その小倉さんが代表を務めるプロダクションの映画の試写会と関わった方のお話でした。   

   

 

この映画は諏訪を舞台にその風土と人々を歴史を踏まえて描いていて素晴らしい作品でした。「諏訪式。」の著者にも出会え、諏訪の地への思い入れもお聞きできて嬉しかったです。

  

 

この情報も地元の「市民新聞」からです。この地元紙からは身近な情報をたくさんいただいています。

   

 

市民新聞には開花情報や紅葉情報など自然の情報もたくさん掲載されています。もう紅葉が始まり出したとのことで近くの「出早神社」に行ってきました。その前に辰野町で見かけた彩のきれいだったもの…みごとな「コキア」の紅葉です。

   

 

山で出会った「ツルリンドウ」の赤い実と「ほたる童謡公園」で見かけた「カツラ」の黄葉です。

  

 

「出早神社」に向かう道の並木がみごとに紅葉していました。

   

 

   

 

神社の境内の紅葉はまだ早かったですが、それでももう紅葉しているモミジもあって、秋を堪能してきました。

  

 

  

 

   

 

こんな赤い実も秋らしい風景でした。この赤い実の付いている木は「ソヨゴ」と教えていただきました。

   

 

まだ紅葉には少し早いので誰もいない静かな境内でした。ここの神紋は諏訪大社と同じ梶の葉です。

  

 

この神社の「十月桜」は咲くといつも市民新聞に掲載されます。この日はもうだいぶ咲いていました。

  

 

   

 

季節の紅葉と十月桜を見ることができた出早神社でした。季節がどんどん先へ進んでいる感じがする日々です…

 

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