ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

春を探しに~富士見町三光寺~

2022-02-28 | ドライブと散策

まだまだ寒い毎日ですし、県内ではようやく南の飯田市で梅が咲いたとのことですが、この寒い諏訪郡内でも梅の開花ニュースがありました。そこは山梨県境の富士見町の「三光寺」…天気の良い日に行って見ました。まずはこの日の山の様子です。原村から富士見町に行く途中の富士山のビューポイントで富士山の姿を眺めました。

 

 

同じ場所からの南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳です。アップの甲斐駒も…

 

 

こちらは八ヶ岳…ズームラインは除雪して道は乾いていましたが、周囲の畑にはまだたくさんの雪がありました。

 

 

蓼科山も雪の畑の向こうに見えます。

 

国道20号線を山梨県境に向かって走りました。右は釜無川です、右の山の上に富士山が顔をのぞかせています。

 

「蔦木宿」は甲州街道の宿場があった所です。本陣跡には表門だけ残されています。標高727mの表示がありました。

 

この近くに目的地の「三光寺」があります。「三光寺」は1417年に武田信重が父親の武田信満の追善供養の為に開いたのが始まりだそうです。信満は武田家10代、信重11代だそうですから、16代の信玄の時代よりずっと以前の話です。本堂の屋根の上には家紋の「武田菱」が輝いています。本堂正面にも…

 

 

山門までは急な階段を上りました。何と山門前には対の狛犬が鎮座していました。神社の狛犬は見ますが、お寺の狛犬は珍しいことです。でも調べてみたら、狛犬は本殿や本堂を守る魔除けの意味合いがあるようです。昔はお寺にも狛犬が置かれていたようですが、今は仁王様にとってかわられているとか…

 

 

 

 

このような六角堂もありました。

 

ここからが本番…春を探しに来た目的は「ウメ」の花です。さすが山梨県に近い場所…ここでは紅梅が咲き始めていました。

 

 

可愛らしい紅梅の花にほっこりしました。

 

春のさきがけの紅梅の花が見られて嬉しかったです。白梅はまだ蕾でした。暖かな日差しに枝先のミノムシが日向ぼっこをしているような…

 

 

ここでも春を見つけました。「フクジュソウ」です。黄色の花が光を浴びて輝いていました。

 

 

まだ芽が出て花が咲いたばかりのようなフクジュソウたち…その花に春を感じることができました。

 

この後、国道20号線沿いの道の駅「信州蔦木宿」に立ち寄りました。産直市場や食堂と温泉がある道の駅です。ここは県境に近い所で、甲府まで39㎞の標識がありました。

 

 

国道を離れて八ヶ岳方面へ上ると「眞福寺」があります。鐘楼門が趣のあるお寺です。

 

さすが山梨県境…田んぼにもどこにも雪が見当たりません。原村で見かけた一面の雪景色とは大違いです。

 

ここからも富士山が眺められました。

 

井戸尻遺跡の脇を通り、小さな可愛らしい信濃境の駅(中央線で東京へ向かうと長野県最後の駅)を通りました。

 

標高が上がるにしたがって雪景色になってきました。富士見パノラマリゾートのスキー場を眺めつつ帰途につきました。

 

まだまだ冬景色の諏訪地方ですが、春の兆しを見つけられてちょっとホッとしました…

 

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雪の勝弦峠から塩嶺峠へ

2022-02-25 | トレッキング

2月の歩き…お蔵入りになりかけていましたが、記録として残しておきます。2/10のことです…市内の「勝弦峠(かっつるとうげ)」から「塩嶺峠(塩尻峠)」までを歩いてみました。

 

「勝弦峠」と「塩尻峠」は1548年に「武田氏」と「小笠原氏」の戦闘の舞台になった所です!往時を偲ぶものはありませんが、歴史を思い起こしながら歩いてみました。勝弦峠の戦い|News&Topics|日本ハイコム株式会社 (hcom.co.jp)

 

雪道を行くと天然ガスの「バルブステーション」があったり、水道用の「水源地」があったりしました。

 

 

途中には「塩嶺高原別荘地」もありますが、なんだかバブルの頃の名残でしょうか…使われていなさそうなコテージが目立ちました。

 

ここには「国土交通省塩尻峠無線中継所」もありました。携帯電話会社のアンテナも建っていました。

     

 

そしてここには戦時中の「防空監視哨」の跡に記念碑が建っていました。昭和16年から20年までの間、要所として防空監視を行ったそうです。敵機をいち早く発見して東部軍司令部に通報し、空襲警報を発令するという重大な使命があったそうです。24時間体制でその任務に当たった方たちが、後に平和を願って建てた記念碑です。

 

古いこの櫓は当時のものか?ですが…

     

 

林の中にも道にも動物の足跡がたくさん残されていました。シカとウサギでしょうか…

 

 

塩嶺の国道20号線まで来ました。ここにかかる歩道橋は使う人があるのかしらと思っていたのですが、今回初めて渡ってみました。

 

 

歩道橋の上から眺めた八ヶ岳と諏訪湖です。道は国道20号線です。

 

塩嶺の「小鳥の森」まで足を延ばしませんでしたが、この近くで「エナガ」に出会いました。何羽も一緒に木々を飛び交っていました。こんな飛ぶ瞬間も捉えました。

 

 

木の枝にとまっている様子…高い木の上でしたが、そのふっくらした姿は可愛らしかったです。

 

 

 

塩尻峠からまた元の道を戻りました。途中から見た諏訪湖と八ヶ岳、蓼科山です。

 

 

空にかかったお月さま…上弦の月から2日後です。

 

勝弦峠に戻って北アルプスを眺めました。いい天気で雪をいただいたその稜線がきれいでした。

 

穂高岳、槍ヶ岳、常念岳も美しく見ることができました。

 

 

 

いい天気で気持ちの良い歩きができました。この日歩いたのは約5㎞、歩数は10971歩でした…

 

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松本の建物とアート~そのⅡ~

2022-02-22 | ミュージアム

「マツモト建築芸術祭」の続きです。午後一番に訪ねたのは「割烹 松本館」です。明治23年創業の老舗料亭です。建物は目黒雅叙園に感銘を受けた2代目当主が松本にも…と考えて昭和10年に建てたもので、国登録有形文化財に指定されています。まずはその豪華絢爛な大広間から…ですが、その正面入り口はこんなすっきりした佇まいでした。屋内の豪華絢爛とはちょっと雰囲気が違いました、

 

 

天井・障子腰他の絵画は、金子嶺挙の作品で約3年8ヶ月松本館に滞在して描かれたそうです。天井蛇腹に鶴、障子腰には亀、そして天井中央には百花百鳥を配して、祝いの席にふさわしい雰囲気となっていました。

 

この「鳳凰の間」は「太田南海」が設計、監修、彫刻等を手掛けています。太田南海は松本出身の彫刻家…ここにも作品がありました。

 

太田南海は絵画も手掛け、この松本館新築の際は総合的にプロデュースしたそうです。

 

この照明も素敵でした。

 

この大広間の床柱もみごとです。向かって左は「西王母伝説」で延命長寿の柱、右は「鯉の滝登り」で立身出世の柱だそうです。右の柱は  諏訪の宮大工 立川流の彫物のようです。

  

 

ここに展示されていたのは「小畑多丘」さんの木彫…大きな作品が大広間で存在感ある立ち姿を見せていました。

 

この大広間の障子の外の窓…飾り格子にレトロなガラスが注目でした。

  

 

太田南海作の「葡萄の間」も案内していただきました。小さな部屋ながら、あちこちに葡萄の彫り物があって豪華な部屋でした。

 

  

 

テーブルにも彫り物があり、天井にも装飾がされていました。

 

 

煙草盆や電話もレトロです…

  

 

寒い日で、待合には火鉢が用意されていました。庭の池の鯉も寒くて(?)石の下に隠れているような…

 

 

登録有形文化財になっているこのトイレもおしゃれでした。丸いガラスの窓は金魚鉢になっているそうです。

 

廊下には大きな花入れがあって、ロウバイが香っていました。松本館では料亭をお休みにして見学者を案内してくださっていて、そのおもてなしぶりはさすが!とっても丁寧な対応をして下さって、心温まる見学ができました。

 

「珈琲茶房かめのや」は明治44年創業の老舗菓子店が喫茶を構えていた場所をリニューアルオープンした珈琲店…外見の蔦の絡まるレトロな建物が印象的でした。

 

この近くにも木の根(?)や蔦のからまる、こんな姿の外壁の建物がありました。

 

「かわかみ建築設計室」は大正14年に建築された建物で、国の登録有形文化財に指定されています。洋風に仕上げた看板建築です。縦のラインの窓や正面のステンドグラスにも注目でした。

 

 

この建物にはオーストリア出身の彫刻家「ロッテ・ライオン」さんの作品が展示されていました。レトロな空間に現代的な作品がいい雰囲気でした。

 

この建物は医院兼住宅として建てられ、今もその時のまま使われています。診察室や治療室と書かれた部屋もありました。

 

レトロな窓にも注目でした。取り壊しの危機にあった建物を引き受けて事務所として大事に使っている…この会社の姿勢に感動しつつ見学させていただきました。床だけ取り換えて床暖房も入れたそうですが、他は当時のまま使っていると伺いました。「使うこと」で生かし続ける…このように「かわかみ建築設計室」代表は話されています。

  

 

床の間に無造作に置かれた照明器具が何やらレトロな雰囲気でした。

 

最後に訪れたのは「旧念来寺鐘楼」…1705年築の総檜の鐘楼ですが明治の廃仏毀釈で伽藍が壊され、鐘楼だけ時を告げるために残されたそうです。その鐘も戦時中に供出され、その後復元されたそうです。

 

 

この鐘楼の中に「山内祥太」さんの作品が展示されていました。暗い空間に浮かび上がる映像作品は幻想的な雰囲気でした。

 

 

たくさんの建物とアートに出会ったこの日…あと2~3日かけてじっくり見たいと思うくらいの、とっても素敵な「マツモト建築芸術祭」でした。良く歩いたこの日、歩数は12498歩でした…

 

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松本の建物とアート~そのⅠ~

2022-02-20 | ミュージアム

「マツモト建築芸術祭」が開かれていて、見に行きたかったのですが、コロナの感染拡大もあって控えて居ました。でもこのところようやく拡大にブレーキがかかって来ましたし、会期もお終いになってしまうので、感染対策を一段と厳重にして出かけました。

     

 

松本城周辺の1㎞範囲内に会場があって、それぞれの建物に作家さんのアート作品が展示されています。私の歩いたのは黄色の線の中です…

 

松本の街には注目の建物がたくさんあって、それらを見るのも楽しみで出かけました。街中にはビルの合間にもこうした蔵があります。

 

この建物は明治20年に建てられたものだそうです。国の登録有形文化財になっていて、現在は「レストランヒカリヤ」として使われています。この蔵造りの建物は江戸時代の高度な木造建築技術が生かされたものだそうです。

 

 

 

内部はレストランとして使われていて、「石川直樹」さんの写真が展示されていました。ネパールの異国情緒あふれる写真でした。

 

 

ここは「白鳥写真館」…大正時代の建物だそうです。窓やバルコニーなどに大正モダンを感じる素敵な建物でした。

 

この写真館の4代目が「白鳥真太郎」さん…写真家として活躍されています。作品が「上土(あげつち)劇場」の展示されていました。著名人のポートレートを手掛けています。この昭和35年に建てられた建物は、内部の客席もレトロなものでした。

 

 

こちらは「下町会館」…昭和3年に建てられた木造3階建の建物です。今はまちづくりの拠点施設として使われています。

     

 

こちらは「上土シネマ」大正時代に開館した映画館だそうですが、今は閉館しています。建物は昭和40年ころのものだそうです。アニメーション創世記の頃の白黒のアニメを上映していて一昔前に戻った気分で見てきました。

 

 

 

 

ここから松本城のお堀端に出ました。

 

 

「旧宮島肉店」は松本で最初の精肉店だそうです。建物は昭和初期に建設された当時、モダンなものだったそうです。「五月女哲平」さんのアート作品が展示されていました。この方の作品はポスターにも使われていました。

 

 

松本は湧水の街…この近くに「地蔵聖水」がありました。

 

「池上百竹亭 茶室」は昭和33年建てられたものだそうです。その閑静な庭園の雰囲気も素敵な空間でした。

 

 

この茶室の空間に「松澤宥」さんの作品が展示されていました。松澤さんは下諏訪町出身の前衛芸術家…今年生誕100年で、あちこちで注目され県立美術館でも諏訪湖博物館でも展覧会が開かれています。

 

 

 

お堀端を歩いて「松本神社」の前を通りました。ここにも湧水「神社前井戸」がありました。

 

 

「松本聖十字教会」は明治43年に建築された木造教会で国登録有形文化財に指定されています。ゴシック建築を思わせる尖頭アーチを多用しているようです。趣ある佇まいの教会でした。

     

 

ここからお城の敷地内を通って大名町に向かいました。冬のお城も庭も静まり返っていましたが、お堀の縁に立ち止まると鯉がたくさん寄ってきてビックリでした。餌がもらえると思ったのでしょうか…

 

 

お城と白鳥の姿もなかなか良いものです。

 

 

雪吊りとお城も冬景色です。

 

お城のすぐ近くの「コーヒーラウンジ紫陽花」は昭和48年に始めた喫茶店だそうです。屋外の展示作品は「中島崇」さんの大規模なものでした。

 

 

「アンモニービアン」は「旧第一勧業銀行松本支店」として昭和12年に建築され、国の登録有形文化財になっています。縦型窓を囲むアーチが印象的な素敵な建物です。今は結婚式場等に使われています。

 

 

「NTT東日本松本大名町ビル」は昭和5年ごろの建築です。白い外壁とレンガの建物が素敵です。このカラフルな窓は作品…

 

このアーチををくぐると「鬼頭健吾」さんの作品があります。こちらもカラフルな作品でした。

 

 

この近くには「辰巳の御庭」の湧き水があります。

 

かなり歩きましたが、充実の「マツモト建築芸術祭」~そのⅠ~はここまでとして、次回に続けます…

 

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雪の七島八島を歩く

2022-02-16 | トレッキング

冬になると高原の景色は一変します。真っ白な雪景色の中を歩くのは気持ちの良いもので、雪の霧ヶ峰へ行ってきました。去年は強清水周辺を歩いたのですが、今年は七島八島湿原周囲を歩いてみました。行きは上諏訪から霧ヶ峰に上りました。諏訪湖畔の様子です。ちょうど上諏訪温泉の間欠泉が吹きあがっていました。

 

霧ヶ峰への道は除雪してありますが雪も残っていました。この日は夫と一緒で、夫の運転でした…

 

 

スキー場はまださほど滑っている人はいませんでしたが、駐車場は満杯!これから皆さん滑るのでしょうか…人込みは避け、ここは通過してビーナスラインを七島八島に向かいました。ビーナスラインに入る場所からは富士山と南アルプスがきれいに見えました。

 

 

七島八島の駐車場から先のビーナスラインは冬季閉鎖です。一面の銀世界の七島八島です。

 

ここをスノーシューを履いて歩きました。スノーシューは西洋かんじき…雪の中でも沈みにくく歩きやすいです。

 

 

雪原の中にオヤマボクチがドライフラワーのようになって佇んでいました。

 

雪原にはこうした風紋が見られます。

 

1月に富士見町の諏訪大社上社の「御射山社」を訪れましたが、下社の「御射山社」は昔はここにありました。この場所は旧石器時代から人が住んでいて(黒曜石も出土)、鎌倉時代には大掛かりな祭祀が行われていたようです。旧御射山遺跡 - Wikipedia

左の木立に「旧御射山社」があって、正面の小高いところが桟敷席、右はヒュッテ御射山です。

 

お社は小さいですが趣ある佇まいです。この桟敷席は斜面に階段状に作られていて、雪が積もってもそれと分かります。

 

 

 

旧御射山社に寄り道した後、また七島八島湿原周囲の遊歩道と思われる所を歩いて一周しました。ちょうど半分くらい来たところ(東側)から西の方向に北アルプスが顔をのぞかせていました。

 

 

午前中は曇りがちでしたが、昼ごろから青空が広がって陽ざしが出て樹影がきれいでした。

 

 

途中で雪の上にこんな可愛らしい落書き(?)を見つけました。

 

湿原はすっかり雪に覆われて静まり返っていました。スノーシューのおかげで雪原を気持ちよく歩けました。

 

雪原の木とその影が素敵でした。

 

 

スノーシューが無ければこんなに深く足が取られます。こんな穴にすっぽりはまってしまうくらい雪が積もっていました。

 

スノーシューでもこんなに雪にはまってしまうこともあります…でも気持ちよいスノーシュートレッキングでした。

 

一周して駐車場まで戻りました。振り返ってみた湿原です。一周約4㎞…寄り道しながらゆっくり歩いて9648歩でした。

 

 

ここからビーナスラインで強清水に戻り、白樺湖を目指しました。正面は車山です。

 

 

途中の富士見台付近のビーナスラインはしっかり除雪してあって雪の壁ができていました。

 

 

富士見台からの山々の展望…まずは「富士山」です。

 

 

八ヶ岳と南アルプス…

 

 

御嶽山と北アルプス…

 

 

少し先に行った所から八ヶ岳と蓼科山…ビーナスラインの雪の壁がすごかったです。山肌の風紋も…

 

 

 

こちらは浅間山…

 

眼下に白樺湖を望んで車山スキー場の脇を通り(スキー場は人がいっぱいでビックリ!)白樺湖に下り、白樺湖の脇を通って茅野に出て帰宅しました。

 

 

静かな雪原で過ごした一日は気持ち良かったですが、さすが雪の上をあちこち歩いて疲れました。最終的には11355歩でした…

 

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